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千年王国
嵐の予感
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リアンの悲しそうな顔を見たレンは、俺の袖を引き下に降ろせと言って来た。
普段、聡明で落ち着いた雰囲気のリアンが、このように感情的になる事は珍しく、よほどのことが有ったのだろう、と俺はレンの希望通りに腕から下した。
「リ・・・リアン?」
「愛し子様、大公閣下には無事の御帰還、お喜び申し上げます」
震える声で挨拶の口上を述べ、頭を下げたリアンだったが、顔を上げた時には、アーモンド型の大きな瞳から、大粒の涙がポロリと零れ落ちた。
「ど!どうしたの?!」
ポロポロと涙を零すリアンの腕を、レンが優しく摩ると、リアンは我慢の限界だったのか、レンの首に縋り付き、声を上げ子供の様に泣き出してしまった。
「何か辛い事が有ったのね?」
「レッレン様~。うわぁ~~ん!!」
帰るなり早々の騒ぎに、俺とレンは顔を見交わし、先に宮へ到着していた、父親の侯爵へと視線を向けた。
しかし、ほんの数ミン先に到着しただけの公爵が、状況を把握している訳もなく。侯爵も息子の嘆き悲しむ姿に、動揺している様子だ。
「リアン?私の部屋に行きましょう。話を聞いてあげるから。ね?シエルも一緒でいいかしら?」
「ううう・・・」
「じゃあ、シエルと二人で先に部屋に行って居てね?私も直ぐに行くからね?」
コクンと頷いたリアンをシエルに任せたレンは、侍従の1人にレンの作業部屋に二人を連れて行く事と、レンが考え事をする時に好んで飲む、花茶も出す様にと指示を出した。
シエルに支えられ、ヨロヨロと階段を登る、リアンを見送ったレンは、難しい顔で俺達の方へ振り向いた。
「私の弟を、泣かせたのは誰?」
多分怖い顔をしている積りのレンが、不機嫌な声を出した。
しかし、遠いゴトフリーから戻ったばかりで、父親でさえ把握していない理由を、帰還したばかりの俺達が知っている筈も無く。全員が揃って首を振ると、指先でこめかみを抑えたレンは、気持ちを落ち着ける為の溜息を付いた。
「前回のリアンの手紙には、王配教育は大変だけれど、毎日楽しい。と書かれて居ました。この短期間に、リアンの様なしっかりした子が、あんなに泣くほどの事が有ったなんて、招待された誰かが、原因だと思います」
レンの予測は、妥当な物だと思う。
そして、リアンが泣き出した理由も、大方の予想はつく。
「ロロシュさんとマークさん。帰ったばかりで申し訳ないのだけれど、ザックリで良いので、今夜迄に、最近の宮廷の様子を纏めて報告して貰えないかしら。特にアーノルドさんに纏わり付いて居る虫がいたら、その辺りを重点的にお願いします」
「「了解」」
「ローガンさん。リアンの部屋の準備をお願いします。あと後宮の侍従達の噂話を集めてくれる?」
「承りました」
「アレク。ロイド様にはリアンは戴冠式まで、私が預かると連絡してね。それとアーノルドさんが、今夜リアンを迎えに来なかったら、明日の朝一で宮に呼んで下さい」
「俺は、アーノルドとロイド様に連絡するだけで良いのか?」
「アレクは、こういうの苦手でしょ?」
「まあ。そうだな」
「ねえねえ!」
「ぼくたちは~~」
「あら?二人とも戻ってたの?」
転移より飛んで帰りたい。と別行動だったチビドラゴン達が、いつの間にかレンに纏わり付いて居る。
クレイオスやカルほどではないが、流石はドラゴン。その飛翔を持ってすれば、ゴトフリーからでも、あっという間のようだ。
「2人には、もうちょっと詳しい事が分かってから、お願いするわね。今は遊んできていいわよ」
「うん!わかった~~」
「あそんでくる~~」
レンに頭を撫でられたチビドラゴン達は、手を繋いで宮の外へと出て行った。
ドラゴンの遊びがどんなものか、興味はあるが、知ったら知ったで、頭を抱えそうな気がするから、放置を貫いた方が良いと思う。
「オーベルシュタイン侯爵。ご心配でしょうが、絶対悪い様にはしませんから、ここは私に任せて頂けますか?」
「リアンは、レン様を信頼いたして居ります。無論私も同様ですので、レン様に全てお任せいたします」
「ありがとう、リアンパパ」
「お礼を言うのは私の方です。息子を弟とお呼び頂き。身に余る光栄です」
侯爵に頷き返したレンは、そのままリアンの元へ向かうべく、階段を登って行った。
「一荒れ来そうだな」
その後ろ姿に、俺は嵐の予感を感じだのだった。
俺達が宮へ到着した時には、既に文官たちの姿はなく、彼等は久しぶりの休暇を楽しむべく、いそいそと家路に着いたのだろう。
彼ら以外の帰還した全員には、レンがそれぞれ宿泊の部屋を用意させてある。
モーガンとゲオルグは、自分達の宿舎へ戻ると初めは断って来た。
しかしレンはモーガンに対し、たまには番に楽をさせてあげて欲しい、と言い。
既に伴侶のナディは、到着済み。
ゲオルグには、晩餐会でシエルに恥を掻かせない様、ローガンにマナーの見直ししてもらえと言われ、二人も宮へと滞在する事となった。
侯爵2人は、当然タウンハウスを持っているが、オーベルシュタインは、リアンの傍の方が良いだろうし、伯父上は親戚なのだから、宮へ泊まって欲しいとレンに懇願されれば、否やは無かった。
マーク達番3人組に対しては、アーチャー、メリオネス。どちらに滞在してもエーグルの居心地が悪そうだから、宮に滞在するのはどうか?と持ち掛けていた。
これにマークとロロシュは、エーグルの為にはそれが良いだろうと快諾し、ロロシュなどは、宮の美味い飯が食えると大喜びしていた。
レンの好意から、皆を宮へ滞在させることになったのだが、リアンの状況次第では、マーク達とオーベルシュタインを滞在させたのは、得策だったと言えるのかもしれない。
侯爵達を部屋に案内させ、応接室に入った俺は、茶を啜りつつロロシュに眼を向けた。
「何か知って居るんだろう?」
話しを振られたロロシュは、ガシガシと髪をかき混ぜ、うんざりした様子で溜息を吐いた。
「詳しい報告はまだだが、招待された連中が、こぞって年頃の息子や、親戚の子供を連れて来てるらしいぜ」
「ああ~~。そういう事ですか」
げんなりとした声を出したマークに、エーグル1人が不思議そうだ。
「子供を連れて来てはいけない、決まりがあるのか?」
「イス。そうではなくてですね」
「連中は皇太子殿下の、側室の座を狙ってんだよ」
「側室?しかしあのリアンという人が皇太子殿下の婚約者で、お二人の婚姻は、まだ先だろう?それなのに側室を迎えるなんて、おかしくないか?」
「普通に考えたらおかしいよな?でもなぁ。婚姻と同時に側室を迎えるだとか、婚約中から王配そっちのけで、側室に入れあげてた皇帝も居たからな」
「色と欲でなくても、立場の弱い皇帝だと、貴族がごり押しで、側室を持たせる事も有りますしね」
「はあ・・・?」
「理解できませんか?」
「貴族の世界なんて。駆け引きやらなんやらで、こんなドロッドロの話しばっかりなんだぜ?」
「貴族とは・・・暇人ばかりなのだな?」
「なんでだよ」
「生きる為に必死なら、そんな下らない事に、構ってなどいられんだろ?そういう事は、金と時間を持て余した人間の遣る事だ、と俺は思う」
「御説御尤もだな。だがよ~。殿下は閣下とレン様の後ろ盾があるから、別に立場は弱くねぇ。つーか。ここ何代かの中じゃ、一番立場が強固な皇帝になる筈だな」
「ですが、殿下は人族ですから」
「それなんだよなぁ。閣下の前でこんな事を言うのは不敬だって分かってんだがよ。皇帝なんて種馬みたいなもんでよ?子孫を残してなんぼ、だったりするんだよ」
「それに人族は、伴侶意外と肉体関係を持つことに、あまり忌避感を持ちませんしね」
「おい。俺の弟を種馬呼ばわりか?」
「だから不敬だって分かってるって。アーノルド殿下は、閣下とウィリアム陛下の弟とは思えないくらい、素直で聡明な良い人だが、周りはそうじゃねぇだろうが」
「そのために、サントスを付けたんだがな」
「親父が、何も言ってこね~んなら、今の所身の危険つーか。貞操の危機とかはねぇんだろうよ」
「ですが殿下を誘惑し、既成事実を作った上で、王配より先に子が出来れば、立場は安泰」
「王配は国内から選ぶと、公式に発表したが、側室に関しては、言及して無いからな。此処ぞとばかりに、群がって来やがったんだろうな」
普段、聡明で落ち着いた雰囲気のリアンが、このように感情的になる事は珍しく、よほどのことが有ったのだろう、と俺はレンの希望通りに腕から下した。
「リ・・・リアン?」
「愛し子様、大公閣下には無事の御帰還、お喜び申し上げます」
震える声で挨拶の口上を述べ、頭を下げたリアンだったが、顔を上げた時には、アーモンド型の大きな瞳から、大粒の涙がポロリと零れ落ちた。
「ど!どうしたの?!」
ポロポロと涙を零すリアンの腕を、レンが優しく摩ると、リアンは我慢の限界だったのか、レンの首に縋り付き、声を上げ子供の様に泣き出してしまった。
「何か辛い事が有ったのね?」
「レッレン様~。うわぁ~~ん!!」
帰るなり早々の騒ぎに、俺とレンは顔を見交わし、先に宮へ到着していた、父親の侯爵へと視線を向けた。
しかし、ほんの数ミン先に到着しただけの公爵が、状況を把握している訳もなく。侯爵も息子の嘆き悲しむ姿に、動揺している様子だ。
「リアン?私の部屋に行きましょう。話を聞いてあげるから。ね?シエルも一緒でいいかしら?」
「ううう・・・」
「じゃあ、シエルと二人で先に部屋に行って居てね?私も直ぐに行くからね?」
コクンと頷いたリアンをシエルに任せたレンは、侍従の1人にレンの作業部屋に二人を連れて行く事と、レンが考え事をする時に好んで飲む、花茶も出す様にと指示を出した。
シエルに支えられ、ヨロヨロと階段を登る、リアンを見送ったレンは、難しい顔で俺達の方へ振り向いた。
「私の弟を、泣かせたのは誰?」
多分怖い顔をしている積りのレンが、不機嫌な声を出した。
しかし、遠いゴトフリーから戻ったばかりで、父親でさえ把握していない理由を、帰還したばかりの俺達が知っている筈も無く。全員が揃って首を振ると、指先でこめかみを抑えたレンは、気持ちを落ち着ける為の溜息を付いた。
「前回のリアンの手紙には、王配教育は大変だけれど、毎日楽しい。と書かれて居ました。この短期間に、リアンの様なしっかりした子が、あんなに泣くほどの事が有ったなんて、招待された誰かが、原因だと思います」
レンの予測は、妥当な物だと思う。
そして、リアンが泣き出した理由も、大方の予想はつく。
「ロロシュさんとマークさん。帰ったばかりで申し訳ないのだけれど、ザックリで良いので、今夜迄に、最近の宮廷の様子を纏めて報告して貰えないかしら。特にアーノルドさんに纏わり付いて居る虫がいたら、その辺りを重点的にお願いします」
「「了解」」
「ローガンさん。リアンの部屋の準備をお願いします。あと後宮の侍従達の噂話を集めてくれる?」
「承りました」
「アレク。ロイド様にはリアンは戴冠式まで、私が預かると連絡してね。それとアーノルドさんが、今夜リアンを迎えに来なかったら、明日の朝一で宮に呼んで下さい」
「俺は、アーノルドとロイド様に連絡するだけで良いのか?」
「アレクは、こういうの苦手でしょ?」
「まあ。そうだな」
「ねえねえ!」
「ぼくたちは~~」
「あら?二人とも戻ってたの?」
転移より飛んで帰りたい。と別行動だったチビドラゴン達が、いつの間にかレンに纏わり付いて居る。
クレイオスやカルほどではないが、流石はドラゴン。その飛翔を持ってすれば、ゴトフリーからでも、あっという間のようだ。
「2人には、もうちょっと詳しい事が分かってから、お願いするわね。今は遊んできていいわよ」
「うん!わかった~~」
「あそんでくる~~」
レンに頭を撫でられたチビドラゴン達は、手を繋いで宮の外へと出て行った。
ドラゴンの遊びがどんなものか、興味はあるが、知ったら知ったで、頭を抱えそうな気がするから、放置を貫いた方が良いと思う。
「オーベルシュタイン侯爵。ご心配でしょうが、絶対悪い様にはしませんから、ここは私に任せて頂けますか?」
「リアンは、レン様を信頼いたして居ります。無論私も同様ですので、レン様に全てお任せいたします」
「ありがとう、リアンパパ」
「お礼を言うのは私の方です。息子を弟とお呼び頂き。身に余る光栄です」
侯爵に頷き返したレンは、そのままリアンの元へ向かうべく、階段を登って行った。
「一荒れ来そうだな」
その後ろ姿に、俺は嵐の予感を感じだのだった。
俺達が宮へ到着した時には、既に文官たちの姿はなく、彼等は久しぶりの休暇を楽しむべく、いそいそと家路に着いたのだろう。
彼ら以外の帰還した全員には、レンがそれぞれ宿泊の部屋を用意させてある。
モーガンとゲオルグは、自分達の宿舎へ戻ると初めは断って来た。
しかしレンはモーガンに対し、たまには番に楽をさせてあげて欲しい、と言い。
既に伴侶のナディは、到着済み。
ゲオルグには、晩餐会でシエルに恥を掻かせない様、ローガンにマナーの見直ししてもらえと言われ、二人も宮へと滞在する事となった。
侯爵2人は、当然タウンハウスを持っているが、オーベルシュタインは、リアンの傍の方が良いだろうし、伯父上は親戚なのだから、宮へ泊まって欲しいとレンに懇願されれば、否やは無かった。
マーク達番3人組に対しては、アーチャー、メリオネス。どちらに滞在してもエーグルの居心地が悪そうだから、宮に滞在するのはどうか?と持ち掛けていた。
これにマークとロロシュは、エーグルの為にはそれが良いだろうと快諾し、ロロシュなどは、宮の美味い飯が食えると大喜びしていた。
レンの好意から、皆を宮へ滞在させることになったのだが、リアンの状況次第では、マーク達とオーベルシュタインを滞在させたのは、得策だったと言えるのかもしれない。
侯爵達を部屋に案内させ、応接室に入った俺は、茶を啜りつつロロシュに眼を向けた。
「何か知って居るんだろう?」
話しを振られたロロシュは、ガシガシと髪をかき混ぜ、うんざりした様子で溜息を吐いた。
「詳しい報告はまだだが、招待された連中が、こぞって年頃の息子や、親戚の子供を連れて来てるらしいぜ」
「ああ~~。そういう事ですか」
げんなりとした声を出したマークに、エーグル1人が不思議そうだ。
「子供を連れて来てはいけない、決まりがあるのか?」
「イス。そうではなくてですね」
「連中は皇太子殿下の、側室の座を狙ってんだよ」
「側室?しかしあのリアンという人が皇太子殿下の婚約者で、お二人の婚姻は、まだ先だろう?それなのに側室を迎えるなんて、おかしくないか?」
「普通に考えたらおかしいよな?でもなぁ。婚姻と同時に側室を迎えるだとか、婚約中から王配そっちのけで、側室に入れあげてた皇帝も居たからな」
「色と欲でなくても、立場の弱い皇帝だと、貴族がごり押しで、側室を持たせる事も有りますしね」
「はあ・・・?」
「理解できませんか?」
「貴族の世界なんて。駆け引きやらなんやらで、こんなドロッドロの話しばっかりなんだぜ?」
「貴族とは・・・暇人ばかりなのだな?」
「なんでだよ」
「生きる為に必死なら、そんな下らない事に、構ってなどいられんだろ?そういう事は、金と時間を持て余した人間の遣る事だ、と俺は思う」
「御説御尤もだな。だがよ~。殿下は閣下とレン様の後ろ盾があるから、別に立場は弱くねぇ。つーか。ここ何代かの中じゃ、一番立場が強固な皇帝になる筈だな」
「ですが、殿下は人族ですから」
「それなんだよなぁ。閣下の前でこんな事を言うのは不敬だって分かってんだがよ。皇帝なんて種馬みたいなもんでよ?子孫を残してなんぼ、だったりするんだよ」
「それに人族は、伴侶意外と肉体関係を持つことに、あまり忌避感を持ちませんしね」
「おい。俺の弟を種馬呼ばわりか?」
「だから不敬だって分かってるって。アーノルド殿下は、閣下とウィリアム陛下の弟とは思えないくらい、素直で聡明な良い人だが、周りはそうじゃねぇだろうが」
「そのために、サントスを付けたんだがな」
「親父が、何も言ってこね~んなら、今の所身の危険つーか。貞操の危機とかはねぇんだろうよ」
「ですが殿下を誘惑し、既成事実を作った上で、王配より先に子が出来れば、立場は安泰」
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