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千年王国
ハーレムとヤキモチ
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叱責から一変、式への参列を許可されたキリョウは、話しの流れに付いて来られていないようだ。
「は?本当に参列の許可を頂けるのですか?」
「愛し子様の御意思だ。愛し子様はアセンを不快に思って居るのであって、ローギスという国に含むところがある訳では無い。お飾りではない、まともな人間であれば参列を認めると仰っておられる。これは私達、皇家の者も同様の考えだ」
「左様でございましたか・・・皆様の御配慮に感謝いたします」
腹が決まったのか、キリョウの瞳の光りが強くなったな。
「アセンは、即刻本国へ送り返し、今後の処遇について話し合う所存です」
「そのアセンなんだがな。タランの王太子、リンガから貴国への仲立ちを頼まれている」
「仲立ちで御座いますか?それは一体どのような?」
鈍い奴だな。
ここで仲立ちと言ったら、一つしか無かろう。
「リンガは自分の後宮へ、アセンを迎えたいそうだ」
「え?いや。しかし。リンガ殿下は既に複数の妃をお迎えの筈ですが?」
「確か8番目と言っていたか?」
「は?8番目?」
そりゃあ。声も裏返るよな。
俺よりずっと年下で、妃が7人。
一年に1人としても。
最初の相手は、何歳の時だって話しで。
俺だってビックリだ。
「タランの国王は、今年28人目の妃を迎えたそうだから、少ない方だと言って居たな。少ない分、存分に可愛がれるとも言って居たが?」
「に・・・28人・・・」
「うそでしょ?」
「アーノルド。お前まで驚いてどうする」
「でも兄上!28人ですよ?28人!?」
「親父殿だって3人だぞ?」
「そうですけど!!僕はリアン1人で充分です!」
そうだな。
この先も、そうであれば良いな。
「お前の話しは、今していないだろう」
「そうですよ殿下。オレだってまさか複数婚になるとは、思ってなかったんですから」
「ロロシュ。お前の話しは、本気でどうでもいい」
「なんだよ。つれねぇなぁ」
「うるさい」
お前、場の空気に飽きただけだろうが。
皇族の話しに割り込んでくるなよ。
「リンガは帰国の際、アセンを連れて行きたいと言って居る。後宮で必要な物も、自分で用意するとな。だが国として正式な輿入れをさせたいのであれば、一度ローギスに送り返すか、ここに居る内に、輿入れの準備を進めた方が良いだろう」
「しかし・・・私の一存では・・・」
「言い方は悪いが、厄介払いは早い方が良いぞ。今回の一件で、アセンのアホさ加減は世界中に広まったようなものだ。今後アセンを欲しがるリンガのような物好きは、現れないかもしれん」
「左・・・様でございますね。・・・しかし8番目・・・」
「なんだ?気に入らないのか?」
「いえ!その・・・私ではなく、アセンがそのような立場に甘んじられるか・・・」
「そこも心配ないと言っていたな。後宮の陰湿な争いに、アセンは向いているそうだぞ?」
「陰湿・・・ははっ。たしかに」
キリョウの乾いた笑いは、これまでの苦労が偲ばれる笑いだった。
「まあ。一存で決められん、というのも理解できる。条件付きでうちの通信鳥を貸してやっても良いし、監視付きならスクロールの使用も許可してやろう」
破格の申し出に、恐縮しきりのキリョウだが、こちらとしては後々の厄介ごとの原因になりそうな存在には、早々に退場して貰いたい。
賛否は在るだろうが、出来る事ならアセンのような人物には、タランの後宮の奥深く、閉ざされた空間で、一生を過ごしてもらう事が、全体の幸せに直結するのではなかろうか。
先ずは連絡をしてみない事には、話しを勧めようがない。と言うキリョウに、ダンプティーを貸してやることにした。
但し届け先は、帝国が管理している商会宛て。そこから王宮へと届けて貰う事が条件だ。
軍事利用可能な通信鳥は、国の財産であり、レンの創り出したスクロールに至っては、徹底した監視下での利用しか認められていない。
ゴトフリーからの帰還や、宮の間の移動に利用するロイド様は、厳密な秘匿契約と、俺とレンの許可が有ってこそなのだ。
話しがどう転ぶにしても、リンガとの話し合いは必要だろうと、二人の会談を改めて手配する事を告げて、今日の私的な謁見は幕を閉じた。
「アーノルド」
「なんですか?」
「お前とロイド様は、何を企んでる?」
「別に企んでなんかいませんよ?兄上たちに言われた通り、舐められない様に一生懸命やって居るだけです」
「・・・・そうか?話の持って行き方が、やけに強引だったし、内容もでかく広げ過ぎていないか?」
「やだなぁ。そんなことありませんよ~」
怪しい。
怪しすぎる。
俺と目を合わせない様に、顔ごと逸らしているのが良い証拠だ。
「なんでもいいが。前から言って居るように、婚姻式の後始末が落ち着いたら、俺は休暇を取って大公領に引きこもる。蜜月の邪魔はするなよ」
「そんなぁ。二度目の婚姻式で蜜月って言われても」
「何か言ったか?」
へらへらと愛想笑いを浮かべる顔を、ぎろりと睨むと、アーノルドは途端に落ち着きを失った。
「あの・・・えっと。うん。大丈夫です。休暇の邪魔はしません。ええ。休暇の邪魔はしませんから」
こいつ、絶対何か企んでるな。
強引にでも口を割らせるか?
いや、アーノルドも変に頑固な所があるし、ロイド様が一枚噛んでいるのなら、絶対話を漏らしたりしないだろう。
取り敢えず、休暇の邪魔をしない。という言質は取った。二人にはそれを無視した時に、報復してやれば良いか。
「それより、一応方が付きましたけど、リアンはいつごろ返して頂けますか?」
「あ”?寝言は寝て言えよ。アセン達に情報を売った侍従を捕まえてからだ」
「・・・それが残ってました」
「どっちにしろ日数が無い。戴冠式が終わるまでリアンは柘榴宮で預かる」
「えぇーー?!」
「父親との時間を過ごさせてやるのも、思い遣りの一つだと思うが?大体お前が会いに来ればいいだけの話しだろう」
「まあ・・・そうですけど・・・」
拗ねるなよ。
「王配候補の教育から、リアンも休みなしだ。少しくらい羽を伸ばさせてやっても、良いのではないか?」
「・・・仕方ないですね。リアンの為に我慢します」
朴念仁の割には甘えただな?
「じゃあ、俺は帰るぞ」
「あっ兄上、ちょっと待ってください!」
「なんだ?まだ何かあるのか?」
「そんな嫌そうな顔しないで下さいよ。僕だって傷付いちゃいます」
「お前なぁ」
「冗談ですよ。実は戴冠式の事でクレイオス様にご相談したいことが有るのです。レン様からクレイオス様にお伝え願えないかと」
「クレイオスが今どこに居るか知らんが、レンが呼べばすぐに姿を見せるだろう。だが、何時どうやってかは、俺にも分からん。いつ現われても良いように、心の準備だけはしておけよ」
「あはは・・・了解しました」
その日から数日間、キリョウは第二騎士団の詰め所に通い詰め、日に何度も本国と手紙のやり取りをしていた。
一度だけスクロールを使い、自身が本国との往復をしていたが、それは国王の裁可を受け取るためだったようだ。
キリョウが本国と、リンガの間で忙しくしている間、アセンは不敬罪を働いたとして、離宮の部屋に軟禁したままだった。
アセンはそれが不服だったらしく、ヒステリックに暴れていたらしいが、気に入らないなら牢へ移す。とバルドに脅されて、漸く大人しくなったそうだ。
そして・・・。
「どうやってアセンを納得させたのかしら?」
「さあな。そこは俺達が気にする事ではあるまい?」
「まあ、そうなんですけど。リンガ殿下って、7人も奥さんが居るのでしょう?アセンみたいな子が、良く納得したなぁって」
「納得はしていないのかも知れんぞ?」
「そうなの?」
「納得はしていなくとも、王の命令は絶対だ。キリョウが一度国に戻っているから、王からの命が下ったのかも知れんな」
「私はアセンが国に帰ってくれれば、それで良かったんだけどな。輿入れ先がハーレムだなんて可哀想」
「身から出た錆だ。アセンは自分の行いの所為で、普通の婿取りも、輿入れも絶望的になった。リンガの眼に留まっただけ幸運かもしれんぞ?」
「そんなものでしょうか?」
「そんなものだろう?」
「私はヤキモチ焼だから、ハーレムなんて絶対無理」
ヤキモチを焼かれてみたい気もするが、君を試すみたいな事はしたくない。
君を悲しませる事なんて、俺には出来ないのだから。
「奇遇だな。俺も同じだ」
「うふふ。アレクが旦那様で良かった」
「俺の番が君で良かったよ」
ぎゅっと抱き締めて、口付けを交わすだけで、こんなにも幸せだ。
愛しい番。
君を独占できる幸運に、感謝を。
「は?本当に参列の許可を頂けるのですか?」
「愛し子様の御意思だ。愛し子様はアセンを不快に思って居るのであって、ローギスという国に含むところがある訳では無い。お飾りではない、まともな人間であれば参列を認めると仰っておられる。これは私達、皇家の者も同様の考えだ」
「左様でございましたか・・・皆様の御配慮に感謝いたします」
腹が決まったのか、キリョウの瞳の光りが強くなったな。
「アセンは、即刻本国へ送り返し、今後の処遇について話し合う所存です」
「そのアセンなんだがな。タランの王太子、リンガから貴国への仲立ちを頼まれている」
「仲立ちで御座いますか?それは一体どのような?」
鈍い奴だな。
ここで仲立ちと言ったら、一つしか無かろう。
「リンガは自分の後宮へ、アセンを迎えたいそうだ」
「え?いや。しかし。リンガ殿下は既に複数の妃をお迎えの筈ですが?」
「確か8番目と言っていたか?」
「は?8番目?」
そりゃあ。声も裏返るよな。
俺よりずっと年下で、妃が7人。
一年に1人としても。
最初の相手は、何歳の時だって話しで。
俺だってビックリだ。
「タランの国王は、今年28人目の妃を迎えたそうだから、少ない方だと言って居たな。少ない分、存分に可愛がれるとも言って居たが?」
「に・・・28人・・・」
「うそでしょ?」
「アーノルド。お前まで驚いてどうする」
「でも兄上!28人ですよ?28人!?」
「親父殿だって3人だぞ?」
「そうですけど!!僕はリアン1人で充分です!」
そうだな。
この先も、そうであれば良いな。
「お前の話しは、今していないだろう」
「そうですよ殿下。オレだってまさか複数婚になるとは、思ってなかったんですから」
「ロロシュ。お前の話しは、本気でどうでもいい」
「なんだよ。つれねぇなぁ」
「うるさい」
お前、場の空気に飽きただけだろうが。
皇族の話しに割り込んでくるなよ。
「リンガは帰国の際、アセンを連れて行きたいと言って居る。後宮で必要な物も、自分で用意するとな。だが国として正式な輿入れをさせたいのであれば、一度ローギスに送り返すか、ここに居る内に、輿入れの準備を進めた方が良いだろう」
「しかし・・・私の一存では・・・」
「言い方は悪いが、厄介払いは早い方が良いぞ。今回の一件で、アセンのアホさ加減は世界中に広まったようなものだ。今後アセンを欲しがるリンガのような物好きは、現れないかもしれん」
「左・・・様でございますね。・・・しかし8番目・・・」
「なんだ?気に入らないのか?」
「いえ!その・・・私ではなく、アセンがそのような立場に甘んじられるか・・・」
「そこも心配ないと言っていたな。後宮の陰湿な争いに、アセンは向いているそうだぞ?」
「陰湿・・・ははっ。たしかに」
キリョウの乾いた笑いは、これまでの苦労が偲ばれる笑いだった。
「まあ。一存で決められん、というのも理解できる。条件付きでうちの通信鳥を貸してやっても良いし、監視付きならスクロールの使用も許可してやろう」
破格の申し出に、恐縮しきりのキリョウだが、こちらとしては後々の厄介ごとの原因になりそうな存在には、早々に退場して貰いたい。
賛否は在るだろうが、出来る事ならアセンのような人物には、タランの後宮の奥深く、閉ざされた空間で、一生を過ごしてもらう事が、全体の幸せに直結するのではなかろうか。
先ずは連絡をしてみない事には、話しを勧めようがない。と言うキリョウに、ダンプティーを貸してやることにした。
但し届け先は、帝国が管理している商会宛て。そこから王宮へと届けて貰う事が条件だ。
軍事利用可能な通信鳥は、国の財産であり、レンの創り出したスクロールに至っては、徹底した監視下での利用しか認められていない。
ゴトフリーからの帰還や、宮の間の移動に利用するロイド様は、厳密な秘匿契約と、俺とレンの許可が有ってこそなのだ。
話しがどう転ぶにしても、リンガとの話し合いは必要だろうと、二人の会談を改めて手配する事を告げて、今日の私的な謁見は幕を閉じた。
「アーノルド」
「なんですか?」
「お前とロイド様は、何を企んでる?」
「別に企んでなんかいませんよ?兄上たちに言われた通り、舐められない様に一生懸命やって居るだけです」
「・・・・そうか?話の持って行き方が、やけに強引だったし、内容もでかく広げ過ぎていないか?」
「やだなぁ。そんなことありませんよ~」
怪しい。
怪しすぎる。
俺と目を合わせない様に、顔ごと逸らしているのが良い証拠だ。
「なんでもいいが。前から言って居るように、婚姻式の後始末が落ち着いたら、俺は休暇を取って大公領に引きこもる。蜜月の邪魔はするなよ」
「そんなぁ。二度目の婚姻式で蜜月って言われても」
「何か言ったか?」
へらへらと愛想笑いを浮かべる顔を、ぎろりと睨むと、アーノルドは途端に落ち着きを失った。
「あの・・・えっと。うん。大丈夫です。休暇の邪魔はしません。ええ。休暇の邪魔はしませんから」
こいつ、絶対何か企んでるな。
強引にでも口を割らせるか?
いや、アーノルドも変に頑固な所があるし、ロイド様が一枚噛んでいるのなら、絶対話を漏らしたりしないだろう。
取り敢えず、休暇の邪魔をしない。という言質は取った。二人にはそれを無視した時に、報復してやれば良いか。
「それより、一応方が付きましたけど、リアンはいつごろ返して頂けますか?」
「あ”?寝言は寝て言えよ。アセン達に情報を売った侍従を捕まえてからだ」
「・・・それが残ってました」
「どっちにしろ日数が無い。戴冠式が終わるまでリアンは柘榴宮で預かる」
「えぇーー?!」
「父親との時間を過ごさせてやるのも、思い遣りの一つだと思うが?大体お前が会いに来ればいいだけの話しだろう」
「まあ・・・そうですけど・・・」
拗ねるなよ。
「王配候補の教育から、リアンも休みなしだ。少しくらい羽を伸ばさせてやっても、良いのではないか?」
「・・・仕方ないですね。リアンの為に我慢します」
朴念仁の割には甘えただな?
「じゃあ、俺は帰るぞ」
「あっ兄上、ちょっと待ってください!」
「なんだ?まだ何かあるのか?」
「そんな嫌そうな顔しないで下さいよ。僕だって傷付いちゃいます」
「お前なぁ」
「冗談ですよ。実は戴冠式の事でクレイオス様にご相談したいことが有るのです。レン様からクレイオス様にお伝え願えないかと」
「クレイオスが今どこに居るか知らんが、レンが呼べばすぐに姿を見せるだろう。だが、何時どうやってかは、俺にも分からん。いつ現われても良いように、心の準備だけはしておけよ」
「あはは・・・了解しました」
その日から数日間、キリョウは第二騎士団の詰め所に通い詰め、日に何度も本国と手紙のやり取りをしていた。
一度だけスクロールを使い、自身が本国との往復をしていたが、それは国王の裁可を受け取るためだったようだ。
キリョウが本国と、リンガの間で忙しくしている間、アセンは不敬罪を働いたとして、離宮の部屋に軟禁したままだった。
アセンはそれが不服だったらしく、ヒステリックに暴れていたらしいが、気に入らないなら牢へ移す。とバルドに脅されて、漸く大人しくなったそうだ。
そして・・・。
「どうやってアセンを納得させたのかしら?」
「さあな。そこは俺達が気にする事ではあるまい?」
「まあ、そうなんですけど。リンガ殿下って、7人も奥さんが居るのでしょう?アセンみたいな子が、良く納得したなぁって」
「納得はしていないのかも知れんぞ?」
「そうなの?」
「納得はしていなくとも、王の命令は絶対だ。キリョウが一度国に戻っているから、王からの命が下ったのかも知れんな」
「私はアセンが国に帰ってくれれば、それで良かったんだけどな。輿入れ先がハーレムだなんて可哀想」
「身から出た錆だ。アセンは自分の行いの所為で、普通の婿取りも、輿入れも絶望的になった。リンガの眼に留まっただけ幸運かもしれんぞ?」
「そんなものでしょうか?」
「そんなものだろう?」
「私はヤキモチ焼だから、ハーレムなんて絶対無理」
ヤキモチを焼かれてみたい気もするが、君を試すみたいな事はしたくない。
君を悲しませる事なんて、俺には出来ないのだから。
「奇遇だな。俺も同じだ」
「うふふ。アレクが旦那様で良かった」
「俺の番が君で良かったよ」
ぎゅっと抱き締めて、口付けを交わすだけで、こんなにも幸せだ。
愛しい番。
君を独占できる幸運に、感謝を。
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