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千年王国
冬眠か?
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「ロロシュさん達は、直ぐに親子だって分かったの?」
「ん? あぁ、ロロシュの顔は母親似らしくてな? 向こうから声を掛けて来たそうだ。ロロシュの方も、父親の名を教えられていたから。互いの関係は、直ぐに分かったそうだぞ」
「ふ~ん。そんな漫画みたいな展開って本当にあるのねぇ。涙と感動の再会かぁ」
「いや。もっと淡々としていたらしいぞ」
「あ・・・ロロシュさんだものね、お涙頂戴にはならないか」
「だな・・・・俺が提供できる情報はこのくらいだ。後は伯爵達から話を聞いたうえでどうするべきか、マーク達がどうしたいのかを確かめねばならんな」
「そうね・・・・防寒ベストは改良したけど、この寒さじゃ、ロロシュさんも起きているのがやっとなんじゃないかしら?・・・もしかしたら、眠気が酷すぎて、八つ当たりしただけかも知れないし」
「冬眠の時季だからな。ボーっとして言わなくていい事を、言った可能性は有るな」
その分、本音が出たとも言えるが・・・。
「なんにせよ、伯爵の話しを聞いてからだ」
番と頷き合い、夕食の時間をアーチャー夫夫に合わせる様指示を出した後は、番と二人、書斎で帳簿の確認作業で時間を潰す事にした。
俺の承認状から目星をつけての確認だが、過去5年分ともなれば、やはり時間は掛かる。
それに加えて、料理人の不正の証拠も見つけ出さねばならず、レンの手助けが無かったら、俺は一人で数字の羅列を前に、ひたすら頭を抱えていた事だろう。
俺とレンはひたすら金の流れを追い、カリカリとペンを走らせる音の他は、時折確認の為に短いやり取りをするだけで、ロロシュ達の事も頭の中から追い出して居た。
集中出来たお陰か、夕食の準備が出来たとローガンが呼びに来るまでの間に、不正の証拠を、いくつも見つけ出す事が出来た。
「残りは直近の一年だけだな」
「・・・でもローガンさんが皇都に来てくれた後は酷いものね。こんな訳の分からない承認状や要請が、あと一年も続いて居たら、大公領は破産してたんじゃないかな」
「そうなる前に、何かしらイワンが言って来たと思うぞ?」
「そうね・・・でも、財務や経理を扱う人は増やさなくちゃ駄目だと思う。勿論人選は慎重にしなくちゃならないけど」
「しかし、ここの領は皇家へ返す事になるのにか?」
「なんちゃらドラゴネスの、行政機関のひな型に出来ないかなって」
なんちゃら・・・・・。
アーノルドも名を付けるなら、大仰な名ではなく、もっと口馴染みの良い名にすれば良かろうに。
「アーノルドさんはまだ十代なんだもん。厨二病が騒いでもおかしくないと思うけど?」
ちゅうに?
「なんだその病は?」
「え? えっと・・・。病と言っても本当の病気ではないから、気にしなくて大丈夫」
「大丈夫って。帝国の皇帝が病に罹っているのなら、放置は出来んだろう」
「でも、本当に大丈夫なのよ?」
「本当に?」
「大丈夫だってば。誰もが一度は通る道なの」
誰もが一度は通る道と言われても・・・。
本当に放置して良いのか?
余計なことを言わなきゃよかった。とボソッと呟いた番は、ニッコリと微笑んで俺の手を握った。
、
「説明は後でちゃんとしてあげるから、今はアーチャー御夫夫を、お待たせできないでしょ?」
優しく言われてしまえば、我を張るのも大人げない気がしてしまう。
大人しく番に手を取られ、アーチャー伯が待つ食堂へと、競りに掛けられるモークの如く、大人しく引かれていくだけだ。
食堂では伯爵夫夫とぎこちない挨拶を交わし、食事の席に着いたのだが、どうにも会話が弾まない。
2人が抱える悩みを思えば、致し方ない事ではある、と理解はできる。
しかし、二人を元気づけようとするレンの言葉は上滑りしてばかり。
それに、俺とレンの様子を見ながら、二人に深い溜息を吐かれてしまうと、居心地の悪い事この上ない。
腕を振るってくれた料理長には悪いが、殆ど何を食べているのかも分からない状態だった。
和やかと言うにはほど遠い食事を終え、食後のデザートと茶は、二人の話しを聞きながらに摂る事にして、応接間へと場所を移動した。
場所を変えたからと言って、二人が寛げるわけではないだろうが、気の重い話をする為の、心の切り替えにはなるだろう。
「アーチャー伯、そろそろ話しを聞かせて貰えるかしら?」
番に促された二人は、視線を交わし合った後、がっくりと肩を落としてしまった。
「一方的に押し掛けてしまいました事、改めてお詫び申し上げます」
「真に申し訳ございません」
「フランには、子供の頃はウィリアムとマークも一緒によく叱られたのだ。そう畏まられると、俺の方が居心地が悪い」
「・・・・閣下」
「マークは俺の兄弟と言ってもいい雄だ。それにレンにも良く仕えて貰い、レンもマークには全幅の信頼を置いているし、姉弟の様にも思っている。家族の力になるのは当然の事だ」
「そうですよ。私はこちらに来てから、マークさんに沢山助けて貰いました。だからマークさんの為ならなんだってしますから、気兼ねなく、なんでも話して下さいね」
「閣下とレン様に、この様に言っていただけるとは。我が息子は、本当に果報者で御座います」
目に涙を浮かべる伯爵夫夫に、その心労の程が伺えた。
「実はな、其方達がこちらへ向かったの知らせの後に、エーグルから知らせがあって、大まかな話は把握しているのだ。だが、何があったのか其方達からも詳しく聞かせて貰いたい」
「エーグル卿から・・・左様でございましたか」
「イスメラルダさんにも、気を使わせてばかりで、本当に申し訳なくて」
暗い顔をした二人は、これまでのマークとロロシュに関するあれこれを、互いの話しを補い合いながらぽつぽつと語り出した。
二人の話しによると、ロロシュがマークの番だと分かって以降、ロロシュの獣人らしからぬ態度に、種族の特性と言われても、納得は出来ず、心を痛めていた事。
いつか、こうなるのでは?
と言う2人の懸念が当たってしまった事。
そして今回の騒ぎは、噂になって居る衣装決めの時の2人の喧嘩が、事の発端だったらしい。
3人の婚姻式の衣装を依頼したボッカサローネは、元々レンの為にウィリアムが呼び寄せただけあり、取り扱う品はどれも高級品ばかりだ。
そして俺達の衣装を間近で見て居たマークが、婚姻式の衣装にそれなりの憧れと、自分なりの希望を持っていたとしても、不思議ではない。
俺達の衣装よりも豪華なものを望んではいなかったが、侯爵家と伯爵家の婚姻ならば、それなりに金を掛けた衣装を揃えるのは、当然の事でもある。
しかしロロシュは、自身の衣装だけでなく、マークの衣装にも全く興味を示さなかった。と言うよりも、婚姻式の準備事態に乗り気ではなかった様だ。
一方エーグルは出来るだけマークの望みを取り入れようと、あれこれ頭を悩ませていたらしいのだが、如何せん叙爵前の身では金がない。
両家の提示した予算の中で、どう遣り繰りするかを悩みながらも、マークの望みをかなえようとするエーグルにロロシュは、一度しか着ないものに頭を悩ませる必要はない。予算内でどうにかする様に、テーラーに任せればいい。と適当な事を言ったのだそうだ。
この時エーグルは、マークとの婚姻式に向け、報奨金と俸給の全てをつぎ込んだ、宝飾品を贈っていたが、高位貴族の婚姻式に掛る費用と比べると、足元にも及ばない品であることは充分に理解していただけに、腹が立っても、言い返すことが出来なかったらしい。
「俺達の婚姻式の時に、俺とレンの衣装の話しをしたのが、仇になったか?」
「そういう事では無いようです」
「なら、何が気に喰わないと言っているのだ」
「・・・婚姻式自体です」
「は?」
「ちょっと待ってください。それってどういう事?」
「その時のロロシュ殿は、虫の居所が悪かったのか、まともな会話には成らなかったようで」
「冬眠時期で、眠気に負けたのではないか?」
「たしかに、それもあったのかも知れません。ですが最終的に人前での大喧嘩に発展してしまったのです」
「詳しい話しの内容は、息子が口を閉ざしているので、分かりません。ですが後日、ロロシュ殿は、金は出すから婚姻式の準備は二人で勝手に進めればいい。とエーグル殿に知らせて来たのです」
「また投げやりな・・・」
「よっぽど眠かったのかしら?」
「かも知れんな」
「ですが、それを真に受けて二人だけで話を進めてしまえば、侯爵家の顔を潰す事になります」
「うむ」
その後は、どう話が拗れたのか、自分は婚姻式には参加しない。婚約も白紙に戻すから、二人だけで式を上げろ、と言ったきり。
ロロシュは冬眠に入ってしまったのか、全く連絡が取れなくなってしまったのだそうだ。
「ん? あぁ、ロロシュの顔は母親似らしくてな? 向こうから声を掛けて来たそうだ。ロロシュの方も、父親の名を教えられていたから。互いの関係は、直ぐに分かったそうだぞ」
「ふ~ん。そんな漫画みたいな展開って本当にあるのねぇ。涙と感動の再会かぁ」
「いや。もっと淡々としていたらしいぞ」
「あ・・・ロロシュさんだものね、お涙頂戴にはならないか」
「だな・・・・俺が提供できる情報はこのくらいだ。後は伯爵達から話を聞いたうえでどうするべきか、マーク達がどうしたいのかを確かめねばならんな」
「そうね・・・・防寒ベストは改良したけど、この寒さじゃ、ロロシュさんも起きているのがやっとなんじゃないかしら?・・・もしかしたら、眠気が酷すぎて、八つ当たりしただけかも知れないし」
「冬眠の時季だからな。ボーっとして言わなくていい事を、言った可能性は有るな」
その分、本音が出たとも言えるが・・・。
「なんにせよ、伯爵の話しを聞いてからだ」
番と頷き合い、夕食の時間をアーチャー夫夫に合わせる様指示を出した後は、番と二人、書斎で帳簿の確認作業で時間を潰す事にした。
俺の承認状から目星をつけての確認だが、過去5年分ともなれば、やはり時間は掛かる。
それに加えて、料理人の不正の証拠も見つけ出さねばならず、レンの手助けが無かったら、俺は一人で数字の羅列を前に、ひたすら頭を抱えていた事だろう。
俺とレンはひたすら金の流れを追い、カリカリとペンを走らせる音の他は、時折確認の為に短いやり取りをするだけで、ロロシュ達の事も頭の中から追い出して居た。
集中出来たお陰か、夕食の準備が出来たとローガンが呼びに来るまでの間に、不正の証拠を、いくつも見つけ出す事が出来た。
「残りは直近の一年だけだな」
「・・・でもローガンさんが皇都に来てくれた後は酷いものね。こんな訳の分からない承認状や要請が、あと一年も続いて居たら、大公領は破産してたんじゃないかな」
「そうなる前に、何かしらイワンが言って来たと思うぞ?」
「そうね・・・でも、財務や経理を扱う人は増やさなくちゃ駄目だと思う。勿論人選は慎重にしなくちゃならないけど」
「しかし、ここの領は皇家へ返す事になるのにか?」
「なんちゃらドラゴネスの、行政機関のひな型に出来ないかなって」
なんちゃら・・・・・。
アーノルドも名を付けるなら、大仰な名ではなく、もっと口馴染みの良い名にすれば良かろうに。
「アーノルドさんはまだ十代なんだもん。厨二病が騒いでもおかしくないと思うけど?」
ちゅうに?
「なんだその病は?」
「え? えっと・・・。病と言っても本当の病気ではないから、気にしなくて大丈夫」
「大丈夫って。帝国の皇帝が病に罹っているのなら、放置は出来んだろう」
「でも、本当に大丈夫なのよ?」
「本当に?」
「大丈夫だってば。誰もが一度は通る道なの」
誰もが一度は通る道と言われても・・・。
本当に放置して良いのか?
余計なことを言わなきゃよかった。とボソッと呟いた番は、ニッコリと微笑んで俺の手を握った。
、
「説明は後でちゃんとしてあげるから、今はアーチャー御夫夫を、お待たせできないでしょ?」
優しく言われてしまえば、我を張るのも大人げない気がしてしまう。
大人しく番に手を取られ、アーチャー伯が待つ食堂へと、競りに掛けられるモークの如く、大人しく引かれていくだけだ。
食堂では伯爵夫夫とぎこちない挨拶を交わし、食事の席に着いたのだが、どうにも会話が弾まない。
2人が抱える悩みを思えば、致し方ない事ではある、と理解はできる。
しかし、二人を元気づけようとするレンの言葉は上滑りしてばかり。
それに、俺とレンの様子を見ながら、二人に深い溜息を吐かれてしまうと、居心地の悪い事この上ない。
腕を振るってくれた料理長には悪いが、殆ど何を食べているのかも分からない状態だった。
和やかと言うにはほど遠い食事を終え、食後のデザートと茶は、二人の話しを聞きながらに摂る事にして、応接間へと場所を移動した。
場所を変えたからと言って、二人が寛げるわけではないだろうが、気の重い話をする為の、心の切り替えにはなるだろう。
「アーチャー伯、そろそろ話しを聞かせて貰えるかしら?」
番に促された二人は、視線を交わし合った後、がっくりと肩を落としてしまった。
「一方的に押し掛けてしまいました事、改めてお詫び申し上げます」
「真に申し訳ございません」
「フランには、子供の頃はウィリアムとマークも一緒によく叱られたのだ。そう畏まられると、俺の方が居心地が悪い」
「・・・・閣下」
「マークは俺の兄弟と言ってもいい雄だ。それにレンにも良く仕えて貰い、レンもマークには全幅の信頼を置いているし、姉弟の様にも思っている。家族の力になるのは当然の事だ」
「そうですよ。私はこちらに来てから、マークさんに沢山助けて貰いました。だからマークさんの為ならなんだってしますから、気兼ねなく、なんでも話して下さいね」
「閣下とレン様に、この様に言っていただけるとは。我が息子は、本当に果報者で御座います」
目に涙を浮かべる伯爵夫夫に、その心労の程が伺えた。
「実はな、其方達がこちらへ向かったの知らせの後に、エーグルから知らせがあって、大まかな話は把握しているのだ。だが、何があったのか其方達からも詳しく聞かせて貰いたい」
「エーグル卿から・・・左様でございましたか」
「イスメラルダさんにも、気を使わせてばかりで、本当に申し訳なくて」
暗い顔をした二人は、これまでのマークとロロシュに関するあれこれを、互いの話しを補い合いながらぽつぽつと語り出した。
二人の話しによると、ロロシュがマークの番だと分かって以降、ロロシュの獣人らしからぬ態度に、種族の特性と言われても、納得は出来ず、心を痛めていた事。
いつか、こうなるのでは?
と言う2人の懸念が当たってしまった事。
そして今回の騒ぎは、噂になって居る衣装決めの時の2人の喧嘩が、事の発端だったらしい。
3人の婚姻式の衣装を依頼したボッカサローネは、元々レンの為にウィリアムが呼び寄せただけあり、取り扱う品はどれも高級品ばかりだ。
そして俺達の衣装を間近で見て居たマークが、婚姻式の衣装にそれなりの憧れと、自分なりの希望を持っていたとしても、不思議ではない。
俺達の衣装よりも豪華なものを望んではいなかったが、侯爵家と伯爵家の婚姻ならば、それなりに金を掛けた衣装を揃えるのは、当然の事でもある。
しかしロロシュは、自身の衣装だけでなく、マークの衣装にも全く興味を示さなかった。と言うよりも、婚姻式の準備事態に乗り気ではなかった様だ。
一方エーグルは出来るだけマークの望みを取り入れようと、あれこれ頭を悩ませていたらしいのだが、如何せん叙爵前の身では金がない。
両家の提示した予算の中で、どう遣り繰りするかを悩みながらも、マークの望みをかなえようとするエーグルにロロシュは、一度しか着ないものに頭を悩ませる必要はない。予算内でどうにかする様に、テーラーに任せればいい。と適当な事を言ったのだそうだ。
この時エーグルは、マークとの婚姻式に向け、報奨金と俸給の全てをつぎ込んだ、宝飾品を贈っていたが、高位貴族の婚姻式に掛る費用と比べると、足元にも及ばない品であることは充分に理解していただけに、腹が立っても、言い返すことが出来なかったらしい。
「俺達の婚姻式の時に、俺とレンの衣装の話しをしたのが、仇になったか?」
「そういう事では無いようです」
「なら、何が気に喰わないと言っているのだ」
「・・・婚姻式自体です」
「は?」
「ちょっと待ってください。それってどういう事?」
「その時のロロシュ殿は、虫の居所が悪かったのか、まともな会話には成らなかったようで」
「冬眠時期で、眠気に負けたのではないか?」
「たしかに、それもあったのかも知れません。ですが最終的に人前での大喧嘩に発展してしまったのです」
「詳しい話しの内容は、息子が口を閉ざしているので、分かりません。ですが後日、ロロシュ殿は、金は出すから婚姻式の準備は二人で勝手に進めればいい。とエーグル殿に知らせて来たのです」
「また投げやりな・・・」
「よっぽど眠かったのかしら?」
「かも知れんな」
「ですが、それを真に受けて二人だけで話を進めてしまえば、侯爵家の顔を潰す事になります」
「うむ」
その後は、どう話が拗れたのか、自分は婚姻式には参加しない。婚約も白紙に戻すから、二人だけで式を上げろ、と言ったきり。
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