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第3章 私はただ静かに研究したいだけなのに!
15 再会②
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私の予想を裏切るように、アヤタは私の差し出した手を何の躊躇もなくとった。
あまりにも自然に手をとったので、アヤタは実は何も考えていないのかと心配になった。
実は危機意識が無いのかと疑いながら私の手をとったアヤタの様子を確認するが、そこには怯えも恐怖も不安も見えない。
人に手を差し出されたらその手をとるのは当たり前のことだというような自然体だ。面接当初から変わらない好青年風の爽やかな雰囲気を纏わせたままで、紳士的な対応をしている。
私は私の手の上に置かれているアヤタの手を改めて見つめた。
アヤタの手は私の手よりも二周りは大きい。
肌の色と同じように手の色も褐色で、男性らしい大きな手だが、ゴツゴツとして武骨な手ではなく、手の指がとても長くて細くて綺麗だ。
私の手の上に優しくそっと置かれているだけで、重さをほとんど感じない。
アヤタの手は私の手よりも少し体温が高く感じる。
アヤタの手が重なっている部分から熱が上がっていくのが分かる。
そんな風にアヤタの手を分析していたが、改めてアヤタと手を繋ぐことになった今の状態を意識して、私の顔が真っ赤に染まった。
私は男性と手を繋いだことはこれまでの人生で一度もない。
前世の彼女の記憶にも同世代や年上の男性と手を繋いだという記憶は存在していない。
私は孤児院で幼児の頃に年上の男の子に手を繋いでもらったことや、年下の幼児の男の子となら手を繋いだことはあるが、それは家族や保護者のような立場であって、異性と意識して男性と手を繋いだことなど一度もない。
私は必死に心の中で言い訳を並べたてた。
セクハラではない。
これは決してセクシャルハラスメントではない。
下心は一切存在していない。
立場を利用してイケメンに触れたいといういかがわしい思いは持っていない。
これは安全のためにどうしても必要なこと。
私には下心は一切無い!
あれ?でも、セクハラは相手がどう思うかが問題だったような?
やった方にそういった認識が無くても、された方がそう認識したならそれはセクハラになったはず。
混乱した意識のまま、私の手の上にそっと重ねられている手の持ち主の顔色を恐る恐る窺ってみる。
特に嫌そうな顔はしていない。
私みたいに何かを意識して顔を赤くもしていない。
こちらは余裕などどこかに忘れてしまっているのに、アヤタは余裕綽々の態度でこちらを見返してきている。
当初の私の予想では、屋上で飛び降りるように伝えた相手は怯えて恐怖に震えながら必死に私の手を掴んで縋るような姿を思い浮かべていた。
こんな余裕綽々の態度で紳士的に手を重ねられるとは想像だにしていなかった。
だからこんな斜め上を行くようなことを考えてしまった。
今はそんなことを考えている場合ではない。安全性の方が重要だ。
私は自分の馬鹿な考えを振り切り、アヤタの手を力を込めて握った。
「そのままこちらに来て私の隣に立ってください。ここから下の地面に降ります。やることはここから普通に足を一歩踏み出すだけです。合図を送るので、それに合わせて貴方も足を一歩前に踏み出してください。決して私の手を離さないで。離した場合は身の安全は保証できません」
「わかりました」
アヤタは短くそう返事をした。
その声には怯えも不安も恐怖も懐疑心も気負いも緊張も感じられず、当たり前のように挨拶を返すように普通に返事を返されただけでしかない。
普通は緊張したり、怯えたりするものだと思うのだけれど、ここまで何もリアクションが無いと逆にこちらが不安になってくる。
大丈夫そうな相手に「大丈夫?」と心配したり、「何も問題ないから」と勇気づける必要は無い。
「では、行きます。はい!足を出して」
私はアヤタと右手を繋いだまま、アヤタの手を少し引っ張るようにして勢いよく足を空中へ踏み出した。
あまり建物に近すぎると身体がぶつかって逆に危険だから、少し勢いよく飛び出して建物から距離をとる必要がある。
私一人だけなら思いっきり屋上から助走をつけて空中へジャンプしている。
しかし、さすがにそれを最初から助手に求めるわけにはいかない。
怖すぎる。
アヤタは一拍遅れて、私が引っ張る手につられて足を空中へと踏み出した。
表情は変わらないままだったが、アヤタが私を握る手に力が込められたのを繋いだ手から感じて、やっとアヤタの緊張を知ることができた。
私とアヤタの身体は完全に屋上から離れて、宙に浮いている。
足を踏み出す前に理術は構築して、行使しながら足を踏み出したから、問題なく空中にふわふわと浮かんでいる。
自分一人なら慣れているから、すぐにそのままゆっくりと降りていくことができるが、アヤタが一緒なので、出力の調整を行う必要がある。
今はまだ降りることなく屋上から一歩踏み出した空中の一点で停止してただ浮かんでいる状態だ。
アヤタはまだ余裕のある表情を浮かべているが、目が笑っていない。
落ち着こうと必死に自分を宥めて、状況を正確に把握しようと自分の周囲を見回して、足元を見つめて、何が起きているのかを知ろうと頭をフル回転させている。
私はそんなアヤタの様子に気づかず、理術の微調整に集中していた。
そして、ゆっくりと私とアヤタの身体がふよふよと風船を屋上から落としたようにゆっくりと降り始める。
私は降りていく速度にいつもよりも注意を払っているだけで、あとはいつも通りの慣れたことだから、やっと心に余裕ができて私の右横にいるアヤタの様子をチラリと見ることができた。
アヤタは素の顔を曝して驚愕して固まっていた。
ふよふよとゆっくりと動き出した瞬間、アヤタが今まで被っていた好青年の仮面が剥がれ落ちて、素の彼が現れていた。
頭でどれだけ空を飛ぶということを理解していても、やはり実際に体験すると意識が付いてこれなかったようだ。
素の彼は初めて会ったときの彼寄りの雰囲気を纏っている。
とても爽やかな笑顔を浮かべて、人当たりの良さそうな雰囲気を醸し出している普通の美形の好青年は演じていただけで、本質は軽薄で酷薄な雰囲気を全体的に纏わせた胡散臭くて危険な印象の青年の方だったようだ。
でも、今は余裕が無くて完全に無防備で、過剰に醸し出していた胡散臭さや危険な男という様子は無い。
驚愕して固まっている隙だらけのアヤタは別の意味で危なっかしくて、年齢よりも幼く見えて可愛いと感じてしまった。
好青年を演じていない素の彼を見て、私はやっと彼に再会できたと思って嬉しくなった。
ゆっくりとふよふよと降りていく間、彼はずっと緊張して現状を理解しようと努力しながらも理解不能という顔をして全身に力が入ったまま固まっていた。
私の手も無意識の内に強くしっかりと握りしめていて、地上に足が着くまでその手の力が緩むことはなかった。
私とアヤタが同時に地面に無事に降り立ったとき、アヤタは浮いていたときの表情と体勢をすぐに崩すことができずに数秒はそのままの状態で固まっていた。
しかし、すぐに地面に無事に到着している現状を把握して、私の手に込めていた力を抜き、そのまま手を離して、全身も数歩私から離れて、体勢を整えて、表情を取り繕おうとした。
私はアヤタが完全にまた好青年の仮面を被る前に笑顔でアヤタに告げる。
「アヤタ、あなたは合格です。あなたを助手として採用します。これから助手としてよろしくね。そうそう、『空を飛ぶ場所と時間はきちんと考える』から心配しなくて大丈夫よ」
私の言葉を聞いたアヤタは好青年の仮面を被るのを諦めたようだ。
以前に会ったときのような雰囲気を纏わせて、
「こちらこそよろしくお願いします」
と色気のある危険な笑顔を浮かべた答えが返ってきた。
以前アヤタに言われた言葉をアヤタに言った意味がアヤタに正確に伝わったようだ。
以前に会ったことは覚えているから、好青年の仮面をわざわざ被る必要は無いという意味が。
アヤタについては色々と気になることはあるが、助手として一番大切な条件は満たしている。
不安は残るが、当面の問題はアヤタを助手として雇うことである程度は解決できるだろう。
ひとまず、助手を無事に採用することができたことに今は安堵することにした。
あまりにも自然に手をとったので、アヤタは実は何も考えていないのかと心配になった。
実は危機意識が無いのかと疑いながら私の手をとったアヤタの様子を確認するが、そこには怯えも恐怖も不安も見えない。
人に手を差し出されたらその手をとるのは当たり前のことだというような自然体だ。面接当初から変わらない好青年風の爽やかな雰囲気を纏わせたままで、紳士的な対応をしている。
私は私の手の上に置かれているアヤタの手を改めて見つめた。
アヤタの手は私の手よりも二周りは大きい。
肌の色と同じように手の色も褐色で、男性らしい大きな手だが、ゴツゴツとして武骨な手ではなく、手の指がとても長くて細くて綺麗だ。
私の手の上に優しくそっと置かれているだけで、重さをほとんど感じない。
アヤタの手は私の手よりも少し体温が高く感じる。
アヤタの手が重なっている部分から熱が上がっていくのが分かる。
そんな風にアヤタの手を分析していたが、改めてアヤタと手を繋ぐことになった今の状態を意識して、私の顔が真っ赤に染まった。
私は男性と手を繋いだことはこれまでの人生で一度もない。
前世の彼女の記憶にも同世代や年上の男性と手を繋いだという記憶は存在していない。
私は孤児院で幼児の頃に年上の男の子に手を繋いでもらったことや、年下の幼児の男の子となら手を繋いだことはあるが、それは家族や保護者のような立場であって、異性と意識して男性と手を繋いだことなど一度もない。
私は必死に心の中で言い訳を並べたてた。
セクハラではない。
これは決してセクシャルハラスメントではない。
下心は一切存在していない。
立場を利用してイケメンに触れたいといういかがわしい思いは持っていない。
これは安全のためにどうしても必要なこと。
私には下心は一切無い!
あれ?でも、セクハラは相手がどう思うかが問題だったような?
やった方にそういった認識が無くても、された方がそう認識したならそれはセクハラになったはず。
混乱した意識のまま、私の手の上にそっと重ねられている手の持ち主の顔色を恐る恐る窺ってみる。
特に嫌そうな顔はしていない。
私みたいに何かを意識して顔を赤くもしていない。
こちらは余裕などどこかに忘れてしまっているのに、アヤタは余裕綽々の態度でこちらを見返してきている。
当初の私の予想では、屋上で飛び降りるように伝えた相手は怯えて恐怖に震えながら必死に私の手を掴んで縋るような姿を思い浮かべていた。
こんな余裕綽々の態度で紳士的に手を重ねられるとは想像だにしていなかった。
だからこんな斜め上を行くようなことを考えてしまった。
今はそんなことを考えている場合ではない。安全性の方が重要だ。
私は自分の馬鹿な考えを振り切り、アヤタの手を力を込めて握った。
「そのままこちらに来て私の隣に立ってください。ここから下の地面に降ります。やることはここから普通に足を一歩踏み出すだけです。合図を送るので、それに合わせて貴方も足を一歩前に踏み出してください。決して私の手を離さないで。離した場合は身の安全は保証できません」
「わかりました」
アヤタは短くそう返事をした。
その声には怯えも不安も恐怖も懐疑心も気負いも緊張も感じられず、当たり前のように挨拶を返すように普通に返事を返されただけでしかない。
普通は緊張したり、怯えたりするものだと思うのだけれど、ここまで何もリアクションが無いと逆にこちらが不安になってくる。
大丈夫そうな相手に「大丈夫?」と心配したり、「何も問題ないから」と勇気づける必要は無い。
「では、行きます。はい!足を出して」
私はアヤタと右手を繋いだまま、アヤタの手を少し引っ張るようにして勢いよく足を空中へ踏み出した。
あまり建物に近すぎると身体がぶつかって逆に危険だから、少し勢いよく飛び出して建物から距離をとる必要がある。
私一人だけなら思いっきり屋上から助走をつけて空中へジャンプしている。
しかし、さすがにそれを最初から助手に求めるわけにはいかない。
怖すぎる。
アヤタは一拍遅れて、私が引っ張る手につられて足を空中へと踏み出した。
表情は変わらないままだったが、アヤタが私を握る手に力が込められたのを繋いだ手から感じて、やっとアヤタの緊張を知ることができた。
私とアヤタの身体は完全に屋上から離れて、宙に浮いている。
足を踏み出す前に理術は構築して、行使しながら足を踏み出したから、問題なく空中にふわふわと浮かんでいる。
自分一人なら慣れているから、すぐにそのままゆっくりと降りていくことができるが、アヤタが一緒なので、出力の調整を行う必要がある。
今はまだ降りることなく屋上から一歩踏み出した空中の一点で停止してただ浮かんでいる状態だ。
アヤタはまだ余裕のある表情を浮かべているが、目が笑っていない。
落ち着こうと必死に自分を宥めて、状況を正確に把握しようと自分の周囲を見回して、足元を見つめて、何が起きているのかを知ろうと頭をフル回転させている。
私はそんなアヤタの様子に気づかず、理術の微調整に集中していた。
そして、ゆっくりと私とアヤタの身体がふよふよと風船を屋上から落としたようにゆっくりと降り始める。
私は降りていく速度にいつもよりも注意を払っているだけで、あとはいつも通りの慣れたことだから、やっと心に余裕ができて私の右横にいるアヤタの様子をチラリと見ることができた。
アヤタは素の顔を曝して驚愕して固まっていた。
ふよふよとゆっくりと動き出した瞬間、アヤタが今まで被っていた好青年の仮面が剥がれ落ちて、素の彼が現れていた。
頭でどれだけ空を飛ぶということを理解していても、やはり実際に体験すると意識が付いてこれなかったようだ。
素の彼は初めて会ったときの彼寄りの雰囲気を纏っている。
とても爽やかな笑顔を浮かべて、人当たりの良さそうな雰囲気を醸し出している普通の美形の好青年は演じていただけで、本質は軽薄で酷薄な雰囲気を全体的に纏わせた胡散臭くて危険な印象の青年の方だったようだ。
でも、今は余裕が無くて完全に無防備で、過剰に醸し出していた胡散臭さや危険な男という様子は無い。
驚愕して固まっている隙だらけのアヤタは別の意味で危なっかしくて、年齢よりも幼く見えて可愛いと感じてしまった。
好青年を演じていない素の彼を見て、私はやっと彼に再会できたと思って嬉しくなった。
ゆっくりとふよふよと降りていく間、彼はずっと緊張して現状を理解しようと努力しながらも理解不能という顔をして全身に力が入ったまま固まっていた。
私の手も無意識の内に強くしっかりと握りしめていて、地上に足が着くまでその手の力が緩むことはなかった。
私とアヤタが同時に地面に無事に降り立ったとき、アヤタは浮いていたときの表情と体勢をすぐに崩すことができずに数秒はそのままの状態で固まっていた。
しかし、すぐに地面に無事に到着している現状を把握して、私の手に込めていた力を抜き、そのまま手を離して、全身も数歩私から離れて、体勢を整えて、表情を取り繕おうとした。
私はアヤタが完全にまた好青年の仮面を被る前に笑顔でアヤタに告げる。
「アヤタ、あなたは合格です。あなたを助手として採用します。これから助手としてよろしくね。そうそう、『空を飛ぶ場所と時間はきちんと考える』から心配しなくて大丈夫よ」
私の言葉を聞いたアヤタは好青年の仮面を被るのを諦めたようだ。
以前に会ったときのような雰囲気を纏わせて、
「こちらこそよろしくお願いします」
と色気のある危険な笑顔を浮かべた答えが返ってきた。
以前アヤタに言われた言葉をアヤタに言った意味がアヤタに正確に伝わったようだ。
以前に会ったことは覚えているから、好青年の仮面をわざわざ被る必要は無いという意味が。
アヤタについては色々と気になることはあるが、助手として一番大切な条件は満たしている。
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