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第1章 始まりの創造主
#7 創造主と武器勝負
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ついにミィとの勝負の日がやってきてしまった。ダイアの鍛冶指導は意外とスパルタで、こちとら睡眠も満足にとれなかった。疲れた表情のボクとは逆に既に勝ち誇った表情のミィ。
「逃げずにのこのこやって来た事は褒めてやるニャ! でも安心するニャ。これから子分として可愛がってやるのニャ!」
ビシッとこちらを指差すミィに、騒ぎに参加しようと集まっていた観衆はヒートアップする。
「いいぞ、ねえちゃーん!」
「ねえちゃんの武器使いてー!」
元々の顧客もいるであろうミィに、この勝負は元から分が悪い。本当に観る目のある客が来る事を祈るばかりだ。
「はは…、まぁ、お手柔らかに」
「さぁ! 正々堂々、勝負ニャ!」
素人相手に本職の人間が武器作りの勝負を挑み、正々堂々とは…。
「ミズキ、師匠のウチを信用し。ミズキとウチの武器は最高の出来や」
ダイアは現在本体を小さくし、鍛冶ハンマーとしてボクの腰にぶら下がり、小声でそう話す。
彼女がこの姿に擬態しているのは、観衆の目に触れるのを極力避けるためだ。冒険者ギルドのスタッフやリアたちには紹介済みだが、何も知らない第三者からは余計な混乱を招く可能性も捨てきれなかった。
ミィは三本の剣をテーブルに並べた。以前見た鉄製の剣だが、凝視したところこちらの方が良く出来上がっているのが分かった。
「へー、なかなか良い出来やね。石の癖をよく理解せんと、あそこまでの剣には仕上がらへんよ」
「おいおい、敵にお墨付きしてどうする。自信を無くすじゃないか」
刀身の輝きを見て、思わずダイアがそう呟く。それを聞いてボクは苦笑してしまった。
「大丈夫やよ。ミズキの知識はストン人以上や。その知識とストン人の技術があれば、この星で一番の武器に仕上がるんよ」
ダイアはそう言うが、この世界の技術からかけ離れた武器の精製は世を混乱させるだけだ。精々一歩先程度の技術の使用に留めたい。ダイアが勧めるような魔力を籠めることで姿形の変わる武具や、魔石を合成することで自動修復機能を備えた武具はもう少し技術が発展してからの方が良いだろう。
「ミズキ様…」
心配そうな表情のリアに、ボクは「大丈夫さ」と微笑んだ。
「お、やってるな」
そこに冒険者ギルド長のブリットがやって来た。
「ブリット? 何故ここに?」
「フェリスから話は聞いた。それにしても…お前さんは悪目立ちを避けてると思ってたんだが、俺の勘違いか?」
「できればそうしたい」
なぜこんな不運な目に遭っているのだろうか。神よ、ボクに何の恨みが…あ、この世界の神は自分か。
そう嘆くボクをよそに、ブリットはミィの剣を凝視する。
「これがベイ・サリアの娘の打った剣か。成る程、いい出来だ」
街行く人達も、ブリットのようにミィの剣を眺めている。おっと、こちらも展示しないとな。
「リア、シア、順番に並べていってくれ。刃で怪我をしないようにな」
ボクが一週間、正確には6日だが、その日数で完成させた武器は全部で20本。それは同時にダイアのスパルタ度も意味する。その数を見てミィの表情がギョッとなった。
「…か、数だけ多ければいいという訳ではニャいニャ!」
「同感だよ」
テーブルに並べた剣の一本を手に取る。
「これは鉄より上の鋼で出来ている。炭素の割合を調節することで鉄剣よりも上の攻撃力を生み出した」
「……ニャ!?」
他にも鋼の槍から鉄製のブーメランというこの星ではマイナーな物まで取り揃えた。
ミィの打った剣は悪くはない。ボクもリュアラの街を散策し武器屋も立ち寄ったが、ミィの剣はそれらに負けていない出来栄えだ。観衆の中に混じる旅人や冒険者は目新しい武器という理由だけでなく、鋭さや丈夫さ、扱いやすさに惹かれてボクの作った武器を手にとっては眺めている。
「ミズキ、試し斬りしても構わないか?」
「構わない」
ブリットは鋼の剣を片手に持ち、懐から木片を取り出した。この人は一体何の目的があってそんな物を持ち歩いていたのだろうか。
ブリットは少し離れた空きスペースまで移動し、木片を宙に投げる。その直後、木片は宙に舞ったまま4つのパーツに分断された。ボクの目では見えなかったが、ブリットが鋼の剣を使って切断したらしい。
「ふむ、こいつは良いな。ミズキ、この剣を買いたい。売ってもらえないだろうか?」
「え、あ、ああ」
初めて見る剣技に、ボクは思わず呆けてしまっていた。ブリットのような熟練の冒険者になれば、あのような技も使えるようになるのだろうか。
そのブリットの言葉を皮切りに、他の冒険者達も「俺にも売ってくれ!」とこぞって詰め掛けてくる。
20本あった武器はすぐに完売し、ミィとの勝負は終了した。ミィの武器も完売したが、その表情から勝ちを喜んでいる様子ではない事は確かだ。
ボクらは現在冒険者ギルドのメインホールにあるテーブルについていた。ボクに対面するように座るミィは俯き、一言も発しない。
「…お互いに完売したし、引き分けって事でいいか?」
「…!」
その言葉にミィは勢い良く顔を上げる。
「違うニャ…ミィの負けだニャ! …情けは敗者を余計に惨めにさせるニャ」
ミィの目にどんどんと涙が溜まっていくのが見えた。そんな様子のミィにボクは慌てて立ち上がる。勝負に負けるつもりはなかったが、泣かせるつもりも微塵もなかったのだ。
「今回はミィの知らない鋼の作り方を知ってたボクが元々有利だったんだ」
創造主の能力として、それらのデータを事前に知っていたに過ぎない。生命体に関しては日々進化をするので初期のデータは役立たないが、こういった原初の鉱石のデータは、生命体が未だ解明していない情報も把握している。
「わーん、ミィの負けだニャー悔しいニャー」
猫の獣人がわんわんと泣くという表現に違和感を抱くも、このまま放置する訳にもいかない。傍に立つリアとシアも困ったようにオロオロしているし、フェリスとレビィはブリットが買った鋼の剣を掲げて目を輝かせている。当のブリットは「俺は知らん」と言わんばかりに背を向けているし…。
遠巻きに様子を窺っている他の冒険者達は「修羅場か!?」と興味津々だが、第三者のその立場は恨めしい限りだ。
するとミィの鳴き声が急にピタッと止まる。そしてこちらをじっと見つめてきた。
「…ど、どうした? 大丈夫か?」
「…決めたニャ。ミズキに勝てるようになるまで、ずっと勝負を挑み続けるニャ!」
「あん?」
「明日のミィは今日のミィよりも良い剣を作れるニャ! ふふふ、覚悟しておくことニャー!!」
ミィはそう叫び、勢い良く冒険者ギルドを去って行った。また厄介な事になってしまったとボクは頭を抱える。
「何でこんなことに…」
ブリットの言うように、出来ることなら悪目立ちを避けたい。それは面倒な事に巻き込まれるのを防ぐ為だ。
思い通りにいかないもんだなぁ…。
だが、人生思い通りにいくのを楽しくない。これも人生を楽しむ為のスパイスと割り切るとしよう。
◆◇◆◇
その夜、リュアラから少し離れた草原でキャンプを張っていた商人の元に冒険者が訪れていた。
冒険者は男2人、女1人のパーティーで、その佇まいから相当な冒険者ランクだと商人は感じ取っていた。そのうちの2人は外で夜営の準備をしており、リーダーである冒険者は商人のいるテントで話をつけていた。
「商人殿、夜更けに寝床を頂戴でき感謝する」
金髪隻眼の青年冒険者が礼儀正しく頭を下げる。
「いやいや、こちらも深夜のボディーガードが無償で雇えたようなもんだ。リュアラの街で良い武器も仕入れる事ができたし、これぞ神の思し召しってやつかね」
「武器…ですか? 商人殿、もし宜しければその武器を見せて頂くことはできますか?」
「構いませんよ。やはり冒険者さんにとって武器は大事な相棒ですからな。えっ~と、あった、これだこれだ」
商人は荷物の中からガサガサと取り出し、リュアラの街で購入した鋼の剣を青年に手渡した。
青年は鞘をずらして刀身を覗き、その輝きに目を奪われる。
「しょ、商人殿、この武器は!?」
「えっと…何でも鉄剣よりも攻撃力の向上に成功した鋼の剣というものらしいです。リュアラの冒険者ギルド長のお墨付きですよ」
「これは…素晴らしい剣だ。こんな武器を見せられたのは生まれて初めてかもしれぬ。是非ともグリオン兵の支給武器にしたいものだ」
青年は刀身を鞘に収め、「商人殿」と精悍な眼差しを向ける。
「この鋼の剣を売って頂きたい。鉄剣の相場は銀貨20枚であったな。銀貨…いや、金貨10枚だ。この剣にはそれだけの価値がある」
「き、金貨10枚ですか!? へへーっ、どうぞお持ち帰りください!」
商人は平伏し、目の前の青年を上目遣いで見上げる。武器1つにそんな大金を出せるなんて一体この青年は何者なのだろうか。銀貨50枚で仕入れた剣が大化けした。
「クリスウォルト様、寝床のご用意が出来ました」
外にいるであろう連れの女冒険者がそう一声かけてきた。
「うむ、分かった。サラサ、次の目的地が決まったぞ。リュアラの街だ。戦士長のボルクスにも伝えておけ」
「了解致しました」
そんなやり取りを聞き、商人は氷漬けのように固まってしまっていた。その名前を知らぬ者はこの大陸にはいないといっても過言ではない。
クリスウォルト。
クリスウォルト・シアンダイト。
目の前の青年はこのシアンダイト帝国の第三王子であったのだ。
「逃げずにのこのこやって来た事は褒めてやるニャ! でも安心するニャ。これから子分として可愛がってやるのニャ!」
ビシッとこちらを指差すミィに、騒ぎに参加しようと集まっていた観衆はヒートアップする。
「いいぞ、ねえちゃーん!」
「ねえちゃんの武器使いてー!」
元々の顧客もいるであろうミィに、この勝負は元から分が悪い。本当に観る目のある客が来る事を祈るばかりだ。
「はは…、まぁ、お手柔らかに」
「さぁ! 正々堂々、勝負ニャ!」
素人相手に本職の人間が武器作りの勝負を挑み、正々堂々とは…。
「ミズキ、師匠のウチを信用し。ミズキとウチの武器は最高の出来や」
ダイアは現在本体を小さくし、鍛冶ハンマーとしてボクの腰にぶら下がり、小声でそう話す。
彼女がこの姿に擬態しているのは、観衆の目に触れるのを極力避けるためだ。冒険者ギルドのスタッフやリアたちには紹介済みだが、何も知らない第三者からは余計な混乱を招く可能性も捨てきれなかった。
ミィは三本の剣をテーブルに並べた。以前見た鉄製の剣だが、凝視したところこちらの方が良く出来上がっているのが分かった。
「へー、なかなか良い出来やね。石の癖をよく理解せんと、あそこまでの剣には仕上がらへんよ」
「おいおい、敵にお墨付きしてどうする。自信を無くすじゃないか」
刀身の輝きを見て、思わずダイアがそう呟く。それを聞いてボクは苦笑してしまった。
「大丈夫やよ。ミズキの知識はストン人以上や。その知識とストン人の技術があれば、この星で一番の武器に仕上がるんよ」
ダイアはそう言うが、この世界の技術からかけ離れた武器の精製は世を混乱させるだけだ。精々一歩先程度の技術の使用に留めたい。ダイアが勧めるような魔力を籠めることで姿形の変わる武具や、魔石を合成することで自動修復機能を備えた武具はもう少し技術が発展してからの方が良いだろう。
「ミズキ様…」
心配そうな表情のリアに、ボクは「大丈夫さ」と微笑んだ。
「お、やってるな」
そこに冒険者ギルド長のブリットがやって来た。
「ブリット? 何故ここに?」
「フェリスから話は聞いた。それにしても…お前さんは悪目立ちを避けてると思ってたんだが、俺の勘違いか?」
「できればそうしたい」
なぜこんな不運な目に遭っているのだろうか。神よ、ボクに何の恨みが…あ、この世界の神は自分か。
そう嘆くボクをよそに、ブリットはミィの剣を凝視する。
「これがベイ・サリアの娘の打った剣か。成る程、いい出来だ」
街行く人達も、ブリットのようにミィの剣を眺めている。おっと、こちらも展示しないとな。
「リア、シア、順番に並べていってくれ。刃で怪我をしないようにな」
ボクが一週間、正確には6日だが、その日数で完成させた武器は全部で20本。それは同時にダイアのスパルタ度も意味する。その数を見てミィの表情がギョッとなった。
「…か、数だけ多ければいいという訳ではニャいニャ!」
「同感だよ」
テーブルに並べた剣の一本を手に取る。
「これは鉄より上の鋼で出来ている。炭素の割合を調節することで鉄剣よりも上の攻撃力を生み出した」
「……ニャ!?」
他にも鋼の槍から鉄製のブーメランというこの星ではマイナーな物まで取り揃えた。
ミィの打った剣は悪くはない。ボクもリュアラの街を散策し武器屋も立ち寄ったが、ミィの剣はそれらに負けていない出来栄えだ。観衆の中に混じる旅人や冒険者は目新しい武器という理由だけでなく、鋭さや丈夫さ、扱いやすさに惹かれてボクの作った武器を手にとっては眺めている。
「ミズキ、試し斬りしても構わないか?」
「構わない」
ブリットは鋼の剣を片手に持ち、懐から木片を取り出した。この人は一体何の目的があってそんな物を持ち歩いていたのだろうか。
ブリットは少し離れた空きスペースまで移動し、木片を宙に投げる。その直後、木片は宙に舞ったまま4つのパーツに分断された。ボクの目では見えなかったが、ブリットが鋼の剣を使って切断したらしい。
「ふむ、こいつは良いな。ミズキ、この剣を買いたい。売ってもらえないだろうか?」
「え、あ、ああ」
初めて見る剣技に、ボクは思わず呆けてしまっていた。ブリットのような熟練の冒険者になれば、あのような技も使えるようになるのだろうか。
そのブリットの言葉を皮切りに、他の冒険者達も「俺にも売ってくれ!」とこぞって詰め掛けてくる。
20本あった武器はすぐに完売し、ミィとの勝負は終了した。ミィの武器も完売したが、その表情から勝ちを喜んでいる様子ではない事は確かだ。
ボクらは現在冒険者ギルドのメインホールにあるテーブルについていた。ボクに対面するように座るミィは俯き、一言も発しない。
「…お互いに完売したし、引き分けって事でいいか?」
「…!」
その言葉にミィは勢い良く顔を上げる。
「違うニャ…ミィの負けだニャ! …情けは敗者を余計に惨めにさせるニャ」
ミィの目にどんどんと涙が溜まっていくのが見えた。そんな様子のミィにボクは慌てて立ち上がる。勝負に負けるつもりはなかったが、泣かせるつもりも微塵もなかったのだ。
「今回はミィの知らない鋼の作り方を知ってたボクが元々有利だったんだ」
創造主の能力として、それらのデータを事前に知っていたに過ぎない。生命体に関しては日々進化をするので初期のデータは役立たないが、こういった原初の鉱石のデータは、生命体が未だ解明していない情報も把握している。
「わーん、ミィの負けだニャー悔しいニャー」
猫の獣人がわんわんと泣くという表現に違和感を抱くも、このまま放置する訳にもいかない。傍に立つリアとシアも困ったようにオロオロしているし、フェリスとレビィはブリットが買った鋼の剣を掲げて目を輝かせている。当のブリットは「俺は知らん」と言わんばかりに背を向けているし…。
遠巻きに様子を窺っている他の冒険者達は「修羅場か!?」と興味津々だが、第三者のその立場は恨めしい限りだ。
するとミィの鳴き声が急にピタッと止まる。そしてこちらをじっと見つめてきた。
「…ど、どうした? 大丈夫か?」
「…決めたニャ。ミズキに勝てるようになるまで、ずっと勝負を挑み続けるニャ!」
「あん?」
「明日のミィは今日のミィよりも良い剣を作れるニャ! ふふふ、覚悟しておくことニャー!!」
ミィはそう叫び、勢い良く冒険者ギルドを去って行った。また厄介な事になってしまったとボクは頭を抱える。
「何でこんなことに…」
ブリットの言うように、出来ることなら悪目立ちを避けたい。それは面倒な事に巻き込まれるのを防ぐ為だ。
思い通りにいかないもんだなぁ…。
だが、人生思い通りにいくのを楽しくない。これも人生を楽しむ為のスパイスと割り切るとしよう。
◆◇◆◇
その夜、リュアラから少し離れた草原でキャンプを張っていた商人の元に冒険者が訪れていた。
冒険者は男2人、女1人のパーティーで、その佇まいから相当な冒険者ランクだと商人は感じ取っていた。そのうちの2人は外で夜営の準備をしており、リーダーである冒険者は商人のいるテントで話をつけていた。
「商人殿、夜更けに寝床を頂戴でき感謝する」
金髪隻眼の青年冒険者が礼儀正しく頭を下げる。
「いやいや、こちらも深夜のボディーガードが無償で雇えたようなもんだ。リュアラの街で良い武器も仕入れる事ができたし、これぞ神の思し召しってやつかね」
「武器…ですか? 商人殿、もし宜しければその武器を見せて頂くことはできますか?」
「構いませんよ。やはり冒険者さんにとって武器は大事な相棒ですからな。えっ~と、あった、これだこれだ」
商人は荷物の中からガサガサと取り出し、リュアラの街で購入した鋼の剣を青年に手渡した。
青年は鞘をずらして刀身を覗き、その輝きに目を奪われる。
「しょ、商人殿、この武器は!?」
「えっと…何でも鉄剣よりも攻撃力の向上に成功した鋼の剣というものらしいです。リュアラの冒険者ギルド長のお墨付きですよ」
「これは…素晴らしい剣だ。こんな武器を見せられたのは生まれて初めてかもしれぬ。是非ともグリオン兵の支給武器にしたいものだ」
青年は刀身を鞘に収め、「商人殿」と精悍な眼差しを向ける。
「この鋼の剣を売って頂きたい。鉄剣の相場は銀貨20枚であったな。銀貨…いや、金貨10枚だ。この剣にはそれだけの価値がある」
「き、金貨10枚ですか!? へへーっ、どうぞお持ち帰りください!」
商人は平伏し、目の前の青年を上目遣いで見上げる。武器1つにそんな大金を出せるなんて一体この青年は何者なのだろうか。銀貨50枚で仕入れた剣が大化けした。
「クリスウォルト様、寝床のご用意が出来ました」
外にいるであろう連れの女冒険者がそう一声かけてきた。
「うむ、分かった。サラサ、次の目的地が決まったぞ。リュアラの街だ。戦士長のボルクスにも伝えておけ」
「了解致しました」
そんなやり取りを聞き、商人は氷漬けのように固まってしまっていた。その名前を知らぬ者はこの大陸にはいないといっても過言ではない。
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