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台風
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ひなたが寝てしまったあと、気がつくと俺もいつの間にか寝てしまっていて、起きた頃には11時になっていた。
俺はベッドで寝ていて、隣ではひなたが心地よさそうに寝息を立てていた。運んでくれたのだろうか。
ひなたの鼻息が俺の顔にかかるくらいの距離にいて、だんだんと恥ずかしくなってくる。
「……ひなた?」
「……んん……?」
恥ずかしさを誤魔化すのと、昼飯を食べるか聞くためにひなたを起こしてしまった
「もうお昼前だけど、どうする?なんか食べるもの買って……」
「このままがいいですー……」
話を聞く前に即答され、ひなたが俺の腕に抱きついてきた。
「……そうだな」
ひなたの幼さにやられ、俺まで何もする気がなくなってしまった
腕があったかい……
腕から伝わる感覚を心の中で楽しんでいるうちに、こちらまで眠くなってきてしまう
「ん……ふわぁ……おはようございます……」
「……んあ」
俺もほとんど二度寝に入った頃に、ひなたが大きなあくびとともに目を覚ました。
「おはよう、ひなた」
「……えへへ」
「……?なんだよ」
「だいすけさん近いですねぇ」
そう言いながら、ひなたはぐいぐいと俺に近づいていった。
「ちょっと、近い……」
「いいじゃないですか、最近こんなことも少なかったですし」
「そうかもな……」
ふふっと軽く笑った後に、はっとしたようにひなたは寝転んだまま近くにある机に乗ってるスマホを取り、天気予報アプリを開いてみせてくる。
「そういえば台風来てるの知ってますか?これ」
「んー?……あー、ほんとだ」
ひなたのスマホに表示された台風情報を見る。
「台風、このままだとあいさん達との海に行く日にちょうど重なりますね……」
「あぁ、重なるかもな……」
「大阪旅行は大丈夫ですかね?」
「そっちは大丈夫だと思うよ。上陸の日に帰ってくるし」
明日からひなたと2人で関西まで旅行に行き、帰ってきた次の日に榊原たちと海で遊ぶ予定になっていた。
延期しようにも、俺たち社会人組の休みは今週いっぱいで終わってしまうから中止にするしかない。
「もしかしたら中止になるかもね」
「ですよねー……楽しみだったのになぁ……」
ひなたは残念そうなため息を漏らした
「うん……」
言葉ではそう言いつつも、少しだけ安心した。
海とか疲れるだけだしな……
正直、仲間たちとの海よりも、ひなたとの旅行が何倍も楽しみだったから、その後の海に体力を残しておく気になれなかった。
「これはもう旅行で体力使い切るしかないですね!」
「……う、うん」
心を読まれたかのような一言にたじろぎながら、なんとか返事をした。
俺はベッドで寝ていて、隣ではひなたが心地よさそうに寝息を立てていた。運んでくれたのだろうか。
ひなたの鼻息が俺の顔にかかるくらいの距離にいて、だんだんと恥ずかしくなってくる。
「……ひなた?」
「……んん……?」
恥ずかしさを誤魔化すのと、昼飯を食べるか聞くためにひなたを起こしてしまった
「もうお昼前だけど、どうする?なんか食べるもの買って……」
「このままがいいですー……」
話を聞く前に即答され、ひなたが俺の腕に抱きついてきた。
「……そうだな」
ひなたの幼さにやられ、俺まで何もする気がなくなってしまった
腕があったかい……
腕から伝わる感覚を心の中で楽しんでいるうちに、こちらまで眠くなってきてしまう
「ん……ふわぁ……おはようございます……」
「……んあ」
俺もほとんど二度寝に入った頃に、ひなたが大きなあくびとともに目を覚ました。
「おはよう、ひなた」
「……えへへ」
「……?なんだよ」
「だいすけさん近いですねぇ」
そう言いながら、ひなたはぐいぐいと俺に近づいていった。
「ちょっと、近い……」
「いいじゃないですか、最近こんなことも少なかったですし」
「そうかもな……」
ふふっと軽く笑った後に、はっとしたようにひなたは寝転んだまま近くにある机に乗ってるスマホを取り、天気予報アプリを開いてみせてくる。
「そういえば台風来てるの知ってますか?これ」
「んー?……あー、ほんとだ」
ひなたのスマホに表示された台風情報を見る。
「台風、このままだとあいさん達との海に行く日にちょうど重なりますね……」
「あぁ、重なるかもな……」
「大阪旅行は大丈夫ですかね?」
「そっちは大丈夫だと思うよ。上陸の日に帰ってくるし」
明日からひなたと2人で関西まで旅行に行き、帰ってきた次の日に榊原たちと海で遊ぶ予定になっていた。
延期しようにも、俺たち社会人組の休みは今週いっぱいで終わってしまうから中止にするしかない。
「もしかしたら中止になるかもね」
「ですよねー……楽しみだったのになぁ……」
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「うん……」
言葉ではそう言いつつも、少しだけ安心した。
海とか疲れるだけだしな……
正直、仲間たちとの海よりも、ひなたとの旅行が何倍も楽しみだったから、その後の海に体力を残しておく気になれなかった。
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