大好きな貴方への手紙

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side 公爵

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馬車に揺られ公爵邸へ戻る


・・・・・うん、決意したが行動は後日がいいか・・・・・。

手に一輪の赤いバラを持ちながら後日にとか言い訳を考えて居る

自分の事になるとポンコツになるみたいだ。

実際、ソフィーが俺は誰にでもと言った時も言い返せないでいた。

頭が真っ白になって心で待ってくれ!違うんだ!わかるだろ?!とか・・・・わかるかよ!

うぅぅぅぅん・・・。


悩んでいる内に公爵邸へ着いたみたいだ。

お客様が来てるのか?馬車が止まっていた。

・・・・・・クレイス伯爵の紋が付いている馬車

タイミング良いのか・・・・・悪いのか・・・・・。

いや、ソフィーが来ているとは限らない

玄関を入るとソフィー付きの侍女が目に入った

・・・・・ソフィーが来てる

覚悟を決めなければ!今じゃないと言えるタイミングなんて・・・・。

そんな事を考えて居たら彼女が部屋から出てきて自分に気がついた

「お出かけ中だったのですか?ジルバルト様」

あの日以来自分の事をジルと呼んでくれなくなったソフィーにたまらなく悲しくなる

「・・・・あぁ、少しだけお節介を焼きに行ってきた」

「あら、本当に誰にでもお優しい事で」

「・・・・」

背にバラを隠しながら

「ソフィー・・・少し話をしないか」

「・・・・え?」

「散歩でもどうだろう?」

片方の手で花を隠しながら、エスコートする為手を出しだす

「・・・・はい」

受けてくれるとは思って居なかった。

侍女には待っている様にとソフィーは伝え二人で庭に出る

何も話出す事無く開けた場所にあるガゼボにソフィーを座らせる

自分は立ったままなのを不思議そうに首を傾げ見上げてくる

・・・・あぁ可愛い

顔が赤くなるのを感じるが、もうすでに後悔はし切った。玉砕してスッキリしなければ自分は先に進めないと判っている

「・・・・ソフィー」

「はい?」

「君は弟の婚約者になることが決まっている・・・判っているんだ」

「・・・・」

「・・・・でも自分の気持ちをハッキリ伝えておきたい、遅すぎるのも判ってる」

「・・・なにを?」

「聞いてくれるかい?」

首を縦に振ってくれた。

少し嬉しく思えた。

「君は俺が誰にでも優しいと言ったね、でも損得なしで優しく出来るのはソフィーだけなんだよ、俺は君を愛している・・・・好きなんだ!」

バラの花をソフィーの目の前に突き出した。

彼女を見るのが怖く目をつぶってしまったが反応がなくゆっくり目を開いた

真っ赤になりながら両眼に涙を溜め両手で一輪のバラを掴もうと震える手を持ち上げていた

「・・・・・遅すぎるわよ馬鹿」

「・・・・すまない」

クスっと笑うと花を受け取ってくれる、え?受け取る??

「・・・・・ジル、あのね婚約するって嘘なの」

「・・・・・え!?」

「ほら、ジルが余りにも何も言ってくれないからってガイゼル様が気を使ってくれて・・・・その、お節介?焼いてくれた感じで・・・・でもジルが何も言ってくれないし、行き遅れるかと思った」

嬉しそうにクスクス笑っているが・・・・俺は笑えないぞ

少しムスっとしてソフィーの横に座る

「・・・・怒った?」

「んー嫌、少しムカついたが弟にだけかな、ソフィーにはホッとした」

軽く髪を一束掴み口に持ってくる

「もう俺のと思っていい?」

「!!!!」

真っ赤になって可愛い顔を見せるが、少し厳しい目をして突然

「・・・・でも、女性を囲っていると聞きましたわ!」

「・・・・あぁ」

「あぁじゃありませんわ!私を口説いてるくせに他の女性もとか!!」

「その女性はもう居ないし、お節介焼きの相手だ」

「あら!じゃ・・・恋仲をまとめてあげてらしたの?」

「そうなるかな?」

「自分のは後回しで?」

可愛い顔をして嫌味を言い続けるが、今まで待たせたのだから受け入れるとしよう・・・。

「臆病者でごめん」

クスクス嬉しいそうに笑顔になる彼女から目が離せそうにない

「これからは君だけを見つめて君だけに優しくしたいと思うから俺を選んでくれるかい?」

「えぇ、ジルあなたが良いわ!大好きよ」

気が付いたら自分の腕に彼女を抱きしめていた

「ジ、ジル!!?」

「可愛い俺のソフィー!最近愛称で呼んでもらえなくて辛かった」

「あら!かわいい事言いますのね」

抱きしめあいながら少しの間笑い続けた



後で聞いた話、ソフィーは俺が別の女に現を抜かすている事への我慢の限界で公爵邸へ来たらしい

帰宅後のバラを背に隠した俺に侍女は気が付き二人にしてくれたことも後で知った

そして散歩から戻ると生暖かい眼差しの両親に出迎えられ居心地の悪さを感じるのだった




・・・・後日エルヴィス殿とイブレクト嬢には報告しないとな



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