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ヴァラクという悪魔
ヴァラクの世界1
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side・レン
「勝利は我らと共にある!!進め!!」
「「「うぉーーーっ!!」」」
「「「「わぁーーーっ!!!」」」」
エンラが土を蹴る音と、騎士さん達の雄叫びが地鳴りの様にお腹に響いています。
ショーンさんの大隊が戦闘中だった場所から、分厚い魔物の壁に楔を打ち込む様に、アレクさんの率いる大隊は進撃を続け、エンラの足を止めようとはしません。
アレクさんは雷を雨のように降らせ、マークさんも氷の槍を四方に飛ばしています。
私も何かお手伝いをしたいけれど、アレクさんとクレイオス様から、ヴァラクと対峙する時迄、手出し無用。力を温存しておくようにと釘を刺されてしまいました。
でも・・・・。
そこら中から、助けを求める魔物達の声が聞こえます。
“痛い” “怖い” “助けて” “帰りたい”
ごめんなさい。ごめんなさい。
助けてあげられなくて、ごめんね。
私がもっと強ければ。
もっと、力を使いこなせていれば。
『瘴気の声に惑わされるな』
「クレイオス様?」
『其方は加護の使い方がなっとらん。アウラから何も教わらなかっとのか?』
「あの、ステータス画面で確認しろと・・・」
『まったく』と形の良い額をピシャリと掌で打ったクレイオス様が、溜息混じりに“育成ゲームか” と仰ったのを私は聞き逃しませんでした。
千年も石化して神殿に閉じ込められて居たのに、クレイオス様もあちらの文化をよくご存知で・・・。
思わずクレイオス様の綺麗な顔をジト目で見てしまいました。
『なんだ?』
「いえ、なんでも」とこの時は誤魔化しましたが、後で聞いた話だと、神様は干渉さえしなければ、好きな世界の好きな時代の出来事をいつでも見入ることができるのだそうです。
地球でいうところのアカシックレコードってやつですね。
世界の創造から管理の実例として、神様達はいつでも閲覧可能なのだとか、神様の図書館的な感じらしいです。
アウラ様が地球のサブカルにハマってからは、クレイオス様もこの図書館によく付き合わされたのだそうで・・・。
ほんと、そんな暇があるなら、ヴァラクの事を、もっと早くになんとかして置いて欲しかったです。
『加護も使わねば、宝の持ち腐れされだと言ったであろう?早くアウラの祝福を使わんか』
「でも、あれは」
『つべこべ言わずに発動するのだ』
「あっ・・はい」
美形の圧って、メッチャ怖い。
クレイオス様に言われるがまま、アウラ様の加護 ”祝福“ を発動させました。
すると、耳が痛くなるくらい、うるさかった声が、意味を成さない騒めきに変わりました。
最初の頃は、よく使って居たのに、最近、”祝福“は”浄化“の付属みたいな感じで使うか、アミュレットに付与するくらいしか使って居ませんでした。
『加護は意味があるから与えられるのだぞ?目に見える効果ばかりに気を取られてはいかん』
「はい」
おっしゃる通りで御座います。
私が、呑気にクレイオス様からレクチャーを受けている間も、アレクさんは魔法をドカドカ落として、魔物を倒して居ます。
こんなに魔法を乱発して、平然として居られるなんて、この人の魔力量ってほんと、どうなっているのでしょうか?
勇猛果敢にアレクさんが道を切り開き、その取り零しを後続の騎士さん達が仕留めていきます。
それでも襲いかかってくる魔物は止まることを知らず、奥に進むに連れて、もう種類などお構いなし。
手当たり次第のごった混ぜという感じで、RPGのバトルシーンみたいです。
これでババンとフェニックスでも召喚して、浄化の炎で敵を一掃。とか出来たら、浄化も討伐も一度に出来て、一石二鳥なんだけどな。
アウラ様もあっちのゲームとかが好きなら、召喚獣も用意してくれればいいのに。
「怯むな!!進め!!」
「レン様の道を作れ!」
「我らにはレン様がついているぞ!!」
「レン様を守れ!!」
いつの間にか私が旗印になっている?
それで頑張れるなら、文句はないのですが・・・私より、自分のことを大事にして頂きたい。
ガンガン行こうぜ じゃなくて
命大事に でお願いしますね。
「見えた!召喚陣だ!!」
ロロシュさんが召喚陣を見つけた様です。
「クレイオス!!」
『分かっておるわ』
アレクさんの呼び掛けに答えたクレイオス様は、手綱から手を離し、太腿だけでエンラを操りながら、召喚陣に近づいていきます。
『こちらに参れ』
召喚陣の向こうに突入する5人が揃うと、大隊の騎士さん達が、その周りを囲み魔物に対する壁になってくれました。
「クレイオスまだか?」
『せっかちだのう、しばし待て』
のんびり話していますけど、周りは魔物だらけですよ?
『よし』
一声発したクレイオス様の姿が、人からドラゴンへと形を変えて行きます。
そしてその姿が、すっかりドラゴンに変じるとクレイオス様は、地面に伏せ顔だけを背中に向けました。
『乗れ』
アレクさんは、私を抱えたままヒラリとブルーベルちゃんからクレイオス様に乗り換え、他のみんなもそれに続きます。
ロロシュさんだけが、緊張してガチガチに見えましたが、飛ぶのが怖いのでしょうか?
『しっかり捕まっておれ』
クレイオス様が大きな翼を広げ一度羽ばたきました。
風が巻いて目を瞑ると、強い浮遊感を感じて目を開いたら、森の木々の梢とその下で戦う騎士さん達が、小さく見えました。
あっ、これやばいかも。
私の焦りなど、クレイオス様が気づくはずもなく。
胸を大きく膨らませ グオーーー!!と咆哮を轟かせると、大きな翼がたたまれて、地面に向かって一直線に急降下して行きます。
「ギャァーーーー!!」
私はアレクさんにしがみ付いて、声の限りに叫びました。
アレクさんは、大きな手で私の頭を守る様に、ギュッと抱き寄せてくれましたが、怖いものは怖いのです。
小説に出てくる竜騎士に憧れた時期もありました。
ええ。有りましたとも。
でもそれは “こんな素敵な人がいたらいいな” って憧れで、自分が竜に乗って飛び回る方じゃないのです。
怖くて目を閉じていたから、どうなったのかは分かりませんが、耳を打つ風を切る音がふと途切れ、ポータルを通る時と同じ不快感を感じた数秒後、再びの浮遊感の後は、クレイオス様が羽ばたく音だけが聞こえてきます。
「もう大丈夫だぞ」
頭を撫でながら声を掛けられて、恐る恐る目を開くと、そこは森ではなくなっていました。
エグエグと震える息をなんとか整えていると、クレイオス様が『なんだ?其方は飛ぶのが怖いのか?』と揶揄う様に聞いて来ました。
飛ぶのは怖くない、落下が怖いの!!
そもそも、あんな勢いをつけて突っ込む必要がある?
召喚陣のすぐ近くにいたんだから、そのまま中に入ることが出来たのでは?
頭にきた私は、クレイオス様の首の付け根を、半泣きでベシベシ叩いたのですが、大きな体のクレイオス様は痛くも痒くもない様です。
「その辺にしておけ。手を痛めてしまう」
優しく手を取られ、頭を撫でられた私は、アレクさんの広い胸に顔を埋めて大きく息を吸い込みます。
アレクさんは、サンダルウッドの甘い香りと草木の爽やかな匂いが混じった様な、良い匂いがして、アロマテラピー効果が抜群なのです。
人様の匂いを嗅いで癒されるなんて、ちょっと変態っぽいですが、今は動揺しきった気持ちを落ち着かせることが急務なので、お目溢し下さいませ。
「ヴァラクは何処だ?」
アレクさんの苦り切った声に、顔を上げ改めて周囲を見渡すと、眼窩に蠢く魔物の他は何も見当たりません。
本当に何も無い。
瘴気が立ち込めどんよりと曇った空と、遥か彼方に見える地平線。 そして広大な空間の地面を埋め尽くす魔物達。
建物どころか草も木の一本も生えていない、空虚で空な空間です。
『一発かましてやろうと思っておったが、これでは切りが無いの』
一発かますって、何処でそんな言葉を覚えたんですか?
でも確かに、地平線のその向こうまでを埋め尽くしている魔物を全て倒すには100年くらい掛かってしまいそうです。
「勝利は我らと共にある!!進め!!」
「「「うぉーーーっ!!」」」
「「「「わぁーーーっ!!!」」」」
エンラが土を蹴る音と、騎士さん達の雄叫びが地鳴りの様にお腹に響いています。
ショーンさんの大隊が戦闘中だった場所から、分厚い魔物の壁に楔を打ち込む様に、アレクさんの率いる大隊は進撃を続け、エンラの足を止めようとはしません。
アレクさんは雷を雨のように降らせ、マークさんも氷の槍を四方に飛ばしています。
私も何かお手伝いをしたいけれど、アレクさんとクレイオス様から、ヴァラクと対峙する時迄、手出し無用。力を温存しておくようにと釘を刺されてしまいました。
でも・・・・。
そこら中から、助けを求める魔物達の声が聞こえます。
“痛い” “怖い” “助けて” “帰りたい”
ごめんなさい。ごめんなさい。
助けてあげられなくて、ごめんね。
私がもっと強ければ。
もっと、力を使いこなせていれば。
『瘴気の声に惑わされるな』
「クレイオス様?」
『其方は加護の使い方がなっとらん。アウラから何も教わらなかっとのか?』
「あの、ステータス画面で確認しろと・・・」
『まったく』と形の良い額をピシャリと掌で打ったクレイオス様が、溜息混じりに“育成ゲームか” と仰ったのを私は聞き逃しませんでした。
千年も石化して神殿に閉じ込められて居たのに、クレイオス様もあちらの文化をよくご存知で・・・。
思わずクレイオス様の綺麗な顔をジト目で見てしまいました。
『なんだ?』
「いえ、なんでも」とこの時は誤魔化しましたが、後で聞いた話だと、神様は干渉さえしなければ、好きな世界の好きな時代の出来事をいつでも見入ることができるのだそうです。
地球でいうところのアカシックレコードってやつですね。
世界の創造から管理の実例として、神様達はいつでも閲覧可能なのだとか、神様の図書館的な感じらしいです。
アウラ様が地球のサブカルにハマってからは、クレイオス様もこの図書館によく付き合わされたのだそうで・・・。
ほんと、そんな暇があるなら、ヴァラクの事を、もっと早くになんとかして置いて欲しかったです。
『加護も使わねば、宝の持ち腐れされだと言ったであろう?早くアウラの祝福を使わんか』
「でも、あれは」
『つべこべ言わずに発動するのだ』
「あっ・・はい」
美形の圧って、メッチャ怖い。
クレイオス様に言われるがまま、アウラ様の加護 ”祝福“ を発動させました。
すると、耳が痛くなるくらい、うるさかった声が、意味を成さない騒めきに変わりました。
最初の頃は、よく使って居たのに、最近、”祝福“は”浄化“の付属みたいな感じで使うか、アミュレットに付与するくらいしか使って居ませんでした。
『加護は意味があるから与えられるのだぞ?目に見える効果ばかりに気を取られてはいかん』
「はい」
おっしゃる通りで御座います。
私が、呑気にクレイオス様からレクチャーを受けている間も、アレクさんは魔法をドカドカ落として、魔物を倒して居ます。
こんなに魔法を乱発して、平然として居られるなんて、この人の魔力量ってほんと、どうなっているのでしょうか?
勇猛果敢にアレクさんが道を切り開き、その取り零しを後続の騎士さん達が仕留めていきます。
それでも襲いかかってくる魔物は止まることを知らず、奥に進むに連れて、もう種類などお構いなし。
手当たり次第のごった混ぜという感じで、RPGのバトルシーンみたいです。
これでババンとフェニックスでも召喚して、浄化の炎で敵を一掃。とか出来たら、浄化も討伐も一度に出来て、一石二鳥なんだけどな。
アウラ様もあっちのゲームとかが好きなら、召喚獣も用意してくれればいいのに。
「怯むな!!進め!!」
「レン様の道を作れ!」
「我らにはレン様がついているぞ!!」
「レン様を守れ!!」
いつの間にか私が旗印になっている?
それで頑張れるなら、文句はないのですが・・・私より、自分のことを大事にして頂きたい。
ガンガン行こうぜ じゃなくて
命大事に でお願いしますね。
「見えた!召喚陣だ!!」
ロロシュさんが召喚陣を見つけた様です。
「クレイオス!!」
『分かっておるわ』
アレクさんの呼び掛けに答えたクレイオス様は、手綱から手を離し、太腿だけでエンラを操りながら、召喚陣に近づいていきます。
『こちらに参れ』
召喚陣の向こうに突入する5人が揃うと、大隊の騎士さん達が、その周りを囲み魔物に対する壁になってくれました。
「クレイオスまだか?」
『せっかちだのう、しばし待て』
のんびり話していますけど、周りは魔物だらけですよ?
『よし』
一声発したクレイオス様の姿が、人からドラゴンへと形を変えて行きます。
そしてその姿が、すっかりドラゴンに変じるとクレイオス様は、地面に伏せ顔だけを背中に向けました。
『乗れ』
アレクさんは、私を抱えたままヒラリとブルーベルちゃんからクレイオス様に乗り換え、他のみんなもそれに続きます。
ロロシュさんだけが、緊張してガチガチに見えましたが、飛ぶのが怖いのでしょうか?
『しっかり捕まっておれ』
クレイオス様が大きな翼を広げ一度羽ばたきました。
風が巻いて目を瞑ると、強い浮遊感を感じて目を開いたら、森の木々の梢とその下で戦う騎士さん達が、小さく見えました。
あっ、これやばいかも。
私の焦りなど、クレイオス様が気づくはずもなく。
胸を大きく膨らませ グオーーー!!と咆哮を轟かせると、大きな翼がたたまれて、地面に向かって一直線に急降下して行きます。
「ギャァーーーー!!」
私はアレクさんにしがみ付いて、声の限りに叫びました。
アレクさんは、大きな手で私の頭を守る様に、ギュッと抱き寄せてくれましたが、怖いものは怖いのです。
小説に出てくる竜騎士に憧れた時期もありました。
ええ。有りましたとも。
でもそれは “こんな素敵な人がいたらいいな” って憧れで、自分が竜に乗って飛び回る方じゃないのです。
怖くて目を閉じていたから、どうなったのかは分かりませんが、耳を打つ風を切る音がふと途切れ、ポータルを通る時と同じ不快感を感じた数秒後、再びの浮遊感の後は、クレイオス様が羽ばたく音だけが聞こえてきます。
「もう大丈夫だぞ」
頭を撫でながら声を掛けられて、恐る恐る目を開くと、そこは森ではなくなっていました。
エグエグと震える息をなんとか整えていると、クレイオス様が『なんだ?其方は飛ぶのが怖いのか?』と揶揄う様に聞いて来ました。
飛ぶのは怖くない、落下が怖いの!!
そもそも、あんな勢いをつけて突っ込む必要がある?
召喚陣のすぐ近くにいたんだから、そのまま中に入ることが出来たのでは?
頭にきた私は、クレイオス様の首の付け根を、半泣きでベシベシ叩いたのですが、大きな体のクレイオス様は痛くも痒くもない様です。
「その辺にしておけ。手を痛めてしまう」
優しく手を取られ、頭を撫でられた私は、アレクさんの広い胸に顔を埋めて大きく息を吸い込みます。
アレクさんは、サンダルウッドの甘い香りと草木の爽やかな匂いが混じった様な、良い匂いがして、アロマテラピー効果が抜群なのです。
人様の匂いを嗅いで癒されるなんて、ちょっと変態っぽいですが、今は動揺しきった気持ちを落ち着かせることが急務なので、お目溢し下さいませ。
「ヴァラクは何処だ?」
アレクさんの苦り切った声に、顔を上げ改めて周囲を見渡すと、眼窩に蠢く魔物の他は何も見当たりません。
本当に何も無い。
瘴気が立ち込めどんよりと曇った空と、遥か彼方に見える地平線。 そして広大な空間の地面を埋め尽くす魔物達。
建物どころか草も木の一本も生えていない、空虚で空な空間です。
『一発かましてやろうと思っておったが、これでは切りが無いの』
一発かますって、何処でそんな言葉を覚えたんですか?
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