【完結保証】僕の異世界攻略〜神の修行でブラッシュアップ〜

リョウ

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6歳の力走。

大舞踏会の始まり。

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 大舞踏会が始まった。まずは王様と王妃様のファーストダンスだ。貴族はみな見てなくちゃならないのだが、とりあえず免除されてるので、僕はお料理に勤しんでいる。もう少ししたらお客様が来る。来たら来たで司令塔にならなければならないので途中まで進めていた調理を一気に進める。ファーストダンスが終わり次は王族の踊りだ。それが終わったら上級貴族が入ってくる。上級貴族の皆さん終わったら一斉に来るだろうね。なんせこの前のメニューも用意してるからね。ロスハーンさんとの約束の味噌料理もかなり美味しいし。ミザーリにも手伝ってもらってなんとか料理を盛った。なんかヘロヘロしてるよ。流石に仕込みと仕上げで疲れた感じ。フィグさんは仕込みの方の面倒を見てくれている。このセントラルキッチン方式はこの時代でも通用するのだろうか。
 ダンスが終わったグループがキッチンの方へやってきた。みな物珍しそうにキッチンを見ている。エフェルト公爵様が来て感動している。
 僕はすかさず呼ばれる。

「リョウエスト君、これはなんだい。最高の風景じゃないか」
「料理を作ってる、所をみんなに、見せたかった。劇場みたいに、キッチンを作ってもらった」
「なるほど、これも一瞬のエンターテイメントなんだね。実に面白い」 
「ありがと」
「ここでご飯を食べたいんだが」
「それも良いけど、皆さん来ます」
「そうだな、残念だよ」

 その後も色々な人に聞かれて答えた。これはエンターテイメントだ、と言うと納得してくれてみんな見てくれている。

 エフェルト公爵様や上級貴族様はお付きの人にお皿によそってもらって席に向かうようだ。給仕から足りなくなりそうな料理のオーダーが出る。ある程度予想していた料理が無くなる。とりあえず今は在庫があるのでどんどん出せば良い。
 料理人達のテンションも上がってきたようだ。もう周りを気にせずに笑顔で料理をしている。上級貴族の御一家の最初の分は余裕で乗り越えられそうだ。この間に在庫を貯めるよう指示を出す。同時に不人気なものがわかってきた。それを少しセーブするよう仕込みに指示を出す。
 下級貴族も混じるようになってきた。そろそろ第二弾だな。僕が指示を出すと工廠部のみんながもう何台かブュッフェ台を運び入れる。ある程度在庫は減るがブュッフェ台が増えた事により混雑は避けられる。キッチンを観る人が増えてきた。けっこう勘違いして注文をしてくる方がいらっしゃるので給仕を何人か追加してもらい、ブュッフェの周知をしてもらった。まだ追われる状態ではない。王様の側近の侍従達がやってきた。王様達の食事を取るためだろう。彼らにはブュッフェ台が増えたあたりで来て欲しいと言っていた。これで王様達を待たす事もないだろう。
 ここまでは完璧な流れだった。ここからが全く読めない。カオスな事になるだろう。どんどん下級貴族が入ってきている。在庫、足りるだろうか?



 と思った瞬間いきなり腹を殴られた。そして蹴られる。

「おい、お前、生意気なんだよ。さっさと俺の食事を用意しろ」
「小僧、早くしろよ」
「汚ねえドブネズミが」
「早く料理持ってこいよ」

 少年3人が僕を汚い言葉で罵りながら小突いてくる。

「早くしろよ。成り上がり者が」
「小さいから何もできないだろうが。ざまあー」
「くやしかったらかかってこいよ」

 なんだこいつら?僕は気にせず周りを見渡して、指示を出す。

「おい、無視するな」
「何を生意気な」
「良い加減俺らの食事を用意しろよ」

 とぶん殴られる。

「おい。お前ら何をしてる?どこのもんだ?」
「この子は王国を背負って今戦ってるんだ。お前ら許さんぞ」
「我ら地精ドワーフの友に手をかけたな。滅ぼしてくれる」
「子供の遊びじゃ許さんぞ」
「子爵の名誉はお前らが思うより軽くないぞ」
「銀十字勲章を受けたものになんたる仕打ちを」

 20人くらいの大人達が少年たちを囲み吊し上げてる。騎士団の何人かが集まってきて少年達を捕縛して去って行った。

「がんばれよ」
「応援してるぞ」
「よく泣かなかった。えらいぞ」
「小さくても貴族だ。素晴らしいぞ」

 と応援してくれた。

「ありがとうございました」

 と言って仕事に戻る。顔が腫れている。痛えな。あー。乳歯とれた。回復魔法使いたい。
 顔はそのままで辺りを見回す。足りない料理を指示する。
 濡れタオルが顔に当てられた。ミザーリだ。

「主よ、守れなくてごめん」
「良いさ。あんだけ離れてた所にいたし、こんな所で暴力振るうバカには対処できるわけないよ」
「ポーションは出しちゃいけない?」
「ああ。今は収納つかっちゃダメってルールがある」
「それでとりあえず冷やしてくれ。主よ、ストークが薬を探しに行ってる。私も持っていれば良かった。すまない」
「ありがと」
「しばらく側でついてる」
「うん」

 いよいよカオスになってきた。在庫も徐々に減り出しはじめた。思い切って人気薄の品を作るのを何品か止めさせる。方針転換する時だろうな。
 しばらく現場を侍従たちに任せてミザーリを連れてセントラルキッチンに走る。そしてイタヌさんと料理の仕込みが終わった人に声をかけて現場に出てもらうようにする。
 顔が痛いが我慢する。まだ8時間あるうちの2時間しか経ってないからそんなことは言ってられないのだ。


 

 
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