大好きな貴方への手紙

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side 公爵

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ベルベッツ伯爵令嬢が我が邸で暮らしだして数日が過ぎた

慣れては来ているが寂しいのだろう笑顔に影を感じる

あるパーティーでベルベッツ伯爵令嬢とアルベル侯爵を何度か見かけたことがある
彼とは挨拶は交わすぐらいで余り面識はない部類に入るだろう

何て言うか一見普通に見えるが、彼の知人以外の男性が挨拶として近寄ろうとすると物凄い威圧感で対応してくる
・・・威嚇しているのだろう
そして令嬢はそんな事気づきもしていない。

ベルベッツ伯爵令嬢は自分は男性受けが良くなく侯爵が居なければ壁の華になるのだろうと思って居そうだ
いやいや・・・真逆だ
彼女をダンスに誘いたい男性は沢山いるが、何せすぐ横で威嚇してるパートナーを見ると気が失せるだろう

そして、あの慈愛に満ちた眼差し

誰が馬に蹴られたいものか・・・。

ただ遠目に見ていると不思議になる

彼女が喋りかけると冷たい対応するのだ。
そして彼女が悲しそうに俯く
彼は気が付いていないのか俯いた彼女を愛おしそうに見守る

理不尽だな・・・・。

そんな感想を感じてはいた

あるパーティーで意外な言葉を耳にしてしまい彼女に連絡を取るきっかけになったが
まさかタイミングだ、彼女は彼の前から消えようとしていた

気が付いて連絡とれてよかった
下手したら野垂れ死ぬか売られるかの末路だったろうに・・・。

世間を知らない伯爵令嬢が庶民の生活など無理に決まっている
修道院へ入る可能性もあるが辿りつく前に誰かに捕まっていただろう

男性の恰好をして待ち合わせも発想さえしていなかったらしい

ドレスで来るつもりだったのが恐ろしい

お金が歩いているのだぞ、格好の餌食だ

そんな感じで我が邸へきては貰えたが・・・彼女結構なクセが強い

内緒で伯爵邸へ連絡してみたら思い込みが激しいやら頑固やら
お似合いだな侯爵と・・・。

私には手に負えない女性だとすぐに分かった

伯爵はとても感謝していたし夫人も元気を取り戻したみたいだ
さて、侯爵が動いてくれている事を願い次のステップへ移行しないと

このお嬢様が自分から彼に会いにいくように仕向けて行かないと絶対に動かないと伯爵から聞いた

変な事に首を突っ込んだが、つまらない毎日に少し楽しみができた

さぁ侯爵には動いてもらわないといけないな!

あ・・・、美味しそうにケーキを食べて笑っている彼女を見て力が抜ける
本当に見た目と中身が・・・いや自分は彼女への恋慕はないので気にしないでおこう



「このケーキ凄く美味しいわ!でも太りすぎるのが怖いから明日は違うケーキでお願いね」

「かしこまりました」

侍女との会話が聞こえてきた

・・・・・太りすぎるならケーキ自体やめた方がいいのでは?
伯爵夫人曰く彼女は思い込み・・・・まぁ気にしないでいよう


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