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紫藤 蓮(シトウ レン)
イマミア1
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アレクさんから、遠征の話しを聞いた夜から3日後、私達はイマミアの漁村に到着しました。
今回は討伐が済んでいる事もあって、総勢20名の規模の小さい遠征です。
人数が少な目だったおかげで、遠征の準備時間は掛かりませんでしたが、帰ったらまた書類仕事のお手伝いをしたほうが良さそうです。
きっと帰る頃には、アレクさんの執務机は書類が山になってるんだろうなぁ
だって、皇宮のポータルからゼクトバに出発する時、お見送りに来ていたお留守番のミュラーさんが見せた、あの縋る様な視線。
中間管理職って大変ですよね。
分かります。
うちの課の課長もそんな感じでした。
ミュラーパパ、頑張って!
ポータルを使い第5騎士団のゼクトバ砦に到着した私達は、直ぐにイマミアへ移動しました。
第5騎師団の団長、副団長さんは、沖に出没したクラーケン退治に出かけてしまっていて、ご挨拶は出来ませんでした。
このお二人は、私たちの婚約式にも出席されていなかったので、お会いできなくて残念です。
イマミアの漁村には、その日の夕方近くに到着することが出来ました。
日暮まで時間がないと言うことで、海岸洞窟の調査は翌日早朝からとなり、一旦宿に落ち着く事ができました。
夕食までの空いた時間、アレクさんに誘われて海を見に行ったのですが、その途中で村の子供達が沢山寄って来て大変賑やかでした。
村の子供達はみんな闊達で逞しい子供達ばかりです。
皇都では怖がられることの多いアレクさんにも、討伐の話をせがんだり、騎士になるにはどうしたらいいかなど、臆することなく話しかけています。
アレクさんは、必要なこと、大切なことはしっかり説明してくれますが、普段は口数が多い方では有りません。
そんな彼が、子供にも分かりやすいように、言葉を選びながら話しているのを見ると、結構子供好きみたいです。
良いパパになりそう。
そう考えた時、その相手が自分になるのだと気付いて、一人心の中で悶絶していたことは、絶対に内緒です。
夕食の席には村長さんとその息子さんが同席されました。
宿のお食事は採れたて魚介類がふんだんに使われていて、素朴では有りましたが、大変美味でございました。
ご高名なクロムウェル様にお運びいただきーーーー。
この度のご婚約は大変おめでたくーーーおめでとうございます。ーーーーーー云々かんぬん、と丁寧な言葉に慣れていないのでしょう、つっかえつっかえのご挨拶を頂きました。
方言混じりの言葉は、聞き取りにくかったですけれど、お祝いの言葉だけははっきり聞こえました。
こうやって皆さんにお祝いの言葉頂けるのは、とても有難い事です。
感謝の気持ちを込めた笑顔と共にお礼を伝えたのですが、、村長の息子さんがグウーッ、と呻いて顔を赤くしたり青くしたり、具合が悪くなってしまったみたいです。
何か喉に詰まらせてしまったのでしょうか?
アレクさんと村長さんは冷静で、二人から気にするなと言われましたが・・・。
漁師さんは体が資本です。
お大事にして下さいね。
そう言えば村を歩いて居るときに、具合悪そうに足を引きずっている人を何人か見かけました。
子供達は何も言っていませんでしたが、何か病気でも流行って居るのでしょうか?
お食事が終わる頃、 "ブルークラブを何匹が残してもらいたい" と意を決した様に村長さん親子が頭を下げて来ました。
やはり漁に出られない時期には、魔物であっても、ブルークラブは収入源として必要な様です。
「確約はできん」と渋い顔をするアレクさんに、村長さんが実は、と語ったお話しに私達は困ってしまいました。
近年村で謎の病を発症する人が増え、漁だけでは食べていけないのだそうです。
多分私が村で見かけた人達の事でしょう。
ブルークラブは高級品なので、ギルドに討伐の依頼料を支払っても、素材を売れば元が取れ、病に罹った人たちも養っていけるのだそうです。
「この村の状況は分かった。だが、どうするかは調査の結果次第だ。お前達も子供が魔物に襲われるのは嫌だろう?」
子供を盾に取った狡い言い方ですが仕方がないと思います。
原因を放置して、今回の様な異常繁殖が起これば、子供が犠牲になるかもしれのは事実ですから。
なんとか言質を取りたい村長親子は、アレクさんに食い下がろうとしていましたが、素朴な漁師さんが、アレクさんの圧に叶うはずもなく、ため息を吐きつつ帰っていきました。
「はあ・・・どうしたものかな」
「そうですね、何匹か残したところで、レン様が浄化をされれば、もうブルークラブは生まれない可能性が高いですし」
「浄化しない訳にもいかねーだろ?」
「レンはどう思う?」
「私は、村で流行ってる病気の方が気になりますね」
「確かにそっちも気になるよな」
とロロシュさんは背もたれに体重を掛けて椅子の足をグラグラさせています。
マークさんの前でお行儀が悪いですよ!
「明日、調査に行く前に病に罹った方に会うことはできるでしょうか?」
「手配させよう」
アレクさんの言葉と共にマークさんが立ち上がって、入り口で見張りをしている団員さんに声をかけに行きました。
村長さんのところへ伝言を届けてくれるのでしょう。
こういう時、フットワークが軽いマークさんには、感心させられます。
ロロシュさんには、もう少し頑張っていただきたいです。
◇◇
翌朝、宿の一階にある食堂に病に罹った人達が集まってくれました。
すでに歩く事が困難になった方も居て、その方はご自宅に居るそうです。
村長さんは、全員集められなかった事を、謝っていますが、病に伏せって居る人を無理矢理引っ立てて来い、なんて言ってませんよ?
そんな鬼畜に見えるのでしょうか?
「この辺りの前の領主は、悪辣だったそうですよ」とマークさんに耳打ちされて、納得です。私達ではなくて、貴族に良い印象を持ってなかったのですね。
他の貴族の方々は知りませんが、少なくとも私の周りにいるのは良い人たちばかりです。
ここは頑張って、イメージUPに努めなくては。
集められた方達一人ひとりと、お話ししながら、体の様子を観察し、村の地図に自宅の場所と、飲み水をどうやって得て居るかを聞いていきました。
私に医療知識はありませんが、この村で流行っている病が伝染病なら、飲み水が関係して居るのでは?
と考えたからなのですが、村の人たちを苦しめて居るのは伝染病ではないと、直ぐに分りました。
何故なら、病に罹った人たちの体に瘴気が見えたから。
でも、アミュレットに付与した力では弱いのか、私以外の人には見えていない様です。
それでも、飲み水を確保して居る場所を聞いたのは正解でした。
病に罹った人たちは、みんな村の共同井戸を利用していたからです。
この村は川から水を引いているお家と、井戸を利用しているお家があるそうで、立地的に、水を引けない地域の方が井戸を利用して居るのだそうです。
病気の人全員を浄化するのには時間が掛かります。
取り敢えず、病の重い人を浄化する事にして、その行き掛けに井戸の浄化と、念の為に祝福と浄化を付与した魔晶石をいくつか井戸に落としておきました。
これで新たに病に罹る人がいなくなれば良いのですが・・・。
今回は討伐が済んでいる事もあって、総勢20名の規模の小さい遠征です。
人数が少な目だったおかげで、遠征の準備時間は掛かりませんでしたが、帰ったらまた書類仕事のお手伝いをしたほうが良さそうです。
きっと帰る頃には、アレクさんの執務机は書類が山になってるんだろうなぁ
だって、皇宮のポータルからゼクトバに出発する時、お見送りに来ていたお留守番のミュラーさんが見せた、あの縋る様な視線。
中間管理職って大変ですよね。
分かります。
うちの課の課長もそんな感じでした。
ミュラーパパ、頑張って!
ポータルを使い第5騎士団のゼクトバ砦に到着した私達は、直ぐにイマミアへ移動しました。
第5騎師団の団長、副団長さんは、沖に出没したクラーケン退治に出かけてしまっていて、ご挨拶は出来ませんでした。
このお二人は、私たちの婚約式にも出席されていなかったので、お会いできなくて残念です。
イマミアの漁村には、その日の夕方近くに到着することが出来ました。
日暮まで時間がないと言うことで、海岸洞窟の調査は翌日早朝からとなり、一旦宿に落ち着く事ができました。
夕食までの空いた時間、アレクさんに誘われて海を見に行ったのですが、その途中で村の子供達が沢山寄って来て大変賑やかでした。
村の子供達はみんな闊達で逞しい子供達ばかりです。
皇都では怖がられることの多いアレクさんにも、討伐の話をせがんだり、騎士になるにはどうしたらいいかなど、臆することなく話しかけています。
アレクさんは、必要なこと、大切なことはしっかり説明してくれますが、普段は口数が多い方では有りません。
そんな彼が、子供にも分かりやすいように、言葉を選びながら話しているのを見ると、結構子供好きみたいです。
良いパパになりそう。
そう考えた時、その相手が自分になるのだと気付いて、一人心の中で悶絶していたことは、絶対に内緒です。
夕食の席には村長さんとその息子さんが同席されました。
宿のお食事は採れたて魚介類がふんだんに使われていて、素朴では有りましたが、大変美味でございました。
ご高名なクロムウェル様にお運びいただきーーーー。
この度のご婚約は大変おめでたくーーーおめでとうございます。ーーーーーー云々かんぬん、と丁寧な言葉に慣れていないのでしょう、つっかえつっかえのご挨拶を頂きました。
方言混じりの言葉は、聞き取りにくかったですけれど、お祝いの言葉だけははっきり聞こえました。
こうやって皆さんにお祝いの言葉頂けるのは、とても有難い事です。
感謝の気持ちを込めた笑顔と共にお礼を伝えたのですが、、村長の息子さんがグウーッ、と呻いて顔を赤くしたり青くしたり、具合が悪くなってしまったみたいです。
何か喉に詰まらせてしまったのでしょうか?
アレクさんと村長さんは冷静で、二人から気にするなと言われましたが・・・。
漁師さんは体が資本です。
お大事にして下さいね。
そう言えば村を歩いて居るときに、具合悪そうに足を引きずっている人を何人か見かけました。
子供達は何も言っていませんでしたが、何か病気でも流行って居るのでしょうか?
お食事が終わる頃、 "ブルークラブを何匹が残してもらいたい" と意を決した様に村長さん親子が頭を下げて来ました。
やはり漁に出られない時期には、魔物であっても、ブルークラブは収入源として必要な様です。
「確約はできん」と渋い顔をするアレクさんに、村長さんが実は、と語ったお話しに私達は困ってしまいました。
近年村で謎の病を発症する人が増え、漁だけでは食べていけないのだそうです。
多分私が村で見かけた人達の事でしょう。
ブルークラブは高級品なので、ギルドに討伐の依頼料を支払っても、素材を売れば元が取れ、病に罹った人たちも養っていけるのだそうです。
「この村の状況は分かった。だが、どうするかは調査の結果次第だ。お前達も子供が魔物に襲われるのは嫌だろう?」
子供を盾に取った狡い言い方ですが仕方がないと思います。
原因を放置して、今回の様な異常繁殖が起これば、子供が犠牲になるかもしれのは事実ですから。
なんとか言質を取りたい村長親子は、アレクさんに食い下がろうとしていましたが、素朴な漁師さんが、アレクさんの圧に叶うはずもなく、ため息を吐きつつ帰っていきました。
「はあ・・・どうしたものかな」
「そうですね、何匹か残したところで、レン様が浄化をされれば、もうブルークラブは生まれない可能性が高いですし」
「浄化しない訳にもいかねーだろ?」
「レンはどう思う?」
「私は、村で流行ってる病気の方が気になりますね」
「確かにそっちも気になるよな」
とロロシュさんは背もたれに体重を掛けて椅子の足をグラグラさせています。
マークさんの前でお行儀が悪いですよ!
「明日、調査に行く前に病に罹った方に会うことはできるでしょうか?」
「手配させよう」
アレクさんの言葉と共にマークさんが立ち上がって、入り口で見張りをしている団員さんに声をかけに行きました。
村長さんのところへ伝言を届けてくれるのでしょう。
こういう時、フットワークが軽いマークさんには、感心させられます。
ロロシュさんには、もう少し頑張っていただきたいです。
◇◇
翌朝、宿の一階にある食堂に病に罹った人達が集まってくれました。
すでに歩く事が困難になった方も居て、その方はご自宅に居るそうです。
村長さんは、全員集められなかった事を、謝っていますが、病に伏せって居る人を無理矢理引っ立てて来い、なんて言ってませんよ?
そんな鬼畜に見えるのでしょうか?
「この辺りの前の領主は、悪辣だったそうですよ」とマークさんに耳打ちされて、納得です。私達ではなくて、貴族に良い印象を持ってなかったのですね。
他の貴族の方々は知りませんが、少なくとも私の周りにいるのは良い人たちばかりです。
ここは頑張って、イメージUPに努めなくては。
集められた方達一人ひとりと、お話ししながら、体の様子を観察し、村の地図に自宅の場所と、飲み水をどうやって得て居るかを聞いていきました。
私に医療知識はありませんが、この村で流行っている病が伝染病なら、飲み水が関係して居るのでは?
と考えたからなのですが、村の人たちを苦しめて居るのは伝染病ではないと、直ぐに分りました。
何故なら、病に罹った人たちの体に瘴気が見えたから。
でも、アミュレットに付与した力では弱いのか、私以外の人には見えていない様です。
それでも、飲み水を確保して居る場所を聞いたのは正解でした。
病に罹った人たちは、みんな村の共同井戸を利用していたからです。
この村は川から水を引いているお家と、井戸を利用しているお家があるそうで、立地的に、水を引けない地域の方が井戸を利用して居るのだそうです。
病気の人全員を浄化するのには時間が掛かります。
取り敢えず、病の重い人を浄化する事にして、その行き掛けに井戸の浄化と、念の為に祝福と浄化を付与した魔晶石をいくつか井戸に落としておきました。
これで新たに病に罹る人がいなくなれば良いのですが・・・。
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