【BL】婚約破棄された薄幸令息、大公子の教育係になって今は幸せです

縁堂幸

文字の大きさ
21 / 36

◇ 師匠が言うには(2)

しおりを挟む
 一方、ローランとクロードは応接室を出てすぐ、扉の前でひそひそと話し合っていた。

「ねぇ大公子様。あれって大丈夫なんですか?」
「仕方ない。アルファの独占欲はああいうものだ」
「まあそっか……でも先程の言い方はさすがに大人げないですよね?」
「それは俺も思った。てっきり人を物扱いするなとでもおっしゃるかと」
「僕も。誰のものでもないって諭されるのかなって……ああ。大公子様が普段から兄上を独占しているせいで、大公殿下の不満が爆発してしまったのでは?」

 クロードにじとっとした目を向けられて、ローランは首を横に振った。

「お前は俺をいくつだと思ってるんだ? 俺はその都度空気を読んで、父上に譲って差し上げている」
「えっ……日頃から譲ってもらった上であのような態度なんですか?」
「ああ。ノエルが本を朗読してくれる日も、先に寝たふりをして差し上げたし。かくれんぼの時なんて、ジョスラン父上は俺を見つけてもノエルに教えなかった」
「あっ。ふたりで過ごしたいからって、わざと気づかないふりを……」
「おそらくな。『独占できるのも今だけだ』と牽制されたこともある」

 ローランが溜息混じりに話すのを聞いて、クロードは驚きを隠せなかった。クロードはてっきり、ローランがノエルに四六時中まとわりついているせいで実家に帰れないと思っていたのだ。

 まさか自分と同い年のローランが自制できる人間で、父親のベルクール大公が大人げない人だったなんて。しかしベルクール大公がいくら大人げなくとも、国王の弟であり、ノエルの婚約者だ。クロードはしばし考えを巡らせた後、あきらめた顔でローランの手を掴んだ。

「大公子様。僕も大人になって差し上げようと思います」
「それがいい。今年で九歳になることだしな」

 ローランはクロードに掴まれた手を握り返し、そのまま応接室に戻った。ふたりが手を繋いでいるのを見て、ノエルが目を丸くしている。

「ノエル。困らせてすまなかった。怪我はないか?」
「大丈夫です! そこまでひ弱じゃありませんから」
「僕、大公子様のことを誤解してました。聡明なお方なんですね」
「わぁ……クロードも、ちゃんと仲直りできてえらいね!」

 ふたりきりで何を話したのかは分からないが、ローランもクロードもすっかり普段どおりだ。

 ノエルはふたりの頭をひとしきり撫でて、三人で来週の予習をしようと席についた。ローランとクロードもノエルの隣に椅子を動かして座り、ノエルが解説するのを争うことなく聞いている。平和だ。

「じゃあクロード。理解できたかどうか、試しに問題を解いてみようか」
「はい! 大公子様。どちらが先に解けるか競争しましょう」
「フン。俺に勝てると思ってるのか?」
「うふふ……ちょっと待っててね」

 ノエルは教科書を真似た問題を作って二人に渡し、開始を合図した。クロードはノエルと年が離れていたし、ローランは領地でひとりだった。こうして同い年の友達がいると勉強するのも楽しくなるのだなと思いながら見守っていると⋯⋯

「ノエル君」
「……はい!」

 名前を呼ばれてようやく、ノエルはベルクール大公がいつの間にか向かいの席に座っていたことに気づいた。テーブルの上にすいと差し出された紙には、上のほうに何か書いてある。

「この問題。私にも教えてほしいんだ」
「えっ? ええ。私に解ける問題でしたら……」

 ノエルは首を傾げながら紙を受けとった。ベルクール大公がわからないことを自分が教えられるものだろうかと思ったのだが、そこには『初めての週末に放置される婚約者の気持ちを考えたことはあるかな?』と書かれている。

――ああ……またやってしまった。

 ローランとクロードに挟まれて、ノエルはすっかり油断していた。先程は子供たちの口論が始まりそうでベルクール大公を置き去りにしてしまったし、和解した後も三人で話すばかりで、ベルクール大公にはひと言も話しかけなかった。放置されたと苦情が来ても仕方ない。

 子供たちが問題を解いている隙に、ノエルは急いで返事を書いた。

『申し訳ありません。ふたりの勉強を見るので手一杯になってしまって』と追記して紙を返したのだが、今度はその下に『私は君にとって三番目だと思っていたけれど、本当は四番目だったんだね』と書かれている。きっとノエルの優先順位でローランとクロードが同率一位。仕事が三位で、自分は四位に転落したと言いたいのだろう。

 ノエルがちらりと顔をあげると、子供たちに配慮してかベルクール大公はにこやかな表情を保っている。しかしノエルの言動で大いに機嫌を損ねていることは間違いない。

 ノエルも子供たちがいる手前、ここは穏便にと『あとでふたりきりの時間を作りますのでお許しください』と書いて返した。返事を受け取ったベルクール大公の笑みがわずかに濃くなったが、また何か書いている。再び戻ってきた紙を見た瞬間、ノエルの頬がかっと熱をもった。『許せるかどうかは、婿殿が何をしてくれるかによるよ』と書かれている。

 どうやって切り抜けるか、これは難題だ。前回と同じ内容では許してもらえないと思うと、膝枕はもう使えない。でもそれ以上のことを自分からするなんて、とても約束できない。

 悩んでいるうちに、気づけばローランとクロードに手元を覗きこまれていた。

「あっ! もう解き終わったんだね……!」

 焦って紙を隠すノエルを見て、ローランもクロードも何かを悟ったような顔だ。

「……ノエル。丸つけを頼む」
「その間、大公殿下をお借りしますね」
「う、うん?」

 差し出された答案をノエルが受け取ると、子供たちが揃って席を立った。

「ジョスラン父上。俺の部屋でちょっと話しませんか?」
「僕、弟なので兄上のお話をたくさん知ってるんです」
「それは興味深い。ぜひ私にも聞かせてほしいよ」

 ローランとクロードに手を引かれて、ベルクール大公も席を立った。三人が仲良さそうに出て行き、ノエルだけが応接室にぽつんと取り残された。


  +++


 ノエルが応接室で丸つけに勤しんでいる間。ベルクール大公は三階にあるローランの部屋で、子供たちから責められていた。

「ジョスラン父上。あの筆談は何ですか?」
「あんなに動揺している兄上初めて見ましたよ?」

 向かい側のソファーにローランとクロードが並んで座り、揃って前のめりになっている。しかし自分を責めるのはお門違いだと、ベルクール大公はソファーの背もたれに上体を預けた。

「はぁ……上手くいかないものだね。クロード君をうちに呼べば、婿殿を独占できると思ったのに」
「やっぱり。急にクロードを招待するなんておかしいと思ったんだ」
「大公子様を厄介払いするためだったんですね」

 お察しのとおり、クロードを招待したのは、カルリエ侯爵夫人をフォローするためでも、ノエルと弟を会わせてあげるためでもない。クロードにローランの遊び相手になってもらい、その間にノエルとふたりきりでいちゃつきたかっただけである。

 しかし肝心のノエルにその気がなく、失敗に終わってしまった。仕方ないのでクロードから何か有益な話を聞き出せればと思って、子供たちについてきたのだ。

「それでクロード君。ノエル君の話をたくさん知っていると言っていたけど」
「……はい。兄上のためにお伝えしておきたいことがあります」

 話を振られたクロードは、前のめりになっていた姿勢を正して眉をきゅっと吊り上げている。兄弟で同じところは髪色だけかと思ったが、目上の人間を諫める時の仕草はノエルとよく似ている。

「まず、兄上に構ってもらおうなどという考えは捨ててください」
「……それはどういうことかな?」
「兄上を困らせるだけだからです」

――困っているのは私のほうだが?

 ローランやクロードのことはあんなに構っているのに、婚約者である自分に何もしてくれないのはどう考えても不公平だ。納得していないのを察してか、クロードのまなざしが一層険しくなる。

「僕は弟ですから。兄として面倒をみなければと思う気持ちで構ってくださるのです。大公子様のことをしきりに構うのも教育係を務めていたからで。そこに父としての義務が加わって、ますます世話を焼くようになったのでしょう」
「それなら婚約者の義務で、私のことを構ってくれないとおかしいよね?」
「そこが問題なんです。兄上は婚約者に対する義務感が薄い……というより、婚約者は放置しても構わないと思っている節がありますよね?」

 クロードの言葉に、ベルクール大公は思わず背もたれに預けていた体を起こした。

「そうなんだよ。もしかして私が十一も年上だから、わざわざ構う必要がないと思っているのかな?」
「いいえ、年齢は関係ないと思います。僕が知る限り、王太子殿下に対しても同じ態度でしたから」
「ああ……確かにノエル君は、王太子と一定の距離を保っていたよね」

 ベルクール大公にも覚えがある。公務で見かける時、王太子は礼儀として必要なエスコートをし、ノエルもそれを受けはするが、人前でふたりが接触するのはそれだけ。ただ、政略結婚ではめずらしくないことだし、婚約を不満に思っている王太子と無理に距離を縮めないほうがいいと、ノエルの判断で一歩引いているだけだと思っていた。

「ノエル君は面倒見がいい性格だから。もし王太子が少しでも好意的だったなら、未来の伴侶として甲斐甲斐しく世話を焼いたと思うけれど」
「ええ。実際、婚約してしばらくはそうでしたよ」

 クロードの話を聞いてみると、ノエルの努力は健気なものだった。王太子に容姿が気に入らないと言われてから流行の勉強や自分磨きに取り組み、王太子婿に相応しい人材になろうと学業と仕事に関しても手を抜かなかった。公の場での王太子の言動を収拾することも多く、謝罪が必要な時はノエルが矢面に立っていたそうだ。

 しかし王太子はノエルを労ったり、感謝したりすることがなかった。それどころか次第に疎ましがるようになり、婚約者として最低限の配慮もしなくなったのだ。王太子と他のオメガの醜聞が聞かれるようになった時は、さすがにノエルも強く指摘したらしい。王族として品位を保つようにと。

「それで、王太子は何と返したんだい?」
「最後に結婚するのは婚約者のお前なのだから口出しするなと。それで兄上は、もう構うのをやめたようでした」
「なるほど……そんなことがあったんだね」

 そうして過ごすうちにノエルにとって、婚約者に放置されることも、婚約者を放置することも普通になってしまった。その弊害を今、自分が受けているのかとベルクール大公はようやく合点がいった。

「元々、両親から構ってもらえない環境でお育ちになったお方ですから。王太子殿下の無関心も受け入れてしまったのだと思います」
「ジョスラン父上とは逆だな。その場にただ立っているだけで人が寄ってくる人生を送ってきた人だ」
「そうでしょうね。兄上にとっては構いも構われもしないのが普通で、大公殿下は構ってもらえるのが当然だと思っている。相性は最悪です」

 ひどい言われようだ。しかし間違ったことは言っていない。実際、オメガというのは呼んでもいないのに向こうから勝手に寄ってくる存在で、ノエルも同じだろうとつい先日まで思っていたところだ。

 ちなみにクロードが言うには、「週末に休む」という概念もノエルには無く、たっぷり時間が使えると喜んで丸一日仕事をしていたらしい。休日だというのにどこにもいかず、執務室で仕事に没頭するノエルの姿が目に浮かぶようだ。

「クロード君が言わんとせんことはわかった。つまりノエル君に何か求めるのではなく、私のほうから婿殿を構えばいいということだね?」
「そういうことです。ですが兄上はあのとおり、非常に奥手ですから。先程のように困らせるのはおやめください」
「困らせるだなんて。お互い大人だし、結婚式の日取りも決まっているんだよ? 別に何をしたって……」
「一切するなという意味ではなく、加減すべきだと言いたいのです。僕が思うに、兄上は王太子殿下とキスしたことすらありませんから」

 クロードは自信ありげにそう言ったが、ローランとベルクール大公は揃って首を傾げている。

「いや……クロード。それはさすがにないと思うぞ?」
「私もそう思うよ。特に最後の一年は、ノエル君も成人していたわけだし」

 オメガというのは本来の性格がどうであれ、本能には逆らえない。いくらノエルが慎み深い人であっても、発情期にはアルファと子孫を残すことしか考えられなくなってしまうのだ。

 王太子と八年に渡って婚約し、結婚式を翌年に控えてすでに成人していた。発情期をともに過ごしていれば口づけだけでは終わらない。それ以上の経験も、一度や二度では済まないはず……

 しかしふたりに否定されても、クロードの自信に満ちた瞳は少しも曇らない。

「……クロード君。まさかとは思うけど、ノエル君は王太子と一度も?」

 発情期を過ごしたことがないのか。
 ベルクール大公の問いに、クロードは大きく頷いた。

「ええ。兄上は発情期の間は屋敷で仕事していましたが、王太子殿下が訪ねてきたことは一度もありません」
「じゃあノエル君はこれまで、全部薬で……」

 これにはさすがに、ベルクール大公も唖然としてしまった。

 オメガの発情期は抑制剤を飲んで耐えることもできるが、普段の生活に戻れるまで一週間ほどかかる上に、本能を抑えるだけあって体に良いものではない。対してアルファの協力が得られた場合、個人差はあるが一晩から二日程度で治まり、薬の副作用もない。

 未婚のオメガなら婚約者に助けてもらうのが一番。相手が居ない場合は一時的なパートナーを探して、番行為には及ばない契約書を作り、発情期が終わったら謝礼を払う。発情を治める目的で救助を依頼したという形にして、双方が不名誉を被ることがないようにするのが一般的だ。

 ただし婚約者が王族だと、発散のために他のアルファを頼ることはできない。婚約者としか交接に及んでいない。それが子を身籠った時に、王族の子孫であることの証明になるからだ。

 もちろん、王太子がノエルとの婚約に不満を持っていることはベルクール大公も知っていた。それでも婚約者の発情期を放置するほど、薄情な奴だとは思っていなかったのだ。しかしノエルが成人しているオメガとは思えないほど、恥じらいが強い理由はよくわかった。

――まさかそこまで初心だとは……

 今日は午前中、ノエルとローランがふたりで外出するのを快く許可した上に、ノエルが苦手な父と継母の相手を買って出た。恩を売れば売るほど、ノエルが膝枕以上に大胆な触れ合いで返してくれるに違いないと企んでいた自分が少し恥ずかしい。

 ベルクール大公が頭を抱える前で、ローランも同じように頭を抱えている。

「なんてことだ。俺はてっきり、ノエルにも人並みに経験があるだろうと……」
「この間の騒ぎで僕は確信しましたけどね。だって一度でも経験があれば、口づけの痕を人前で晒すような失態を慎重な兄上がするはずありません」
「それは確かに」
「しかも兄上は、王太子殿下と書類の上でしか婚約してないんです。婚約式で指輪の交換と誓いの口づけをするようになったのはここ数年の流行りですから」

 王太子から口づけするような儀式でもなければ、ノエルから王太子にキスすることはありえないと結論づけたクロードを、ローランが「さすがはノエルの弟だ」と称賛した。

「ジョスラン父上。ノエルのことは今後、ガラス製のティーカップのように扱ってください。父上の破廉恥な行いは冷たいところに突然熱湯を注ぐようなものです」
「大公子様のおっしゃるとおり、既婚者の大公殿下がどれだけ配慮できるかが鍵です。繊細な兄上に負担をかけないために、一般的な交際の段階を順に踏むのがよろしいかと」

 まずは手袋なしで手を繋ぐところから始め、デートを重ねて徐々に距離を縮める。雰囲気を大切に。嫌がる素振りがないかよく観察するように。そして少しでも嫌がっているようならすぐに止めて謝るようにと子供たちから口々に助言され、ベルクール大公は感心しきりだ。

「最近は恋愛についての講義でもあるのかい?」
「この程度は紳士の常識です。クロード、あとは同級生で親睦を深めるとしよう」
「そうですね! ちなみに大公殿下、兄上は庭でお茶を飲むのが好きですよ」
「ああ。師匠たちに感謝するよ」

 最後は来た時と同じようにローランとクロードに手を引かれ、ベルクール大公は部屋の外に追い出された。

 軽い足取りで去っていくベルクール大公の背中を見送った後、ローランは部屋の扉をきっちり閉めた。

「……クロード。お前、庭で茶を飲むようにわざと仕向けたな?」
「そんな。いい天気なので、外に出れば気分転換になって良いだろうなと思っただけです。僕はいつ何時も、兄上の健康と幸せを願っていますので」

 クロードは胸に手を当ててしばし天井を仰いだ後、真顔に戻ってローランに言った。

「というわけで大公子様。望遠鏡かオペラグラスを貸していただけますか?」
「ああ。ノエルを守ってやれるのは俺たちしかいないからな」

 ローランは望遠鏡を。クロードにもオペラグラスを渡し、いそいそと窓辺に陣取ったのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

[離婚宣告]平凡オメガは結婚式当日にアルファから離婚されたのに反撃できません

月歌(ツキウタ)
BL
結婚式の当日に平凡オメガはアルファから離婚を切り出された。お色直しの衣装係がアルファの運命の番だったから、離婚してくれって酷くない? ☆表紙絵 AIピカソとAIイラストメーカーで作成しました。

婚約者の前で奪われる!?王太子が僕の番だった夜

ちぱ
BL
僕は辺境伯家の嫡男レオン・グレイスフィールド。 婚約者・隣国カリスト王国の辺境伯家、リリアナの社交界デビューに付き添うため、隣国の王都に足を踏み入れた。 しかし、王家の祝賀の列に並んだその瞬間、僕の運命は思わぬ方向へ。 王族として番に敏感な王太子が、僕を一目で見抜き、容赦なく迫ってくる。 転生者で、元女子大生の僕にはまだ理解できない感覚。 リリアナの隣にいるはずなのに、僕は気づけば王太子殿下に手を握られて…… 婚約者の目の前で、運命の番に奪われる夜。 仕事の関係上、あまり創作活動ができず、1話1話が短くなっています。 2日に1話ぐらいのペースで更新できたらいいなと思っています。

遊び人殿下に嫌われている僕は、幼馴染が羨ましい。

月湖
BL
「心配だから一緒に行く!」 幼馴染の侯爵子息アディニーが遊び人と噂のある大公殿下の家に呼ばれたと知った僕はそう言ったのだが、悪い噂のある一方でとても優秀で方々に伝手を持つ彼の方の下に侍れれば将来は安泰だとも言われている大公の屋敷に初めて行くのに、招待されていない者を連れて行くのは心象が悪いとド正論で断られてしまう。 「あのね、デュオニーソスは連れて行けないの」 何度目かの呼び出しの時、アディニーは僕にそう言った。 「殿下は、今はデュオニーソスに会いたくないって」 そんな・・・昔はあんなに優しかったのに・・・。 僕、殿下に嫌われちゃったの? 実は粘着系殿下×健気系貴族子息のファンタジーBLです。

冤罪で追放された王子は最果ての地で美貌の公爵に愛し尽くされる 凍てついた薔薇は恋に溶かされる

尾高志咲/しさ
BL
旧題:凍てついた薔薇は恋に溶かされる 🌟第10回BL小説大賞(2022年)奨励賞。2025年11月アンダルシュノベルズより刊行🌟 ロサーナ王国の病弱な第二王子アルベルトは、突然、無実の罪状を突きつけられて北の果ての離宮に追放された。王子を裏切ったのは幼い頃から大切に想う宮中伯筆頭ヴァンテル公爵だった。兄の王太子が亡くなり、世継ぎの身となってからは日々努力を重ねてきたのに。信頼していたものを全て失くし向かった先で待っていたのは……。 ――どうしてそんなに優しく名を呼ぶのだろう。 お前に裏切られ廃嫡されて最北の離宮に閉じ込められた。 目に映るものは雪と氷と絶望だけ。もう二度と、誰も信じないと誓ったのに。 ただ一人、お前だけが私の心を凍らせ溶かしていく。 執着攻め×不憫受け 美形公爵×病弱王子 不憫展開からの溺愛ハピエン物語。 ◎書籍掲載は、本編と本編後の四季の番外編:春『春の来訪者』です。 四季の番外編:夏以降及び小話は本サイトでお読みいただけます。 なお、※表示のある回はR18描写を含みます。 🌟第10回BL小説大賞での応援ありがとうございました! 🌟本作は旧Twitterの「フォロワーをイメージして同人誌のタイトルつける」タグで貴宮あすかさんがくださったタイトル『凍てついた薔薇は恋に溶かされる』から思いついて書いた物語です。ありがとうございました。

婚約破棄を提案したら優しかった婚約者に手篭めにされました

多崎リクト
BL
ケイは物心着く前からユキと婚約していたが、優しくて綺麗で人気者のユキと平凡な自分では釣り合わないのではないかとずっと考えていた。 ついに婚約破棄を申し出たところ、ユキに手篭めにされてしまう。 ケイはまだ、ユキがどれだけ自分に執着しているのか知らなかった。 攻め ユキ(23) 会社員。綺麗で性格も良くて完璧だと崇められていた人。ファンクラブも存在するらしい。 受け ケイ(18) 高校生。平凡でユキと自分は釣り合わないとずっと気にしていた。ユキのことが大好き。 pixiv、ムーンライトノベルズにも掲載中

巻き戻りした悪役令息は最愛の人から離れて生きていく

藍沢真啓/庚あき
BL
11月にアンダルシュノベルズ様から出版されます! 婚約者ユリウスから断罪をされたアリステルは、ボロボロになった状態で廃教会で命を終えた……はずだった。 目覚めた時はユリウスと婚約したばかりの頃で、それならばとアリステルは自らユリウスと距離を置くことに決める。だが、なぜかユリウスはアリステルに構うようになり…… 巻き戻りから人生をやり直す悪役令息の物語。 【感想のお返事について】 感想をくださりありがとうございます。 執筆を最優先させていただきますので、お返事についてはご容赦願います。 大切に読ませていただいてます。執筆の活力になっていますので、今後も感想いただければ幸いです。 他サイトでも公開中

王妃の椅子~母国のために売られた公子

11ミリ
BL
大陸で一番の強国であるディルア王国には男の王妃がいる。夫婦間は結婚当時より長年冷え切っていた。そんなある日のこと、王のもとへ王妃がやってきて「わたしを殺させてあげよう」と衝撃な一言を告げる。けれど王は取り合わない。 喜んでもらえると思っていただけに意外だった王妃は自分の離宮に帰り、人生を振り返る。 かつて弱小公国の美しい公子だったライル(後の王妃)は強国へ貢がれた。強制的に戦へ参加させられ、人には騙され、第六王子には何かと絡んでくる。そしてある日目が覚めたら王子妃に……。 ■■■ ハピエンですが、前半の人生は辛いことが多いです。一人で耐えて耐えて生き抜く主人公を気にする不器用第六王子が傍にいます。 長年の片思いと鈍感のコンビ夫婦です。 話の都合上、途中で名前がライル(男名)からライラ(女名)に変わります。 鳥の姿に変化できる「ニケ」という特異な体質が出てきます。

「君は有能すぎて可愛げがない」と婚約破棄されたので、一晩で全ての魔法結界を撤去して隣国へ行きます。あ、維持マニュアルは燃やしました。

しょくぱん
恋愛
「君の完璧主義には反吐が出る」――婚約者の第一王子にそう告げられ、国外追放を命じられた聖女エルゼ。彼女は微笑み、一晩で国中の魔法結界を撤去。さらに「素人でも直せる」と嘘を吐かれた維持マニュアルを全て焼却処分した。守護を失いパニックに陥る母国を背に、彼女は隣国の軍事帝国へ。そこでは、彼女の「可愛くない」技術を渇望する皇帝が待っていた。

処理中です...