0秒の時間の中で

うみ

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第1章

やっぱり同じ日々

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 今日も一日が終わってく。そして、また明日がやって来る。
 私に取っては繰り返しの毎日。とてもつまらない。
 通学路の景色も、ほぼ同じ。
 「暇だなあ…」
 オレンジ色に染まる空を見上げて見る。なんで空って色が変わるのだろう。
…正直羨ましい。
 私も、色鮮やかな日々を送りたいとはいつも思う。だけど、いつも私の人生は曇りで灰色…な気がする。
 家に帰って、手を洗って、勉強をして、夜ご飯食べて、お風呂入って、寝る。
 「明日は、今日と違う一日になりますように。」
 そう祈りながら、眠る。


_____________

 「これからは、後悔しないように生きような。」
__________                              _______

 少しずつ私の瞼が開いてく。私は目覚ましの音で目が覚めた。
 まだ、とても眠い。今日は早めに寝たのに…。
 「うん、今日も世界は動いてる。」
 日に日に気持ちが沈んでいく朝。こんな日々がいつも続いたら、私は壊れてしまうのだろうか。
 朝ご飯を食べて学校の準備をして、制服に着替える。
 「いってきますー」
 「行ってらっしゃい!」
 お母さんはいつも元気だ。
 朝は時愛と一緒に学校に行く。待ち合わせは、コンビニの前だ。
 通学路も相変わらずほぼ変わらない景色だ。
 そんな事を思っているうちにコンビニが見えて来て、一人こっちを見てきて駆け寄ってきた。
 「おはよう」
 「おはよう~!遅いよ~もう~。ほら、早く学校行くよ!」
 時愛は学校が好きらしく、いつも待ち合わせは人より早いので登校する時は同じ制服の人が少ない。
 そんな事を心の中で思っていたらいつの間にか隣に時愛が居なくなっていた。前を見ると、時愛がこっちを向いて目で「早く速く!」と訴えかけているのを感じたので、早足で時愛に向かってく。
 …ほんと行動が早いな。時愛は
 そして、二人並んで青い空の下で他愛ない話をしながら歩いていく。
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