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千年王国
寿ぎの日の始まり
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そして迎えた戴冠式当日。
朝焼けの空がアーノルドの将来を祝ってくれている様に思えるのは、身贔屓が過ぎるだろうか。
夜が明けたばかりの、皇宮内は静かな興奮に満たされ、冷え切った朝の空気でさえ、アーノルドの即位を祝っているように感じる。
夜明け前に起き出した俺の番は、風呂で俺が磨き上げた後、戴冠式の前に行われる俺達の婚姻式の準備の為、別室へと移動している。
式が始まるまで互いの衣装を見てはいけない決まりなのは、充分理解しているが、俺達の挙式は二度目なのだし、デザイン画も見ているのだから、そこの所は大目に見てくれても良くないか?
「子供じゃないのですから、少しは我慢して下さい」
と、ローガンとセルジュに冷たい目で見られ、番にまで苦笑を浮かべられては、大人しく仕来りに従うより他にない。
しかし、ほんの数刻、番と離れるだけでも、寂しいものは寂しいのだ。
当初の予定では、婚姻式はクレイオスから宝冠を授けられた後、アーノルドが取り仕切る予定だった。
しかしギリギリになって、クレイオスがこれに難色を示した。
『我が宝冠を授けてやっても良いのだが、人を王に、と定めたのはアウラだ。我が即位を寿ぐのは、筋が違うように思う。よって先にレンたちの婚姻式を我が取り仕切り、婚姻を済ませたレンより、宝冠を授けるべきの様に思う』
「レン様から宝冠を授けて頂くのですか?」
『うむ。獣人のアレクサンドルを、我が寿ぐのは自然なことであろう?それにレンはアウラの恩寵を一身に受けた身ぞ。アウラの祝福という事であれば、戴冠を行うのはレンより他にないと思うが?』
クレイオスからそう言われたアーノルドとロイド様は、言われてみればその通りだ。と式の直前になって、式次第を大幅に変更する事になったのだ。
確かにクレイオスの言う事も尤もだが、どうせ変更するのなら、もっと早くに言って欲しかった。
俺達は兎も角、進行を任されていた文官たちは、式次第の変更に伴う、人員配置の変更に、式の前夜まで徹夜の日が続く事になったのだ。
創世のドラゴンの意思に逆らう事など、一般の人間には出来るものでは無い。無駄に苦労を掛ける事になった彼等には、本当に申し訳ないと頭を下げるしかなかった。
軽い朝食を取り、身支度を整えた後は、迎えに来たロロシュと共に、式場となるホールへと向かった。
少し時間は早いが、警備についての打ち合わせがある為だ。
会場の警備は第1騎士団と近衛が担当する事になって居るが、それに続くパレードは第2騎士団の担当だ。
自分の婚姻式の警備の手配をしなければ成らないとは、まったくもって因果な商売だ。
とは言え、最終確認をするだけなので、それほど時間をとられる事はなく。一通りの確認が終わったら、後はマーク達に丸投げだ。
「参列者が集まって来たな。閣下もそろそろ準備しなくて良いのかよ」
「俺の着替えは簡単だし、髪を整えるのにもさほど時間は掛からん」
「ふ~ん。そんなもんなんだ・・・でもさあその勲章、ジャラジャラしてて重くないの?」
「重くはないが、レンの髪に引掻けない様に気は遣うな」
「へぇ~~」
トルソーに掛けられた俺の衣装を繁々と眺めるセルゲイだが、何故こいつは俺の控室に居るのだ?
「お前、会場入りしてなくて良いのか?」
「そうなんだけどさ。シエルがレン様の付添人だろ?他の3人と別の控室に居るから暇なんだよ」
「お前は暇つぶしに来たのか」
「そういう事。それにさ。俸給10年分の衣装ってのにも興味あったし」
「・・・後学の為にはなるか」
「いやちょっと待て!閣下の衣装そんなにするのか?」
本当にロロシュは、一々うるさい。
「二人合わせればもっとだが、ほとんどはレンの衣装代だな。俺のはせいぜい2.3年ってとこだろ」
「それでも2.3年かよ。何をどうしたらそんな値段になるんだ?」
まあ。こいつも婚姻式を控えているから。
興味があっても不思議じゃないのか。
着替えながら説明してやるか。
「先ずは生地だ。衣装の全てが最上級のアラクネの糸で織られて居るのだが、この織り方が特殊でな?背中の部分に、クロムウェル家の家紋が入っている」
「お~本当だ。でもぱっと見わからないな」
「刺繡では無いからな。光の加減によっては無地に見える様になっているのだ。これは中に着るジレも同様だ。シャツは無地だが、アラクネの糸を使っている」
「流石にズボンは違うよな?」
「家紋の代わりに、ズボンの横に入っている側章の模様は生地を織った糸と銀糸で刺繍されていて、この模様はレンの姓のシトウを現わす異界のフジという花を模している。コートの襟と袖の刺繍も同じだ」
「スッゲー手が込んでんな」
「それから・・・」
俺はレンのリクエスト通り、高い位置で髪を結いあげた。
「今髪に結んだリボンは、レンの衣装の共布だ。そこにレンと揃いの簪を挿して」
「その簪ってのも、お高ぇんだろ?」
「まあな。この前のパーティーでレンがみんなに配っていた簪は、さほど手は込んでいなかったから、一本100万程度だったが、これは手が込んでいるから。一本2000万ドーラだ」
「にっ2000万っ!?」
「なんでそんなに高いんだよ?!」
「ふむ。先ずこのチャラチャラした飾りが、俺の瞳の色と同じアイオライトでフジの花を模していてな?この細工に手間が掛かっている。そして真ん中の魔晶石は、防護魔法が付与されていて、本体はミスリルだ」
「はあ?何で髪飾りにミスリルなんて使ってんだよ?」
「これはロイド様からの命によるものだ。式の最中、俺とレンは非武装になる。ミスリルの簪は、暗器として使えるだろ?」
「そうだけど。そうなんだけどもよ?」
「レンはこの簪と揃いの櫛も髪に挿すのだが、そっちはレンの名を現わす蓮の花をアイオライトとマリカムの真珠で象ってある」
「・・・・因みに、おいくら?」
「ふむ。確か4000万ほどだったか?」
「あ~~?!マジかよ!!」
「なにを騒ぐ?メリオネスとアーべラインだったら、もっといい物が用意できるだろう?」
「そうかもしんねぇけどさッ」
「クロムウェル家には、大した宝物は無かったからな。シルベスター侯爵に借りるのもおかしいし」
「あっ?そういう事?」
「貴族家には代々受け継いだ宝物や、婚姻の際に引き継がれる宝飾品があるのが一般的だ。しかし俺の母は侯爵家の出身だが、次男だから、ぽっと出の成り上がりのようなものだろ?となれば、俺が自分で用意するほかない」
「じゃあ、俺とかは宝飾品の心配はいらねぇって事か?」
「それはお前達の自由だ。番から顰蹙を買っても良いのなら、好きにすればいい」
「顰蹙買うのかヨ!」
「仕方ないだろ?お前達の番への愛がその程度なのだから」
「はあ~~~。伴侶を迎えるのも楽じゃねぇなぁ」
「そうか?俺は衣装を選ぶのも楽しかったけどな」
「そりゃ。あんたはそうでしょうよ」
なんだよ、興味があるって言うから説明してやって居るのに。
「最後はマントだ。これは騎士の正装で使われるのと同じ型で、左胸に第2騎士団の紋章があしらわれている。マント留めのブローチは俺とレンの髪色に合わせて、チェーンはレンの虹彩に合わせた銀だ。それとマントの裏地はちょっと凝っていてな?右は白虎。左に蓮の花が生地と同色の糸で、刺繍されて居る」
「最初っから最後まで、凝り過ぎだって」
「俺達には立場があるからな。他国や属国の連中に、帝国の威信を見せ付けなければならない。半端なものを用意したら、ロイド様から叱責を受けてしまう」
「あ~~。たしかにそうだよな」
「だから、レンがシエルたち4人の付添人に用意した衣装も、それなりに凝っていて豪華だ。シエルの婚姻式の衣装は、其処が基準になるだろうな」
「マジか~」
「求愛が上手くいけば。の話しだがな?」
セルゲイ達は思ったより巧く行っている、とレンは話していたが、本人はそうでも無いのか?
「しっかし。また白なんだな」
とセルゲイは俺のマントを指で摘まみ、裏地の白虎を眺めながら言った。
「レンの国では、婚姻式の衣装は白が一般的だったらしい。その後のパーティーの途中で色つきの衣装に着替えるのだそうだ」
「は?また別に衣装があるのか?」
「当然だ。俺はロイド様の教えを忘れていないからな」
「あ~。婚姻と出産と子育て中だったっけ?」
「それ本当なのかよ」
「知らん。だが俺は危ない橋は渡りたくない。それに、先人の言う事は聞くものだろ?」
「まあ・・・そうだよな」
その後もロロシュとセルゲイは、俺の衣装についてあれこれ言って居たが、重要なのは、俺ではなく、レンの衣装の方だと思うのだが?
こいつ等、番の衣装が気にはならないのだろうか?
朝焼けの空がアーノルドの将来を祝ってくれている様に思えるのは、身贔屓が過ぎるだろうか。
夜が明けたばかりの、皇宮内は静かな興奮に満たされ、冷え切った朝の空気でさえ、アーノルドの即位を祝っているように感じる。
夜明け前に起き出した俺の番は、風呂で俺が磨き上げた後、戴冠式の前に行われる俺達の婚姻式の準備の為、別室へと移動している。
式が始まるまで互いの衣装を見てはいけない決まりなのは、充分理解しているが、俺達の挙式は二度目なのだし、デザイン画も見ているのだから、そこの所は大目に見てくれても良くないか?
「子供じゃないのですから、少しは我慢して下さい」
と、ローガンとセルジュに冷たい目で見られ、番にまで苦笑を浮かべられては、大人しく仕来りに従うより他にない。
しかし、ほんの数刻、番と離れるだけでも、寂しいものは寂しいのだ。
当初の予定では、婚姻式はクレイオスから宝冠を授けられた後、アーノルドが取り仕切る予定だった。
しかしギリギリになって、クレイオスがこれに難色を示した。
『我が宝冠を授けてやっても良いのだが、人を王に、と定めたのはアウラだ。我が即位を寿ぐのは、筋が違うように思う。よって先にレンたちの婚姻式を我が取り仕切り、婚姻を済ませたレンより、宝冠を授けるべきの様に思う』
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『うむ。獣人のアレクサンドルを、我が寿ぐのは自然なことであろう?それにレンはアウラの恩寵を一身に受けた身ぞ。アウラの祝福という事であれば、戴冠を行うのはレンより他にないと思うが?』
クレイオスからそう言われたアーノルドとロイド様は、言われてみればその通りだ。と式の直前になって、式次第を大幅に変更する事になったのだ。
確かにクレイオスの言う事も尤もだが、どうせ変更するのなら、もっと早くに言って欲しかった。
俺達は兎も角、進行を任されていた文官たちは、式次第の変更に伴う、人員配置の変更に、式の前夜まで徹夜の日が続く事になったのだ。
創世のドラゴンの意思に逆らう事など、一般の人間には出来るものでは無い。無駄に苦労を掛ける事になった彼等には、本当に申し訳ないと頭を下げるしかなかった。
軽い朝食を取り、身支度を整えた後は、迎えに来たロロシュと共に、式場となるホールへと向かった。
少し時間は早いが、警備についての打ち合わせがある為だ。
会場の警備は第1騎士団と近衛が担当する事になって居るが、それに続くパレードは第2騎士団の担当だ。
自分の婚姻式の警備の手配をしなければ成らないとは、まったくもって因果な商売だ。
とは言え、最終確認をするだけなので、それほど時間をとられる事はなく。一通りの確認が終わったら、後はマーク達に丸投げだ。
「参列者が集まって来たな。閣下もそろそろ準備しなくて良いのかよ」
「俺の着替えは簡単だし、髪を整えるのにもさほど時間は掛からん」
「ふ~ん。そんなもんなんだ・・・でもさあその勲章、ジャラジャラしてて重くないの?」
「重くはないが、レンの髪に引掻けない様に気は遣うな」
「へぇ~~」
トルソーに掛けられた俺の衣装を繁々と眺めるセルゲイだが、何故こいつは俺の控室に居るのだ?
「お前、会場入りしてなくて良いのか?」
「そうなんだけどさ。シエルがレン様の付添人だろ?他の3人と別の控室に居るから暇なんだよ」
「お前は暇つぶしに来たのか」
「そういう事。それにさ。俸給10年分の衣装ってのにも興味あったし」
「・・・後学の為にはなるか」
「いやちょっと待て!閣下の衣装そんなにするのか?」
本当にロロシュは、一々うるさい。
「二人合わせればもっとだが、ほとんどはレンの衣装代だな。俺のはせいぜい2.3年ってとこだろ」
「それでも2.3年かよ。何をどうしたらそんな値段になるんだ?」
まあ。こいつも婚姻式を控えているから。
興味があっても不思議じゃないのか。
着替えながら説明してやるか。
「先ずは生地だ。衣装の全てが最上級のアラクネの糸で織られて居るのだが、この織り方が特殊でな?背中の部分に、クロムウェル家の家紋が入っている」
「お~本当だ。でもぱっと見わからないな」
「刺繡では無いからな。光の加減によっては無地に見える様になっているのだ。これは中に着るジレも同様だ。シャツは無地だが、アラクネの糸を使っている」
「流石にズボンは違うよな?」
「家紋の代わりに、ズボンの横に入っている側章の模様は生地を織った糸と銀糸で刺繍されていて、この模様はレンの姓のシトウを現わす異界のフジという花を模している。コートの襟と袖の刺繍も同じだ」
「スッゲー手が込んでんな」
「それから・・・」
俺はレンのリクエスト通り、高い位置で髪を結いあげた。
「今髪に結んだリボンは、レンの衣装の共布だ。そこにレンと揃いの簪を挿して」
「その簪ってのも、お高ぇんだろ?」
「まあな。この前のパーティーでレンがみんなに配っていた簪は、さほど手は込んでいなかったから、一本100万程度だったが、これは手が込んでいるから。一本2000万ドーラだ」
「にっ2000万っ!?」
「なんでそんなに高いんだよ?!」
「ふむ。先ずこのチャラチャラした飾りが、俺の瞳の色と同じアイオライトでフジの花を模していてな?この細工に手間が掛かっている。そして真ん中の魔晶石は、防護魔法が付与されていて、本体はミスリルだ」
「はあ?何で髪飾りにミスリルなんて使ってんだよ?」
「これはロイド様からの命によるものだ。式の最中、俺とレンは非武装になる。ミスリルの簪は、暗器として使えるだろ?」
「そうだけど。そうなんだけどもよ?」
「レンはこの簪と揃いの櫛も髪に挿すのだが、そっちはレンの名を現わす蓮の花をアイオライトとマリカムの真珠で象ってある」
「・・・・因みに、おいくら?」
「ふむ。確か4000万ほどだったか?」
「あ~~?!マジかよ!!」
「なにを騒ぐ?メリオネスとアーべラインだったら、もっといい物が用意できるだろう?」
「そうかもしんねぇけどさッ」
「クロムウェル家には、大した宝物は無かったからな。シルベスター侯爵に借りるのもおかしいし」
「あっ?そういう事?」
「貴族家には代々受け継いだ宝物や、婚姻の際に引き継がれる宝飾品があるのが一般的だ。しかし俺の母は侯爵家の出身だが、次男だから、ぽっと出の成り上がりのようなものだろ?となれば、俺が自分で用意するほかない」
「じゃあ、俺とかは宝飾品の心配はいらねぇって事か?」
「それはお前達の自由だ。番から顰蹙を買っても良いのなら、好きにすればいい」
「顰蹙買うのかヨ!」
「仕方ないだろ?お前達の番への愛がその程度なのだから」
「はあ~~~。伴侶を迎えるのも楽じゃねぇなぁ」
「そうか?俺は衣装を選ぶのも楽しかったけどな」
「そりゃ。あんたはそうでしょうよ」
なんだよ、興味があるって言うから説明してやって居るのに。
「最後はマントだ。これは騎士の正装で使われるのと同じ型で、左胸に第2騎士団の紋章があしらわれている。マント留めのブローチは俺とレンの髪色に合わせて、チェーンはレンの虹彩に合わせた銀だ。それとマントの裏地はちょっと凝っていてな?右は白虎。左に蓮の花が生地と同色の糸で、刺繍されて居る」
「最初っから最後まで、凝り過ぎだって」
「俺達には立場があるからな。他国や属国の連中に、帝国の威信を見せ付けなければならない。半端なものを用意したら、ロイド様から叱責を受けてしまう」
「あ~~。たしかにそうだよな」
「だから、レンがシエルたち4人の付添人に用意した衣装も、それなりに凝っていて豪華だ。シエルの婚姻式の衣装は、其処が基準になるだろうな」
「マジか~」
「求愛が上手くいけば。の話しだがな?」
セルゲイ達は思ったより巧く行っている、とレンは話していたが、本人はそうでも無いのか?
「しっかし。また白なんだな」
とセルゲイは俺のマントを指で摘まみ、裏地の白虎を眺めながら言った。
「レンの国では、婚姻式の衣装は白が一般的だったらしい。その後のパーティーの途中で色つきの衣装に着替えるのだそうだ」
「は?また別に衣装があるのか?」
「当然だ。俺はロイド様の教えを忘れていないからな」
「あ~。婚姻と出産と子育て中だったっけ?」
「それ本当なのかよ」
「知らん。だが俺は危ない橋は渡りたくない。それに、先人の言う事は聞くものだろ?」
「まあ・・・そうだよな」
その後もロロシュとセルゲイは、俺の衣装についてあれこれ言って居たが、重要なのは、俺ではなく、レンの衣装の方だと思うのだが?
こいつ等、番の衣装が気にはならないのだろうか?
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