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千年王国
花摘み歌
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saido・アレク
マイオールの夏は短いが、美しい。
雪が溶け、山々から吹き下ろす肌を刺す風が緩むと、極寒の時を耐え抜いた草木が、一斉に芽吹き。春はあっという間に駆け抜けてしまう。
そして全ての生命が待ちわびた夏が来る。
色とりどりの花が咲き。
蝶や蜂が飛び回り咲き乱れる花々から蜜を集め、鳥たちが愛を歌いながら、天高く舞い上がる。
腕の中の番と、地平線まで続く花畑の中を行く耳に、蜂の羽音がひっきりなしに聞こえて来る。
芳しい花の香りに包まれ、目にも鮮やかな花畑の中で、咲き乱れる花を摘む人々の姿も見えている。
長閑で美しい風景の其処此処に、武装した雄の姿が見えるのは、魔物を警戒しての事だろう。
如何にも無粋な光景だが、少し前までなら ”お前ら死にたいのか?!” と責めたくなるほどの緩い警戒を見ると、この極寒の地にも、漸く平和が訪れようとしているのだ、と実感させられる。
花の姿は人の性
高貴な蓮は清流に浮かび
清廉な百合は風にそよぐ
人が愛でるは、豪奢なナユラ
花影に集い浮かれ騒げば
咲けるナユラに山おろし
哀れナユラは吹き回り
高貴な蓮は水に揺蕩い
清廉な百合は花弁を揺らす
「あれは、花摘み歌?」
「ん? その様だな」
「アレクも知らないの?」
「マイオールはウジュカよりも広い。俺は子供の頃に伯爵領に居た時以外は、皇都に居たか、討伐で駆けまわって居たから、庶民の文化はあまり詳しくないのだ」
「あ・・・なんか、ごめんね」
おや?
急にしょんぼりしてしまったぞ。
これは・・・あれか?
俺達の過去を気にしているのか?
「昔の事だ、レンが気にする事では無いだろ?」
「でも辛い思い出でしょ?」
心配そうに見上げる頬の産毛がキラキラ光って、子供みたいだ。
柔らかな頬を親指で撫でると、番は目を細め俺の手のひらに頬を摺り寄せた。
ふふ・・・。
猫みたいだ。
「もう過去の話しだ。今の俺は君と出逢えて、ヴィースで最も幸せな雄になれたのだ。それで全部チャラだ」
「ちゃら?」
「ん? どうした?」
「なんでもない。ちょっと珍しいなって思っただけ」
珍しい?
俺は何か変な事を言ったか?
「それより、先に侯爵領へ行くのでしょ? お城迄どのくらい掛るの?」
「急げば2日で着くぞ」
「急がなかったら?」
「そうだなぁ・・・5.6日と言った処か?」
「それじゃあ、のんびり行きましょうか」
そうして俺と番は、短い夏を謳歌する自然を楽しみながら、ブルーベルの背に揺られ、のんびりとマイオールを北上して行った。
侯爵領へ向かう道すがら、立ち寄った街や村で話を聞くと、一時期急激に増加した魔物は、ある時期を境にピタリとなりを顰め、以降魔物による被害は激減して来ているそうだ。
「山おろしは吹いたのか?」
「それが今年はまだなんですよ。この30年近くで初めてじゃないですか? 秋の収穫はさて置いて、お陰で花の方は大豊作。しかも色も香りも過去最高ってんですら。今年の冬は、人死にも出無いんじゃないですかね」
「うむ。いい事じゃないか」
「このまま収穫期まで、山が大人しくしてくれてりゃいいんですけどね? なんですかねぇ。これも愛し子様の恩寵ってやつなんですかねぇ。なんにせよ有難い事です」
その通り。
全てはレンの努力の賜物だ。
バイスバルト城までに、立ち寄った場所では、概ねこのような感じで、愛し子とその恩寵への感謝の声が絶えなかった。
愛し子への賛美を耳にするたびに、番は妙に照れた顔をしていたが、これは正当な評価であるし、俺からすれば、もっとこう・・・諸手を挙げて感謝しても良いくらいだと思っている。
そうこうしながら侯爵領に入ると、先触れを出していたからか、領地へ繋がる街道の入り口へ、侯爵家の騎士の小隊が俺達を出迎えに来ていた。
「閣下、レン様。お久しぶりで御座います」
「態々すまんな」
「何を仰いますやら。愛し子様と閣下がお見えになるのに、このくらいしませんと。後で侯爵様から叱責を受けてしまいます」
「私的な訪問の出迎え程度で、叱責はないだろう?」
すると顔見知りの小隊長は、唇を歪ませニヘラと笑った。
「こう言っちゃあなんですが。割と閣下はどうでもいいんですよ。問題は愛し子様でしてね?」
大公を捕まえて、どうでも良いとは。
コイツいい度胸をしているな?
「自分達は侯爵様から ”とにかく愛し子様に失礼の無いように。城に滞在中は、最上級のもてなしをしろ” と言明を受けておりまして」
「むむ・・・」
「まあ、そんなに気を使わなくてもいいのに」
「うちの侯爵様は、愛し子様にデレ甘ですからね」
「デレ・・・・」
「ハハハッ! 正直な話。侯爵様は伴侶とお子を亡くされていますから。愛し子様の事が可愛くて仕方がないのでしょう」
まぁ、そうだろうな。
婚姻式で、甥の俺に喧嘩を売って来るくらいだ。
城に着くと執事長を筆頭に、玄関前で侍従達が勢ぞろいで出迎えられた。
久し振りの訪問ではあるし、俺とレンの地位からすると、礼儀を重んじた当然の出迎えではあるが、どうにもこそばゆい。
そしてその、下にも置かぬ歓待ぶりに、やり過ぎではないかと思ってしまった。
「でもまあ。ここのお風呂は、とっても素敵で気持ちがいいから、大抵の事には目を瞑っちゃう」
「だな」
手足を伸ばして湯に浸かれると言うのは、本当に贅沢な気分になる。
風呂に入って旅の疲れを癒し、豪勢な料理で腹がくちくなれば、後は寝るだけ・・・ではないのだ。
マリカム以来の大きなベッド、清潔なシーツと柔らかい布団。
となれば、夜の営みにも熱が入ると言うものだ。
甘く濡れた声で鳴く番を、存分に可愛がり、俺の執着心が満足し、気絶する様にレンが眠りについたのは、そろそろ夜が明けようとする頃だった。
そこから2日は、旅の疲れがあるからと言い訳をして。
蜜月らしく部屋に籠っていたが、流石に親戚の家で致してばかり、と言うのも気が引ける。
それにレンからも「領地の視察もして、伯父様に報告しないと」と苦言を呈されてしまえば、大人しく従う他ない。
案内された耕作地は、目にも鮮やかな緑の絨毯が、広がっていた。
水の濁りも消え。
山おろしも吹いていない。
穀物は一粒一粒がみっしりと大きく育ち、芋などの根菜類もふっくらと太っている。そして葡萄や他の果実も、艶が良く甘みも強い。
このままいけば、秋の大収穫は約束されたようなもの。
これが飢餓に苦しんだマイオールと同じ場所だとは、信じがたいほどだ。
そして、風除けの街路樹として植えられている、ホーンの木も実付きが良い。
この分なら雪に降り篭められても、凍死者が出る心配もない。
「このカッチカチの木の実と、凍死者の数に何か関係がある?」
「うむ。この木は見て分かる通り耕作地の北側に植えて、山おろしの風除けにしているのだ。そしてホーンの実は滋養が高いから、非常食にもなる。しかしこの実は、茹でないと食えんのだが、茹でても美味くない。と言うか不味い」
「そんなに?」
「独特のエグ味と、得も言われぬ臭いがあってな?」
「うわぁ。それが非常食?」
「本当に食うものが無くなったら食うがな? それよりも燃料に使う方が主流だ」
「へぇ~。燃料になるんだ。って事は油分が多いのかな?」
「流石に察しが良いな。臭いの元は中に詰まった油だ。臭いがあるから食用や香油としては使えんが、青いうちなら洗剤の材料になるし、こうやって成熟し固くなると、ランプや火桶に入れて暖を取る事が出来る」
「なるほど、美味しくないパームヤシって感じなのかぁ」
とレンは一人で頷いていた。
”ぱーむやし” がどんな植物なのかは分からんが、レンが納得しているから良しとしよう。
こうして一通りの耕作地と酪農状態を視察し終えた後は、魔物の森の視察に移ったのだ。
マイオールの夏は短いが、美しい。
雪が溶け、山々から吹き下ろす肌を刺す風が緩むと、極寒の時を耐え抜いた草木が、一斉に芽吹き。春はあっという間に駆け抜けてしまう。
そして全ての生命が待ちわびた夏が来る。
色とりどりの花が咲き。
蝶や蜂が飛び回り咲き乱れる花々から蜜を集め、鳥たちが愛を歌いながら、天高く舞い上がる。
腕の中の番と、地平線まで続く花畑の中を行く耳に、蜂の羽音がひっきりなしに聞こえて来る。
芳しい花の香りに包まれ、目にも鮮やかな花畑の中で、咲き乱れる花を摘む人々の姿も見えている。
長閑で美しい風景の其処此処に、武装した雄の姿が見えるのは、魔物を警戒しての事だろう。
如何にも無粋な光景だが、少し前までなら ”お前ら死にたいのか?!” と責めたくなるほどの緩い警戒を見ると、この極寒の地にも、漸く平和が訪れようとしているのだ、と実感させられる。
花の姿は人の性
高貴な蓮は清流に浮かび
清廉な百合は風にそよぐ
人が愛でるは、豪奢なナユラ
花影に集い浮かれ騒げば
咲けるナユラに山おろし
哀れナユラは吹き回り
高貴な蓮は水に揺蕩い
清廉な百合は花弁を揺らす
「あれは、花摘み歌?」
「ん? その様だな」
「アレクも知らないの?」
「マイオールはウジュカよりも広い。俺は子供の頃に伯爵領に居た時以外は、皇都に居たか、討伐で駆けまわって居たから、庶民の文化はあまり詳しくないのだ」
「あ・・・なんか、ごめんね」
おや?
急にしょんぼりしてしまったぞ。
これは・・・あれか?
俺達の過去を気にしているのか?
「昔の事だ、レンが気にする事では無いだろ?」
「でも辛い思い出でしょ?」
心配そうに見上げる頬の産毛がキラキラ光って、子供みたいだ。
柔らかな頬を親指で撫でると、番は目を細め俺の手のひらに頬を摺り寄せた。
ふふ・・・。
猫みたいだ。
「もう過去の話しだ。今の俺は君と出逢えて、ヴィースで最も幸せな雄になれたのだ。それで全部チャラだ」
「ちゃら?」
「ん? どうした?」
「なんでもない。ちょっと珍しいなって思っただけ」
珍しい?
俺は何か変な事を言ったか?
「それより、先に侯爵領へ行くのでしょ? お城迄どのくらい掛るの?」
「急げば2日で着くぞ」
「急がなかったら?」
「そうだなぁ・・・5.6日と言った処か?」
「それじゃあ、のんびり行きましょうか」
そうして俺と番は、短い夏を謳歌する自然を楽しみながら、ブルーベルの背に揺られ、のんびりとマイオールを北上して行った。
侯爵領へ向かう道すがら、立ち寄った街や村で話を聞くと、一時期急激に増加した魔物は、ある時期を境にピタリとなりを顰め、以降魔物による被害は激減して来ているそうだ。
「山おろしは吹いたのか?」
「それが今年はまだなんですよ。この30年近くで初めてじゃないですか? 秋の収穫はさて置いて、お陰で花の方は大豊作。しかも色も香りも過去最高ってんですら。今年の冬は、人死にも出無いんじゃないですかね」
「うむ。いい事じゃないか」
「このまま収穫期まで、山が大人しくしてくれてりゃいいんですけどね? なんですかねぇ。これも愛し子様の恩寵ってやつなんですかねぇ。なんにせよ有難い事です」
その通り。
全てはレンの努力の賜物だ。
バイスバルト城までに、立ち寄った場所では、概ねこのような感じで、愛し子とその恩寵への感謝の声が絶えなかった。
愛し子への賛美を耳にするたびに、番は妙に照れた顔をしていたが、これは正当な評価であるし、俺からすれば、もっとこう・・・諸手を挙げて感謝しても良いくらいだと思っている。
そうこうしながら侯爵領に入ると、先触れを出していたからか、領地へ繋がる街道の入り口へ、侯爵家の騎士の小隊が俺達を出迎えに来ていた。
「閣下、レン様。お久しぶりで御座います」
「態々すまんな」
「何を仰いますやら。愛し子様と閣下がお見えになるのに、このくらいしませんと。後で侯爵様から叱責を受けてしまいます」
「私的な訪問の出迎え程度で、叱責はないだろう?」
すると顔見知りの小隊長は、唇を歪ませニヘラと笑った。
「こう言っちゃあなんですが。割と閣下はどうでもいいんですよ。問題は愛し子様でしてね?」
大公を捕まえて、どうでも良いとは。
コイツいい度胸をしているな?
「自分達は侯爵様から ”とにかく愛し子様に失礼の無いように。城に滞在中は、最上級のもてなしをしろ” と言明を受けておりまして」
「むむ・・・」
「まあ、そんなに気を使わなくてもいいのに」
「うちの侯爵様は、愛し子様にデレ甘ですからね」
「デレ・・・・」
「ハハハッ! 正直な話。侯爵様は伴侶とお子を亡くされていますから。愛し子様の事が可愛くて仕方がないのでしょう」
まぁ、そうだろうな。
婚姻式で、甥の俺に喧嘩を売って来るくらいだ。
城に着くと執事長を筆頭に、玄関前で侍従達が勢ぞろいで出迎えられた。
久し振りの訪問ではあるし、俺とレンの地位からすると、礼儀を重んじた当然の出迎えではあるが、どうにもこそばゆい。
そしてその、下にも置かぬ歓待ぶりに、やり過ぎではないかと思ってしまった。
「でもまあ。ここのお風呂は、とっても素敵で気持ちがいいから、大抵の事には目を瞑っちゃう」
「だな」
手足を伸ばして湯に浸かれると言うのは、本当に贅沢な気分になる。
風呂に入って旅の疲れを癒し、豪勢な料理で腹がくちくなれば、後は寝るだけ・・・ではないのだ。
マリカム以来の大きなベッド、清潔なシーツと柔らかい布団。
となれば、夜の営みにも熱が入ると言うものだ。
甘く濡れた声で鳴く番を、存分に可愛がり、俺の執着心が満足し、気絶する様にレンが眠りについたのは、そろそろ夜が明けようとする頃だった。
そこから2日は、旅の疲れがあるからと言い訳をして。
蜜月らしく部屋に籠っていたが、流石に親戚の家で致してばかり、と言うのも気が引ける。
それにレンからも「領地の視察もして、伯父様に報告しないと」と苦言を呈されてしまえば、大人しく従う他ない。
案内された耕作地は、目にも鮮やかな緑の絨毯が、広がっていた。
水の濁りも消え。
山おろしも吹いていない。
穀物は一粒一粒がみっしりと大きく育ち、芋などの根菜類もふっくらと太っている。そして葡萄や他の果実も、艶が良く甘みも強い。
このままいけば、秋の大収穫は約束されたようなもの。
これが飢餓に苦しんだマイオールと同じ場所だとは、信じがたいほどだ。
そして、風除けの街路樹として植えられている、ホーンの木も実付きが良い。
この分なら雪に降り篭められても、凍死者が出る心配もない。
「このカッチカチの木の実と、凍死者の数に何か関係がある?」
「うむ。この木は見て分かる通り耕作地の北側に植えて、山おろしの風除けにしているのだ。そしてホーンの実は滋養が高いから、非常食にもなる。しかしこの実は、茹でないと食えんのだが、茹でても美味くない。と言うか不味い」
「そんなに?」
「独特のエグ味と、得も言われぬ臭いがあってな?」
「うわぁ。それが非常食?」
「本当に食うものが無くなったら食うがな? それよりも燃料に使う方が主流だ」
「へぇ~。燃料になるんだ。って事は油分が多いのかな?」
「流石に察しが良いな。臭いの元は中に詰まった油だ。臭いがあるから食用や香油としては使えんが、青いうちなら洗剤の材料になるし、こうやって成熟し固くなると、ランプや火桶に入れて暖を取る事が出来る」
「なるほど、美味しくないパームヤシって感じなのかぁ」
とレンは一人で頷いていた。
”ぱーむやし” がどんな植物なのかは分からんが、レンが納得しているから良しとしよう。
こうして一通りの耕作地と酪農状態を視察し終えた後は、魔物の森の視察に移ったのだ。
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