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千年王国
馬
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side・アレク
一夜明け、レンが頼み込んで設けてもらった茶会は、和やかとは言い難い雰囲気で始まった。
伯爵は俺とレンに気を配る事も忘れ、今にも噛みつきそうな勢いでラッセルを威嚇し、主役のディータは困惑した表情を浮かべている。
正直伯爵の威嚇など、ラッセルが相手では全く効果はない訳で「街で見かける愛玩犬が、アンに吠えているみたいね」とレンは忍び笑いを漏らしている。
言い得て妙、とはこの事だ。
この茶会は、暴走したラッセルの謝罪の場で有り、ディータとの見合いの場でもある。
本来貴族の見合いは、釣書や求婚状を送った方が、相手の家を一人で訊ね、茶の席などで自分の為人を見て貰う為の場だ。
そこで好印象を持ってもらえれば、次の面会の機会が与えられ、それを繰り返す事で互いを知り、上手く行けば交際や婚約に至る。
貴族の婚姻は政略的なものも多く、の様な場合婚姻有りきで形骸化した仕来りだが、顔も知らぬ相手よりは、互いを見知っていた方がマシだし、実際に会ってみれば好意を抱く可能性も否定できない。
そして番を見つけた獣人、特に相手が人族だった場合、獣人側は初対面で恋に落ちるが、相手側はそうでは無いのだから、野心的な人族にとって形骸化した仕来りであろうと、獣人にとっては己の情熱を理解してもらう、大切な時間となる。
故に本来なら、ラッセルは一人で見合いの場に来るべきなのだが、昨晩の暴走具合とラッセルの種族を合わせると、とてもでは無いが、ラッセル一人に対応させる訳にはいかない。
純潔を重んじるモノセロスであろうと、馬は馬だ。
初心で何も知らないレンに、馬の特性。特に性的な話をするのは、どうかとも思った。
だが何も知らずにいるには、馬の性癖と言うか、そう言った事のあれこれは、少々厄介なのだ。
「それで、馬だと何が問題なの?」
あぁ・・・。
この純真な人に、こんな話は聞かせたくないな。
「・・・・」
「?? そんな言い淀むほど、馬って問題がある種族なの? ロロシュさんみたいに? 私ディータに前向きに考えてあげて、って言っちゃったよ?」
「いや。ロロシュのような厄介さはないのだ。ただな・・・レンはこの手の話しは苦手だと言っていたから・・・」
「それって・・・そっち系の話し?」
「まあ、そういう事だ。やめておくか?」
「ん~~。でもディータに関わる事だし、後学の為にも聞いておいた方が良いかな?」
ならばと、話す事にしたのだが。
「殆どの獣人は、番以外とその・・性的な関係を持つ事を忌避するものだが、例外な種族が居る」
「それが馬?」
「ああ。馬と兎。パールパイソンもだな。これはパールパイソンはその辺の倫理観が薄い事が原因の様だが、馬と兎は性欲が異常に強いのだ」
「せっ! 性欲?!」
頬が紅くなった。
やっぱりレンには刺激が強いか?
目も真ん丸に見開かれて。
俺の番は初心で可愛いな。
話し難くなるから我慢しているが、番が抱きしめている枕と代わりたい。
「まあ。兎ほどではないのだ。昔兎の先輩騎士が居てな。あの人は我慢が出来ず誰かれ構わず手を出して、番が見つかった時には手癖の悪い雄だ、と有名になって居た。そのせいで番を口説き落とすのに苦労していたな」
「うわぁ。ヤリチ・・・ゴホンッ! それは大変だね」
レンは今なんと言おうとしたのだ?
慌てて誤魔化しているから、聞かない方が良さそうだな。
「兎の全てがあの先輩の様に、節操なく手当たり次第。なんてことはまず無いのだが、二次性徴後は年中発情期みたいなもので、かなり辛いらしい」
「それはそれで、可哀そうかも?」
「兎は全般的に性欲が強いが、我慢の利く種族もいてな、程度の差はある」
「じゃあ。馬は?」
「基本は他の獣人とは変わらんが、肉欲の強さは相当なものでな。兎同様、二次性徴後は、我慢の毎日だそうだ。その分番を得た後の、夜の営みは回数も多く、激しいらしい」
「アレクより?」
「うっ! ど・・・どうだろうな。比べたことが無いから、よくは分からん」
「ふ~~~ん」
俺もレンに無理をさせている自覚はある。だが、俺の場合は番が愛しいからであって。
肉欲に負けている訳では・・・あるのか?
「あ~~。営みについては個人差もあるからな? ただ、馬の伴侶は致した後、何日も起き上がれなくなる、と言うのは有名な話で・・・」
「それって、私も変らないよね?」
「え?・・・まあ・・・そうだな」
うぅぅ・・・。
やはりレンは負担に思っていたのだろうか。馬よりはマシだと思っていたのだが・・・。
「後は求愛期の馬は、周りが見えなくなる傾向が強くてな。特に番の側にいる雄に過敏に反応するせいで、周囲の者が迷惑を被る事も多い」
「それって、誰彼かまわず牽制するって事?」
「迷惑な話だろ? それに、一番の問題は別にある」
「これ以上の問題って? 聞くのが怖い気がする」
「じつは・・・」
「じつは?」
こんな真剣な眼差しへの答えがこれとは、情けないにも程がある。
「じつは・・・馬の ”あれ” はでかい」
「あれ?・・・あ・・・やだぁ~!!」
こんな下卑た話しだ。枕に顔を隠したくもなるよな。
オレだって番相手に、こんな話をする日が来るとは思ってなかったよ。
「・・・ち・・・因みに、アレクより大きいの?」
「確実に俺よりも、二回り以上はでかい」
「ふっ?! 二回り以上?!」
「人にもよるがな? 普段は分からんが。あ~~そのぉ・・・致す時にはだな、何処に収納されて居たのか? と言う程の膨張率だそうだ」
「・・・正に馬並み?」
「レンは巧い事を言うな。たしかに人が持つべきサイズではないらしい」
「・・・そんな。ディータが壊されちゃう。って言うかそんなモノ使ったら、死んじゃう・・・」
「いや。死なんだろ? ランバートもラッセルも、両親ともに健在だぞ?」
「でも、馬並みなんでしょ? それってもう凶器じゃない?」
凶器・・・。
確かに受け入れる側は大変だよな。
「番が見つからない連中は、娼館へ通ったりもするが、何処の娼館でも、大概馬は出入り禁止だそうだ」
「それって・・・」
「男娼が使い物にならなくなるからだな」
「それって、大きさのせいなの?」
「行為の激しさと両方だが、サイズの問題の方が大きいようだぞ?」
「えぇぇ~~? やっぱり凶器じゃん!!」
「だがな、不思議と番同士は、受け入れられるように出来ているものなのだ」
「そうかも知れないけど・・・ディータ、大丈夫かな・・・」
顔色が悪いな。
ショックだったか?
しかし、そうやって心配しているが。
君も同じように言われていたのだぞ?
でも大丈夫だったじゃないか。
「レンは忘れているみたいだが、ラッセルが受け入れる側かも知れんだろう?」
「あっ!たしかに。ロロシュさんみたいな場合もあるものね?」
と一応は納得してくれたが、チラチラとディータへ心配そうな視線を向けている処を見るに、安心はしてない様だな。
あの後レンに、モノセロスの特性を説明した。
モノセロスは馬であるから、番を得た後の性的な問題はあるが、以外にも純潔を重んじる種族だ。
馬であるにも関わらず、番を得られなければ、生涯身綺麗なままの者も多いと聞く。
故にラッセルの貞操感や、貞節への心配はないのだ、と説明した。
それを聞いたレンは「ユニコーンは力が強くて乱暴者だけど、世界一清廉だとも言われていて、幸運のシンボルでもあるのよね」と的を得ているようで、微妙にズレた感想を漏らしていた。
一夜明け、レンが頼み込んで設けてもらった茶会は、和やかとは言い難い雰囲気で始まった。
伯爵は俺とレンに気を配る事も忘れ、今にも噛みつきそうな勢いでラッセルを威嚇し、主役のディータは困惑した表情を浮かべている。
正直伯爵の威嚇など、ラッセルが相手では全く効果はない訳で「街で見かける愛玩犬が、アンに吠えているみたいね」とレンは忍び笑いを漏らしている。
言い得て妙、とはこの事だ。
この茶会は、暴走したラッセルの謝罪の場で有り、ディータとの見合いの場でもある。
本来貴族の見合いは、釣書や求婚状を送った方が、相手の家を一人で訊ね、茶の席などで自分の為人を見て貰う為の場だ。
そこで好印象を持ってもらえれば、次の面会の機会が与えられ、それを繰り返す事で互いを知り、上手く行けば交際や婚約に至る。
貴族の婚姻は政略的なものも多く、の様な場合婚姻有りきで形骸化した仕来りだが、顔も知らぬ相手よりは、互いを見知っていた方がマシだし、実際に会ってみれば好意を抱く可能性も否定できない。
そして番を見つけた獣人、特に相手が人族だった場合、獣人側は初対面で恋に落ちるが、相手側はそうでは無いのだから、野心的な人族にとって形骸化した仕来りであろうと、獣人にとっては己の情熱を理解してもらう、大切な時間となる。
故に本来なら、ラッセルは一人で見合いの場に来るべきなのだが、昨晩の暴走具合とラッセルの種族を合わせると、とてもでは無いが、ラッセル一人に対応させる訳にはいかない。
純潔を重んじるモノセロスであろうと、馬は馬だ。
初心で何も知らないレンに、馬の特性。特に性的な話をするのは、どうかとも思った。
だが何も知らずにいるには、馬の性癖と言うか、そう言った事のあれこれは、少々厄介なのだ。
「それで、馬だと何が問題なの?」
あぁ・・・。
この純真な人に、こんな話は聞かせたくないな。
「・・・・」
「?? そんな言い淀むほど、馬って問題がある種族なの? ロロシュさんみたいに? 私ディータに前向きに考えてあげて、って言っちゃったよ?」
「いや。ロロシュのような厄介さはないのだ。ただな・・・レンはこの手の話しは苦手だと言っていたから・・・」
「それって・・・そっち系の話し?」
「まあ、そういう事だ。やめておくか?」
「ん~~。でもディータに関わる事だし、後学の為にも聞いておいた方が良いかな?」
ならばと、話す事にしたのだが。
「殆どの獣人は、番以外とその・・性的な関係を持つ事を忌避するものだが、例外な種族が居る」
「それが馬?」
「ああ。馬と兎。パールパイソンもだな。これはパールパイソンはその辺の倫理観が薄い事が原因の様だが、馬と兎は性欲が異常に強いのだ」
「せっ! 性欲?!」
頬が紅くなった。
やっぱりレンには刺激が強いか?
目も真ん丸に見開かれて。
俺の番は初心で可愛いな。
話し難くなるから我慢しているが、番が抱きしめている枕と代わりたい。
「まあ。兎ほどではないのだ。昔兎の先輩騎士が居てな。あの人は我慢が出来ず誰かれ構わず手を出して、番が見つかった時には手癖の悪い雄だ、と有名になって居た。そのせいで番を口説き落とすのに苦労していたな」
「うわぁ。ヤリチ・・・ゴホンッ! それは大変だね」
レンは今なんと言おうとしたのだ?
慌てて誤魔化しているから、聞かない方が良さそうだな。
「兎の全てがあの先輩の様に、節操なく手当たり次第。なんてことはまず無いのだが、二次性徴後は年中発情期みたいなもので、かなり辛いらしい」
「それはそれで、可哀そうかも?」
「兎は全般的に性欲が強いが、我慢の利く種族もいてな、程度の差はある」
「じゃあ。馬は?」
「基本は他の獣人とは変わらんが、肉欲の強さは相当なものでな。兎同様、二次性徴後は、我慢の毎日だそうだ。その分番を得た後の、夜の営みは回数も多く、激しいらしい」
「アレクより?」
「うっ! ど・・・どうだろうな。比べたことが無いから、よくは分からん」
「ふ~~~ん」
俺もレンに無理をさせている自覚はある。だが、俺の場合は番が愛しいからであって。
肉欲に負けている訳では・・・あるのか?
「あ~~。営みについては個人差もあるからな? ただ、馬の伴侶は致した後、何日も起き上がれなくなる、と言うのは有名な話で・・・」
「それって、私も変らないよね?」
「え?・・・まあ・・・そうだな」
うぅぅ・・・。
やはりレンは負担に思っていたのだろうか。馬よりはマシだと思っていたのだが・・・。
「後は求愛期の馬は、周りが見えなくなる傾向が強くてな。特に番の側にいる雄に過敏に反応するせいで、周囲の者が迷惑を被る事も多い」
「それって、誰彼かまわず牽制するって事?」
「迷惑な話だろ? それに、一番の問題は別にある」
「これ以上の問題って? 聞くのが怖い気がする」
「じつは・・・」
「じつは?」
こんな真剣な眼差しへの答えがこれとは、情けないにも程がある。
「じつは・・・馬の ”あれ” はでかい」
「あれ?・・・あ・・・やだぁ~!!」
こんな下卑た話しだ。枕に顔を隠したくもなるよな。
オレだって番相手に、こんな話をする日が来るとは思ってなかったよ。
「・・・ち・・・因みに、アレクより大きいの?」
「確実に俺よりも、二回り以上はでかい」
「ふっ?! 二回り以上?!」
「人にもよるがな? 普段は分からんが。あ~~そのぉ・・・致す時にはだな、何処に収納されて居たのか? と言う程の膨張率だそうだ」
「・・・正に馬並み?」
「レンは巧い事を言うな。たしかに人が持つべきサイズではないらしい」
「・・・そんな。ディータが壊されちゃう。って言うかそんなモノ使ったら、死んじゃう・・・」
「いや。死なんだろ? ランバートもラッセルも、両親ともに健在だぞ?」
「でも、馬並みなんでしょ? それってもう凶器じゃない?」
凶器・・・。
確かに受け入れる側は大変だよな。
「番が見つからない連中は、娼館へ通ったりもするが、何処の娼館でも、大概馬は出入り禁止だそうだ」
「それって・・・」
「男娼が使い物にならなくなるからだな」
「それって、大きさのせいなの?」
「行為の激しさと両方だが、サイズの問題の方が大きいようだぞ?」
「えぇぇ~~? やっぱり凶器じゃん!!」
「だがな、不思議と番同士は、受け入れられるように出来ているものなのだ」
「そうかも知れないけど・・・ディータ、大丈夫かな・・・」
顔色が悪いな。
ショックだったか?
しかし、そうやって心配しているが。
君も同じように言われていたのだぞ?
でも大丈夫だったじゃないか。
「レンは忘れているみたいだが、ラッセルが受け入れる側かも知れんだろう?」
「あっ!たしかに。ロロシュさんみたいな場合もあるものね?」
と一応は納得してくれたが、チラチラとディータへ心配そうな視線を向けている処を見るに、安心はしてない様だな。
あの後レンに、モノセロスの特性を説明した。
モノセロスは馬であるから、番を得た後の性的な問題はあるが、以外にも純潔を重んじる種族だ。
馬であるにも関わらず、番を得られなければ、生涯身綺麗なままの者も多いと聞く。
故にラッセルの貞操感や、貞節への心配はないのだ、と説明した。
それを聞いたレンは「ユニコーンは力が強くて乱暴者だけど、世界一清廉だとも言われていて、幸運のシンボルでもあるのよね」と的を得ているようで、微妙にズレた感想を漏らしていた。
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