5 / 11
1章
2話
しおりを挟む
「しかし、立派な王都だな」
この王都が栄えている証でもあるように、人々で賑わい荷馬車が行き交いしている。王都内に川が流れているようで水の都と言っても過言ではない。先ほど目にした自分の貧弱なステータスを忘れさせる光景だ。
荷馬車が運んでくるモノは種々様々。鮮度の高い果物や野菜、何に使うかよく分からない金属類なんかも運ばれてきているようだ。目を疑ったモノとすればモンスターを運び入れていたことくらいか。スライムなんかとは比較に出来ない強そうなモンスターだった。あれは生け捕りなのだろうか?
「そこの変わった服の旦那、果物はいかがかな?」
見た目アラフォー位のほっそりした小柄な男が話しかけてきた。って俺、旦那って言われる程、老けてないんですけど。
「悪い、金ならないぞ」
「なんだよ、無一文かよ。話しかけて損したぜ」
何て柄の悪い奴だ。
「ちょっと、待ってくれ」
「なんだよ、金ないんだろ。こっちは忙しいの、今日のノルマ捌かなきゃならねぇんだから」
「金はどうやったら手に入るんだ」
「はっ? お前正気か? 働き手何ていくらでも募集してんだろ」
「そうじゃなくて、モンスター討伐したりとか……RPGぽいことだよ」
「アールピー? お前、あれか? 冒険者にでもなりたいって奴か」
「そうだ。その冒険者になりたいって奴だ。たぶん」
「じゃあ、紹介してやるよ。冒険者志望の勇者さんよ。俺の名前はジェムって言うんだ。出世しても忘れるなよ。ついてきな」
この世界で冒険者ってそんなに立派な身分なのか? でも、勇者さんって言ってたよな。
ジェムに引き連れられ街路を進む。
もしかして、俺このまま奴隷商へ引き渡されるとかそんなことないよね。知らない人についていくなと母国ジャパンでは、教えられていたけれども……いっそのこと奴隷になって働いていた方がいいのか? プレイ時間で言えばまだ30分程度だ。この国、いや、この世界の事なんて何一つわかっちゃいねぇ。
さっきのスライム戦でも思ったが、この世界に俺の常識は通用しねぇ。とりあえず、まずは操作に慣れる。それが、ゲーマーである俺の見解だ。
「着いたぞ」
「もう、着いたのか。思ったよりも速かったな」
「とりあえず、中に入れって」
俺は、外観からは何屋なのか予想すら出来ない建物へと入った。扉が開かれ真っ暗な室内へと放り込まれた。
「これ、はめられたな」
不意に、明かりが灯る。
「ジェム、お客さんかい?」
「冒険者候補だよ」
「ほう、珍しいね。1日に2人も来るなんて」
「他にも候補がいたのか、珍しいこともあるもんだな」
冒険者候補が珍しい? 勇者という存在はあまり必要とされていないのか?
「私はカルタルニルよ。気軽にカルとでも呼んでちょうだい」
長身で程よく筋肉質な細い身体。長い赤毛をポニーテイルに結い上げた女性だった。
「ところでどうして冒険者になりたいと思ったの」
「この世界を生きるのに、それ以外の方法が思いつかなかったからだ」
「フフフ。面白い子連れてきたじゃないジェム」
「へへ、気に入ってもらえて何よりだよ」
「ここにいるジェムも、初めて会った時は冒険者志望だったのよ」
「やめろよ。その話は掘り返すなって。ほら紹介料100ペレよこせよ」
「いいだろう。面白そうな奴だおまけに20ペレつけとく」
「マジで、よっしゃ。じゃあ、俺は仕事に戻るから、分からないことがあればカルに何でも聞くといいよ。またな」
出世しても忘れるなよって言ってた奴が、飽きれるぜ。結局金かよ。悪い奴ではなくてほっとした。
「カルさん、冒険者ってそんなに珍しい職業なんですか?」
「いや、そんなに珍しくはないけれど飽和状態なのよね。故に新規冒険者がなかなか現れなくてね。このお店はね、かつて冒険者のスクールだったのよ。出世払いってことにしていたのだけれど多くの冒険者に踏み倒されちゃってね」
「やっぱり、金なんですね」
「お金は大事よ。自由の象徴よ」
お金を手に入れてからお金を手放した国は存在しない。お金にはとてつもない魅了の魔力がこもっているのかもしれない。世界が変われど、やはり、お金は重要であるようだ。
バイトしたこと無いけど……
「分かりました。出世払いでお願いします」
「じゃあ、此処にサインしてね。こんな紙切れ何の役にも立たないのだけれどね」
修繕工事が必要なんじゃないのと言わんばかりの店内を見れば、説得力あるな。いや、そんな言葉に説得力何て必要ないよ。
不敏に思い、明日にでも成果を出してやろうと思った。
「この世界で、冒険者って何をすればいいんですか? 草原のスライムを倒せば100ペレ位稼げますか?」
「面白い冗談ね。草原のスライムなんて1経験値位にしかならないでしょ。お金を稼ぎたければ草原を抜けないとお話にならないレベルよ。っで、冒険者ってのはね、人の為に働く職業なのよ」
「人の為に働く職業ですか」
「問題発生・問題解決・報酬金。このサイクルで冒険者は暮らしているのよ」
今まで、自分を喜ばせるためだけにゲームをしてきた俺には考えられないシステムだ。俺が考えていた将来図は、楽しい事・報酬金というサイクルを生み出す事だった。つまり、ゲームして稼げればなと思っていたのであった。
「でもね、最近の冒険者ときたら、報酬金が少ないだのめんどくさいだの、冒険者としての本分を見失っているのよね、あぁーー腹立ってきた」
「まぁまぁ、カルさん落ち着いて」
「つまり、その貧弱な体では問題解決すらできないという事なのよ」
「俺、運動だけは苦手なんですよね。ハハッ」
「私が、君の事を鍛えてあげる。そういえば、名前聞いてなかったわね」
「夜桜海青です」
「よし、初期装備貸してあげるから、草原へ行くわよ」
カルさんはそういうと、段ボールから初期装備一式を取り出し、俺へと手渡していった。
「これが、ショートソードで、これが防具(布)で……」
カルさんは、何だかとても楽しそうだった。俺は学校指定のジャージから初期装備を纏いようやく冒険者としてのスタートラインに立ったのであった。
この王都が栄えている証でもあるように、人々で賑わい荷馬車が行き交いしている。王都内に川が流れているようで水の都と言っても過言ではない。先ほど目にした自分の貧弱なステータスを忘れさせる光景だ。
荷馬車が運んでくるモノは種々様々。鮮度の高い果物や野菜、何に使うかよく分からない金属類なんかも運ばれてきているようだ。目を疑ったモノとすればモンスターを運び入れていたことくらいか。スライムなんかとは比較に出来ない強そうなモンスターだった。あれは生け捕りなのだろうか?
「そこの変わった服の旦那、果物はいかがかな?」
見た目アラフォー位のほっそりした小柄な男が話しかけてきた。って俺、旦那って言われる程、老けてないんですけど。
「悪い、金ならないぞ」
「なんだよ、無一文かよ。話しかけて損したぜ」
何て柄の悪い奴だ。
「ちょっと、待ってくれ」
「なんだよ、金ないんだろ。こっちは忙しいの、今日のノルマ捌かなきゃならねぇんだから」
「金はどうやったら手に入るんだ」
「はっ? お前正気か? 働き手何ていくらでも募集してんだろ」
「そうじゃなくて、モンスター討伐したりとか……RPGぽいことだよ」
「アールピー? お前、あれか? 冒険者にでもなりたいって奴か」
「そうだ。その冒険者になりたいって奴だ。たぶん」
「じゃあ、紹介してやるよ。冒険者志望の勇者さんよ。俺の名前はジェムって言うんだ。出世しても忘れるなよ。ついてきな」
この世界で冒険者ってそんなに立派な身分なのか? でも、勇者さんって言ってたよな。
ジェムに引き連れられ街路を進む。
もしかして、俺このまま奴隷商へ引き渡されるとかそんなことないよね。知らない人についていくなと母国ジャパンでは、教えられていたけれども……いっそのこと奴隷になって働いていた方がいいのか? プレイ時間で言えばまだ30分程度だ。この国、いや、この世界の事なんて何一つわかっちゃいねぇ。
さっきのスライム戦でも思ったが、この世界に俺の常識は通用しねぇ。とりあえず、まずは操作に慣れる。それが、ゲーマーである俺の見解だ。
「着いたぞ」
「もう、着いたのか。思ったよりも速かったな」
「とりあえず、中に入れって」
俺は、外観からは何屋なのか予想すら出来ない建物へと入った。扉が開かれ真っ暗な室内へと放り込まれた。
「これ、はめられたな」
不意に、明かりが灯る。
「ジェム、お客さんかい?」
「冒険者候補だよ」
「ほう、珍しいね。1日に2人も来るなんて」
「他にも候補がいたのか、珍しいこともあるもんだな」
冒険者候補が珍しい? 勇者という存在はあまり必要とされていないのか?
「私はカルタルニルよ。気軽にカルとでも呼んでちょうだい」
長身で程よく筋肉質な細い身体。長い赤毛をポニーテイルに結い上げた女性だった。
「ところでどうして冒険者になりたいと思ったの」
「この世界を生きるのに、それ以外の方法が思いつかなかったからだ」
「フフフ。面白い子連れてきたじゃないジェム」
「へへ、気に入ってもらえて何よりだよ」
「ここにいるジェムも、初めて会った時は冒険者志望だったのよ」
「やめろよ。その話は掘り返すなって。ほら紹介料100ペレよこせよ」
「いいだろう。面白そうな奴だおまけに20ペレつけとく」
「マジで、よっしゃ。じゃあ、俺は仕事に戻るから、分からないことがあればカルに何でも聞くといいよ。またな」
出世しても忘れるなよって言ってた奴が、飽きれるぜ。結局金かよ。悪い奴ではなくてほっとした。
「カルさん、冒険者ってそんなに珍しい職業なんですか?」
「いや、そんなに珍しくはないけれど飽和状態なのよね。故に新規冒険者がなかなか現れなくてね。このお店はね、かつて冒険者のスクールだったのよ。出世払いってことにしていたのだけれど多くの冒険者に踏み倒されちゃってね」
「やっぱり、金なんですね」
「お金は大事よ。自由の象徴よ」
お金を手に入れてからお金を手放した国は存在しない。お金にはとてつもない魅了の魔力がこもっているのかもしれない。世界が変われど、やはり、お金は重要であるようだ。
バイトしたこと無いけど……
「分かりました。出世払いでお願いします」
「じゃあ、此処にサインしてね。こんな紙切れ何の役にも立たないのだけれどね」
修繕工事が必要なんじゃないのと言わんばかりの店内を見れば、説得力あるな。いや、そんな言葉に説得力何て必要ないよ。
不敏に思い、明日にでも成果を出してやろうと思った。
「この世界で、冒険者って何をすればいいんですか? 草原のスライムを倒せば100ペレ位稼げますか?」
「面白い冗談ね。草原のスライムなんて1経験値位にしかならないでしょ。お金を稼ぎたければ草原を抜けないとお話にならないレベルよ。っで、冒険者ってのはね、人の為に働く職業なのよ」
「人の為に働く職業ですか」
「問題発生・問題解決・報酬金。このサイクルで冒険者は暮らしているのよ」
今まで、自分を喜ばせるためだけにゲームをしてきた俺には考えられないシステムだ。俺が考えていた将来図は、楽しい事・報酬金というサイクルを生み出す事だった。つまり、ゲームして稼げればなと思っていたのであった。
「でもね、最近の冒険者ときたら、報酬金が少ないだのめんどくさいだの、冒険者としての本分を見失っているのよね、あぁーー腹立ってきた」
「まぁまぁ、カルさん落ち着いて」
「つまり、その貧弱な体では問題解決すらできないという事なのよ」
「俺、運動だけは苦手なんですよね。ハハッ」
「私が、君の事を鍛えてあげる。そういえば、名前聞いてなかったわね」
「夜桜海青です」
「よし、初期装備貸してあげるから、草原へ行くわよ」
カルさんはそういうと、段ボールから初期装備一式を取り出し、俺へと手渡していった。
「これが、ショートソードで、これが防具(布)で……」
カルさんは、何だかとても楽しそうだった。俺は学校指定のジャージから初期装備を纏いようやく冒険者としてのスタートラインに立ったのであった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
チート魔力はお金のために使うもの~守銭奴転移を果たした俺にはチートな仲間が集まるらしい~
桜桃-サクランボ-
ファンタジー
金さえあれば人生はどうにでもなる――そう信じている二十八歳の守銭奴、鏡谷知里。
交通事故で意識が朦朧とする中、目を覚ますと見知らぬ異世界で、目の前には見たことがないドラゴン。
そして、なぜか“チート魔力持ち”になっていた。
その莫大な魔力は、もともと自分が持っていた付与魔力に、封印されていた冒険者の魔力が重なってしまった結果らしい。
だが、それが不幸の始まりだった。
世界を恐怖で支配する集団――「世界を束ねる管理者」。
彼らに目をつけられてしまった知里は、巻き込まれたくないのに狙われる羽目になってしまう。
さらに、人を疑うことを知らない純粋すぎる二人と行動を共にすることになり、望んでもいないのに“冒険者”として動くことになってしまった。
金を稼ごうとすれば邪魔が入り、巻き込まれたくないのに事件に引きずられる。
面倒ごとから逃げたい守銭奴と、世界の頂点に立つ管理者。
本来交わらないはずの二つが、過去の冒険者の残した魔力によってぶつかり合う、異世界ファンタジー。
※小説家になろう・カクヨムでも更新中
※表紙:あニキさん
※ ※がタイトルにある話に挿絵アリ
※月、水、金、更新予定!
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる