ハズレ職〈召喚士〉がS級万能職に化けました〜無能と蔑まれた俺、伝説の召喚獣達に懐かれ力が覚醒したので世界最強です~

ヒツキノドカ

文字の大きさ
24 / 82

『煉獄ノ雌竜イオナ』

しおりを挟む
「やったね、ロイ!」
「ああ、お前のおかげだ、シル!」

 赤竜との契約を終えたあと、俺たちは召喚スポットの消えた山頂でハイタッチを交わした。
 あれだけ苦戦した後だから、契約達成の喜びもひとしおだ。

 さて、それじゃあさっそく呼び出してみるか。
 と、その前にステータス確認だな。

「【ステータス】」


ロイ
<召喚士>
▷魔術:【召喚】【送還】
▷スキル:【フィードバック】
▷召喚獣
 煉獄ノ雌竜イオナ(力上昇Ⅲ/魔力上昇Ⅲ/スキル【火炎付与】/スキル【炎耐性】)
 水ノ重亀(耐久上昇Ⅱ)
 風ノ子蜂(力上昇Ⅰ)
 風ノ幼梟(魔力上昇Ⅰ)
 大地ノ穴土竜(力上昇Ⅰ/耐久上昇Ⅰ/スキル【掘削】)
 地ノ子蟻(力上昇Ⅰ)×2
 地ノ子甲虫(耐久上昇Ⅰ)
 樹ノ蔓茸(スキル【蔓操術】)
 樹ノ幼鼠(敏捷上昇Ⅰ)×3
 樹ノ子百足(力上昇Ⅰ)
▷召喚武装
 導ノ剣:あらゆるものへの道筋を示す。


 色々と多いな!

 まず、さっきの赤竜は『煉獄ノ雌竜イオナ』というらしい。
 種族名に加えて個体名までついている召喚獣は初めてだ。

 さらに、フィードバックの内容。
 上昇項目の後につく数字はこれまでで最大のⅢ。しかもそれが二つ。

 それだけでも破格なのに、なんとスキルが二つもついている。

 【炎耐性】は言葉の通り炎系の攻撃に強くなるんだろうが……もう片方はどういうものだろうか。

「【火炎付与】!」

 発動を試みる。
 しかし何も起こらなかった。

 ……付与、付与か。もしかしたらそういうことか?

「シル、ちょっと剣の姿になってみてくれるか?」
「いいよー」

 剣となったシルを持ち、再び唱える。

「【火炎付与】!」

 すると今度は効果が現れた。シルの周囲を火の粉が舞ったかと思うと、ボッ! と音を立てて刀身を炎が覆ったのだ。
 手に持った武器に炎を纏わせ、攻撃力を上げる――それが【火炎付与】の効果のようだ。

「おーっ、何これ! あったか~♪」
「熱くないのか?」
「うん。なんていうか、あったかいお湯に浸かってる感じ? すっごい気持ちいいよ! 極楽~♪」

 風呂か?

 とにかく、これを使えば今までより強力な攻撃ができるようになるのは間違いない。

 いい能力だ。
 試し斬りもしてみたいが……さすがに山の中だし、やめておいたほうがいいだろうな。

 よし、最後だ。

 【火炎付与】を解除し、シルも人間の姿に戻ってから、俺は唱えた。

「【召喚:『煉獄ノ雌竜イオナ』】!」

 俺の呪文に合わせて目の前にパアアッと光が差し、やがてそれは巨大な竜を形作る。

 そこにいたのはさっきまで召喚スポットの中で戦っていた強大な赤竜だ。
 改めて見ると本当に美しく、格好いい竜だと思う。

 今日からこの赤竜が味方になると思うとテンションが上がる。

「俺は契約主のロイだ。さっそくだけど、お前に何ができるか見せてくれるか?」
『は? なんであたしがそんなことをしなくちゃいけないわけ?』

 まさか正面から反抗されるとは思わなかった。

 というか……

「お前、喋れるのか?」
『喋れるに決まってるでしょう。っていうかお前って呼ばないで。あたしには炎武神ラグナから賜ったイオナって名前があるのよ』

 誰なんだよその炎武神ラグナってのは。

 それにしてもこの会話の流れ、シルの時を思い出すな。
 まあ喋ってるのはいいとしよう。うちにも似たような剣がいるし。

 口調が女性的なのも、おそらくこの赤竜が雌だからなんだろう。思い返すと、ステータスボードに表記されていたこいつの種族名は煉獄ノ『雌』竜だもんな。
 竜の姿でこの喋り方だと若干違和感がなくはないが。

「わかった。それじゃイオナ。何ができるか知りたいから、お前の能力を教えてくれるか?」
『だから嫌だって言ってるじゃない! 言っとくけど、あたしはあんたのことなんて認めてないから。契約してあげたのも、そういう昔からの盟約があるからに過ぎないわ。あんたがあたしに命令できるなんて思わないことね!』

 そう言うと、赤竜改めイオナはそっぽを向いてしまった。

 ……この竜、どうしてくれようか。
しおりを挟む
感想 41

あなたにおすすめの小説

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

追放された最強ヒーラーは、美少女令嬢たちとハーレム生活を送る ~公爵令嬢も義妹も幼馴染も俺のことを大好きらしいので一緒の風呂に入ります~

軽井広@北欧美少女 書籍化!
ファンタジー
白魔道師のクリスは、宮廷魔導師団の副団長として、王国の戦争での勝利に貢献してきた。だが、国王の非道な行いに批判的なクリスは、反逆の疑いをかけられ宮廷を追放されてしまう。 そんなクリスに与えられた国からの新たな命令は、逃亡した美少女公爵令嬢を捕らえ、処刑することだった。彼女は敵国との内通を疑われ、王太子との婚約を破棄されていた。だが、無実を訴える公爵令嬢のことを信じ、彼女を助けることに決めるクリス。 クリスは国のためではなく、自分のため、そして自分を頼る少女のために、自らの力を使うことにした。やがて、同じような境遇の少女たちを助け、クリスは彼女たちと暮らすことになる。 一方、クリスのいなくなった王国軍は、隣国との戦争に負けはじめた……。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります

内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品] 冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた! 物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。 職人ギルドから追放された美少女ソフィア。 逃亡中の魔法使いノエル。 騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。 彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。 カクヨムにて完結済み。 ( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

魔界建築家 井原 ”はじまお外伝”

どたぬき
ファンタジー
 ある日乗っていた飛行機が事故にあり、死んだはずの井原は名もない世界に神によって召喚された。現代を生きていた井原は、そこで神に”ダンジョンマスター”になって欲しいと懇願された。自身も建物を建てたい思いもあり、二つ返事で頷いた…。そんなダンジョンマスターの”はじまお”本編とは全くテイストの違う”普通のダンジョンマスター物”です。タグは書いていくうちに足していきます。  なろうさんに、これの本編である”はじまりのまおう”があります。そちらも一緒にご覧ください。こちらもあちらも、一日一話を目標に書いています。

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばす 規格外ダンジョンに住んでいるので、無自覚に最強でした

むらくも航
ファンタジー
旧題:ただのFランク探索者さん、うっかりSランク魔物をぶっとばして大バズりしてしまう~今まで住んでいた自宅は、最強種が住む規格外ダンジョンでした~ Fランク探索者の『彦根ホシ』は、幼馴染のダンジョン配信に助っ人として参加する。 配信は順調に進むが、二人はトラップによって誰も討伐したことのないSランク魔物がいる階層へ飛ばされてしまう。 誰もが生還を諦めたその時、Fランク探索者のはずのホシが立ち上がり、撮れ高を気にしながら余裕でSランク魔物をボコボコにしてしまう。 そんなホシは、ぼそっと一言。 「うちのペット達の方が手応えあるかな」 それからホシが配信を始めると、彼の自宅に映る最強の魔物たち・超希少アイテムに世間はひっくり返り、バズりにバズっていく──。

処理中です...