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6歳の力走。
大使夫人達のお茶会。
結婚披露宴の準備に忙しい最中であるが、各国の大使夫人や王都にいる上級貴族の婦人が集まるお茶会があるというので、僕はルディスの用意に駆り出される事になった。
「リョウエストさん、さっき厨房にミッソリーナ王国の人が来てこれを使えと言って置いていきました」
へんな鳥籠みたいのがたくさん置いてある。これに載せろと言うのか。
「誰かサイスさんを、呼んできて」
「はい」
料理人の一人が走っていった。
「こんなもの、使う気ない」
「ですよねー」
「とりあえずフルーツルディスと、サンドエストを、作ろう。サンドエストはフルーツと卵に」
「パンを焼きます」
「基本のルディスを用意します」
「あと、いちごの、ジャム用意」
「はい」
「いちごのジャムのクッキーも焼くよ」
「はい」
「僕はカスタードルディスを作って、タルトルディスを作る」
料理人と一緒にスイーツの準備を始める。準備を続けているとサイスさんが来た。
「どうなされました?」
「サイスさん、あれ」
「なんですかこれ?もしかしてミッソリーナ王国ですか?」
「使えって持ってきた」
「わかりました。王様に報告いたします」
「うん。至急で」
「かしこまりました」
サイスさんは走って行った。その後鳥籠をどかして仕事を続けた。
「おい、お前ら何故我が国の食器を使わない」
いかつい男達が入ってきた。
「勝手に入るな!」
僕は怒鳴る。
「なんだと?誰に向かって物を言ってる」
「お前達だ」
フィグさんが怒る。
「このメス!いますぐ食器を使わないとここにいるガキを殺すぞ」
「出てけ!ここは仕事場だ!国の争いなら他でやれ!」
料理長も怒鳴る。
「早く食器を使え!使わねばこの小僧の命はないぞ」
「なんだお前は?」
「なんだおま…」
先王様が立っていた。
「ほお。先王たる私にそんな口を聞くとは。おい、こいつら一人残らず牢にぶち込め」
「はっ」
先王様についていた侍従が男達を取り押さえる。男達は素直に引きずられていった。
「怪我はないか?なにがあったんじゃ?」
「あの鳥籠、使えって。みそっりなが」
「ミッソリーナな。あやつらまだ自分が世界の中心だと思っておるのか」
「先王様、使わないよ?」
「良いじゃろ。何かあればこう言えばいい……」
先王様に良い事聞いちゃった。
「リョウエスト様、大変な事が起きたようですが!?」
「ああ。サイスよ。リョウエストをミッソリーナのやつが脅してきたんじゃ」
「先王様」
「捕らえて檻に突っ込むよう言うてあるわ」
「ありがとうございます」
「リョウエスト、頼みがある」
「はい、先王様」
「お前が作ってるやつとそっちとそっちのが食べたいのじゃが」
「ふふっ。かしこまり、ました」
先王様、つまみ食いに来たのね。
「リョウエスト様、鳥籠は使わなくて結構でございます。ミッソリーナ王国には抗議文を速文させていただきますのでご安心を」
「ありがと」
「我々も舐められたものです。どちらが大国か思い知らせます」
ああ、サイスさん怒ってるよ。まあミッソカスさん頑張って下さい。
全ての準備が終わってブュッフェ台に置いてもらい、準備を終えた僕は解放されたので、フィグさんと料理長と披露宴の準備に戻るのであった。
「リョウエスト様、お礼を申したいとご婦人達が申しております」
「はい。行きます」
僕はストークとミザーリを連れて侍従の後に着いていった。侍従さんはぼそっと言う。
「ここだけの話ですが、一人おかしい方がいらっしゃるので気をつけて下さいね」
「ありがと」
会場に入った。たちまち婦人達に囲まれる。
「リョウエスト君、今日もおいしかったわ。ありがとう」
「公爵婦人様、ありがと」
「先生、新作のルディス最高でした。今度はあのクリームを教えて下さい」
「はい。時間が、合えば」
「リョウエスト君、この前はお土産ありがとう。美味しかったわ」
「はい。侯爵婦人。良かった」
「リョウエスト様、あのジャム作り方教えてくださいー」
「はい、また来シーズンに」
という感じで散々婦人たちに褒められた。それが引いたので各国の婦人たちの所へ行く。ちなみに各国の言葉はわからないが共通語があるので言葉は通じる。
「どうでしたか?」
「美味しかったわ。コリント王国には天才がいると聞いてたけどこんなに小さい方だったとは。今度我が国もあなたのレシピを導入しますね」
「ありがと、ございます」
お買い上げありがとうございます。
「美味しかった。程よい甘さのお菓子とあの白いパンに感動したわ。あなたは本当に天使ね」
「ありがと、ございます」
あ、この人僕の情報収集してるんだな。
「こんなに美味しいお菓子は食べた事がないわ。あなた、うちに来てくれませんかしら。お給料のことなら心配しなくて良いわ」
「ごめんなさい。僕、貴族、です」
「そうなの。残念だわ」
本当に残念がってる。ごめんね。
「ふん。舐めたガキが。われらの食器を使わない上に料理を取りに来いだと?舐めすぎだろ。謝れ」
後ろについた男にいきなり恫喝された。
「まあまあ、謝ってくれれば良いわ。それから次のお茶会がサテラージャであるから着いてきなさい。そして我々の誇り高い食器を使うのです」
その他家族がどうなるのかしらとか、あなたの仲間達はどうなるのかしらとネチネチと脅される。酷いな。今日王妃様やルディス様がいないから食器ぐらい使っても良いでしょう?とか言ってる。僕ははらわたが煮えくりかえって言った。
「なるほど。あなた、ミッソリーナ王国?」
「そうよ」
「みなさーん、聞いてくださーい!」
僕はその場で皆さんに呼びかける。
周りが静かになる。
「今、僕、脅されたの。宣言する。僕『王国の料理番』、リョウエスト・スサンは、ミッソリーナ王国に、一切のレシピ使用を、させません!」
「リョウエストさん、さっき厨房にミッソリーナ王国の人が来てこれを使えと言って置いていきました」
へんな鳥籠みたいのがたくさん置いてある。これに載せろと言うのか。
「誰かサイスさんを、呼んできて」
「はい」
料理人の一人が走っていった。
「こんなもの、使う気ない」
「ですよねー」
「とりあえずフルーツルディスと、サンドエストを、作ろう。サンドエストはフルーツと卵に」
「パンを焼きます」
「基本のルディスを用意します」
「あと、いちごの、ジャム用意」
「はい」
「いちごのジャムのクッキーも焼くよ」
「はい」
「僕はカスタードルディスを作って、タルトルディスを作る」
料理人と一緒にスイーツの準備を始める。準備を続けているとサイスさんが来た。
「どうなされました?」
「サイスさん、あれ」
「なんですかこれ?もしかしてミッソリーナ王国ですか?」
「使えって持ってきた」
「わかりました。王様に報告いたします」
「うん。至急で」
「かしこまりました」
サイスさんは走って行った。その後鳥籠をどかして仕事を続けた。
「おい、お前ら何故我が国の食器を使わない」
いかつい男達が入ってきた。
「勝手に入るな!」
僕は怒鳴る。
「なんだと?誰に向かって物を言ってる」
「お前達だ」
フィグさんが怒る。
「このメス!いますぐ食器を使わないとここにいるガキを殺すぞ」
「出てけ!ここは仕事場だ!国の争いなら他でやれ!」
料理長も怒鳴る。
「早く食器を使え!使わねばこの小僧の命はないぞ」
「なんだお前は?」
「なんだおま…」
先王様が立っていた。
「ほお。先王たる私にそんな口を聞くとは。おい、こいつら一人残らず牢にぶち込め」
「はっ」
先王様についていた侍従が男達を取り押さえる。男達は素直に引きずられていった。
「怪我はないか?なにがあったんじゃ?」
「あの鳥籠、使えって。みそっりなが」
「ミッソリーナな。あやつらまだ自分が世界の中心だと思っておるのか」
「先王様、使わないよ?」
「良いじゃろ。何かあればこう言えばいい……」
先王様に良い事聞いちゃった。
「リョウエスト様、大変な事が起きたようですが!?」
「ああ。サイスよ。リョウエストをミッソリーナのやつが脅してきたんじゃ」
「先王様」
「捕らえて檻に突っ込むよう言うてあるわ」
「ありがとうございます」
「リョウエスト、頼みがある」
「はい、先王様」
「お前が作ってるやつとそっちとそっちのが食べたいのじゃが」
「ふふっ。かしこまり、ました」
先王様、つまみ食いに来たのね。
「リョウエスト様、鳥籠は使わなくて結構でございます。ミッソリーナ王国には抗議文を速文させていただきますのでご安心を」
「ありがと」
「我々も舐められたものです。どちらが大国か思い知らせます」
ああ、サイスさん怒ってるよ。まあミッソカスさん頑張って下さい。
全ての準備が終わってブュッフェ台に置いてもらい、準備を終えた僕は解放されたので、フィグさんと料理長と披露宴の準備に戻るのであった。
「リョウエスト様、お礼を申したいとご婦人達が申しております」
「はい。行きます」
僕はストークとミザーリを連れて侍従の後に着いていった。侍従さんはぼそっと言う。
「ここだけの話ですが、一人おかしい方がいらっしゃるので気をつけて下さいね」
「ありがと」
会場に入った。たちまち婦人達に囲まれる。
「リョウエスト君、今日もおいしかったわ。ありがとう」
「公爵婦人様、ありがと」
「先生、新作のルディス最高でした。今度はあのクリームを教えて下さい」
「はい。時間が、合えば」
「リョウエスト君、この前はお土産ありがとう。美味しかったわ」
「はい。侯爵婦人。良かった」
「リョウエスト様、あのジャム作り方教えてくださいー」
「はい、また来シーズンに」
という感じで散々婦人たちに褒められた。それが引いたので各国の婦人たちの所へ行く。ちなみに各国の言葉はわからないが共通語があるので言葉は通じる。
「どうでしたか?」
「美味しかったわ。コリント王国には天才がいると聞いてたけどこんなに小さい方だったとは。今度我が国もあなたのレシピを導入しますね」
「ありがと、ございます」
お買い上げありがとうございます。
「美味しかった。程よい甘さのお菓子とあの白いパンに感動したわ。あなたは本当に天使ね」
「ありがと、ございます」
あ、この人僕の情報収集してるんだな。
「こんなに美味しいお菓子は食べた事がないわ。あなた、うちに来てくれませんかしら。お給料のことなら心配しなくて良いわ」
「ごめんなさい。僕、貴族、です」
「そうなの。残念だわ」
本当に残念がってる。ごめんね。
「ふん。舐めたガキが。われらの食器を使わない上に料理を取りに来いだと?舐めすぎだろ。謝れ」
後ろについた男にいきなり恫喝された。
「まあまあ、謝ってくれれば良いわ。それから次のお茶会がサテラージャであるから着いてきなさい。そして我々の誇り高い食器を使うのです」
その他家族がどうなるのかしらとか、あなたの仲間達はどうなるのかしらとネチネチと脅される。酷いな。今日王妃様やルディス様がいないから食器ぐらい使っても良いでしょう?とか言ってる。僕ははらわたが煮えくりかえって言った。
「なるほど。あなた、ミッソリーナ王国?」
「そうよ」
「みなさーん、聞いてくださーい!」
僕はその場で皆さんに呼びかける。
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