大好きな貴方への手紙

03

文字の大きさ
21 / 24

side 侍女 & 御者

しおりを挟む
私がお仕えするお嬢様はとても可愛らしい方なのだが、好意を持っておられる殿方がよろしくない!

幼馴染と聞いているのに愛想が悪いわ、態度がでかいわ
本当にお嬢様には不釣り合いだわ!
いつも御者のベレに私は愚痴っていた。

ベレは幼い頃から伯爵邸に住込しているため幼い頃のお嬢様を知っている、お話などはされた事無いらしい

ベレが言うには「父さんが知ってる幼馴染と侯爵は違うのかな?お嬢様の幼馴染は相手側のが凄く好いていて旦那様や執事さんたちは心配だったらしいよ」

何に心配してたのかしら?愛されすぎるのが心配?でも侯爵は違う幼馴染に違いないわ!だって素っ気なさすぎる

そんな愚痴を色々聞いて貰っている間にもお嬢様は心が折れてしまわれないか心配でしかたなかった。

ある日を境にお嬢様は侯爵邸からの訪問時間が短くなり、しまいには部屋から出て来られなくなってしまわれた

「お嬢様、良いのですか?」

「ロゼ、あなたはいつも私の味方でいれくれて・・・本当にありがとう。」

「当たり前ではありませんか!私はお嬢様がとても大好きです」

クスクスと笑いながら他愛無いお話をしてくれているお嬢様、侍女の私達にいつも優しいお方なので皆から愛されている

そんなお嬢様がある日手紙を置いて消えてしまわれた。

「グズッ、お、おじょう、さまが居なくなってしまわ、れた、わたしが、ふがいないがため・・に」

「違うだろ・・・・。」

お嬢様からの私宛の手紙を読みながらベレに話を聞いて貰っている

「・・・あの方が・・・どうしても好きなん・・だって」

「あぁ・・・。」

「そして・・・あのかた・・がお嬢様を・・きらっている・・・から・・・自分さえ・・・自分さえ消えれば・・・って、なんで!?]

「あぁ・・・。」

「わたしには・・・幸せになって・・・ね・・って」

「あぁ・・・。」

うわーーーんと泣き声を上げベレの胸の中で泣き続けた。
その間ベレは私の傍でずっと肩をポンポンとあやしながら一緒にいてくれた



∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

ロゼッタ

いつも一緒に居てくれてあげりがとう

私が居なくなってもお父様やお母様の為に伯爵邸にて働いていてくれると嬉しいです

あなたの大切な彼と一緒になっている姿を見届けてあげれないとが悔やまれるけど

べレイグルならロゼと絶対大切にしてくれるわね

私の気持ちが落ち着いたら手紙を書きますね

その時は二人のその後を聞かせて欲しいです

あたなの幸せが私の幸せよ

笑顔の可愛い私のロゼッタ、元気で愛されて幸せになって

                    イブレクト


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞









◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


・・・・・俺の胸の中で泣き疲れた彼女は寝てしまっている

昨日からずっとお屋敷内は静まり返り所々ではすすり泣く声が聞こえてくる

奥さんに至っては伏せられ一日中すすり泣く声が聞こえて来るほどだ

それほど屋敷内が静まり返っている状態なのだと目に見えて判る

ロゼはお嬢様付きの侍女だ、とてもお嬢様を大切にしていた

お嬢様の想い人小侯爵については良く愚痴っていて快くおもっていない事をしっている

ただ、オヤジが言ってたい幼馴染は小侯爵ではないのだろうか?

『あそこまでお嬢ちゃんへ執着されると旦那様も心配だろうに・・・目がマジだからな!ハハハハハ』

そんなことを使用人に言われるぐらい溺愛が激しかったらしいので違う幼馴染が居たのだろう

なぜお嬢様はそちらの方と恋仲にならなかったのか不思議だ

そして明日は侯爵邸へ手紙を届けるように旦那様から指示があった・・・。

それを聞いたロゼは小侯爵を一発殴ってこいとか、罵ってこいとか言ってくる

いやいや・・・・ただの馬車を扱う御者にすぎないのに

可愛いロゼが泣いている姿を見るのは辛い

いつもお嬢様と侯爵邸へ向かうとき馬車に乗り込むが時間まで伯爵邸に戻る道すがら一緒に横に座り話などをして時を一緒に過ごした

お互いお嬢様を大切に思って居る為、お嬢様が結婚するまでは一線を越えず恋仲でいるが・・・・

ため息しか出ない

・・・・・・・最悪だ。

・・・・・・・頭が痛い。

お嬢様が消え、彼女の幸せも消えた・・・・そして俺と彼女の幸せも・・・・消えるのかもしれない

はぁ・・・・話を聞いてあげるしかできない不甲斐ない俺はどうしたらいいのだ

お嬢様・・・・彼女の幸せを願うのなら戻ってきてくださいよ・・・・。







この週十日後、怒涛の逆転劇を侯爵邸で繰り広げられ自分たちの幸せも取り戻せる事を二人はまだ知らない




しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

Lucia(ルシア)変容者たち

おまつり
恋愛
 人は、ときに自分の中に「もう一人の自分」を抱えて生きている。  それがもし、感情の揺らぎや、誰かとの触れ合いによって、男女の姿を入れ替える存在だったとしたら――。  カフェ『リベラ』を営むリアと、雑誌編集者の蓮。  二人は、特定の感情を抱くと性別が変わる「性別変容者」だった。  誰にも明かせない秘密を抱えながら生きてきた彼らは、互いの存在に出会い、初めて“同類”として心を通わせていく。  愛が深まるほど、境界は曖昧になる。  身体と心の輪郭は揺らぎ、「自分とは何者なのか」という問いが、静かに迫ってくる。  一方、過去に囚われ、自分自身を強く否定し続けてきたウェディングプランナー・景子と、まっすぐすぎるほど不器用な看護学生・ユウ。  彼らもまた、変容者として「変わること」と「失うこと」の狭間で、避けられない選択を迫られていく。  これは、誰の記憶にも残らないかもしれない“もう一人の自分”と共に生きながら、 それでも確かに残る愛を探し続けた人々の、静かなヒューマンドラマ。 ※毎日20時に1章ずつ更新していく予定です。

【完結】ルースの祈り ~笑顔も涙もすべて~

ねるねわかば
恋愛
悪路に閉ざされた貧しい辺境ルースライン領。 兄を支えたい子爵令嬢リゼは、視察に来た調査官のずさんな仕事に思わず異議を唱える。 異議を唱えた相手は、侯爵家の子息で冷静沈着な官吏ギルベルト。 最悪の出会いだった二人だが、領の問題に向き合う中で互いの誠実さを知り、次第に理解し合っていく。 やがてリゼが王都で働き始めたことを機に距離を縮める二人。しかし立ちはだかるのは身分差と政略結婚という現実。自分では彼の未来を縛れないと、リゼは想いを押し込めようとする。 そんな中、故郷の川で拾われる“名もなき石”が思わぬ縁を呼び、リゼの選択と領の未来を動かしていく――。 想いと責務の狭間で揺れる青年と、自分を後回しにしがちな少女。 すれ違いと葛藤の先で、二人は互いを選び取れるのか。 辺境令嬢の小さな勇気が恋と運命を変えていく。 ※作中の仕事や災害、病、小物の知識などは全てフィクションです。史実や事実に基づいていないことをご理解ください。 ※8万字前後になる予定です。

【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない

ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。 公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。 旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。 そんな私は旦那様に感謝しています。 無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。 そんな二人の日常を書いてみました。 お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m 無事完結しました!

愛する人は、貴方だけ

月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。 天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。 公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。 平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。 やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。

助けた騎士団になつかれました。

藤 実花
恋愛
冥府を支配する国、アルハガウンの王女シルベーヌは、地上の大国ラシュカとの約束で王の妃になるためにやって来た。 しかし、シルベーヌを見た王は、彼女を『醜女』と呼び、結婚を保留して古い離宮へ行けと言う。 一方ある事情を抱えたシルベーヌは、鮮やかで美しい地上に残りたいと思う願いのため、異議を唱えず離宮へと旅立つが……。 ☆本編完結しました。ありがとうございました!☆ 番外編①~2020.03.11 終了

優しすぎる王太子に妃は現れない

七宮叶歌
恋愛
『優しすぎる王太子』リュシアンは国民から慕われる一方、貴族からは優柔不断と見られていた。 没落しかけた伯爵家の令嬢エレナは、家を救うため王太子妃選定会に挑み、彼の心を射止めようと決意する。 だが、選定会の裏には思わぬ陰謀が渦巻いていた。翻弄されながらも、エレナは自分の想いを貫けるのか。 国が繁栄する時、青い鳥が現れる――そんな伝承のあるフェラデル国で、優しすぎる王太子と没落令嬢の行く末を、青い鳥は見守っている。

【完結】顔が良ければそれでいいと思っていたけれど、気づけば彼に本気で恋していました。

朝日みらい
恋愛
魔物を討伐し国を救った若き魔術師アリア・フェルディナンド。 国王から「望むものを何でも与える」と言われた彼女が選んだ褒美は―― 「国一番の美男子を、夫にください」 という前代未聞のひと言だった。 急遽開かれた婿候補サロンで、アリアが一目で心を奪われたのは、 “夜の街の帝王”と呼ばれる美貌の青年ルシアン・クロード。 女たらし、金遣いが荒い、家の恥―― そんな悪評だらけの彼を、アリアは迷わず指名する。 「顔が好きだからです」 直球すぎる理由に戸惑うルシアン。 だが彼には、誰にも言えない孤独と過去があった。 これは、 顔だけで選んだはずの英雄と、 誰にも本気で愛されたことのない美貌の青年が、 “契約婚”から始める恋の物語。

『君だから、恋を知った 』――冷徹殿下×天然令嬢のじれ甘ロマンス――

だって、これも愛なの。
恋愛
冷徹と呼ばれる殿下と、おっとり天然な令嬢。 恋をまだ知らない彼女は、ただ彼を「優しい人」と信じていた。 けれど殿下は――彼女が気になって、心配で、嫉妬して、もだもだが止まらない。 すれ違い、戸惑い、やがて気づく初めての恋心。 星空の下で結ばれる両想いから、正式な婚約、そして新婚の日常へ。 じれじれの甘やかしを、小さな出来事とともに。

処理中です...