442 / 806
9歳の記す者。
フィグさんとヴェリーの休憩話。
「…なるほど。天井の梁が少し下がってんね。無理に部屋増やしたからねえ」
陽気な声がアトリエに響く。小柄な身体に大きな道具袋、鋼のような腕っ節と鋭い目を持つドワーフの女性、ヴェリーが脚立の上から顔を出した。
「あたいに任しときな。ルステインで木組みが歪んでる家なんざ、全部わたしが直してんだから!」
「ありがとうヴェリー。でも無理しないで。今は休憩時間だよ?」
「へっ、ガキに心配されるとは思わなかったねぇ…っと、冗談だよ。気ィ遣ってくれてありがと」
そのとき、香ばしい匂いがふわっとアトリエに流れてくる。
「あら、もうお昼にするの?」
現れたのは、フィグさんだった。白い作業服の袖をまくり、トレーにパンとスープを載せている。
「リョウエストさん、焼きたてのパンと野菜のポタージュよ。大工の姉さんも手を止めなさいな」
「うわ、おいしそう! 僕、フィグさんのスープ大好き」
ヴェリーも脚立から降りて、汗をぬぐいながら笑う。
「おう、ありがたいねぇ。朝から梁に潜りっぱなしで腹が鳴ってたとこさ。こちとら釘の音と空腹には敏感でね」
三人は縁側に座り、スープをすすり、パンをかじる。しばらくは静かに食事を楽しんでいたが…
「なあ、フィグ…あんた、旦那のすぐ近くで仕事してるんだよね?」
「ええ、歩いて5分。ペランスは常に私の近くにいるわ」
「そっか…うちは逆さ。カダスとは時間も合わなくてさ。隊商の警備の遠征出ると、数日は帰ってこないし。あたいも現場外せねぇから…ちっと、あいつを立ててやれねぇって思う時もあんだよね」
「…気持ち、わかるわ」
フィグさんはパンをそっと置いて、小さく息をついた。
「私も時々、そう感じるの。私が自分の腕で稼ぐことで、ペランスが気を使ってるんじゃないかって。でもね、番って、気持ちが通じすぎるのも困るのよ。何も言わなくても、寂しいって感じちゃう」
「…それ、逆にしんどいな」
ヴェリーが笑って言った。
「うちは言わなきゃ伝わんないし、あたいはあたいで『立ててやりてえけど、口に出すと媚びみてえだ』とか思って…ぐるぐるさ」
二人の間に、共感が生まれる空気が流れた。
リョウエストは静かにパンをかじりながら、二人を見ていた。
(…旦那さんたち、あの二人をすごく大事にしてるのに、どっちも『申し訳なさ』を背負ってるんだな…)
「……ねぇ、ヴェリー」
ぽつりと、フィグさんが口を開いた。
「なんだい?」
「もし……もし、子供ができなかったらって……考えたこと、ある?」
リョウエストのスープをよそう手が止まる。話題の重さに気づいたのか、彼はそっと耳だけを向けた。
「あるよ…何度も、だ」
ヴェリーは腕を組み、遠くを見ながら語り出した。
「うちら、結婚したのも遅かったしな。あたいも長年、大工として現場で叩いてきてさ。気づいたら、いつの間にか『母親』って選択肢が、ちょっと遠くにある気がしてた」
「…私も。ペランスと番になったとき、安心したの。でも、あの人も『俺たちは家族だ』って言ってくれてるくせに、ふとした時に子供の目を見てるの、わかるのよ」
「…わかる。カダスもそう。無骨なくせに、街の子に鉱石あげてたりしてさ。優しいのは、ちゃんとわかってんだけど、あたいには何も言わねぇの。それがまた、つらくってな」
二人はしばし言葉を失い、ポタージュをかき混ぜる音だけが静かに響いた。
「…ねえ」
リョウエストが、ためらいながらも口を開いた。
「うん?」
「二人ともさ。すごく…がんばってると思うよ。僕、見てるもん。ヴェリーのトンカチの音も、フィグさんの料理の匂いも。大人は気づかないかもしれないけど、僕みたいな子供のほうが、ずっと感じてるよ」
「…リョウエストさん」
フィグさんが目を細める。
「坊や、あんた…そう言ってくれるの、ずるいよ。涙が出ちゃうじゃない」
ヴェリーは鼻をすすった。
「ガキに励まされる日が来るなんて思わなかったけど…なんだい、うちの旦那たちもきっと、あたいらに同じこと思ってんだろうな」
「うん。きっと言葉にできないだけだと思う。僕、ペランスさんもカダスさんも知ってるし…すごく、すごく大事にしてるの、わかるから」
「…番ってのも、案外めんどくさいもんだね」
「ふふ、そうね。でも、それでも側にいるってことの意味は、ちゃんとあると思う」
陽射しのなか、三人の表情は少しだけ和らいでいた。
「ま、あたいらがへこたれてどうすんだ。あたい達が作ったアトリエが歪むだろ?」
「ええ。リョウエストさんに笑ってもらえるような料理、作り続けなきゃね」
「ありがとう、二人とも」
リョウエストは、静かに笑った。
アトリエの午後。陽が傾きはじめ、天井に張った新しい梁に光が当たって美しく木目を浮かべる。
「…いい梁じゃない」
フィグさんが見上げてつぶやくと、ヴェリーがニヤリと笑った。
「へへっ、ルステイン一の大工が選んだんだ。そう簡単にたわんだりゃしないよ。まるで、うちのカダスみたいなもんさ」
「ふふ。確かに、あの人は曲がらないわね。無骨で、頑固で、でも…真っすぐで」
「まったくね。あたいがどんだけ現場に出てても文句ひとつ言いやしない。でも、だからこそ…」
その時だった。
「…おい、ヴェリー、フィグ。ここにいたのか」
低く、重みのある声。入口に立っていたのは、土の魔力をまとったドワーフの男、カダスだった。
その隣には、しなやかな獣人の男、ペランスの姿もある。
「お、おう…どうしたんだい、あんたら?」
「あのな」
カダスは頭を掻きながら、言いづらそうにした。
「ワシら、ちっと、心配になってな。リョウエスト坊に『うちの嫁さんたち、調子どうだ?』って聞いたらよ…『ちょっとだけ疲れてるかも』って言われたんじゃ」
「…あちゃあ、坊ちゃま、やんわりバラしてくれたのね」
ペランスが口元を緩める。
「でもな、ちょうど良かった。言いたいことがあったんだ。フィグ…お前が、俺のそばにいてくれて本当に嬉しい。料理も仕事も全部やってるからこそ、俺は安心して拳が振るえるんだよ」
「ペランス…」
「うちもそうだ」
カダスがヴェリーに向き直る。
「おまえが現場に立って、建ててる家…ワシらの街を支えてる。その背中があるから、ワシも戦える。だから…無理にワシを立てんでもええ。おまえのやり方で、いてくれ」
「…ばか。そういうの、もっと早く言ってよ…」
ヴェリーの目尻に涙が光る。
フィグさんも小さく笑って、ペランスに寄り添った。
「ありがとう。私、もう少し……わがまま言ってもいいかしら?」
「言え。いくらでも。お前は俺の番だからな」
その様子を見て、リョウエストはほっと息をついた。
(……よかった。みんな、ちゃんと通じてる)
そしてリョウエストは思った。
(子供がいないって、たしかにさびしいかもしれない。でも、この人たちが一緒に生きてて、お互いを支えてるのを見てると…それだけで、もう家族なんだと思う)
大人たちの笑顔が、夕日色のアトリエを包んだ。そこには確かな絆があった。
陽気な声がアトリエに響く。小柄な身体に大きな道具袋、鋼のような腕っ節と鋭い目を持つドワーフの女性、ヴェリーが脚立の上から顔を出した。
「あたいに任しときな。ルステインで木組みが歪んでる家なんざ、全部わたしが直してんだから!」
「ありがとうヴェリー。でも無理しないで。今は休憩時間だよ?」
「へっ、ガキに心配されるとは思わなかったねぇ…っと、冗談だよ。気ィ遣ってくれてありがと」
そのとき、香ばしい匂いがふわっとアトリエに流れてくる。
「あら、もうお昼にするの?」
現れたのは、フィグさんだった。白い作業服の袖をまくり、トレーにパンとスープを載せている。
「リョウエストさん、焼きたてのパンと野菜のポタージュよ。大工の姉さんも手を止めなさいな」
「うわ、おいしそう! 僕、フィグさんのスープ大好き」
ヴェリーも脚立から降りて、汗をぬぐいながら笑う。
「おう、ありがたいねぇ。朝から梁に潜りっぱなしで腹が鳴ってたとこさ。こちとら釘の音と空腹には敏感でね」
三人は縁側に座り、スープをすすり、パンをかじる。しばらくは静かに食事を楽しんでいたが…
「なあ、フィグ…あんた、旦那のすぐ近くで仕事してるんだよね?」
「ええ、歩いて5分。ペランスは常に私の近くにいるわ」
「そっか…うちは逆さ。カダスとは時間も合わなくてさ。隊商の警備の遠征出ると、数日は帰ってこないし。あたいも現場外せねぇから…ちっと、あいつを立ててやれねぇって思う時もあんだよね」
「…気持ち、わかるわ」
フィグさんはパンをそっと置いて、小さく息をついた。
「私も時々、そう感じるの。私が自分の腕で稼ぐことで、ペランスが気を使ってるんじゃないかって。でもね、番って、気持ちが通じすぎるのも困るのよ。何も言わなくても、寂しいって感じちゃう」
「…それ、逆にしんどいな」
ヴェリーが笑って言った。
「うちは言わなきゃ伝わんないし、あたいはあたいで『立ててやりてえけど、口に出すと媚びみてえだ』とか思って…ぐるぐるさ」
二人の間に、共感が生まれる空気が流れた。
リョウエストは静かにパンをかじりながら、二人を見ていた。
(…旦那さんたち、あの二人をすごく大事にしてるのに、どっちも『申し訳なさ』を背負ってるんだな…)
「……ねぇ、ヴェリー」
ぽつりと、フィグさんが口を開いた。
「なんだい?」
「もし……もし、子供ができなかったらって……考えたこと、ある?」
リョウエストのスープをよそう手が止まる。話題の重さに気づいたのか、彼はそっと耳だけを向けた。
「あるよ…何度も、だ」
ヴェリーは腕を組み、遠くを見ながら語り出した。
「うちら、結婚したのも遅かったしな。あたいも長年、大工として現場で叩いてきてさ。気づいたら、いつの間にか『母親』って選択肢が、ちょっと遠くにある気がしてた」
「…私も。ペランスと番になったとき、安心したの。でも、あの人も『俺たちは家族だ』って言ってくれてるくせに、ふとした時に子供の目を見てるの、わかるのよ」
「…わかる。カダスもそう。無骨なくせに、街の子に鉱石あげてたりしてさ。優しいのは、ちゃんとわかってんだけど、あたいには何も言わねぇの。それがまた、つらくってな」
二人はしばし言葉を失い、ポタージュをかき混ぜる音だけが静かに響いた。
「…ねえ」
リョウエストが、ためらいながらも口を開いた。
「うん?」
「二人ともさ。すごく…がんばってると思うよ。僕、見てるもん。ヴェリーのトンカチの音も、フィグさんの料理の匂いも。大人は気づかないかもしれないけど、僕みたいな子供のほうが、ずっと感じてるよ」
「…リョウエストさん」
フィグさんが目を細める。
「坊や、あんた…そう言ってくれるの、ずるいよ。涙が出ちゃうじゃない」
ヴェリーは鼻をすすった。
「ガキに励まされる日が来るなんて思わなかったけど…なんだい、うちの旦那たちもきっと、あたいらに同じこと思ってんだろうな」
「うん。きっと言葉にできないだけだと思う。僕、ペランスさんもカダスさんも知ってるし…すごく、すごく大事にしてるの、わかるから」
「…番ってのも、案外めんどくさいもんだね」
「ふふ、そうね。でも、それでも側にいるってことの意味は、ちゃんとあると思う」
陽射しのなか、三人の表情は少しだけ和らいでいた。
「ま、あたいらがへこたれてどうすんだ。あたい達が作ったアトリエが歪むだろ?」
「ええ。リョウエストさんに笑ってもらえるような料理、作り続けなきゃね」
「ありがとう、二人とも」
リョウエストは、静かに笑った。
アトリエの午後。陽が傾きはじめ、天井に張った新しい梁に光が当たって美しく木目を浮かべる。
「…いい梁じゃない」
フィグさんが見上げてつぶやくと、ヴェリーがニヤリと笑った。
「へへっ、ルステイン一の大工が選んだんだ。そう簡単にたわんだりゃしないよ。まるで、うちのカダスみたいなもんさ」
「ふふ。確かに、あの人は曲がらないわね。無骨で、頑固で、でも…真っすぐで」
「まったくね。あたいがどんだけ現場に出てても文句ひとつ言いやしない。でも、だからこそ…」
その時だった。
「…おい、ヴェリー、フィグ。ここにいたのか」
低く、重みのある声。入口に立っていたのは、土の魔力をまとったドワーフの男、カダスだった。
その隣には、しなやかな獣人の男、ペランスの姿もある。
「お、おう…どうしたんだい、あんたら?」
「あのな」
カダスは頭を掻きながら、言いづらそうにした。
「ワシら、ちっと、心配になってな。リョウエスト坊に『うちの嫁さんたち、調子どうだ?』って聞いたらよ…『ちょっとだけ疲れてるかも』って言われたんじゃ」
「…あちゃあ、坊ちゃま、やんわりバラしてくれたのね」
ペランスが口元を緩める。
「でもな、ちょうど良かった。言いたいことがあったんだ。フィグ…お前が、俺のそばにいてくれて本当に嬉しい。料理も仕事も全部やってるからこそ、俺は安心して拳が振るえるんだよ」
「ペランス…」
「うちもそうだ」
カダスがヴェリーに向き直る。
「おまえが現場に立って、建ててる家…ワシらの街を支えてる。その背中があるから、ワシも戦える。だから…無理にワシを立てんでもええ。おまえのやり方で、いてくれ」
「…ばか。そういうの、もっと早く言ってよ…」
ヴェリーの目尻に涙が光る。
フィグさんも小さく笑って、ペランスに寄り添った。
「ありがとう。私、もう少し……わがまま言ってもいいかしら?」
「言え。いくらでも。お前は俺の番だからな」
その様子を見て、リョウエストはほっと息をついた。
(……よかった。みんな、ちゃんと通じてる)
そしてリョウエストは思った。
(子供がいないって、たしかにさびしいかもしれない。でも、この人たちが一緒に生きてて、お互いを支えてるのを見てると…それだけで、もう家族なんだと思う)
大人たちの笑顔が、夕日色のアトリエを包んだ。そこには確かな絆があった。
あなたにおすすめの小説
異世界転生したので、文明レベルを21世紀まで引き上げてみた ~前世の膨大な知識を元手に、貧乏貴族から世界を変える“近代化の父”になります~
夏見ナイ
ファンタジー
過労死したプラントエンジニアの俺が転生したのは、剣と魔法の世界のド貧乏な貴族の三男、リオ。石鹸すらない不衛生な環境、飢える家族と領民……。こんな絶望的な状況、やってられるか! 前世の知識を総動員し、俺は快適な生活とスローライフを目指して領地改革を開始する!
農業革命で食料問題を解決し、衛生革命で疫病を撲滅。石鹸、ガラス、醤油もどきで次々と生活レベルを向上させると、寂れた領地はみるみる豊かになっていった。
逃げてきた伯爵令嬢や森のエルフ、ワケありの元騎士など、頼れる仲間も集まり、順風満帆かと思いきや……その成功が、強欲な隣領や王都の貴族たちの目に留まってしまう。
これは、ただ快適に暮らしたかっただけの男が、やがて“近代化の父”と呼ばれるようになるまでの物語。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
出来損ない貴族の三男は、謎スキル【サブスク】で世界最強へと成り上がる〜今日も僕は、無能を演じながら能力を徴収する〜
シマセイ
ファンタジー
実力至上主義の貴族家に転生したものの、何の才能も持たない三男のルキウスは、「出来損ない」として優秀な兄たちから虐げられる日々を送っていた。
起死回生を願った五歳の「スキルの儀」で彼が授かったのは、【サブスクリプション】という誰も聞いたことのない謎のスキル。
その結果、彼の立場はさらに悪化。完全な「クズ」の烙印を押され、家族から存在しない者として扱われるようになってしまう。
絶望の淵で彼に寄り添うのは、心優しき専属メイドただ一人。
役立たずと蔑まれたこの謎のスキルが、やがて少年の運命を、そして世界を静かに揺るがしていくことを、まだ誰も知らない。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
ひだまりのFランク冒険者
みなと劉
ファンタジー
ここは異世界。
そこの冒険者ギルドでは毎日仕事がてんこ盛り。
そんな中
冒険者ギルドには万年Fランクの冒険者が一人いる。
その名は、リルド。
彼は、特に何もない感じに毎日
「薬草採取」「石集め」Fランク向け「討伐」場合によっては「ポーション生成」をする。
この話はこの万年Fランク冒険者リルドの物語である。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
[完]異世界銭湯
三園 七詩
ファンタジー
下町で昔ながらの薪で沸かす銭湯を経営する一家が住んでいた。
しかし近くにスーパー銭湯が出来てから客足が激減…このままでは店を畳むしかない、そう思っていた。
暗い気持ちで目覚め、いつもの習慣のように準備をしようと外に出ると…そこは見慣れた下町ではなく見たことも無い場所に銭湯は建っていた…