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千年王国
殿下と閣下
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急に不機嫌になったアレクさんに、怪訝な顔をするリンガ殿下。
「許可を頂けませんか?」
「チッ!!」
「え?ちょっと!」
縋るように見つめて来るリンガ殿下に、舌打ちって・・・。
「じゃ、じゃあ。軽く・・ね?」
「・・・軽くだぞ?」
なんで不機嫌なの?
「あはは~~。そういう事なんでリンガ殿下、軽~くチャチャッと済ませましょう~ねぇ~~」
「え?あぁ、木剣を・・・」
「そんなのいいから、早く初めましょう」
「ですが、危険では」
「私も真剣で構いませんので、ささっお早く」
「でっでは。よろしく頼む」
拙いわ。
なんで機嫌が悪くなったのか、今一分からないけど。早く殿下との手合わせを終わらせて、アレクさんの機嫌を取らないと、大変な事になるのだけは分かる。
夜のお相手が、えげつない事になってしまう。戴冠式を前に、2日も3日も寝込んでられません。
シッチンさんの合図と同時に、打ち込んで来た殿下のバスターソードを、二合三合と軽く受け流し。ぶっとい刀身を抜丸で絡め取って場外に飛ばした後は、丸太みたいな腕の手首と肘を掴んで、クルンポイッと転がすと、殿下の巨体が、仰向けに地面に倒れ込みました。
「は?はははっ!!いやあ!お強い!!」
リンガ殿下は立ち上がり握手を求めて来たのですが、その手首をガシッと掴んで止めたのは、アレクさんでした。
「・・・・俺の番だ」
だから、なんで不機嫌なのよ~~!!
「あっはい。愛し子様、お手合わせありがとうございました」
丁寧にお辞儀をして去って行く殿下の後姿に、アレクさんはまたの舌打ちを・・・。
そして振り向いたアレクさんは、ニッコリ微笑んで・・・。
いや、マジで怖いんですけど。
顔は笑ってるのに、目が全然笑ってない。
私が何したって言うの~~?
「魔法有りでどうだ?」
「良いですけど、雷は無しで」
「何故だ?」
「観戦してる方がいらっしゃるから?」
それに私が結界は得意じゃないって、忘れちゃったの?
結界が無いと雷撃は防ぐの大変なのよ?
でもご機嫌取りの為に、出来るだけ話を合わせないと!
「ふむ。では雷撃は抜きだ」
「たっ大変だ!」
そんな私達の話しを聞いていた、シッチンさんの顔色が見る見る悪くなって行きました。
「ふっ副団長ーーーーっ!!魔法!魔法使うってぇ!!!」
「魔法!?・・・シッチン逃げろ!!」
「ハッ!はいぃーー!!リンガ殿下も離れてぇ!!」
「え?何故だ?」
「いいから!!死にたくないでしょ!?」
「けっ結界っ!!防護結界ッ!!急げ!!最大だっ!!」
ギイィィーーーン!!
アレクさんの愛剣と抜丸の刃ぶつかり合い、散った火花の向こうで、大慌ての騎士さん達が結界を張り巡らせています。
ああぁ~~~。
みんなごめん。
でも、私の安眠と、明日の健康の為に、協力して!!
剣と刀の攻防は、やがて無手と魔法の攻防に代わり、最終的に私がアレクさんに捕まえられて終わりました。
取り敢えず、アレクさんが満足そうで良かった。機嫌も直ったみたいで一安心。
結界が解かれると、そこには魔力を使い切って倒れ込んだ騎士さん達と、大喜びのセルゲイとリンガ殿下。腰に手を当てて呆れるマークさんとモーガンさん。
そして・・・・。
「アーレークーサーンードールーーーッ!!」
顔を真っ赤にして、ミスリルの扇を振り回すロイド様に、私とアレクさんは、ご招待した王様たちの前で、こっぴどく叱られたのでした。
煙をあげる、クッチャクチャの練武場を見れば、叱られても仕方ないとは思います。
でもでも!
安眠と、自立歩行だって大事です。
なんて、ロイド様に言ったら、余計に怒られるんだろうなあ。
しょぼぼん。
side・アレク
うむ。
今日もレンの動きは素晴しいな。
振り下ろされる剣を、掌底で叩き折るか。
その前の顎への一撃は、普通の人間じゃ見えなかっただろうな。
おいおい。
受け身も取れないのか?
あれはどこの王子だ?
弱すぎて話にならんな。
[あなた、リアンが優しい子で本当に良かったわね。相手がシエルだったら、今頃家畜の餌だったかもしれないわよ?]
「ブハッ! クッククク・・・・」
確かにシエルは気が強い。
レンもよく分かってるじゃないか。
アセンの奴も陰湿な事をする割りに、戦闘はからっきしか。
エーグルが、こいつらの事を暇人と言って居たが、自堕落な暮らしをしていたんだろう。
どっからどう見ても、鍛えた体じゃないしな。
おっ?今のは早い。
木剣を真っ二つ。
あれはうちの連中も練習していたが、叩き折れはしても、レンの様にスッパリとは斬れないのだよな。
俺は一応斬れはするが、力業だからレンの太刀筋と同じではない。
集中力と瞬発力だと、レンは言っていたから、俺は雑念が多すぎるのだろうな。
「愛し子様は、本当にお強い!」
「まあな」
「最初手合わせに参加すると聞いた時は、どうなる事やらと思ったが、身のこなしといい技量も一級品だ」
そうだろう、そうだろう。
俺の番は最高だ。
「しかし、こうも実力差があると、アセン殿が哀れだな」
「そうか?あれでも手加減しているのだが?」
「あれで?そうか手加減しているのか・・・素晴しい」
「手放しで喜んでいる様だが、いいのか?」
「なにがです」
「アセンが気に入って居ただろ?」
「あ~バレてましたか」
「あれのどこが良いんだ?性格最悪だぞ?」
「そうですねぇ。絶対手に入らないものの為に、悪あがきしている処ですかね。健気で可愛らしいじゃないですか」
健気で可愛い?
コイツ頭おかしいのか?
「・・・・・好みは人それぞれだからな」
「ハハハッ!俺の個人的な好みは、愛し子様のような方だ」
なんだと?
それは俺に対する挑戦か?!
「しかし、タランの後宮に相応しいのは、アセン殿のような身勝手な人間なんですよ」
「そうか」
これはこれで、腹立たしいものはあるな。
「愛し子様はお優しい方のようだな」
「そうだな。レンは慈愛の人だ」
「うむ。やはりそうか。でなければこんな回りくどいやり方で、帝国と皇帝の婚約者を馬鹿にした奴らに、制裁を加えたりはせんだろうからな」
「分かってたのか?」
「あれだけ悪目立ちしていれば嫌でも分かる。これがもしタランの後宮だったら、今日の立ち合いに呼ばれた連中は、その場で切り殺されていただろう」
「それはそれで、恐ろしいな」
「確かにな。タランの後宮で競い合うのは子供達だけではない。妃たちの争いも相当なものだからな。愛し子様の美貌と、この強さがあれば正妃の座は間違いない。だが、ドロドロの争い事には向いて居られないと思う。だがアセン殿は少し頭は弱いが、陰湿な争いには向いていると思わないか?」
「そこは、理解したくないな」
「はは!!閣下も実に正しいお方のようだ」
別にお前に褒められても、嬉しくもなんとも無いのだが?
「ヒッ!!も・・・もう!勘弁してッ!!」
「おぉ!!この投げ技も美しい」
当たり前だ。
うちの騎士達でも敵わない強さだぞ。
「しかし、愛し子様はアセンに何を話して居られるのか」
そうか。こいつは人族だった。
聞こえなくて当然か。
・・・レンは、じゃいあんと言うものが嫌いらしいが。じゃいあんってなんだ?
「ケッケダモノの番の分際で・・・偉そうにッ!!」
「今なんと?」
「たかが獣の番が何だって言うんだッ!!」
「なんて事を、いくら頭が弱くても、言っていい事かどうかの区別もつかんのか?」
「放って置け」
「閣下いいのか?」
「いい。黙って見て居ろ」
レンの魔力が溢れて揺れている。
俺の番はこの手の暴言を酷く嫌う。
そして俺の為に、いつも怒ってくれるんだ。
「ねえ。天罰って知ってる?」
ほらな?
ドッドンッ!!
「おわっ?!なんだ?!」
「レンが魔力でアセンを抑え込んだ。天罰だそうだ」
「おっおお??凄まじいな」
この程度でか?
ロロシュの時の半分以下だぞ?
「口の利き方に気を付けないと、このまま潰しちゃうわよ?」
上から覗き込んだレンの肩先で、いちごがむくむくと大きくなった。
レンは全く気付いていないようだが、いちごがギザギザの牙を剥き出し、アセンを威嚇している。
「かっ閣下?あれは何です?!」
「あれか?あれはレンの従魔だ」
「従魔?愛し子様は魔物も使役なさるのか?」
「ああ、そうだ」
「すっ素晴しい!本当に素晴らしいな。惚れてしまいそうだ!」
はぁ??
何言ってんだコイツ。
確かにレンは素晴しいが
惚れそうとか、番の俺に言う事か?
こいつは危険だ。
絶対レンに近付けてはならない雄だ。
「許可を頂けませんか?」
「チッ!!」
「え?ちょっと!」
縋るように見つめて来るリンガ殿下に、舌打ちって・・・。
「じゃ、じゃあ。軽く・・ね?」
「・・・軽くだぞ?」
なんで不機嫌なの?
「あはは~~。そういう事なんでリンガ殿下、軽~くチャチャッと済ませましょう~ねぇ~~」
「え?あぁ、木剣を・・・」
「そんなのいいから、早く初めましょう」
「ですが、危険では」
「私も真剣で構いませんので、ささっお早く」
「でっでは。よろしく頼む」
拙いわ。
なんで機嫌が悪くなったのか、今一分からないけど。早く殿下との手合わせを終わらせて、アレクさんの機嫌を取らないと、大変な事になるのだけは分かる。
夜のお相手が、えげつない事になってしまう。戴冠式を前に、2日も3日も寝込んでられません。
シッチンさんの合図と同時に、打ち込んで来た殿下のバスターソードを、二合三合と軽く受け流し。ぶっとい刀身を抜丸で絡め取って場外に飛ばした後は、丸太みたいな腕の手首と肘を掴んで、クルンポイッと転がすと、殿下の巨体が、仰向けに地面に倒れ込みました。
「は?はははっ!!いやあ!お強い!!」
リンガ殿下は立ち上がり握手を求めて来たのですが、その手首をガシッと掴んで止めたのは、アレクさんでした。
「・・・・俺の番だ」
だから、なんで不機嫌なのよ~~!!
「あっはい。愛し子様、お手合わせありがとうございました」
丁寧にお辞儀をして去って行く殿下の後姿に、アレクさんはまたの舌打ちを・・・。
そして振り向いたアレクさんは、ニッコリ微笑んで・・・。
いや、マジで怖いんですけど。
顔は笑ってるのに、目が全然笑ってない。
私が何したって言うの~~?
「魔法有りでどうだ?」
「良いですけど、雷は無しで」
「何故だ?」
「観戦してる方がいらっしゃるから?」
それに私が結界は得意じゃないって、忘れちゃったの?
結界が無いと雷撃は防ぐの大変なのよ?
でもご機嫌取りの為に、出来るだけ話を合わせないと!
「ふむ。では雷撃は抜きだ」
「たっ大変だ!」
そんな私達の話しを聞いていた、シッチンさんの顔色が見る見る悪くなって行きました。
「ふっ副団長ーーーーっ!!魔法!魔法使うってぇ!!!」
「魔法!?・・・シッチン逃げろ!!」
「ハッ!はいぃーー!!リンガ殿下も離れてぇ!!」
「え?何故だ?」
「いいから!!死にたくないでしょ!?」
「けっ結界っ!!防護結界ッ!!急げ!!最大だっ!!」
ギイィィーーーン!!
アレクさんの愛剣と抜丸の刃ぶつかり合い、散った火花の向こうで、大慌ての騎士さん達が結界を張り巡らせています。
ああぁ~~~。
みんなごめん。
でも、私の安眠と、明日の健康の為に、協力して!!
剣と刀の攻防は、やがて無手と魔法の攻防に代わり、最終的に私がアレクさんに捕まえられて終わりました。
取り敢えず、アレクさんが満足そうで良かった。機嫌も直ったみたいで一安心。
結界が解かれると、そこには魔力を使い切って倒れ込んだ騎士さん達と、大喜びのセルゲイとリンガ殿下。腰に手を当てて呆れるマークさんとモーガンさん。
そして・・・・。
「アーレークーサーンードールーーーッ!!」
顔を真っ赤にして、ミスリルの扇を振り回すロイド様に、私とアレクさんは、ご招待した王様たちの前で、こっぴどく叱られたのでした。
煙をあげる、クッチャクチャの練武場を見れば、叱られても仕方ないとは思います。
でもでも!
安眠と、自立歩行だって大事です。
なんて、ロイド様に言ったら、余計に怒られるんだろうなあ。
しょぼぼん。
side・アレク
うむ。
今日もレンの動きは素晴しいな。
振り下ろされる剣を、掌底で叩き折るか。
その前の顎への一撃は、普通の人間じゃ見えなかっただろうな。
おいおい。
受け身も取れないのか?
あれはどこの王子だ?
弱すぎて話にならんな。
[あなた、リアンが優しい子で本当に良かったわね。相手がシエルだったら、今頃家畜の餌だったかもしれないわよ?]
「ブハッ! クッククク・・・・」
確かにシエルは気が強い。
レンもよく分かってるじゃないか。
アセンの奴も陰湿な事をする割りに、戦闘はからっきしか。
エーグルが、こいつらの事を暇人と言って居たが、自堕落な暮らしをしていたんだろう。
どっからどう見ても、鍛えた体じゃないしな。
おっ?今のは早い。
木剣を真っ二つ。
あれはうちの連中も練習していたが、叩き折れはしても、レンの様にスッパリとは斬れないのだよな。
俺は一応斬れはするが、力業だからレンの太刀筋と同じではない。
集中力と瞬発力だと、レンは言っていたから、俺は雑念が多すぎるのだろうな。
「愛し子様は、本当にお強い!」
「まあな」
「最初手合わせに参加すると聞いた時は、どうなる事やらと思ったが、身のこなしといい技量も一級品だ」
そうだろう、そうだろう。
俺の番は最高だ。
「しかし、こうも実力差があると、アセン殿が哀れだな」
「そうか?あれでも手加減しているのだが?」
「あれで?そうか手加減しているのか・・・素晴しい」
「手放しで喜んでいる様だが、いいのか?」
「なにがです」
「アセンが気に入って居ただろ?」
「あ~バレてましたか」
「あれのどこが良いんだ?性格最悪だぞ?」
「そうですねぇ。絶対手に入らないものの為に、悪あがきしている処ですかね。健気で可愛らしいじゃないですか」
健気で可愛い?
コイツ頭おかしいのか?
「・・・・・好みは人それぞれだからな」
「ハハハッ!俺の個人的な好みは、愛し子様のような方だ」
なんだと?
それは俺に対する挑戦か?!
「しかし、タランの後宮に相応しいのは、アセン殿のような身勝手な人間なんですよ」
「そうか」
これはこれで、腹立たしいものはあるな。
「愛し子様はお優しい方のようだな」
「そうだな。レンは慈愛の人だ」
「うむ。やはりそうか。でなければこんな回りくどいやり方で、帝国と皇帝の婚約者を馬鹿にした奴らに、制裁を加えたりはせんだろうからな」
「分かってたのか?」
「あれだけ悪目立ちしていれば嫌でも分かる。これがもしタランの後宮だったら、今日の立ち合いに呼ばれた連中は、その場で切り殺されていただろう」
「それはそれで、恐ろしいな」
「確かにな。タランの後宮で競い合うのは子供達だけではない。妃たちの争いも相当なものだからな。愛し子様の美貌と、この強さがあれば正妃の座は間違いない。だが、ドロドロの争い事には向いて居られないと思う。だがアセン殿は少し頭は弱いが、陰湿な争いには向いていると思わないか?」
「そこは、理解したくないな」
「はは!!閣下も実に正しいお方のようだ」
別にお前に褒められても、嬉しくもなんとも無いのだが?
「ヒッ!!も・・・もう!勘弁してッ!!」
「おぉ!!この投げ技も美しい」
当たり前だ。
うちの騎士達でも敵わない強さだぞ。
「しかし、愛し子様はアセンに何を話して居られるのか」
そうか。こいつは人族だった。
聞こえなくて当然か。
・・・レンは、じゃいあんと言うものが嫌いらしいが。じゃいあんってなんだ?
「ケッケダモノの番の分際で・・・偉そうにッ!!」
「今なんと?」
「たかが獣の番が何だって言うんだッ!!」
「なんて事を、いくら頭が弱くても、言っていい事かどうかの区別もつかんのか?」
「放って置け」
「閣下いいのか?」
「いい。黙って見て居ろ」
レンの魔力が溢れて揺れている。
俺の番はこの手の暴言を酷く嫌う。
そして俺の為に、いつも怒ってくれるんだ。
「ねえ。天罰って知ってる?」
ほらな?
ドッドンッ!!
「おわっ?!なんだ?!」
「レンが魔力でアセンを抑え込んだ。天罰だそうだ」
「おっおお??凄まじいな」
この程度でか?
ロロシュの時の半分以下だぞ?
「口の利き方に気を付けないと、このまま潰しちゃうわよ?」
上から覗き込んだレンの肩先で、いちごがむくむくと大きくなった。
レンは全く気付いていないようだが、いちごがギザギザの牙を剥き出し、アセンを威嚇している。
「かっ閣下?あれは何です?!」
「あれか?あれはレンの従魔だ」
「従魔?愛し子様は魔物も使役なさるのか?」
「ああ、そうだ」
「すっ素晴しい!本当に素晴らしいな。惚れてしまいそうだ!」
はぁ??
何言ってんだコイツ。
確かにレンは素晴しいが
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