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ルステイン狂想曲。
ドワーヴンラゲージと王都へ。
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1ヶ月が経過した。その間に僕は学校に行きながらグンヴォル神殿の地下に通ったりドワーヴンベースで作業の進捗を見たりして過ごした。そうじゃない時はナミリアやヤルス君、同級生が工房に来て遊んでいたり、エメイラや家族と話をしていたりしていた。
開発品ができて商業登録となったが商業ギルドが大騒ぎとなった。マレイローさんだけで登録はできず王都から商業ギルド長のターニャさんが来て商業登録となった。商業ギルドの皆さんは夜通し利益配分の話をしていたという。お疲れ様でした。
そして王都行が始まった。今回はドワーヴンラゲージが護衛を務めるんだ。馬車はいつものようにアレク、ボルクが御者で、僕、ストーク、ミザーリ、ナビを乗せている。いつもと違うのは馬車が4頭立てな事だ。これは地精達が乗るのが馬でも走竜でもなく高速甲虫ゲゼルボンという生き物だからで、ゲゼルボンはジャンプして進む為相当揺れるがスピードはかなり早い。他の種族が軒並み虫酔いしてしまう中、耐久力が強い地精は三半規管も強いらしくてゲゼルボンの揺れを物ともしないみたい。僕らはそれに合わせる為馬を高速モードの4頭立てにしているんだよね。毎度地精がやり過ぎないか心配していて、不安がいっぱいだけどヂョウギが大丈夫というので信じて僕らは馬車に乗り走り出した。
1日目にいつも常宿にしている宿場町を通り抜けて、途中の村で一泊した。すでにヂョウギ達から連絡があったみたいで、空き家を貸してもらう事になった。村の食事が振る舞われ、久しぶりに塩味だけのスープを飲んだ。
2日目には3日目にいつも泊まる宿場町まで行った。ここではドワーフの従業員がいるホテルに泊まった。食事はそこそこ美味しかったよ。
3日目は盗賊が出没していた難所だ。僕が告発してから盗賊達の村は壊滅となり放置していた領主は男爵から準男爵となり土地を取り上げられた。ここは今王領になっているみたいだ。その難所である山に入る。魔獣の襲撃があったがあっという間に片付けてしまった。かなり巨大な角がついた角大熊だ。地精達は要らないというので魔法瘤、牙、爪、角をもらった。毛皮も欲しかったけど諦めたよ。革細工は地上ではまだやってないからちょうど良いかと思ったけど、処理がめちゃめちゃ大変だからね。そんなハプニングがありつつ難所を抜け王都近くの村で泊まった。食事は自分で簡単な物を作ったよ。キッチンエンジェル号で来てて良かった。
そして4日目の午前中には王都の門に着いてしまった。とんでもない速さだ。僕らはサスペンションが効いた馬車に乗ってたからまだマシだったけど、アレクとボルクはここ数日間は全身泥だらけになりながら必死に馬車操作をしていたよ。お疲れ様。
王都に入った僕らはそのまま貴族門に入らず、スサン商会の常宿に入った。くたくただったもの。ストークと地精の1人に王城に使者に立ってもらい、僕はそのまま寝てしまった。
起こされるとロイック兄さんがそこにいた。久しぶりだ。
「久しぶり、元気なさそうだね」
「ロイック兄さん、地精の大丈夫は大丈夫じゃなかったの」
「なんだそれ?」
「3泊4日でルステインから来た」
「えぇ。それは無茶したな」
「そうなの。彼らは普通なの、それが」
「あははは。地精の頭をやるのも大変だね」
「そうなの。ロイック兄さんは順調?」
「ああ。支店の建設が始まった。商会員もずいぶん増やしたよ。『スサンの天使』は従業員教育をしている。こっちは早めにオープンできそうだ」
「おお。良かったね」
「リョウの方は新技術の発表だって?」
「そうなの…」
僕は新技術のいくつかを説明してそれを持ってきた事を話した。
「…スサン商会で色々売ってもらう事になるからよろしくね」
「支店の商会員をさらに増やさないとな」
「大丈夫?」
「ああ。イゼルが担当しているが、知名度が上がっているおかげで申し込み者がかなり多い。選び放題な状況だ」
「なら良かった」
「本店も人数増やそうって父さんとも話をしている」
「おお、そうなんだね」
「リョウが生産商会を持ったおかげでスサン商会は製造力を補完できてる。ありがとな」
「うん。そろそろ新型の魔法道具も用意できるよ」
「それは後にしておこう。既存の物とリョウのその新技術をまずはしっかり売らなきゃいけないからな」
「そうかぁ」
「遊具の注文も来ている。そっちも製造たのむよ」
「うん。製造は任せて」
「いきなり300人を抱えて大変だろうが僕も応援するからね」
「ありがと」
「そういえばマリエンティの父さんが貴族街で泊まるならうちでと言っていた。泊まることになったら頼ると良いよ」
「でもまた王宮泊まりになるかもしれない」
「あー。そのパターンもあるな」
「王宮でお料理するかも」
「王様達料理作れって言いそうだな」
「今回は普通に発表だけで帰りたいんだけどね」
「そうだろうなあ」
その後ロイック兄さんとお姉さん達と食事した。ここの宿は僕のレシピを忠実に再現してるから美味しいんだよね。地精達は王都の夜を楽しむために外に出ていった。ほんと元気だよ地精って。
開発品ができて商業登録となったが商業ギルドが大騒ぎとなった。マレイローさんだけで登録はできず王都から商業ギルド長のターニャさんが来て商業登録となった。商業ギルドの皆さんは夜通し利益配分の話をしていたという。お疲れ様でした。
そして王都行が始まった。今回はドワーヴンラゲージが護衛を務めるんだ。馬車はいつものようにアレク、ボルクが御者で、僕、ストーク、ミザーリ、ナビを乗せている。いつもと違うのは馬車が4頭立てな事だ。これは地精達が乗るのが馬でも走竜でもなく高速甲虫ゲゼルボンという生き物だからで、ゲゼルボンはジャンプして進む為相当揺れるがスピードはかなり早い。他の種族が軒並み虫酔いしてしまう中、耐久力が強い地精は三半規管も強いらしくてゲゼルボンの揺れを物ともしないみたい。僕らはそれに合わせる為馬を高速モードの4頭立てにしているんだよね。毎度地精がやり過ぎないか心配していて、不安がいっぱいだけどヂョウギが大丈夫というので信じて僕らは馬車に乗り走り出した。
1日目にいつも常宿にしている宿場町を通り抜けて、途中の村で一泊した。すでにヂョウギ達から連絡があったみたいで、空き家を貸してもらう事になった。村の食事が振る舞われ、久しぶりに塩味だけのスープを飲んだ。
2日目には3日目にいつも泊まる宿場町まで行った。ここではドワーフの従業員がいるホテルに泊まった。食事はそこそこ美味しかったよ。
3日目は盗賊が出没していた難所だ。僕が告発してから盗賊達の村は壊滅となり放置していた領主は男爵から準男爵となり土地を取り上げられた。ここは今王領になっているみたいだ。その難所である山に入る。魔獣の襲撃があったがあっという間に片付けてしまった。かなり巨大な角がついた角大熊だ。地精達は要らないというので魔法瘤、牙、爪、角をもらった。毛皮も欲しかったけど諦めたよ。革細工は地上ではまだやってないからちょうど良いかと思ったけど、処理がめちゃめちゃ大変だからね。そんなハプニングがありつつ難所を抜け王都近くの村で泊まった。食事は自分で簡単な物を作ったよ。キッチンエンジェル号で来てて良かった。
そして4日目の午前中には王都の門に着いてしまった。とんでもない速さだ。僕らはサスペンションが効いた馬車に乗ってたからまだマシだったけど、アレクとボルクはここ数日間は全身泥だらけになりながら必死に馬車操作をしていたよ。お疲れ様。
王都に入った僕らはそのまま貴族門に入らず、スサン商会の常宿に入った。くたくただったもの。ストークと地精の1人に王城に使者に立ってもらい、僕はそのまま寝てしまった。
起こされるとロイック兄さんがそこにいた。久しぶりだ。
「久しぶり、元気なさそうだね」
「ロイック兄さん、地精の大丈夫は大丈夫じゃなかったの」
「なんだそれ?」
「3泊4日でルステインから来た」
「えぇ。それは無茶したな」
「そうなの。彼らは普通なの、それが」
「あははは。地精の頭をやるのも大変だね」
「そうなの。ロイック兄さんは順調?」
「ああ。支店の建設が始まった。商会員もずいぶん増やしたよ。『スサンの天使』は従業員教育をしている。こっちは早めにオープンできそうだ」
「おお。良かったね」
「リョウの方は新技術の発表だって?」
「そうなの…」
僕は新技術のいくつかを説明してそれを持ってきた事を話した。
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「支店の商会員をさらに増やさないとな」
「大丈夫?」
「ああ。イゼルが担当しているが、知名度が上がっているおかげで申し込み者がかなり多い。選び放題な状況だ」
「なら良かった」
「本店も人数増やそうって父さんとも話をしている」
「おお、そうなんだね」
「リョウが生産商会を持ったおかげでスサン商会は製造力を補完できてる。ありがとな」
「うん。そろそろ新型の魔法道具も用意できるよ」
「それは後にしておこう。既存の物とリョウのその新技術をまずはしっかり売らなきゃいけないからな」
「そうかぁ」
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「うん。製造は任せて」
「いきなり300人を抱えて大変だろうが僕も応援するからね」
「ありがと」
「そういえばマリエンティの父さんが貴族街で泊まるならうちでと言っていた。泊まることになったら頼ると良いよ」
「でもまた王宮泊まりになるかもしれない」
「あー。そのパターンもあるな」
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