【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

文字の大きさ
217 / 806
6歳の力走。

上級貴族が集まっちゃった。

 その後お茶会、イベント、パーティーが続いた。毎日のように準備して、着替えて出ていく。社交スキル上がってないか、と思うほど色んな人と会ったり会話したりする。本当にイサリナさんと役割を演じる事ロールプレイを練習してきて良かったと思う。いずれの場面でも役立つからだ。ストレスなのか乳歯が三本抜けた。そろそろ永久歯に変わる時期がやってきたんだな。
 そんなある日ストークから報告があった。僕主催の昼食会にとんでもない数の応募があった事だ。とてもじゃないがタウンハウスで収まる数ではないのでどうするか聞く。王城のホールを借りるそうだ。そのかわり先王様ご夫妻、ウルリッヒ様もご参加することになったみたいだ。それでも数を減らさなければならないですけど、とストークはカラ笑いしていた。
 マックスさんが帰ってきて報告したら大笑いして、こんなことになるんじゃないかと思ったわ、と言っていた。
幸いマックスさんは上級貴族にしか招待状を送ってないのでその人達と上級貴族の皆様が会場に入れることになった。ていうか、この国の上級貴族の当主夫妻が集結してしまった。珍しいのは自治領を運営している各種族が全部集まる事だ。これほど珍しい事はないとマックスさんは言っていた。早速僕はストークに目利きジャッジを呼んでもらい、材料を手配した。ストークが言うには金貨100枚はいかなかったそうだ。


 前日の夜パーティーが終わってからタウンハウスのシェフに仕込みを手伝ってもらい、次の日の朝早くから王城に行き料理をする。とんでもない料理の数だが、最後まで見栄えを重視し、料理を終えた。


 ホールに入ると70人を超える人がいた。ちょっとびびる。ステージに上がって挨拶をする。

「今日は、僕の昼食会に集まっていただき、ありがとうございます。一生懸命、作りました。お楽しみ、下さい」

 拍手される。さあ、スタートだ。

名司会者サイスさんに司会をお願いした。よろしくお願いします。

「最初は食前酒と前菜でございます。食前酒は白ワイン、前菜はナスの餡掛けという料理です。地精ドワーフ族の方とご要望の方、エールがございますのでお申し付け下さい」

 廊下で次の料理の仕上げをしながら耳をそばだてる。嘆息が聞こえ、歓声が聞こえた。

「次の料理はマメのスープです。マメをすりつぶしてスープにしてあります。爽やかな風味をお楽しみ下さい。ご要望の方はお酒のおかわりをお持ちいたします。ご用命下さい」

 侍従や給仕がきびきびと動く。なお、今日の給料は僕持ちだ。仕方ないね。

「次は魚のムニエルです。ルマーニソースをベースにしたジュレがかかっております。こちらも白ワインかエールでお楽しみ下さい」

 ムニエルも登録したよ!なかったんだもの。淡白な魚に醤油は抜群に合うのね。

「次の料理は合い挽き肉の葉包み。ロイックソース茹でです。こちらは赤ワイン、お好みでエールでどうぞ」

 ロールキャベツ。少しボリュームがあるかなと思ったが入れた。どうよ。
うん。歓声がすごい。やったね!

「ここで口直しといたしまして氷菓でございます。本日は桃の氷菓です」

 ここで1回目の顔見せだ。マックスさんとストークが言うには途中で顔を見せた方が安心して食べられるのではないかと言う。だからメインの前のこの機会に顔を見せた。

 拍手や歓声に包まれる。そんな中ステージに上がってお辞儀して、各テーブルを回る。

「リョウ、腕を上げたな」
「相変わらず美味しいぞ」
「一生懸命がんばってるわね」
「また新たな美食に目覚めそうだ」
「これ、スサンの天使で出るかい?」
「今度のパーティー、楽しみにしているよ」
「リョウ、見事だ」
「美味しいわ。このあともあるのよね」
「あなたこそ『料理番』に相応しい人はいないわ」
「エールが美味しいぞ」

 などと感想をもらった。
 ステージに上がってみなさんに言う。

「次の料理は、メイン料理、スペアリブのソテー。サラダはパスタサラダ、ストラソースです。赤ワインでどうぞ」

 スペアリブは生姜、にんにくのすりおろしに醤油、砂糖、酒を混ぜたタレに漬け込み焼いた一品。パスタサラダは茹でた豚肉、きゅうり、にんじんを細切りにしてマヨネーズ、牛乳、醤油、胡椒を混ぜたソースでパスタと和えたものだ。

 歓声が凄い。70人もいると圧巻である。焼肉のタレにつけて焼いたんだけど成功したみたいね。パスタサラダはハズレがない。だってマヨネーズなんだもの。後ろにさがってデザートの最終チェックに向かったけど、エフェルト公爵様が親指を立ててくれた。やったね!

 この後普通のフルコースではチーズが出るんだけど、この世界チーズあんまり美味しくないんだよね。とろけるチーズがあるだけマシか。
 
 用意できたのでサイスさんにお願いをする。

「皆様、最後はルディスの時間をお楽しみ下さい。ルディスの時間とは、お腹を落ち着かせる甘いものを食べながらお茶をゆっくり楽しむ時間でございます。本日はいちごのロールルディスというお菓子をお楽しみ下さい」

 全部出し終えてヘタリそうになる。だけど最後は挨拶に回らないと。ロールケーキ、成功して良かった。

「どうでした?良い時間を、過ごせましたか?」

 と聞きながら各テーブルを回る。みな満足したとか、またやって欲しいと言っていたが、一部でもうちょっと早く次の料理が欲しかったとか、もうちょっと遅くても良いよ、とか意見が出た。でもみな美味しかったと言ってくれて嬉しかった。皆さんが食べ終わったあと、僕はステージに上がる。

「本日は、ありがとう、ございました。僕の料理、まだまだです。これからも頑張ります。応援して、くれたら嬉しいです。今度は、大舞踏会で、お料理出します。よろしく、お願いします」

 会場は万雷の拍手に包まれた。

感想 9

あなたにおすすめの小説

異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~

夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する! 農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。 逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。 これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。

最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~

gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。 なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。 一人称視点、独り言多め、能天気となっております。 なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。 ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A ご指摘あればどんどん仰ってください。 ※2017/8/29 連載再開しました!

出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜

シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。 起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。 その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。 絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。 役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。

神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします

夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。 アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。 いわゆる"神々の愛し子"というもの。 神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。 そういうことだ。 そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。 簡単でしょう? えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか?? −−−−−− 新連載始まりました。 私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。 会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。 余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。 会話がわからない!となるよりは・・ 試みですね。 誤字・脱字・文章修正 随時行います。 短編タグが長編に変更になることがございます。 *タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。

ひだまりのFランク冒険者

みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。 そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。 そんな中 冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。 その名は、リルド。 彼は、特に何もない感じに毎日 「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。 この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜

旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
 女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!  HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。  跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。 「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」  最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!

子ドラゴンとゆく、異世界スキル獲得記! ~転生幼女、最強スキルでバッドエンドを破壊する~

九條葉月
ファンタジー
第6回HJ小説大賞におきまして、こちらの作品が受賞・書籍化決定しました! ありがとうございます! 七歳の少女リーナは突如として前世の記憶を思い出した。 しかし、戸惑う暇もなく『銀髪が不気味』という理由で別邸に軟禁されてしまう。 食事の量も減らされたリーナは生き延びるために別邸を探索し――地下室で、ドラゴンの卵を発見したのだった。 孵化したドラゴンと共に地下ダンジョンに潜るリーナ。すべては、軟禁下でも生き延びるために……。 これは、前を向き続けた少女が聖女となり、邪竜を倒し、いずれは魔王となって平和に暮らす物語……。