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愛し子と樹海の王
パパとランチ
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side・レン
「イスメラルダ・エーグル!! エーグル大将!!」
「エーグル大将はどちらか?!」
歓喜の雄叫びを上げ、感涙に咽ぶゴトフリーの獣人をかき分けるように、騎士さん達がエーグル大将を探し、声を張り上げています。
騎士さん達がエーグル大将を探す間、私とマークさんは、クレイオス様が出してくれた、例のお茶会セットに腰掛け、これまた何処からともなく取り出されたお茶を飲んで、休憩中です。
その間、獣人部隊の方達が遠巻きに私達を見ているのですが、私の周りは、フェンリルのアンとその子供達、太郎・次郎・シロ・ポチが、がっつり固め、他のシルバーウルフ達も、警戒態勢を崩していない為、誰も私達の方へは寄ってこれないようです。
「体は大丈夫?」
「はい。かなり魔力を使ってしまいましたが、レン様が離れるように言って下さったので、魔力切れを起こさず済みました」
「そう? でも念の為、回復薬飲んでね」
テーブルの上に回復薬の瓶を置くと、マークさんは、瓶を指先でつまんでじっと見つめています。
「どうしたの? 早く飲んで?」
「あっ・・・一本だけですか?レン様こそ、お飲みにならないと」
「ごめんなさい、気を使わせちゃった? 私・・その、婚姻式の後に具合が悪くなっちゃったでしょ?」
「あ~。あの蜜月監禁の時ですか・・・」
そんな監禁とか、そこまで酷くなかったでしょ?
えっ? 本気でそう思ってる?
お願いだから、遠い目をしないで。
なんか恥ずかしいから・・・。
「え~と・・・・あの時にパフォスさんから、回復薬を飲み過ぎだって怒られちゃって、クレイオス様から他の回復方法を教えてもらったの。だから私の事は気にしないで、マークさんが飲んでね」
「他に回復方法があるのですか?」
「うん。ねぇクレイオス様。マークさんにも教えてあげて?」
『ふむ・・・・レンやあの方法は、誰にでも出来るものでは無いのだぞ?』
そう言うとクレイオス様は、マークさんを上から下までじっくりと見分しています。
『・・・・この子狐なら、まあ良かろう』
「こ・・・・こぎつね?」
誰が? マークさんが?
思わずマークさんと目と目を見交わしてしまいました。
「マークさんが子狐なら、私は子猿ですか?」
『子猿などと、馬鹿な事を言うな。其方は我とアウラの、可愛い愛し子であろう』
「あ~、はいはい」
その可愛い子に、きつい旅をさせ過ぎじゃないですか~?
暇すぎても困るけど、そろそろアレクさんと、ゆっくりしたいと思うのだけど?
こっちに来てから2年弱。
毎日が怒涛の日々ですよ?
「失礼いたします。エーグル大将をお連れ致しました」
声を掛けられる前に、エーグル大将を連れたシッチンさんに気付いたマークさんは、音も無く立ち上がると、エーグル大将から守る様に、私の斜め前に立ちました。
静かな隙の無い立ち姿は、アレクさんとはまた違う、威圧感を感じさせるもので、流石だなぁ、と感心してしまいます。
「ゴトフリー王国、第3師団 獣人部隊大将 イスメラルダ・エーグルが 神の愛し子 レン・シトウ様にご挨拶申し上げる。愛し子様には、多大なる恩寵を賜り、我等獣人部隊一同、感謝申し上げます」
石畳に跪いたエーグル大将は身に着けた鎧も、剣の鞘も、どちらもかなり草臥れていて、大切に手入れをされてはいますが、彼らが冷遇されているのは、明らかです。
「クレイオス帝国第二騎士団副団長、マキシマス・アーチャーだ。面を上げよ」
「はっ」
エーグル大将は、身に着けている物は襤褸だけれど、青みがかった灰色の髪と深い藍色の瞳が印象的な、美丈夫さんです。
そのエーグル大将は、顔を上げた瞬間、マークさんを食い入るように見つめ、マークさんの方も、息を詰めたのが背中越しに伝わってきました。
これは一体どうした事でしょう?
完璧な礼儀作法を身につけたマークさんが、私の紹介を忘れて、謁見者と見つめ合うとは・・・・これは・・・。
まさかの、よもやよもや、なのでは?
あーーーっ!!
どうしましょう?!
今すぐアレクさんに相談したいっ!!
「コホッ。副団長?」
「あ? あぁすまない。・・・エーグル卿こちらが神の愛し子、そしてクレイオス帝国公爵であらせられる、レン・シトウ様だ」
マークさんからの紹介を受け ”お言葉を” の一言を貰って、私はやっと話すことが出来ます。
こういう格式ばった感じって、非常に面倒くさいし、柄では無いのだけど、立場と状況的に、守らなくちゃいけない礼儀なのですよ。
「エーグル卿、どうか楽にして下さい。こちらでお茶をどうぞ?」
「レン様、それは」
「マークさんの言いたいことは分かるけど、エーグル卿には話す事があるでしょ?ずっとこのままじゃ可哀そうよ」
「・・・レン様が、そう仰るなら」
綺麗な眉を顰められてしまいましたが、別に親の仇って訳じゃないのだから、お話しするのにお茶くらいは、お出ししてもいいでしょう?
なんでエーグル卿まで困った顔をしているのかしら?
彼は帝国の人でも、私の家臣でも無いのだから、ご挨拶が済んだら、お客様って事で良いと思うのだけど?
「クオン。オーベルシュタイン侯爵を呼んで来て。ノワールとシッチンさんは、宿に私が作ったご飯があるから、皆さんにお出ししてね」
「レン様、いつの間に料理なんて。閣下に大人しく休んでいるように、言われてたでしょう?」
そんなに呆れた顔しなくても。
「まあまあ、みんなお腹すいてると思うのよ?あっ!シッチンさん。獣人部隊の皆さんにも、ちゃんとあげてね」
「了解っす」
ほら、シッチンさんだって、あんなに嬉しそうに。
やっぱりお腹すいてたのね。
って、なんでマークさんは困った顔してるのかしら?
「心配しなくても、マークさん達の分は取ってありますよ? ねっ!クレイオス様!」
『人は腹が減っていると、碌な事を考えんからな。沢山食べなさい』
「クレイオス?クレイオスとは・・・もしや」
「はい。エンシェントドラゴンのクレイオス様です」
両掌を仰向けに揃えて、クレイオス様を紹介すると、エーグル卿は、折角座った椅子から飛び降りて、クレイオス様に土下座してしまいました。
「え・・・エーグル卿?」
「そっ創世のドラゴン。クレイオス様に、イスメラルダ・エーグルが、ごっご挨拶申し上げる!! 創世神アウラの栄光とご加護が共に有らんことを!!」
「え~と。エーグル卿?ちょっと落ち着いて、一旦椅子に座りましょうか」
「いや、しかし!」
「クレイオス様の所為ですよ?何とか言ってあげてください」
『そうは言うがの。我に対する、これが正しい反応なのだぞ?其方達の扱いが雑過ぎるのだ」
「もう・・・エーグル卿?神話には色々書いてありますけど、クレイオス様は、唯の気のいいパパさんなので、そう畏まらないで下さい」
「はあ・・・パパ・・・ですか?」
『そう! 我はレンのパパなのだ!!』
一気にご機嫌になったクレイオス様は、どういう仕組みになって居るのかは分かりませんが、亜空間にしまってもらっていた、熱々のご飯と、ついでにアン達のおやつも出してもらい、私達は遅めのランチを楽しむことになりました。
ランチと言っても、大人数分をクオンとノワールに手伝ってもらって作ったので、シチューとサラダ、チーズとパンの簡単な物です。
「これを・・・私が食べていいのですか?」
「ええ、どうぞ。お口に合うと良いのだけど」
『レンが作るものは美味いからの、子狼も子狐もしっかり食べて、その辛気臭い顔をどうにかしなさい』
「ちょっと、クレイオス様。失礼ですよ?」
『パパ! パパと呼ぶのだ』
これパパって呼ぶまで、話しが進められない感じ?
余計なこと言っちゃったな。
「え~っと、クレイオス様がパパなら、アウラ様はママ?」
『・・・・・ママと呼んで欲しいそうだ』
そんな神様っている?
あぁ、もういいや。めんどくさい。
「じゃあパパ、話を進めてもいいかしら?」
どうぞ、と頷くクレイオス様から、エーグル卿に目を戻すと、子狼と呼ばれたエーグル卿は、俯いてぽたぽたと涙を零していました。
情緒が不安定過ぎる気が・・・・。
この人大丈夫かしら?
「イスメラルダ・エーグル!! エーグル大将!!」
「エーグル大将はどちらか?!」
歓喜の雄叫びを上げ、感涙に咽ぶゴトフリーの獣人をかき分けるように、騎士さん達がエーグル大将を探し、声を張り上げています。
騎士さん達がエーグル大将を探す間、私とマークさんは、クレイオス様が出してくれた、例のお茶会セットに腰掛け、これまた何処からともなく取り出されたお茶を飲んで、休憩中です。
その間、獣人部隊の方達が遠巻きに私達を見ているのですが、私の周りは、フェンリルのアンとその子供達、太郎・次郎・シロ・ポチが、がっつり固め、他のシルバーウルフ達も、警戒態勢を崩していない為、誰も私達の方へは寄ってこれないようです。
「体は大丈夫?」
「はい。かなり魔力を使ってしまいましたが、レン様が離れるように言って下さったので、魔力切れを起こさず済みました」
「そう? でも念の為、回復薬飲んでね」
テーブルの上に回復薬の瓶を置くと、マークさんは、瓶を指先でつまんでじっと見つめています。
「どうしたの? 早く飲んで?」
「あっ・・・一本だけですか?レン様こそ、お飲みにならないと」
「ごめんなさい、気を使わせちゃった? 私・・その、婚姻式の後に具合が悪くなっちゃったでしょ?」
「あ~。あの蜜月監禁の時ですか・・・」
そんな監禁とか、そこまで酷くなかったでしょ?
えっ? 本気でそう思ってる?
お願いだから、遠い目をしないで。
なんか恥ずかしいから・・・。
「え~と・・・・あの時にパフォスさんから、回復薬を飲み過ぎだって怒られちゃって、クレイオス様から他の回復方法を教えてもらったの。だから私の事は気にしないで、マークさんが飲んでね」
「他に回復方法があるのですか?」
「うん。ねぇクレイオス様。マークさんにも教えてあげて?」
『ふむ・・・・レンやあの方法は、誰にでも出来るものでは無いのだぞ?』
そう言うとクレイオス様は、マークさんを上から下までじっくりと見分しています。
『・・・・この子狐なら、まあ良かろう』
「こ・・・・こぎつね?」
誰が? マークさんが?
思わずマークさんと目と目を見交わしてしまいました。
「マークさんが子狐なら、私は子猿ですか?」
『子猿などと、馬鹿な事を言うな。其方は我とアウラの、可愛い愛し子であろう』
「あ~、はいはい」
その可愛い子に、きつい旅をさせ過ぎじゃないですか~?
暇すぎても困るけど、そろそろアレクさんと、ゆっくりしたいと思うのだけど?
こっちに来てから2年弱。
毎日が怒涛の日々ですよ?
「失礼いたします。エーグル大将をお連れ致しました」
声を掛けられる前に、エーグル大将を連れたシッチンさんに気付いたマークさんは、音も無く立ち上がると、エーグル大将から守る様に、私の斜め前に立ちました。
静かな隙の無い立ち姿は、アレクさんとはまた違う、威圧感を感じさせるもので、流石だなぁ、と感心してしまいます。
「ゴトフリー王国、第3師団 獣人部隊大将 イスメラルダ・エーグルが 神の愛し子 レン・シトウ様にご挨拶申し上げる。愛し子様には、多大なる恩寵を賜り、我等獣人部隊一同、感謝申し上げます」
石畳に跪いたエーグル大将は身に着けた鎧も、剣の鞘も、どちらもかなり草臥れていて、大切に手入れをされてはいますが、彼らが冷遇されているのは、明らかです。
「クレイオス帝国第二騎士団副団長、マキシマス・アーチャーだ。面を上げよ」
「はっ」
エーグル大将は、身に着けている物は襤褸だけれど、青みがかった灰色の髪と深い藍色の瞳が印象的な、美丈夫さんです。
そのエーグル大将は、顔を上げた瞬間、マークさんを食い入るように見つめ、マークさんの方も、息を詰めたのが背中越しに伝わってきました。
これは一体どうした事でしょう?
完璧な礼儀作法を身につけたマークさんが、私の紹介を忘れて、謁見者と見つめ合うとは・・・・これは・・・。
まさかの、よもやよもや、なのでは?
あーーーっ!!
どうしましょう?!
今すぐアレクさんに相談したいっ!!
「コホッ。副団長?」
「あ? あぁすまない。・・・エーグル卿こちらが神の愛し子、そしてクレイオス帝国公爵であらせられる、レン・シトウ様だ」
マークさんからの紹介を受け ”お言葉を” の一言を貰って、私はやっと話すことが出来ます。
こういう格式ばった感じって、非常に面倒くさいし、柄では無いのだけど、立場と状況的に、守らなくちゃいけない礼儀なのですよ。
「エーグル卿、どうか楽にして下さい。こちらでお茶をどうぞ?」
「レン様、それは」
「マークさんの言いたいことは分かるけど、エーグル卿には話す事があるでしょ?ずっとこのままじゃ可哀そうよ」
「・・・レン様が、そう仰るなら」
綺麗な眉を顰められてしまいましたが、別に親の仇って訳じゃないのだから、お話しするのにお茶くらいは、お出ししてもいいでしょう?
なんでエーグル卿まで困った顔をしているのかしら?
彼は帝国の人でも、私の家臣でも無いのだから、ご挨拶が済んだら、お客様って事で良いと思うのだけど?
「クオン。オーベルシュタイン侯爵を呼んで来て。ノワールとシッチンさんは、宿に私が作ったご飯があるから、皆さんにお出ししてね」
「レン様、いつの間に料理なんて。閣下に大人しく休んでいるように、言われてたでしょう?」
そんなに呆れた顔しなくても。
「まあまあ、みんなお腹すいてると思うのよ?あっ!シッチンさん。獣人部隊の皆さんにも、ちゃんとあげてね」
「了解っす」
ほら、シッチンさんだって、あんなに嬉しそうに。
やっぱりお腹すいてたのね。
って、なんでマークさんは困った顔してるのかしら?
「心配しなくても、マークさん達の分は取ってありますよ? ねっ!クレイオス様!」
『人は腹が減っていると、碌な事を考えんからな。沢山食べなさい』
「クレイオス?クレイオスとは・・・もしや」
「はい。エンシェントドラゴンのクレイオス様です」
両掌を仰向けに揃えて、クレイオス様を紹介すると、エーグル卿は、折角座った椅子から飛び降りて、クレイオス様に土下座してしまいました。
「え・・・エーグル卿?」
「そっ創世のドラゴン。クレイオス様に、イスメラルダ・エーグルが、ごっご挨拶申し上げる!! 創世神アウラの栄光とご加護が共に有らんことを!!」
「え~と。エーグル卿?ちょっと落ち着いて、一旦椅子に座りましょうか」
「いや、しかし!」
「クレイオス様の所為ですよ?何とか言ってあげてください」
『そうは言うがの。我に対する、これが正しい反応なのだぞ?其方達の扱いが雑過ぎるのだ」
「もう・・・エーグル卿?神話には色々書いてありますけど、クレイオス様は、唯の気のいいパパさんなので、そう畏まらないで下さい」
「はあ・・・パパ・・・ですか?」
『そう! 我はレンのパパなのだ!!』
一気にご機嫌になったクレイオス様は、どういう仕組みになって居るのかは分かりませんが、亜空間にしまってもらっていた、熱々のご飯と、ついでにアン達のおやつも出してもらい、私達は遅めのランチを楽しむことになりました。
ランチと言っても、大人数分をクオンとノワールに手伝ってもらって作ったので、シチューとサラダ、チーズとパンの簡単な物です。
「これを・・・私が食べていいのですか?」
「ええ、どうぞ。お口に合うと良いのだけど」
『レンが作るものは美味いからの、子狼も子狐もしっかり食べて、その辛気臭い顔をどうにかしなさい』
「ちょっと、クレイオス様。失礼ですよ?」
『パパ! パパと呼ぶのだ』
これパパって呼ぶまで、話しが進められない感じ?
余計なこと言っちゃったな。
「え~っと、クレイオス様がパパなら、アウラ様はママ?」
『・・・・・ママと呼んで欲しいそうだ』
そんな神様っている?
あぁ、もういいや。めんどくさい。
「じゃあパパ、話を進めてもいいかしら?」
どうぞ、と頷くクレイオス様から、エーグル卿に目を戻すと、子狼と呼ばれたエーグル卿は、俯いてぽたぽたと涙を零していました。
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