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9歳の記す者。
静かなる刃。
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ルステインでのスパイ掃討が落ち着き、青の技の報告も安定してきた頃。
ある晩、僕は屋敷の一室でアインスと向かい合っていた。蝋燭の火だけがゆらゆらと揺れ、まるでその場の緊張を映しているようだった。
「……フェキア王国の情報局は、ルステインからの撤収を始めました。ただ、全部が引き上げたわけじゃありません。数人は『残してる』」
「つまり、また来る気満々だってことか」
「ええ。王都経由で隣国へ伝わる形跡もありました。次の標的は…たぶん『あちら』です」
「『あちら』…潮と水の街か?」
僕の問いにアインスは頷いた。
「そこが攻められれば、ルステインの物流も滞りますからね。ですがリョウ様、今回は『先に動きたい』と思いまして」
「先に……って、向こうに行くの?」
その時、部屋の隅で黙っていたゼクスが口を開いた。
「奴らに好き勝手やらせるのはもう終いにしたい。だから、先に牙を見せる」
「牙……何をやるつもり?」
「情報です。フェキア王国の商業都市『バエル』で、新設された諜報支部の詳細を掴みました。そこに、こっちから情報を『流す』」
「フェイクの情報を流して混乱させるのか」
「正解だ、リョウ様」
フィアが机に地図を広げた。
「バエルは市場と賭博が合わさったカオスな町。スパイも商人も盗賊も入り交じってて、噂が飛び交いやすい」
「そこに、ルステインの『とんでもない軍備』とか『魔導研究で空を飛ぶ兵器』の話を流す。フェキアの上層部が踊れば、その分だけ防衛に回らざるを得なくなる」
フュンフが指を立てる。
「それだけじゃない。『ルステインに二重スパイがいる』って偽の名簿も落としてくる。疑心暗鬼は連中の一番の敵」
僕は少し考えてから、頷いた。
「じゃあ、誰が行く?」
「ツヴァイとゼクス、それにドライも行きますわ。あちらの方言も話せますし」
「行くのは明後日。馬車はもう用意してあります」
静かに、けれど確実に、反撃の刃が研がれ始めた──。
「バエル」。
人と貨物が絶え間なく流れ、裏通りには怪しげな露天商や賭博場が軒を連ねている。
その雑多な空気のなか、ルステインから来た三人の影が静かに紛れ込んでいた。
「…さすがに賑やかですね。ここで情報を仕掛けるのは手応えがありそうです」
ドライがフードを深く被り、通りを見回す。
ツヴァイが答えた。
「この街は『耳と口』が多すぎる。だからこそ仕掛け甲斐がある。な、ゼクス?」
「ああ。こっちで仕込んだ『偽の軍備情報』も、『二重スパイの名簿』も、もう流れてる」
ゼクスは小さな情報屋の子供に、銀貨を一枚渡して言った。
「『火を吐く車』の話、また誰かに話してくれよ。な?」
「わかったっす。火の車と空飛ぶ鎧の兵士、でしょ! もう三回目っすけど!」
子供は駆けていき、どこかの角でまた『尾ひれのついた情報』にして売りつけるのだろう。
「……本当に効果あるのか、こんなやり方で」
と、ドライが呟く。
「あるとも」
ゼクスが口元を歪めて笑う。
「この街じゃ、『耳から入った話』が、いつの間にか『事実』になって国に届く。噂が怖いのは、その速さと規模だ」
「しかも今、連中の上は疑心暗鬼。誰を信じて良いか分からないところへ、『二重スパイ』の名簿が紛れ込めば…どうなると思う?」
「誰かが処分されるか、組織が崩れる…か」
「それで充分だ。ルステインに手を出せば、いつだって裏から『しっぺ返し』が来ると、覚えさせてやる」
その晩、彼らは盗賊宿の一室で『最も信用できそうな間者』の帳簿を偽造し、落とし物に見せかけて街に放り込んだ。
数日後。
フェキア王都の中枢では、三人の上級官が『裏切り者』とされて拘束されたと、青の技に報せが届く。
ルステインに戻ったツヴァイは、僕に一言だけ報告した。
「リョウ様…一応、『牙』は刺さったぜ」
「ありがとう、ツヴァイ」
「でも、次は向こうが吠えてくるかもな。こっちの『首輪』が外れたと知ったら、やつらは黙っちゃいない」
僕は静かに頷いた。
「その時は、もう一度『牙』を研ごう」
ルステインに戻った僕は、街の警戒態勢を一段階引き上げるよう指示した。
フェキアの情報網に打撃を与えたとはいえ、反撃が来ないとは限らないからだ。
青の技のアインスが、僕のアトリエにやってきた。
「報告しやす。フェキア側、明らかに動揺してやす。官僚同士の粛清が始まって、逆に情報が交錯してやす」
「内側から壊れるのは理想的だね。でも、その混乱の中で『やけっぱち』になった奴らが動く可能性もある」
僕は小さく息をつく。アトリエの窓からは、今日も平穏なルステインの町並みが見えていた。
「この平和が、誰かの策略で簡単に壊れるのは許せない」
「…リョウ様。町の人たちが、ちょっとずつ変わってきてやすよ」
「変わった?」
「『もし誰かが坊を嗅ぎ回ってたら、知らせてくれ』って言っただろう? あれ以来、道端の肉屋も、雑貨屋の女将も、さりげなく見張ってる。『うちの坊』を守るつもりでな」
ツヴァイがそう言う。僕は不意に目頭が熱くなるのを感じた。
こんな時に感傷なんて、と自分に言い聞かせる。
「ありがとう…でもそれはきっと、僕じゃなくて、あの人たち自身の誇りなんだと思うよ」
「…かもな。で、次の一手は?」
「フェキアがまたこちらに仕掛けてくるなら、今度は『こちらに牙がある』と最初から知らしめる必要がある。だから」
僕はゼクスとフィアに命じた。
「各地にある『小さな敵拠点』。監視塔や補給路、隠れた倉庫。それらの存在を『誰がどう見ても無力化できる』形で示す。見せしめじゃなく、『無言の圧』をかける形でね」
「なるほど…『やったぞ』とは言わず、『あれ? 消えてるぞ?』くらいのやつだな」
ゼクスがにやりと笑った。
「『戦争を始めないための反撃』、ってやつだな」
フィアが呟いた。
「うん、それでいこう」
その後、フェキアとの緊張状態は数か月続いたが、決定的な衝突には至らなかった。
むしろ内部の粛清と、ルステインの反撃に怯えた形で、彼らは外交交渉の席に姿を見せるようになった。
ツヴァイが僕に言った。
「リョウ様。戦はな、勝つより『起きないようにする』のが一番むずかしくて、一番偉いんだぜ」
「僕も、そう思いたいよ」
そして今日も、青の技たちは裏の影で動き、僕は表で笑顔を保つ。
いつか『牙』を見せなくても、誰もが平和に暮らせる日が来ることを願いながら…。
ある晩、僕は屋敷の一室でアインスと向かい合っていた。蝋燭の火だけがゆらゆらと揺れ、まるでその場の緊張を映しているようだった。
「……フェキア王国の情報局は、ルステインからの撤収を始めました。ただ、全部が引き上げたわけじゃありません。数人は『残してる』」
「つまり、また来る気満々だってことか」
「ええ。王都経由で隣国へ伝わる形跡もありました。次の標的は…たぶん『あちら』です」
「『あちら』…潮と水の街か?」
僕の問いにアインスは頷いた。
「そこが攻められれば、ルステインの物流も滞りますからね。ですがリョウ様、今回は『先に動きたい』と思いまして」
「先に……って、向こうに行くの?」
その時、部屋の隅で黙っていたゼクスが口を開いた。
「奴らに好き勝手やらせるのはもう終いにしたい。だから、先に牙を見せる」
「牙……何をやるつもり?」
「情報です。フェキア王国の商業都市『バエル』で、新設された諜報支部の詳細を掴みました。そこに、こっちから情報を『流す』」
「フェイクの情報を流して混乱させるのか」
「正解だ、リョウ様」
フィアが机に地図を広げた。
「バエルは市場と賭博が合わさったカオスな町。スパイも商人も盗賊も入り交じってて、噂が飛び交いやすい」
「そこに、ルステインの『とんでもない軍備』とか『魔導研究で空を飛ぶ兵器』の話を流す。フェキアの上層部が踊れば、その分だけ防衛に回らざるを得なくなる」
フュンフが指を立てる。
「それだけじゃない。『ルステインに二重スパイがいる』って偽の名簿も落としてくる。疑心暗鬼は連中の一番の敵」
僕は少し考えてから、頷いた。
「じゃあ、誰が行く?」
「ツヴァイとゼクス、それにドライも行きますわ。あちらの方言も話せますし」
「行くのは明後日。馬車はもう用意してあります」
静かに、けれど確実に、反撃の刃が研がれ始めた──。
「バエル」。
人と貨物が絶え間なく流れ、裏通りには怪しげな露天商や賭博場が軒を連ねている。
その雑多な空気のなか、ルステインから来た三人の影が静かに紛れ込んでいた。
「…さすがに賑やかですね。ここで情報を仕掛けるのは手応えがありそうです」
ドライがフードを深く被り、通りを見回す。
ツヴァイが答えた。
「この街は『耳と口』が多すぎる。だからこそ仕掛け甲斐がある。な、ゼクス?」
「ああ。こっちで仕込んだ『偽の軍備情報』も、『二重スパイの名簿』も、もう流れてる」
ゼクスは小さな情報屋の子供に、銀貨を一枚渡して言った。
「『火を吐く車』の話、また誰かに話してくれよ。な?」
「わかったっす。火の車と空飛ぶ鎧の兵士、でしょ! もう三回目っすけど!」
子供は駆けていき、どこかの角でまた『尾ひれのついた情報』にして売りつけるのだろう。
「……本当に効果あるのか、こんなやり方で」
と、ドライが呟く。
「あるとも」
ゼクスが口元を歪めて笑う。
「この街じゃ、『耳から入った話』が、いつの間にか『事実』になって国に届く。噂が怖いのは、その速さと規模だ」
「しかも今、連中の上は疑心暗鬼。誰を信じて良いか分からないところへ、『二重スパイ』の名簿が紛れ込めば…どうなると思う?」
「誰かが処分されるか、組織が崩れる…か」
「それで充分だ。ルステインに手を出せば、いつだって裏から『しっぺ返し』が来ると、覚えさせてやる」
その晩、彼らは盗賊宿の一室で『最も信用できそうな間者』の帳簿を偽造し、落とし物に見せかけて街に放り込んだ。
数日後。
フェキア王都の中枢では、三人の上級官が『裏切り者』とされて拘束されたと、青の技に報せが届く。
ルステインに戻ったツヴァイは、僕に一言だけ報告した。
「リョウ様…一応、『牙』は刺さったぜ」
「ありがとう、ツヴァイ」
「でも、次は向こうが吠えてくるかもな。こっちの『首輪』が外れたと知ったら、やつらは黙っちゃいない」
僕は静かに頷いた。
「その時は、もう一度『牙』を研ごう」
ルステインに戻った僕は、街の警戒態勢を一段階引き上げるよう指示した。
フェキアの情報網に打撃を与えたとはいえ、反撃が来ないとは限らないからだ。
青の技のアインスが、僕のアトリエにやってきた。
「報告しやす。フェキア側、明らかに動揺してやす。官僚同士の粛清が始まって、逆に情報が交錯してやす」
「内側から壊れるのは理想的だね。でも、その混乱の中で『やけっぱち』になった奴らが動く可能性もある」
僕は小さく息をつく。アトリエの窓からは、今日も平穏なルステインの町並みが見えていた。
「この平和が、誰かの策略で簡単に壊れるのは許せない」
「…リョウ様。町の人たちが、ちょっとずつ変わってきてやすよ」
「変わった?」
「『もし誰かが坊を嗅ぎ回ってたら、知らせてくれ』って言っただろう? あれ以来、道端の肉屋も、雑貨屋の女将も、さりげなく見張ってる。『うちの坊』を守るつもりでな」
ツヴァイがそう言う。僕は不意に目頭が熱くなるのを感じた。
こんな時に感傷なんて、と自分に言い聞かせる。
「ありがとう…でもそれはきっと、僕じゃなくて、あの人たち自身の誇りなんだと思うよ」
「…かもな。で、次の一手は?」
「フェキアがまたこちらに仕掛けてくるなら、今度は『こちらに牙がある』と最初から知らしめる必要がある。だから」
僕はゼクスとフィアに命じた。
「各地にある『小さな敵拠点』。監視塔や補給路、隠れた倉庫。それらの存在を『誰がどう見ても無力化できる』形で示す。見せしめじゃなく、『無言の圧』をかける形でね」
「なるほど…『やったぞ』とは言わず、『あれ? 消えてるぞ?』くらいのやつだな」
ゼクスがにやりと笑った。
「『戦争を始めないための反撃』、ってやつだな」
フィアが呟いた。
「うん、それでいこう」
その後、フェキアとの緊張状態は数か月続いたが、決定的な衝突には至らなかった。
むしろ内部の粛清と、ルステインの反撃に怯えた形で、彼らは外交交渉の席に姿を見せるようになった。
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