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水面すら鏡になりて
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水面、それは水の表面のこと
鏡、人の姿、物の姿、それを映して見せる道具のこと
水面は鏡となり得るか
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「光(ひかる)ー!!かーえろ!!」
「ゴツンッ)いてっ……おい龍也(たつや)、もう少し勢いをなくしてくれないか、首が取れるかと思ったぞ。お前の。」
そう言いながらも俺は勢いよく俺の懐に飛び込んできた龍也を抱きとめた。
「ふふん、首は落ちない!なんたって光が抱きしめてくれるからな!」
その腕を信用してるんだぞ~とでも言いたげな顔で俺の(最近ちょっと太った)横っ腹を指で突くこの自由人さ。
「どんな信頼だよ。」
「このムチムチ腹のしんr(((それは言わんでいい。(はーい。」
ムチムチじゃねぇ。これは確実に太った。そう、確実に太ったのだ。自覚はある、したくは無いが。
「あ、今日俺ん家カレー」
この魔の言葉。
「もちろん食べてくよね?光!」
「いや、今日はやめておく。」
「なんで!?」
「お前の手料理が美味すぎて太る。」
そう、"美味"すぎるのだ。
なんなら何年も自炊してる自分の飯がまずいと思うくらいには美味いんだ。
「えー、それは嬉しいけど、でもやっぱり食べてくれた方が俺は嬉しいなぁー?」
「うぐ、、」
………食べたい。本音を言うならそりゃ食べたい。喉から手が出るほどには食べたい。
でもごめんな龍也……。
俺は、俺はな……!!!
「ダメか、?」
「ダメだ!!太る!!なんならもう太った!!ダイエットするんだ俺は!!」
「なんでさぁ!?!?」
俺は絶対ダーーメと言わんばかりに腕をバツにして猛抗議した。
もちろん龍也も絶対食わせる意地なのかどうにかして飯に誘おうとしてきた。
「お肉は光の好きな鶏肉にしたよ!?」
「光が食べやすいように甘口と中辛のミックスだし!」
「ちゃんと隠し味にリンゴも入れたよ!?」
お前の口は言葉のマシンガンか。
「隠し味はりんごなんだな龍也が作るカレー」
このままじゃ埒が明かないと思った俺は早足にその場を後にした。
もちろん食いたかったけどさ!!!!!!!
「…………。」
龍也がうっとりとした笑顔を浮かべてることすら知らずに。
その日の夜、どうしても眠ることができなかった俺は自分ちの庭を散策していた。
もちろん夜中だから人気はなく、無視や鳥の声が響いてるだけだ。
ピチャ
「……あ、」
そうだった、昨日は雨が土砂降りでまだ水たまりがあったことを忘れていた。
「ひーかるっ」
「え、?」
振り返るとそこには龍也がいた。
夜中に
それも俺の家の庭に
「は!?龍也!?なんで!?」
「えー?ちょっとコンビニ行って今帰ってきたとこ。そしたら光が庭に出てるの見えたから、?」
「いや、どうやって入ってきたんだよ、」
「え?フェンス飛び越えた」
「あーー、そう」
よくあのフェンス飛び越えれたな、5メートルはあるだろあれ。
龍也の運動神経抜群は今に始まったことじゃないし、もちろんその謎の天然?も。
「あれ、水たまりおっきいねぇ」
「ん?あぁ、水捌けが悪いのかまだ残っちまっ……て、」
水たまりに映る俺のは俺と横にいる龍也のはず、
「なん、…で?」
俺は咄嗟に自分の頬を常ってみるが、痛い。夢じゃない。これは現実だ。
「光?頬痛い痛いになるよ?」
俺の横にいるのは間違いなく龍也だ。
だけど、水たまりにいる俺の横に映っているのは、
とぐろを巻いた"龍"だ。
「ん?あぁ、バレちゃった?」
「は、?バレたって、どういう事だよ…。」
「……。」
俺は咄嗟に龍也から距離を取ろうと後ろに下がったが、目にも止まらぬ早さで龍也が俺の事を抱きしめてきた。
「はな…せ!!」
「帰ろう?光」
「はぁ、?俺の家はこk「違う」……。」
「俺が作ったご飯、食べたでしょ?」
龍也の姿がどんどんと変わっていく……
耳はエルフのように長く尖り、額からは二本の角、しっぽのようなものが俺に絡みついて離れない。
「食べたけど、、」
「うん、あれ俺ら龍の世界の食べ物。」
「????」
「ふは、分かってない顔も可愛い♡」
龍也は頬を赤らめ
「龍はね、欲しい相手に料理を振る舞うのが習性なの。そしてそれを食べるということは……」
「……?」
「君たち人間の言葉でいうなら、"結婚"するってことさ」
俺の手の甲にキスをした。
「は!?結婚、?んなっ、そんなの知らなかったからノーカンだ!!てかだいたい俺は男で、!!!」
俺はできる限りの力で反抗するが龍也の腕もしっぽもビクともしない。
「えー、でもこれは決定事項だし?」
「破棄だ!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間
ガリッッ
「ッッ!?!?」
「うるせぇ」
龍也は俺の喉元に噛みつき、ベロリと血を舐めとった。
「……お前は俺のものだ。お前に拒否権は無い。」
「龍……也…?」
「猫をかぶるというのは疲れるな。……お前が怖がらないようにと思ってこうしたのだが、少々おいたが過ぎたなぁ??」
龍也は俺を抱え直すと水たまりに向かって呪文のようなものを唱え始めた。
「ど、どこいくんだ、」
「安心しろ、俺らの……。誰にも邪魔されねぇ俺らだけの楽園だ。」
水溜まりは美しい門を映し、龍也はそこに飛び込んだ。
俺が覚えてるのはここまでだった。
「可愛い可愛い俺の光。愚かな人間どものせいでガリガリになって……。」
「だが今は、愛らしい子になった。」
「どこから見ても美しい俺の嫁。」
「お前が食っていた肉は全て……、俺の肉だと言えばどんな顔をするのやら」
「……体が作り変えられてるとも知らずに幸せそうに飯を食うお前は、大層美しかったぞ。」
鏡、人の姿、物の姿、それを映して見せる道具のこと
水面は鏡となり得るか
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「光(ひかる)ー!!かーえろ!!」
「ゴツンッ)いてっ……おい龍也(たつや)、もう少し勢いをなくしてくれないか、首が取れるかと思ったぞ。お前の。」
そう言いながらも俺は勢いよく俺の懐に飛び込んできた龍也を抱きとめた。
「ふふん、首は落ちない!なんたって光が抱きしめてくれるからな!」
その腕を信用してるんだぞ~とでも言いたげな顔で俺の(最近ちょっと太った)横っ腹を指で突くこの自由人さ。
「どんな信頼だよ。」
「このムチムチ腹のしんr(((それは言わんでいい。(はーい。」
ムチムチじゃねぇ。これは確実に太った。そう、確実に太ったのだ。自覚はある、したくは無いが。
「あ、今日俺ん家カレー」
この魔の言葉。
「もちろん食べてくよね?光!」
「いや、今日はやめておく。」
「なんで!?」
「お前の手料理が美味すぎて太る。」
そう、"美味"すぎるのだ。
なんなら何年も自炊してる自分の飯がまずいと思うくらいには美味いんだ。
「えー、それは嬉しいけど、でもやっぱり食べてくれた方が俺は嬉しいなぁー?」
「うぐ、、」
………食べたい。本音を言うならそりゃ食べたい。喉から手が出るほどには食べたい。
でもごめんな龍也……。
俺は、俺はな……!!!
「ダメか、?」
「ダメだ!!太る!!なんならもう太った!!ダイエットするんだ俺は!!」
「なんでさぁ!?!?」
俺は絶対ダーーメと言わんばかりに腕をバツにして猛抗議した。
もちろん龍也も絶対食わせる意地なのかどうにかして飯に誘おうとしてきた。
「お肉は光の好きな鶏肉にしたよ!?」
「光が食べやすいように甘口と中辛のミックスだし!」
「ちゃんと隠し味にリンゴも入れたよ!?」
お前の口は言葉のマシンガンか。
「隠し味はりんごなんだな龍也が作るカレー」
このままじゃ埒が明かないと思った俺は早足にその場を後にした。
もちろん食いたかったけどさ!!!!!!!
「…………。」
龍也がうっとりとした笑顔を浮かべてることすら知らずに。
その日の夜、どうしても眠ることができなかった俺は自分ちの庭を散策していた。
もちろん夜中だから人気はなく、無視や鳥の声が響いてるだけだ。
ピチャ
「……あ、」
そうだった、昨日は雨が土砂降りでまだ水たまりがあったことを忘れていた。
「ひーかるっ」
「え、?」
振り返るとそこには龍也がいた。
夜中に
それも俺の家の庭に
「は!?龍也!?なんで!?」
「えー?ちょっとコンビニ行って今帰ってきたとこ。そしたら光が庭に出てるの見えたから、?」
「いや、どうやって入ってきたんだよ、」
「え?フェンス飛び越えた」
「あーー、そう」
よくあのフェンス飛び越えれたな、5メートルはあるだろあれ。
龍也の運動神経抜群は今に始まったことじゃないし、もちろんその謎の天然?も。
「あれ、水たまりおっきいねぇ」
「ん?あぁ、水捌けが悪いのかまだ残っちまっ……て、」
水たまりに映る俺のは俺と横にいる龍也のはず、
「なん、…で?」
俺は咄嗟に自分の頬を常ってみるが、痛い。夢じゃない。これは現実だ。
「光?頬痛い痛いになるよ?」
俺の横にいるのは間違いなく龍也だ。
だけど、水たまりにいる俺の横に映っているのは、
とぐろを巻いた"龍"だ。
「ん?あぁ、バレちゃった?」
「は、?バレたって、どういう事だよ…。」
「……。」
俺は咄嗟に龍也から距離を取ろうと後ろに下がったが、目にも止まらぬ早さで龍也が俺の事を抱きしめてきた。
「はな…せ!!」
「帰ろう?光」
「はぁ、?俺の家はこk「違う」……。」
「俺が作ったご飯、食べたでしょ?」
龍也の姿がどんどんと変わっていく……
耳はエルフのように長く尖り、額からは二本の角、しっぽのようなものが俺に絡みついて離れない。
「食べたけど、、」
「うん、あれ俺ら龍の世界の食べ物。」
「????」
「ふは、分かってない顔も可愛い♡」
龍也は頬を赤らめ
「龍はね、欲しい相手に料理を振る舞うのが習性なの。そしてそれを食べるということは……」
「……?」
「君たち人間の言葉でいうなら、"結婚"するってことさ」
俺の手の甲にキスをした。
「は!?結婚、?んなっ、そんなの知らなかったからノーカンだ!!てかだいたい俺は男で、!!!」
俺はできる限りの力で反抗するが龍也の腕もしっぽもビクともしない。
「えー、でもこれは決定事項だし?」
「破棄だ!!!」
俺がそう怒鳴った瞬間
ガリッッ
「ッッ!?!?」
「うるせぇ」
龍也は俺の喉元に噛みつき、ベロリと血を舐めとった。
「……お前は俺のものだ。お前に拒否権は無い。」
「龍……也…?」
「猫をかぶるというのは疲れるな。……お前が怖がらないようにと思ってこうしたのだが、少々おいたが過ぎたなぁ??」
龍也は俺を抱え直すと水たまりに向かって呪文のようなものを唱え始めた。
「ど、どこいくんだ、」
「安心しろ、俺らの……。誰にも邪魔されねぇ俺らだけの楽園だ。」
水溜まりは美しい門を映し、龍也はそこに飛び込んだ。
俺が覚えてるのはここまでだった。
「可愛い可愛い俺の光。愚かな人間どものせいでガリガリになって……。」
「だが今は、愛らしい子になった。」
「どこから見ても美しい俺の嫁。」
「お前が食っていた肉は全て……、俺の肉だと言えばどんな顔をするのやら」
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