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苦戦
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『グルルアアアアアアアアッッ!』
「左右に避けるスペースはない! なら上に跳べば――ぐああああ!」
炎のブレスをジャンプで避けようとして回避しきれず焼死。
『グルルアアアアアアアアッッ!』
「避けられないなら耐えるまで! 【召喚:『水ノ重亀』】! さあブレスを防ぐ盾に――ぐああああ!」
耐久力に秀でた『水ノ重亀』を盾に炎のブレスを受け止めようとして、『水ノ重亀』ごと燃やし尽くされて焼死。
『グルルアアアアアアアアッッ!』
「こうなったら意地でも先手を取る! 行け『風ノ子蜂』『風ノ幼梟』『樹ノ幼鼠』『地ノ子蟻』! 相手の目を潰して動きを止めるん――ぐああああ!」
動きの速い召喚獣をけしかけて相手を怯ませようとするも全員尾の一薙ぎで虐殺され、次手の炎のブレスで俺も焼死。
「いくらなんでも強すぎるだろ!?」
召喚スポットの前で俺は頭を抱えた。
あの竜はどうなってるんだ!? 今のところまったく勝算が見当たらない!
「三十回以上挑んで、ほとんど近づけてもいないもんね……」
隣でシルが何とも言えない表情を浮かべている。
「でもでも、さっきの『大地ノ穴土竜』を使った作戦はよかったよね?」
「ああ、【掘削】で穴を掘ってブレスを避けて、そのまま下から近づくって作戦な。……でも、結局飛んで逃げられたからなあ……」
一応、あの必殺のブレスを回避すること自体には成功している。
『大地ノ穴土竜』の【掘削】スキルで穴を掘って地面に潜ればいいのだ。
だが、そこから攻撃につなげることができていない。
なんとか剣が当たる間合いで近づけないと話にならないというのに。
「シル、近くに他の召喚スポットはないのか?」
「ないねー。もう取りつくしちゃったよ。何日もかけて移動すればあるけど……」
「その頃には竜の召喚スポットも消えてる、か」
召喚スポットは一定時間が経つと消滅してしまう。シルいわく、このサイズなら三日は大丈夫らしいが……今からの戦力増強は無理そうだ。
ということは、今ある手札でどうにかするしかないわけで。
「今の手持ちの中で、ロイが気づいてない能力があるかもしれないよ」
「……そうだな。少し試してみるか」
このまま挑んでいても埒が明かない。俺はとりあえずあまり使っていないスキルから試すことにした。
「【蔓操術】」
バシュッ! とツルが撃ちだされて、前方の木の枝に絡みついた。
このスキルはツルを射出して相手の動きを阻害するというものだ。ツルの強度は頑丈なロープほどもあり、長さも三十メートル近く伸びる。
これを使えば赤竜を飛ばせないことも……って、そんなことしたら俺ごと持ち上げられて終わりか。
ん? 待てよ?
「あ、ロイ、何か思いついた?」
「ああ、うまくいけば次で勝てるかもしれない!」
俺はシルに作戦を説明した。するとシルは目を輝かせる。
「いいね、それ! きっといけるよ!」
「よし、じゃあ行くぞ。――【我は汝との契約を望む】」
試練の間に入るための呪文を唱え、例のマグマに囲まれた空間へとやってくる。
『我を打ち倒してみせよ』
赤竜のお決まりの文句とともに戦闘が始まった。
「左右に避けるスペースはない! なら上に跳べば――ぐああああ!」
炎のブレスをジャンプで避けようとして回避しきれず焼死。
『グルルアアアアアアアアッッ!』
「避けられないなら耐えるまで! 【召喚:『水ノ重亀』】! さあブレスを防ぐ盾に――ぐああああ!」
耐久力に秀でた『水ノ重亀』を盾に炎のブレスを受け止めようとして、『水ノ重亀』ごと燃やし尽くされて焼死。
『グルルアアアアアアアアッッ!』
「こうなったら意地でも先手を取る! 行け『風ノ子蜂』『風ノ幼梟』『樹ノ幼鼠』『地ノ子蟻』! 相手の目を潰して動きを止めるん――ぐああああ!」
動きの速い召喚獣をけしかけて相手を怯ませようとするも全員尾の一薙ぎで虐殺され、次手の炎のブレスで俺も焼死。
「いくらなんでも強すぎるだろ!?」
召喚スポットの前で俺は頭を抱えた。
あの竜はどうなってるんだ!? 今のところまったく勝算が見当たらない!
「三十回以上挑んで、ほとんど近づけてもいないもんね……」
隣でシルが何とも言えない表情を浮かべている。
「でもでも、さっきの『大地ノ穴土竜』を使った作戦はよかったよね?」
「ああ、【掘削】で穴を掘ってブレスを避けて、そのまま下から近づくって作戦な。……でも、結局飛んで逃げられたからなあ……」
一応、あの必殺のブレスを回避すること自体には成功している。
『大地ノ穴土竜』の【掘削】スキルで穴を掘って地面に潜ればいいのだ。
だが、そこから攻撃につなげることができていない。
なんとか剣が当たる間合いで近づけないと話にならないというのに。
「シル、近くに他の召喚スポットはないのか?」
「ないねー。もう取りつくしちゃったよ。何日もかけて移動すればあるけど……」
「その頃には竜の召喚スポットも消えてる、か」
召喚スポットは一定時間が経つと消滅してしまう。シルいわく、このサイズなら三日は大丈夫らしいが……今からの戦力増強は無理そうだ。
ということは、今ある手札でどうにかするしかないわけで。
「今の手持ちの中で、ロイが気づいてない能力があるかもしれないよ」
「……そうだな。少し試してみるか」
このまま挑んでいても埒が明かない。俺はとりあえずあまり使っていないスキルから試すことにした。
「【蔓操術】」
バシュッ! とツルが撃ちだされて、前方の木の枝に絡みついた。
このスキルはツルを射出して相手の動きを阻害するというものだ。ツルの強度は頑丈なロープほどもあり、長さも三十メートル近く伸びる。
これを使えば赤竜を飛ばせないことも……って、そんなことしたら俺ごと持ち上げられて終わりか。
ん? 待てよ?
「あ、ロイ、何か思いついた?」
「ああ、うまくいけば次で勝てるかもしれない!」
俺はシルに作戦を説明した。するとシルは目を輝かせる。
「いいね、それ! きっといけるよ!」
「よし、じゃあ行くぞ。――【我は汝との契約を望む】」
試練の間に入るための呪文を唱え、例のマグマに囲まれた空間へとやってくる。
『我を打ち倒してみせよ』
赤竜のお決まりの文句とともに戦闘が始まった。
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