ハズレ職〈召喚士〉がS級万能職に化けました〜無能と蔑まれた俺、伝説の召喚獣達に懐かれ力が覚醒したので世界最強です~

ヒツキノドカ

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二章

???の試練

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『――我を捕まえてみせよ』

 狭い空間の中には……なんだあれ。
 なんか光の塊みたいなのが浮いてる。
 あれを捕まえればいいのか?

「あーっ!」

 シルが声を上げる。

「どうした?」
「私あれ知ってる! ロイ、絶対契約したほうがいいよ!」
「そ、そうなのか?」
「うん!」

 シルのこんな反応は初めてだ。
 よほど強力な契約対象なんだろうか。

「なによ、捕まえるだけでいいの? 簡単じゃない」

 イオナがすたすたと歩いていき、光の塊を捕まえようとする。

 シュンッ。

「え? ……あれ?」

 光の塊はいきなり消滅し、イオナの手は空振り。
 光の塊はイオナの後方に再出現する。
 ……なんだ、今の?

「【召喚:『天空ノ翔鳥』】」

 空を飛べる召喚獣を呼び出す。

「あれを捕まえろ!」
『キュアアアアッ!』

 『天空ノ翔鳥』が空を飛び光の塊を捕まえようとする。

 シュンッ。

 再び光の塊は消え、別の場所に再出現。
 『天空ノ翔鳥』は何度も突撃するが……

 シュンッ、シュンッ、シュンッ。

『キュアッ……!?』

 駄目だ、全然捕まえられる気がしない。

「ロイ、それじゃ駄目だよ! あれの能力は――」

『助言を禁ず。禁を破ればその時点で失格とする』

「なんでさケチー!」

 シルはあの光の塊について知っているようだが、能力を伝えるとこっちの反則負けになるらしい。
 厄介な。
 仕方ない、自分で考えよう。

 どうもあの光の塊は、自由に出たり消えたりしているように見えるな。
 となると見てから追いかけていては間に合わないか?
 あ、そうだ。

「【召喚:『樹ノ悪食蛇』】」

 『色彩の樹林』で契約した蛇型の召喚獣を呼び出す。

「あれの魔力を察知して、捕まえてくれ」
『シャアッ』

 『樹ノ悪食蛇』は魔力を探り当てる能力を持っている。これはスキルとは別で単なる召喚獣の性質らしい。
 普通の蛇が熱で獲物を見つけるようなものと考えていいだろう。

『シャアアアアアアアアアア!』
『――』

 樹属性の蛇型使い魔が光の塊に噛みつく。
 よし、狙い通り!
 目で追っていて間に合わないなら、目で追わなければいいのだ。

『汝を我の主と認める』

 『樹ノ悪食蛇』が光の塊を捕まえたことで、契約は終了した。
 召喚スポットから現実世界に戻ってくる。

「やったね、ロイ!」
「召喚獣のスキルじゃなくて本体の性質を利用するなんて。さすがだわ」
「ありがとな、二人とも」

 シルとイオナの二人とハイタッチする。

「おかえりでござるー」
「おかえりなさいませ、ロイ様。無事に契約できましたか?」

 待たせていたカナタとセフィラがそう言って迎えてくれる。
 見ると、周囲のキラーアントの卵はすべて破壊し終わっていた。
 仕事の早い二人である。

「ああ、なんとかな」

 さあ、ステータスの確認だ。

<召喚士>
▷魔術:【召喚】【送還】
▷スキル:【フィードバック】
▷召喚獣
 煉獄ノ雌竜イオナ(力上昇Ⅲ/魔力上昇Ⅲ/スキル【火炎付与】/スキル【火炎耐性】)
 水ノ重亀(耐久上昇Ⅱ)
 水ノ幼蟹×2(耐久上昇Ⅰ)
 水ノ幼井守(敏捷上昇Ⅰ)
 水ノ幼蝦蟇(敏捷上昇Ⅰ)
 天空ノ翔鳥(敏捷上昇Ⅱ/スキル【飛行】)
 風ノ子蜂(力上昇Ⅰ)×3
 風ノ幼梟(魔力上昇Ⅰ)
 大地ノ穴土竜(力上昇Ⅰ/耐久上昇Ⅰ/スキル【掘削】)
 地ノ子蟻(力上昇Ⅰ)×2
 地ノ子甲虫(耐久上昇Ⅰ)
 樹ノ蔓茸(スキル【蔓操術】)
 樹ノ悪食蛇(スキル【状態異常耐性】)
 樹ノ幻惑蝶(スキル【幻惑粉】)
 樹ノ幼鼠(敏捷上昇Ⅰ)×3
 樹ノ子百足(力上昇Ⅰ)
 光ノ子蛍(魔力上昇Ⅰ)
▷召喚武装
 導ノ剣:あらゆるものへの道筋を示す。
 New!空渡ノ長靴:視界の先に渡る。

 『空渡ノ長靴』。
 これがさっきの光の塊の名前のようだ。

 というかこれ、召喚武装だったのか!
 シルが反応していたのはそれが理由だったのかもしれない。
 召喚武装はシルに続いて二度目の契約だ。

 一体どんな効果があるんだろうか。
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