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アレクサンドル・クロムウェル
タマス平原/ 突入1
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「しかし、一つの洞窟にしては種類が多いな。中は相当広いのか?」
「そうですね・・・バングルの地図を出してくれますか?」
望まれて地図を展開し、モーガンは地図を指差しながら説明していった。
「入り口がここ。入り口から60ミーロ辺り、ここまでは、騎士が二人並んで歩ける程度の幅があります。その先からがだんだん広くなって、脇道も増えてくる・・・ここを見てください」
モーガンが指した場所は、脇道に入った場所で、奥は袋小路だが、両サイドに三つ小部屋のような空間がみえる。
「ここは私も確認しましたが、人工的に作られた小部屋に見えましたね」
「誰かが居住に利用していたのか?」
「かなりの人数が暮らせそうでした。この洞窟は入り口は自然物ですが、私の見た限り入り口以外は、全て人の手が入っているようです」
「なるほど、古代に人の集落があった場所が放棄され、そこに魔物が棲み着いたと」
「そのようですね。で、どうするおつもりか?」
「どうと言われても、正面突破しかないだろう?」
「・・・・まぁ、そうでしょうね」
「中の奴らに気付かれて、また転移されては困るからな、出来るだけ少人数で、これまでの間引きと同じと思わせつつ、速やかに且つ静かに行こうとは考えている」
「クロムウェル殿が静かに・・・」
なんだ?俺には無理だとでも?
「これから直ぐに洞窟へ入るが、奴らの中に魔物を召喚できる奴がいる、警戒はしておいてくれ」
「そちらは、任せてください」
はと胸モーガンは、自信満々に胸を叩いて見せた。
◇ ◇
「結構多いな」
「溢れる寸前ですからね」
「ギャースカうるせぇのが、最初でよかったじゃねぇか、奥で騒がれたらアガスにバレんだろ?」
「でも、スライムに剣を溶かされちゃいますよ?」
「アホッ!!スライムは魔法で核を狙えって言っただろ!」
「煩いですよ」
レン奪還のため洞窟内に侵入したメンバーは、俺の他は、マーク・ロロシュ・シッチンの3人だ。
その他の団員は、ミュラーに任せてある。
何かあっても、モーガンも居るから対処できるだろう。
グリフォンから受けた傷を治癒したばかりのマークには、残るように言ったのだが、レンを拉致されたのは自分の責任だから、と押し切られた。
ロロシュは、攻撃魔法はあまり得意ではないが、探知能力と治癒魔法に優れている上に、無詠唱で魔法を使えることが大きい。
シッチンも同じような理由だが、剣の腕はロロシュより上だ。
見える範囲の魔獣なら、俺の魔法で一網打尽にしたほうが早いし、洞窟から溢れる心配も無くなって、一石二鳥だと思うのだが・・・。
3人からは俺が魔法を使うと、洞窟が落盤するかもしれないから、レンの安全のために極力使うなと言われてしまった。
俺だって加減くらい出来るのだがな。
失礼な奴らだ。
この洞窟はモーガンが言った通り、人の手で作られたが所のようだ。
その分入り組んでいて、あちらこちらに部屋が有る。
知らずに迷い込んだら、数を増した魔獣によって袋小路に追い詰められ、一巻の終わりだっただろう。
だが俺たちにはマッピング済みの地図がある。
お陰で、行き止まりに追い詰められることもなく、魔獣の間を駆け抜ける事ができる。
こんな処で母上の執着心に感謝する日が来るとは思わなかった。
洞窟内は奥に向かって緩い傾斜になっているようだ。
魔獣達にも縄張りが有るらしく、しつこく追って来たオークも、ある程度進むとピタッと足を止めて元の場所に戻っていった。
図体のでかいオークもストーンリザードや、メイジアクネに囲まれれば、ただの捕食対象だ。
魔物と言えど命は惜しいらしい。
面倒なのは、スライムだ。
コイツらは、知能がないから恐れも知らない。
どれだけ進んでも、他の魔物の影に隠れるように壁に張り付いて、油断すると四方の壁から飛びかかってくる。
1匹2匹なら引き剥がして核を突けば処理出来るが、大量に降って来られたら引き剥がす前に溶かされて、あっという間に白骨死体の出来上がりだ。
現在は2ミーロ前後のストーンリザードが床を埋め尽くしている区域に入っている。
ストーンリザードは、皮膚は硬く剣も通りにくい。
更に爪も牙も鋭く一度噛みつかれたら、腕を捻じ切られるほどの怪力を持っている。
長い尾の破壊力も侮れない、普通の人間なら尾で薙ぎ払われるだけで、骨と内臓を持っていかれるだろう。そして倒れた所を、美味しく頂かれてしまうと言うわけだ。
ストーンリザードにとって残念な事に、俺達は騎士であって普通の人間とは違う。
ストーンリザードの対処方法を知っている。
コイツらは蹴っ飛ばすでもなんでもいいが、ひっくり返して仕舞えば簡単に仕留めることが出来る。
ひっくり返すと手足が短い為、元に戻るのに時間が掛かる、それに普段地面に付いている場所、顎から腹にかけての皮膚が弱い。
手足が短いストーンリザードは首を使って元の体勢に戻ろうとする。
以上の理由から、仰向けにしたら素早く顎を攻撃することを推奨する。
まぁ俺の場合、2、3匹纏めて蹴り飛ばせば、その場で内臓が破裂してあの世に直行させられる。
要するにストーンリザード如き、俺たちの敵ではないと言うことだ。
「オレ、ストーンリザードが宙に舞うの、初めて見たわ」
「閣下と居たら、もっと面白いものが見れますよ」
なんだ?
マークとロロシュが妙に仲がいいな。
いつの間に和解したんだ?
レンはマークの事を心配していた様だからな。
二人が仲良くしている所を見たら、きっと喜ぶだろう。
俺も・・・早くレンに会いたい。
クソッ。
アガスめ、何が狙いか知らんが。
俺から番を奪えると思うなよ?!
「ロロシュさん。さっきよりスライム増えてませんか?」
魔力の温存を考えているのだろう、シッチンは道中で拾った棒でスライムの核を突いている。
然しそれもスライムの体液で溶かされ、あっという間にボロボロだ。
この辺のスライムは腹が減っていないのか、入り口付近のスライムより動きも鈍く、スライム特有のプルプルした動きでのんびり移動しているだけだ。
「あ~絶対壁に触るなよ。閣下これ厄介じゃないか?」
「巣穴の数が多いな」
もとは滑らかであったろう壁面に、スライムの消化液で溶かされ、開けられた巣穴が至る所に見える。
「この数まで分裂するには、それだけ餌がいりますね」
「コイツら何食って増えたんだ?」
「・・・モーガンはメイジアクネを確認しているが、まだ遭遇していないな」
「そう言えばそうだな」
「オークとストーンリザードがメイジアクネを避けて、入り口近くにいるのだとしたら、この先に居るはずだな?」
「そうでしょうね?」
「では、メイジアクネの餌は何だ?」
「あっ・・」
「メイジアクネの腹を満たし、スライムの分裂を促せるだけの、魔物が居るのだろう」
「うわぁ!想像したくねぇ~!」
「レンは・・・瘴気溜まりから魔物が湧くと言っていた。繁殖だけでなく湧いているとしたら?」
「それも、有りそうだなぁ」
「瘴気溜まりが有るとしたら、もっと奥でしょうか」
「俺たちは瘴気が見えんからな。レンを奪還したら、浄化を頼まねばならんな」
「しかし、攫われる直前のご様子だと、直ぐには難しいかも知れません」
悔しさと不安が入り混じった様子のマークをロロシュが励ましている。
ロロシュもやれば出来るじゃないか。
「そうですね・・・バングルの地図を出してくれますか?」
望まれて地図を展開し、モーガンは地図を指差しながら説明していった。
「入り口がここ。入り口から60ミーロ辺り、ここまでは、騎士が二人並んで歩ける程度の幅があります。その先からがだんだん広くなって、脇道も増えてくる・・・ここを見てください」
モーガンが指した場所は、脇道に入った場所で、奥は袋小路だが、両サイドに三つ小部屋のような空間がみえる。
「ここは私も確認しましたが、人工的に作られた小部屋に見えましたね」
「誰かが居住に利用していたのか?」
「かなりの人数が暮らせそうでした。この洞窟は入り口は自然物ですが、私の見た限り入り口以外は、全て人の手が入っているようです」
「なるほど、古代に人の集落があった場所が放棄され、そこに魔物が棲み着いたと」
「そのようですね。で、どうするおつもりか?」
「どうと言われても、正面突破しかないだろう?」
「・・・・まぁ、そうでしょうね」
「中の奴らに気付かれて、また転移されては困るからな、出来るだけ少人数で、これまでの間引きと同じと思わせつつ、速やかに且つ静かに行こうとは考えている」
「クロムウェル殿が静かに・・・」
なんだ?俺には無理だとでも?
「これから直ぐに洞窟へ入るが、奴らの中に魔物を召喚できる奴がいる、警戒はしておいてくれ」
「そちらは、任せてください」
はと胸モーガンは、自信満々に胸を叩いて見せた。
◇ ◇
「結構多いな」
「溢れる寸前ですからね」
「ギャースカうるせぇのが、最初でよかったじゃねぇか、奥で騒がれたらアガスにバレんだろ?」
「でも、スライムに剣を溶かされちゃいますよ?」
「アホッ!!スライムは魔法で核を狙えって言っただろ!」
「煩いですよ」
レン奪還のため洞窟内に侵入したメンバーは、俺の他は、マーク・ロロシュ・シッチンの3人だ。
その他の団員は、ミュラーに任せてある。
何かあっても、モーガンも居るから対処できるだろう。
グリフォンから受けた傷を治癒したばかりのマークには、残るように言ったのだが、レンを拉致されたのは自分の責任だから、と押し切られた。
ロロシュは、攻撃魔法はあまり得意ではないが、探知能力と治癒魔法に優れている上に、無詠唱で魔法を使えることが大きい。
シッチンも同じような理由だが、剣の腕はロロシュより上だ。
見える範囲の魔獣なら、俺の魔法で一網打尽にしたほうが早いし、洞窟から溢れる心配も無くなって、一石二鳥だと思うのだが・・・。
3人からは俺が魔法を使うと、洞窟が落盤するかもしれないから、レンの安全のために極力使うなと言われてしまった。
俺だって加減くらい出来るのだがな。
失礼な奴らだ。
この洞窟はモーガンが言った通り、人の手で作られたが所のようだ。
その分入り組んでいて、あちらこちらに部屋が有る。
知らずに迷い込んだら、数を増した魔獣によって袋小路に追い詰められ、一巻の終わりだっただろう。
だが俺たちにはマッピング済みの地図がある。
お陰で、行き止まりに追い詰められることもなく、魔獣の間を駆け抜ける事ができる。
こんな処で母上の執着心に感謝する日が来るとは思わなかった。
洞窟内は奥に向かって緩い傾斜になっているようだ。
魔獣達にも縄張りが有るらしく、しつこく追って来たオークも、ある程度進むとピタッと足を止めて元の場所に戻っていった。
図体のでかいオークもストーンリザードや、メイジアクネに囲まれれば、ただの捕食対象だ。
魔物と言えど命は惜しいらしい。
面倒なのは、スライムだ。
コイツらは、知能がないから恐れも知らない。
どれだけ進んでも、他の魔物の影に隠れるように壁に張り付いて、油断すると四方の壁から飛びかかってくる。
1匹2匹なら引き剥がして核を突けば処理出来るが、大量に降って来られたら引き剥がす前に溶かされて、あっという間に白骨死体の出来上がりだ。
現在は2ミーロ前後のストーンリザードが床を埋め尽くしている区域に入っている。
ストーンリザードは、皮膚は硬く剣も通りにくい。
更に爪も牙も鋭く一度噛みつかれたら、腕を捻じ切られるほどの怪力を持っている。
長い尾の破壊力も侮れない、普通の人間なら尾で薙ぎ払われるだけで、骨と内臓を持っていかれるだろう。そして倒れた所を、美味しく頂かれてしまうと言うわけだ。
ストーンリザードにとって残念な事に、俺達は騎士であって普通の人間とは違う。
ストーンリザードの対処方法を知っている。
コイツらは蹴っ飛ばすでもなんでもいいが、ひっくり返して仕舞えば簡単に仕留めることが出来る。
ひっくり返すと手足が短い為、元に戻るのに時間が掛かる、それに普段地面に付いている場所、顎から腹にかけての皮膚が弱い。
手足が短いストーンリザードは首を使って元の体勢に戻ろうとする。
以上の理由から、仰向けにしたら素早く顎を攻撃することを推奨する。
まぁ俺の場合、2、3匹纏めて蹴り飛ばせば、その場で内臓が破裂してあの世に直行させられる。
要するにストーンリザード如き、俺たちの敵ではないと言うことだ。
「オレ、ストーンリザードが宙に舞うの、初めて見たわ」
「閣下と居たら、もっと面白いものが見れますよ」
なんだ?
マークとロロシュが妙に仲がいいな。
いつの間に和解したんだ?
レンはマークの事を心配していた様だからな。
二人が仲良くしている所を見たら、きっと喜ぶだろう。
俺も・・・早くレンに会いたい。
クソッ。
アガスめ、何が狙いか知らんが。
俺から番を奪えると思うなよ?!
「ロロシュさん。さっきよりスライム増えてませんか?」
魔力の温存を考えているのだろう、シッチンは道中で拾った棒でスライムの核を突いている。
然しそれもスライムの体液で溶かされ、あっという間にボロボロだ。
この辺のスライムは腹が減っていないのか、入り口付近のスライムより動きも鈍く、スライム特有のプルプルした動きでのんびり移動しているだけだ。
「あ~絶対壁に触るなよ。閣下これ厄介じゃないか?」
「巣穴の数が多いな」
もとは滑らかであったろう壁面に、スライムの消化液で溶かされ、開けられた巣穴が至る所に見える。
「この数まで分裂するには、それだけ餌がいりますね」
「コイツら何食って増えたんだ?」
「・・・モーガンはメイジアクネを確認しているが、まだ遭遇していないな」
「そう言えばそうだな」
「オークとストーンリザードがメイジアクネを避けて、入り口近くにいるのだとしたら、この先に居るはずだな?」
「そうでしょうね?」
「では、メイジアクネの餌は何だ?」
「あっ・・」
「メイジアクネの腹を満たし、スライムの分裂を促せるだけの、魔物が居るのだろう」
「うわぁ!想像したくねぇ~!」
「レンは・・・瘴気溜まりから魔物が湧くと言っていた。繁殖だけでなく湧いているとしたら?」
「それも、有りそうだなぁ」
「瘴気溜まりが有るとしたら、もっと奥でしょうか」
「俺たちは瘴気が見えんからな。レンを奪還したら、浄化を頼まねばならんな」
「しかし、攫われる直前のご様子だと、直ぐには難しいかも知れません」
悔しさと不安が入り混じった様子のマークをロロシュが励ましている。
ロロシュもやれば出来るじゃないか。
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