151 / 765
紫藤 蓮(シトウ レン)
池の底
しおりを挟む
“レン?今までは君の願いを聞いて、呪具の浄化は君一人に任せてきた。だがもう駄目だぞ”
"君が皆を守りたいと思ってくれる気持ちは、とても嬉しいし尊いものだ。だが君が思うのと同じ様に、俺も、俺たちも君を守り、助けたいと思っているのだぞ?"
アレクさんの声は優しいけれど、断固としたもので、聞いていたみんなが頷いています。
私はアウラ様に加護をもらい、チートを手に入れて、自分一人でなんでも出来る。
と思い上がっていたのかも知れません。
違うな。
私は、元々こんな性格だ。
だから、あっちの世界でも死ぬことになって、祖父母を悲しませることになったんだ。
「そうだね、心配かけてごめんなさい」
同じ事を繰り返しちゃ駄目ですよね。
自分を好きになれなくたって、私を大事に思ってくれる人たちを、悲しませちゃ駄目です。
「どうか力を貸して下さい」
そう言って頭を下げると、みんなの顔が少しホッとしたように見えました。
「力を貸すのは良いけどよ。実際どうするよ」
「そうですね・・・レン様でさえ、これほどのダメージを受けられたのです。私達が池の水に触れたら一溜まりも無いのでは?」
思案顔のマークさんとロロシュさんの会話にモーガンさんも加わって。
「いっその事、池の水を全て抜いてしまっては?」
「おいおい。第3の団長さんよ。魔法を使えば、水抜きは出来るかもしれねぇが、時間はかかんだろ? それに瘴気塗れなんだぜ?」
「やっぱり駄目か? 竜巻でも起こして吹き飛ばしてしまおうかと思ったのだが」
「竜巻って・・・瘴気ばら撒くんじゃねぇよ」
モーガンさんは真面目一辺倒な方かと思って居ましたが、結構過激な方でした。
口の悪いロロシュさんが、嗜めてるなんて、ちょっとシュール。
「お前達、勝手に話を進めるな。レンの話を聞くのが先だろう?」
みんなの視線が私に集まって、そんな一斉に注目されると、気恥ずかしくなります。
「危険だと分かって居たのに、水に触れたのは何故だ?」
「・・・あの厨子、箱と中に収められた魔法陣は、イマミアの物と同じ物の様なのですが、魔法陣に残っていた魔力は、こちらの方が少なくて、呪具の場所がわからないんです」
「呪具を回収しなければ、池の浄化は難しいな?」
「ええ。こんなに瘴気で澱んでしまうと気配も探れなくて。池の水を浄化したら、呪具を見つけられるかと思ったのですが・・・」
「それで、水に触れたのか? まったく無茶をする」
「ごめんなさい」
謝らなくていい、と言ってくれたアレクさんですが、甘い視線で、私の頬を指の背で撫でるのは如何なものか・・・と。
みんな見てますからね?
「あ~~。閣下ちょっと戻って来てくれや」
「ん?」
「はあ~。結局、瘴気塗れの水が邪魔なんだろ?マジで水抜きするか?」
「いや?俺に考えがある」
「閣下に考えねぇ・・・」
「まぁ、見ておけ」
唇の片側だけをあげて、不敵にうっそりと笑うアレクさんは、頼り甲斐があって、とってもかっこいいです。
イケメンのキラキラオーラで目が潰れそうですが、この人の番になれて本当によかった。
◇◇
「始めるぞ」
アレクさんの力強い声を合図に、その場の全員の魔力が高まり練り上げられて行くのが分かります。
アレクさんの左腕が池の中央に向けられて、魔力が解放されると、瘴気でネバつく池の中央付近が、タプン と音を立て細波が立ちました。
その小さな波がどんどん深く大きくなって、池の水を割って行きます。
「相変わらず、クロムウェル殿はやることが派手だ!」
とモーガンさんは大喜びです。
モーセの十戒みたい。
水魔法で割られた水の壁が、高くなるにつれ池の底が顕になって行きます。
「レン!見えたか?!」
「まだです!」
更にアレクさんは水を押し広げて。
「・・・・あった!! 有りました!!」
池の中央より少し北側に、どす黒い瘴気の塊が見えました。
「よしっ!マーク、モーガン!準備はいいな?」
「はい!」「任せろ!」
二人の返事の直後、アレクさんは押し上げた池の水を氷塊に変え、透かさずマークさんとモーガンさんが、氷塊の周りに結界を張って行きました。
水を凍らせても、瘴気の動きを止められるかは分かりません。
結界も瘴気を閉じ込めることは出来ませんが、時間稼ぎにはなります。
「レンいくぞ」
「はい」
踏み入った池の底は腐臭が漂い、アレクさんが池の底を踏む度に、湧き出した瘴気がアレクさんの足に絡みついて来ました。
私達二人に浄化をかけ続け、アレクさんも絡みつく瘴気を千切りながら走る足をとめませんでした。
「これは、一体なんだ?」
「・・・ひどい・・・」
池に投げ込まれたのでしょうか。
池の底に転がった呪具は、禍々しく真っ黒な瘴気を吐き出して、その姿をはっきり見ることができません。
浄化を掛けて瘴気を散らして、漸く見えたのは、大きさが4、50センチくらいのアウラ様の神像に、少し湾曲した円錐形の何かが突き立てられた、呪具でした。
「なんでこんな酷いことをするの?」
瘴気を浄化で散らしても、直ぐに湧き出してくる黒い靄のような瘴気に包まれて、アウラ様のお姿が隠れてしまいます。
「浄化できるか?」
「分かりません。でもやらなくちゃ」
祝福と浄化を二重掛けにして、呪具に手を伸ばすと、呪具から火花が散って、手を弾かれてしまいました。
それと同時に、瘴気に意識の中に入り込まれそうになり、慌てて手を引っ込めたのですが、これでは呪具に触れることが出来ません。
それに辺りに充満した腐臭のせいで、集中力も途切れそうです。
でも、出来る出来ないの問題じゃ有りません。絶対やり遂げなればならないのです。
アウラ様どうか力を貸して下さい。
池底の腐った泥で汚れるのも構わず、呪具の前に跪いた私は、アウラ様に祈りを捧げ、思いつく限りの歌を歌い、浄化を掛けていきました。
手で触れることさえ出来れば、なんとか出来る。
そう考えて浄化を掛け続け、どうにか呪具を手に持つことが出来るようになりました。
その時森の方から、叫び声が聞こえて来て、集中力が乱されてしまい、瘴気が勢い付いてしまいました。
「気にするな、俺がいる。問題ない」
肩に置かれた大きな手に、勇気づけられて、もう一度呪具に集中することが出来ました。
ここからが勝負です。
私は呪具とされたアウラ様の像を、赤ちゃんの様に抱き抱え、歌を歌います。
一緒に帰ろう。
アウラ様のお庭に一緒に。
そんな想いを込めて、喉が枯れる程歌い続け、神聖力もごっそり奪われてしまいました。
けれど、昔おばあちゃんが歌ってくれた子守唄を歌い終えた時、 カラン と乾いた音を立て、アウラ様の胸に突き立てられていたものが池の底の岩の上に落ちて行きました。
白銀に輝くそれを拾い上げ、アウラ様の像と一緒に狩衣の懐へ押し込みました。
森から聞こえる喧騒が激しくなっています。
「戻るぞ」
「アレクあの声は?」
「おそらく召喚された、急ぐぞ」
身体強化魔法を掛けたアレクさんが走り出すと、抱き上げられた肩越しに見える池底の岩が、彼の一歩ごとに粉々に砕けて、泥と一緒に舞い上がって行きます。
あの一歩に何トンの負荷がかかってるの?
"君が皆を守りたいと思ってくれる気持ちは、とても嬉しいし尊いものだ。だが君が思うのと同じ様に、俺も、俺たちも君を守り、助けたいと思っているのだぞ?"
アレクさんの声は優しいけれど、断固としたもので、聞いていたみんなが頷いています。
私はアウラ様に加護をもらい、チートを手に入れて、自分一人でなんでも出来る。
と思い上がっていたのかも知れません。
違うな。
私は、元々こんな性格だ。
だから、あっちの世界でも死ぬことになって、祖父母を悲しませることになったんだ。
「そうだね、心配かけてごめんなさい」
同じ事を繰り返しちゃ駄目ですよね。
自分を好きになれなくたって、私を大事に思ってくれる人たちを、悲しませちゃ駄目です。
「どうか力を貸して下さい」
そう言って頭を下げると、みんなの顔が少しホッとしたように見えました。
「力を貸すのは良いけどよ。実際どうするよ」
「そうですね・・・レン様でさえ、これほどのダメージを受けられたのです。私達が池の水に触れたら一溜まりも無いのでは?」
思案顔のマークさんとロロシュさんの会話にモーガンさんも加わって。
「いっその事、池の水を全て抜いてしまっては?」
「おいおい。第3の団長さんよ。魔法を使えば、水抜きは出来るかもしれねぇが、時間はかかんだろ? それに瘴気塗れなんだぜ?」
「やっぱり駄目か? 竜巻でも起こして吹き飛ばしてしまおうかと思ったのだが」
「竜巻って・・・瘴気ばら撒くんじゃねぇよ」
モーガンさんは真面目一辺倒な方かと思って居ましたが、結構過激な方でした。
口の悪いロロシュさんが、嗜めてるなんて、ちょっとシュール。
「お前達、勝手に話を進めるな。レンの話を聞くのが先だろう?」
みんなの視線が私に集まって、そんな一斉に注目されると、気恥ずかしくなります。
「危険だと分かって居たのに、水に触れたのは何故だ?」
「・・・あの厨子、箱と中に収められた魔法陣は、イマミアの物と同じ物の様なのですが、魔法陣に残っていた魔力は、こちらの方が少なくて、呪具の場所がわからないんです」
「呪具を回収しなければ、池の浄化は難しいな?」
「ええ。こんなに瘴気で澱んでしまうと気配も探れなくて。池の水を浄化したら、呪具を見つけられるかと思ったのですが・・・」
「それで、水に触れたのか? まったく無茶をする」
「ごめんなさい」
謝らなくていい、と言ってくれたアレクさんですが、甘い視線で、私の頬を指の背で撫でるのは如何なものか・・・と。
みんな見てますからね?
「あ~~。閣下ちょっと戻って来てくれや」
「ん?」
「はあ~。結局、瘴気塗れの水が邪魔なんだろ?マジで水抜きするか?」
「いや?俺に考えがある」
「閣下に考えねぇ・・・」
「まぁ、見ておけ」
唇の片側だけをあげて、不敵にうっそりと笑うアレクさんは、頼り甲斐があって、とってもかっこいいです。
イケメンのキラキラオーラで目が潰れそうですが、この人の番になれて本当によかった。
◇◇
「始めるぞ」
アレクさんの力強い声を合図に、その場の全員の魔力が高まり練り上げられて行くのが分かります。
アレクさんの左腕が池の中央に向けられて、魔力が解放されると、瘴気でネバつく池の中央付近が、タプン と音を立て細波が立ちました。
その小さな波がどんどん深く大きくなって、池の水を割って行きます。
「相変わらず、クロムウェル殿はやることが派手だ!」
とモーガンさんは大喜びです。
モーセの十戒みたい。
水魔法で割られた水の壁が、高くなるにつれ池の底が顕になって行きます。
「レン!見えたか?!」
「まだです!」
更にアレクさんは水を押し広げて。
「・・・・あった!! 有りました!!」
池の中央より少し北側に、どす黒い瘴気の塊が見えました。
「よしっ!マーク、モーガン!準備はいいな?」
「はい!」「任せろ!」
二人の返事の直後、アレクさんは押し上げた池の水を氷塊に変え、透かさずマークさんとモーガンさんが、氷塊の周りに結界を張って行きました。
水を凍らせても、瘴気の動きを止められるかは分かりません。
結界も瘴気を閉じ込めることは出来ませんが、時間稼ぎにはなります。
「レンいくぞ」
「はい」
踏み入った池の底は腐臭が漂い、アレクさんが池の底を踏む度に、湧き出した瘴気がアレクさんの足に絡みついて来ました。
私達二人に浄化をかけ続け、アレクさんも絡みつく瘴気を千切りながら走る足をとめませんでした。
「これは、一体なんだ?」
「・・・ひどい・・・」
池に投げ込まれたのでしょうか。
池の底に転がった呪具は、禍々しく真っ黒な瘴気を吐き出して、その姿をはっきり見ることができません。
浄化を掛けて瘴気を散らして、漸く見えたのは、大きさが4、50センチくらいのアウラ様の神像に、少し湾曲した円錐形の何かが突き立てられた、呪具でした。
「なんでこんな酷いことをするの?」
瘴気を浄化で散らしても、直ぐに湧き出してくる黒い靄のような瘴気に包まれて、アウラ様のお姿が隠れてしまいます。
「浄化できるか?」
「分かりません。でもやらなくちゃ」
祝福と浄化を二重掛けにして、呪具に手を伸ばすと、呪具から火花が散って、手を弾かれてしまいました。
それと同時に、瘴気に意識の中に入り込まれそうになり、慌てて手を引っ込めたのですが、これでは呪具に触れることが出来ません。
それに辺りに充満した腐臭のせいで、集中力も途切れそうです。
でも、出来る出来ないの問題じゃ有りません。絶対やり遂げなればならないのです。
アウラ様どうか力を貸して下さい。
池底の腐った泥で汚れるのも構わず、呪具の前に跪いた私は、アウラ様に祈りを捧げ、思いつく限りの歌を歌い、浄化を掛けていきました。
手で触れることさえ出来れば、なんとか出来る。
そう考えて浄化を掛け続け、どうにか呪具を手に持つことが出来るようになりました。
その時森の方から、叫び声が聞こえて来て、集中力が乱されてしまい、瘴気が勢い付いてしまいました。
「気にするな、俺がいる。問題ない」
肩に置かれた大きな手に、勇気づけられて、もう一度呪具に集中することが出来ました。
ここからが勝負です。
私は呪具とされたアウラ様の像を、赤ちゃんの様に抱き抱え、歌を歌います。
一緒に帰ろう。
アウラ様のお庭に一緒に。
そんな想いを込めて、喉が枯れる程歌い続け、神聖力もごっそり奪われてしまいました。
けれど、昔おばあちゃんが歌ってくれた子守唄を歌い終えた時、 カラン と乾いた音を立て、アウラ様の胸に突き立てられていたものが池の底の岩の上に落ちて行きました。
白銀に輝くそれを拾い上げ、アウラ様の像と一緒に狩衣の懐へ押し込みました。
森から聞こえる喧騒が激しくなっています。
「戻るぞ」
「アレクあの声は?」
「おそらく召喚された、急ぐぞ」
身体強化魔法を掛けたアレクさんが走り出すと、抱き上げられた肩越しに見える池底の岩が、彼の一歩ごとに粉々に砕けて、泥と一緒に舞い上がって行きます。
あの一歩に何トンの負荷がかかってるの?
83
あなたにおすすめの小説
私は5歳で4人の許嫁になりました【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
ナターシャは公爵家の令嬢として産まれ、5歳の誕生日に、顔も名前も知らない、爵位も不明な男の許嫁にさせられた。
それからというものの、公爵令嬢として恥ずかしくないように育てられる。
14歳になった頃、お行儀見習いと称し、王宮に上がる事になったナターシャは、そこで4人の皇子と出会う。
皇太子リュカリオン【リュカ】、第二皇子トーマス、第三皇子タイタス、第四皇子コリン。
この4人の誰かと結婚をする事になったナターシャは誰と結婚するのか………。
※Hシーンは終盤しかありません。
※この話は4部作で予定しています。
【私が欲しいのはこの皇子】
【誰が叔父様の側室になんてなるもんか!】
【放浪の花嫁】
本編は99話迄です。
番外編1話アリ。
※全ての話を公開後、【私を奪いに来るんじゃない!】を一気公開する予定です。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた
狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている
いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった
そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた
しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた
当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった
この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。
【完結・おまけ追加】期間限定の妻は夫にとろっとろに蕩けさせられて大変困惑しております
紬あおい
恋愛
病弱な妹リリスの代わりに嫁いだミルゼは、夫のラディアスと期間限定の夫婦となる。
二年後にはリリスと交代しなければならない。
そんなミルゼを閨で蕩かすラディアス。
普段も優しい良き夫に困惑を隠せないミルゼだった…
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる