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エンドロールの後も人生は続きます
ドラゴンと団長
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「おい。もっと速く飛べないのか?」
『其方、我が神に準ずるものだと云う事を忘れておらんか?』
「あ”?」
『・・・・人が耐えられる速度は、とうに超えておるのだがの』
「つべこべ言ってないで、速くしろ」
何が神に準ずるものだ、ふざけやがって。
状況的に仕方がなかった。
大切な番を傷つけない為だと思ったから、幻獣の始末を引き受けた。
2週間も掛からないという言葉を、信じた俺が馬鹿だったのだ。
言いたくはないが、ヴィースの創世神とその眷属は、はっきり言ってポンコツだ。
悠久を生き、人智を超える力も有す。
しかし、時空に対する認識が曖昧で、その分暢気すぎるのだ!!
神だの天界だのの決まり事など、知ったことか!!
人である俺たちにとって、時間は有限。
特に戦いの中に身を置く者は、いつ何時、永遠に時を止める事になるか分からない。
それなのに、一生に一度の蜜月を台無しにしてしまった。
2週間も掛からないという言葉を信じ、ロイド様が延長してくれた、休暇の間に帰れると思っていた。
それが蓋を開ければどうだ?
出だしの幻獣が姿を現すまで、10日以上も日数が掛かり、やっと始末出来たと思えば、次は西部の砂漠に連れていかれ、下着の中まで砂まみれになりながら、幻獣を封印したかと思えば、別の幻獣が逃げだした。とか。
天界の主が弱っている影響が・・・。
だから、どうした?
天界に御座す神の管理下にあったものなら、天界の者たちで方を付ければよかろう?
そもそもの話し、幻獣の強さからいって、クレイオス一人で対処できた筈だ。
それを、 ”其方は冷たい” ”自分が手を出せば、一帯が焦土化すがいいのか?” 等と脅しと、泣き落としを連発し、最終的に ”一人でどうやって帰るつもりかの” 等とほざきやがった。
俺にはレンのくれたスクロールがある、一人でも問題なく帰れる、とスクロールを取り出そうと、胸の隠しに手を入れると、大事にしまっておいたスクロールがなくなっていた。
「・・・お前か」
『なんのことだ?』
白々しい!
「いつ抜き取った」
『何の事かサッパリ分からんの』
嘘だ。
表情がないくせに、唇の端がヒクついていた。
俺は怒りに任せ、引き抜いた剣をクレイオスに振り下ろした。
キィーン!!
振り下ろした剣は、何もない空間からクレイオスが取り出した、槍に簡単に打ち返され、打ち返した本人は何事も無かったかの様に、飄々と槍を肩に担いだ。
『乱暴な奴だの』
「うるさい。約束の2週間は過ぎた。聞いていた幻獣2匹も片づけた。依頼は達成した筈だ。何故、家に帰る邪魔をする」
『家に帰りたいか?』
「当たり前だろう!!」
俺は新婚で、愛しい番が俺の帰りを待っていてくれのだぞ。
辺境・・・いや秘境に連れて来られ、番へ手紙を送る事さえ出来ないでいるのは、誰の所為だと思っているのだ。
心底ダンプティーを連れて来ればよかったと、悔やんでいるというのに。
『まだ、幻獣が残っておる。返すわけにはいかんな』
「ふざけるなよ。神の都合などどうでもいい、いつまでお前たちの尻拭いをさせる気だ」
『尻拭いとは心外な。修行をさせてやっているだけだ』
「修行だと?言われた通り修練も積んだ、この先も続けていけば、問題なかろう?」
『まだまだ足りん。今帰っても、大事な番を傷つけるだけだ、と何故分からん。本当に我儘な奴だの』
「いい加減にしろよ。お前が納得する成果を得るために、どれだけの刻が掛かる?蜜月の為の休暇の期間は過ぎた。いいか?魔物が居なくなった訳では無い。未だに魔物に苦しめられている国民が数えきれないほど居るのだ。ヴァラクの悪行で、瘴気も残っている。皇都に戻れば、俺は討伐に明け暮れることになる。レンも体調が戻れば、浄化に出向くことになるだろう」
『ならば尚更、其方には我の子を傷つける事の無きよう、修練を積んでもらわねばな』
「だから、それは何時までかと聞いている!?」
『其方の頑張り次第だの』
駄目だ。埒が明かない。
「はあ~。いいか。クレイオス。そもそもこの様な事態に陥ったのは、お前とアウラ神がポンコツ過ぎたせいだ。それにお前はドラゴンだ、唯でさえ長寿な種族だ。それが神の眷属となり悠久を生きることになった」
『ポンコツとは、また辛辣だの、しかし其方の言う通りだ』
「だがな、俺やレンは唯人だ。この世界に生きる人々全てがそうだ。俺達の持つ時間は短い。お前たちが瞬きする間に、老いて死んでいくのだぞ」
『・・・・・・』
「お前達二人が、目を逸らした隙に、様子を見ようと決めた間に、どれだけの命が散って行ったと思っている。唯でさえ短い生を全うする事も無く、犠牲になった人々がどれだけ居たと思っているのだ。俺には帝国民を守る義務がある。番を幸せにする義務もだ。俺が未熟でレンを傷つけたことは認めよう、その解決の方法を教えてくれたことには感謝する。だがな、神や天界の不始末を、これ以上人間に押し付けるな。いいかよく聞け?人も獣人も与えられた時間は有限だ。ふざけた態度で、俺たちの時間を奪うな!!」
『論点が摩り替っている気もするが、其方の言い分は分かった。確かに、其方達は、陽炎の様に儚い存在であったな。うむ・・・では一旦帰ることにしよう。元々我が出来るだけ対処するという約束だったしな』
「はあ? そんな約束誰としたのだ?」
『アウラとレンの間でな・・・・』
「お前・・・ふざけるのも大概にしろよ」
『ふざけてなど居らんよ。其方をレンの傍に置いておけなかった事は、事実だからの。それから、其方を連れて帰るにあたり、一つ条件がある』
「条件?」
この期に及んでまだあるのか。
『簡単な事だ。手の空いた時に、我と手合わせをするのだ」
「手合わせ? 剣のか?」
『剣でも魔法でも。其方の修練の成果の確認の為だ』
「分かった」
俺は頷き、そのままクレイオスに魔法を放ち、頭以外の全身を氷漬けにしてやった。
『おい!! 早く解かんか』
身動き取れないでいるクレイオスは、氷に冷やされ、唇が紫色になっていった。
「それが今までの修練の結果だ。満足か? テントを片付ける間、そこでじっとしていろ」
『神の眷属に向かって、罰当たりであろう!?』
「しるかっ!!」
完全な八つ当たりだった。
地味な嫌がらせと、取ってもらっても構わない。
クレイオスの力をもってすれば、俺の氷結など簡単に破れただろう。
だが、クレイオスは、俺が荷造りをする間 ”冷たいぞ!早くせんか!!” と吠えながらも、氷の中でじっとしていた。
それが、このドラゴンなりの謝罪の印だったかどうかは、俺の知るところではない。
『其方、我が神に準ずるものだと云う事を忘れておらんか?』
「あ”?」
『・・・・人が耐えられる速度は、とうに超えておるのだがの』
「つべこべ言ってないで、速くしろ」
何が神に準ずるものだ、ふざけやがって。
状況的に仕方がなかった。
大切な番を傷つけない為だと思ったから、幻獣の始末を引き受けた。
2週間も掛からないという言葉を、信じた俺が馬鹿だったのだ。
言いたくはないが、ヴィースの創世神とその眷属は、はっきり言ってポンコツだ。
悠久を生き、人智を超える力も有す。
しかし、時空に対する認識が曖昧で、その分暢気すぎるのだ!!
神だの天界だのの決まり事など、知ったことか!!
人である俺たちにとって、時間は有限。
特に戦いの中に身を置く者は、いつ何時、永遠に時を止める事になるか分からない。
それなのに、一生に一度の蜜月を台無しにしてしまった。
2週間も掛からないという言葉を信じ、ロイド様が延長してくれた、休暇の間に帰れると思っていた。
それが蓋を開ければどうだ?
出だしの幻獣が姿を現すまで、10日以上も日数が掛かり、やっと始末出来たと思えば、次は西部の砂漠に連れていかれ、下着の中まで砂まみれになりながら、幻獣を封印したかと思えば、別の幻獣が逃げだした。とか。
天界の主が弱っている影響が・・・。
だから、どうした?
天界に御座す神の管理下にあったものなら、天界の者たちで方を付ければよかろう?
そもそもの話し、幻獣の強さからいって、クレイオス一人で対処できた筈だ。
それを、 ”其方は冷たい” ”自分が手を出せば、一帯が焦土化すがいいのか?” 等と脅しと、泣き落としを連発し、最終的に ”一人でどうやって帰るつもりかの” 等とほざきやがった。
俺にはレンのくれたスクロールがある、一人でも問題なく帰れる、とスクロールを取り出そうと、胸の隠しに手を入れると、大事にしまっておいたスクロールがなくなっていた。
「・・・お前か」
『なんのことだ?』
白々しい!
「いつ抜き取った」
『何の事かサッパリ分からんの』
嘘だ。
表情がないくせに、唇の端がヒクついていた。
俺は怒りに任せ、引き抜いた剣をクレイオスに振り下ろした。
キィーン!!
振り下ろした剣は、何もない空間からクレイオスが取り出した、槍に簡単に打ち返され、打ち返した本人は何事も無かったかの様に、飄々と槍を肩に担いだ。
『乱暴な奴だの』
「うるさい。約束の2週間は過ぎた。聞いていた幻獣2匹も片づけた。依頼は達成した筈だ。何故、家に帰る邪魔をする」
『家に帰りたいか?』
「当たり前だろう!!」
俺は新婚で、愛しい番が俺の帰りを待っていてくれのだぞ。
辺境・・・いや秘境に連れて来られ、番へ手紙を送る事さえ出来ないでいるのは、誰の所為だと思っているのだ。
心底ダンプティーを連れて来ればよかったと、悔やんでいるというのに。
『まだ、幻獣が残っておる。返すわけにはいかんな』
「ふざけるなよ。神の都合などどうでもいい、いつまでお前たちの尻拭いをさせる気だ」
『尻拭いとは心外な。修行をさせてやっているだけだ』
「修行だと?言われた通り修練も積んだ、この先も続けていけば、問題なかろう?」
『まだまだ足りん。今帰っても、大事な番を傷つけるだけだ、と何故分からん。本当に我儘な奴だの』
「いい加減にしろよ。お前が納得する成果を得るために、どれだけの刻が掛かる?蜜月の為の休暇の期間は過ぎた。いいか?魔物が居なくなった訳では無い。未だに魔物に苦しめられている国民が数えきれないほど居るのだ。ヴァラクの悪行で、瘴気も残っている。皇都に戻れば、俺は討伐に明け暮れることになる。レンも体調が戻れば、浄化に出向くことになるだろう」
『ならば尚更、其方には我の子を傷つける事の無きよう、修練を積んでもらわねばな』
「だから、それは何時までかと聞いている!?」
『其方の頑張り次第だの』
駄目だ。埒が明かない。
「はあ~。いいか。クレイオス。そもそもこの様な事態に陥ったのは、お前とアウラ神がポンコツ過ぎたせいだ。それにお前はドラゴンだ、唯でさえ長寿な種族だ。それが神の眷属となり悠久を生きることになった」
『ポンコツとは、また辛辣だの、しかし其方の言う通りだ』
「だがな、俺やレンは唯人だ。この世界に生きる人々全てがそうだ。俺達の持つ時間は短い。お前たちが瞬きする間に、老いて死んでいくのだぞ」
『・・・・・・』
「お前達二人が、目を逸らした隙に、様子を見ようと決めた間に、どれだけの命が散って行ったと思っている。唯でさえ短い生を全うする事も無く、犠牲になった人々がどれだけ居たと思っているのだ。俺には帝国民を守る義務がある。番を幸せにする義務もだ。俺が未熟でレンを傷つけたことは認めよう、その解決の方法を教えてくれたことには感謝する。だがな、神や天界の不始末を、これ以上人間に押し付けるな。いいかよく聞け?人も獣人も与えられた時間は有限だ。ふざけた態度で、俺たちの時間を奪うな!!」
『論点が摩り替っている気もするが、其方の言い分は分かった。確かに、其方達は、陽炎の様に儚い存在であったな。うむ・・・では一旦帰ることにしよう。元々我が出来るだけ対処するという約束だったしな』
「はあ? そんな約束誰としたのだ?」
『アウラとレンの間でな・・・・』
「お前・・・ふざけるのも大概にしろよ」
『ふざけてなど居らんよ。其方をレンの傍に置いておけなかった事は、事実だからの。それから、其方を連れて帰るにあたり、一つ条件がある』
「条件?」
この期に及んでまだあるのか。
『簡単な事だ。手の空いた時に、我と手合わせをするのだ」
「手合わせ? 剣のか?」
『剣でも魔法でも。其方の修練の成果の確認の為だ』
「分かった」
俺は頷き、そのままクレイオスに魔法を放ち、頭以外の全身を氷漬けにしてやった。
『おい!! 早く解かんか』
身動き取れないでいるクレイオスは、氷に冷やされ、唇が紫色になっていった。
「それが今までの修練の結果だ。満足か? テントを片付ける間、そこでじっとしていろ」
『神の眷属に向かって、罰当たりであろう!?』
「しるかっ!!」
完全な八つ当たりだった。
地味な嫌がらせと、取ってもらっても構わない。
クレイオスの力をもってすれば、俺の氷結など簡単に破れただろう。
だが、クレイオスは、俺が荷造りをする間 ”冷たいぞ!早くせんか!!” と吠えながらも、氷の中でじっとしていた。
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