110 / 261
第5章 私はただ青い色が好きなだけなのに!
11 答えの出ない問い⑤ 私の答え
しおりを挟む
誰も歩いていない廊下を足音を立てないように慎重に歩き、やっと屋上へと続く階段にまで辿り着いた。
誰かに見られても何も疚しいことは無いのだが、誰かに見られたり出会ったりしたい気分ではないので、誰にもすれ違わずにここまで来れたことにほっとした。
ここまで来たらもう足音を立てないように配慮する必要は無い。
気を緩めてのんびりとトントンと少し足音を立てながら階段を登っていく。
階段を登りきり、屋上へと繋がる扉を開けると、朝日が真正面から飛び込んできた。
眩しくて目が開けられない。
手で庇を作り、目を半分閉じながら、ゆっくりと屋上の真ん中へと私は足を進める。
暴力的なまでの朝日を全身に浴びて、身体中の細胞が叩き起こされていく。
ほとんど眠れていなかったので、眠気でぼんやりとしていた頭も朝日を浴びて徐々に覚醒していく。
眩しさに目が慣れた頃、頭もすっきりと目覚め、身体からも寝不足による倦怠感が抜けた。
清々しく澄んだ朝の空気を思いっきり吸い込み何度も深呼吸すると、身体の内側もすっきりと目覚めたかのように感じる。
太陽を直視することを避けて、頭上を見上げると、白い雲一つ無い青く澄みきった青空が広がっていた。
いっそのこと屋上に大の字で寝っころがって青空を見上げたい欲望に駆られてしまうが、固い石の床では寝心地が悪そうだし、誰も来ないという保証は無いので止めておいた。
朝日を浴びたおかげで頭がすっきりした。
昨日の夜からずっと私が私に問い続けている「自分は何者か?」「私は誰か?」という問いの答え。
その答えが自然と浮かんできた。
「私は私。私は私でしかない。私は私にしかなれない」
それが答え。ただそれだけのことだった。
そうとしか答えられない。
考える必要など無かった。
ただ自分がそう認めるだけで良かった。
でも、私はそう答えたくなかった。
私は私を認めたくなかった。
私は私以外になりたかった。
私は私ではないものになりたかった。
だから、ずっと答えが出なかった。
本人は自分の姿を全て見ることはできない。
鏡などに映さなければ自分の顔すら自分では見れない。
背中も頭のてっぺんも自分では簡単には見えない。
私は私を本当の意味で見ることはできない。自分の全てを知ることはできない。
私は何を持って自分を自分だと考えていたのだろうか。
私は客観的に自分を見ていなかった。
主観的にしか自分を見ていなかった。
私は自分のことを「親が誰か分からない哀れで寂しい可哀想な子ども」だと見ていた。
そのように自分を自分で見做して、恥ずかしく思って、悲しくなって、耐えられなくて目を瞑っていた。
その認識をそのまま胸の奥に押し込めて意識しないようにして隠していた。
ずっと触れないように、考えないように、見ないようにしていた。
だから、その認識を変えることがずっとできずに心の奥底で囚われたままだった。
私はずっと自分が作った暗闇の中で目を瞑って自分の中に閉じ籠もっていた。
そこは自分の感覚だけが全ての世界で、それだけしか存在していなかった。
暗闇の中でも意識を外に向ければ周りに人がいることに気付けたのに。
勇気を出して目を開ければそこが暗闇ではないとすぐに気付けたのに。
子どもには当然のように両親がいるものだと思っていた。
親と死別したとしても、離れ離れになったとしても、自分と親は目には見えない糸で繋がっているのだと信じていた。
親がいないと子どもはこの世に生まれてこないのだから、誰にもどんな生き物にも当然のように親はいる。
どんな暗闇の中でも親の存在は確かで絶対で揺るぎないもの。
自分が見えなくても、自分が分からなくても、自分が揺らいでも、自分が不確かなものでも、親の存在は絶対だ。
母親と父親という存在は生物的に必ず存在している。
その絶対的な存在が私にはいない。
私は私を「親のいる普通の子ども」として見たかった。
自分を親が分からない、そんな不確かな存在だと認めたくなかった。
私が私を、現実の私を、親が分からない私を受け入れたくなかった。
そんな自分を恥ずかしくて惨めで可哀想だと思っていた。
そう自分で自分を見ていた。
自分の姿を見てそう思ったのではない。
自分が思い込んだ自分の姿を自分だと信じ込み、その姿を他人も見ていると勘違いして、恥ずかしくて、見られたくなくて、でも自分では親が分からないことはどうすることもできなくて、逃げた。
思い込みが激しくて自意識過剰だった。
他人が見る私は私が頭の中に浮かべて作り上げた姿のはずがない。
私が見ている私でも、自分が見ることができる自分でもない。
私が見ることができないところも他人は見ている。
客観的に自分を冷静に見つめることができていなかった。
ずっと私は自分を前世の彼女と比較して、ひどく自分が惨めで哀れな存在だと思っていた。
前世の彼女と比べて自分の存在がひどく曖昧で不確かで心許なく感じた。
前世の彼女にははっきりと両親が彼女の背後に存在していた。
彼女の隣にしっかりと彼女と手を繋いで彼女の存在に寄り添っていた。
私には誰もいない。
何も分からない。
私の後ろには誰もいない。
私を繋ぎ止めてくれる人はだれもいない。
「自分は何者なのか?」
私は自信を持って答えることができなかった。
前世の彼女と比べて私は自分に自信が持てなかった。
私は親がほしいのではない。ただ知りたかった。誰が親か、どうして私は孤児院にいるのか知りたかった。
でも、万が一、私の親だという人間が名乗り出てきたとして、私はそれを簡単に鵜呑みにできたかは分からない。
科学的に親子関係を証明する手段はこの世界には存在しない。
科学的に根拠のある証拠を提示することもこの世界ではできない。
その人との親子関係があることの根拠はその人間の証言だけしか存在しない。
私は私の親だと自称する赤の他人の根拠の無い言葉を信じることができるだろうか。
信じられる自信が全く無い。
それでもその根拠の無い証言に縋って親を求めたかもしれない。
きっと相手がシスターマリナならば「コウノトリが運んできた」とか「突然何も無い空間に現れた」とか「木の根元から這い出てきた」とか到底信じられないことを言っても信じたかもしれない。
私は真実が知りたいのではない。
ただ私の出生について誰かに責任を持ってほしいだけだった。
嘘でも空想でも何でも構わない。
はっきりと私が何者であるかを誰かに保証してほしかった。
自分に自信が無かったから、自分以外の誰かに私という存在を確約してもらいたかっただけだった。
朝日を浴びて全身の細胞が目覚めていく感覚で、私は今ここにいると実感する。
この身体が私だと、私はここにいるのだと、ここにいる私が私であると教えてくれる。
私はずっとここに存在していたのだから前世の彼女や他人と自分を比べる必要は無い。比べる意味が無い。
自分を形作るのはこれまでに積み重ねてきたものだけだ。
親が誰か分からないということは事実であり、私の一部ではあるがそれが私の全てではない。
ただ親を知らないだけということでしかない。ただそれだけのこと、それは私のほんの一部分でしかない。そんなことはとても些細なことだ。
「私は孤児院出身の学園都市の認定理術師でアジュール商会の外部委託顧問でカフェの共同経営者のルリエラ」
それでいい。
それがいい。
私はそう答えたい。
親のことは考えても答えが出ないから、考えるだけ無駄だからきっぱり諦めよう。
自分のことを知りたいとは思うけど、親が欲しいとは思わないから親を自分から探すことはしない。
寧ろ、今の私にとっては親など面倒ごとでしかない。
私は今の生活を気に入っている。今の私で満足している。
私は変化を望まない。
私は私のままでいい。
親を知らない私でいい。
自分がそう認めて受け入れたら心が軽くなった。
このままあの青い空へ飛んでいけそうな程に軽い。
私は知らないうちにずっと親を知らない自分を自分で責めていたようだ。
親を知らないままでは駄目だと、親が分からないなんて普通ではないと自分を非難していた。
親を知らないままでいることを自分に許すことができなかった。
今やっと私は自分が親を知らないということを許すことができた。
私は空を飛ぶ代わりにその場で青い空を見上げたまま片足を軸にして身体をくるくると軽やかに回転させて、スキップしながら屋上を後にした。
そのまま完全に浮足立ったままで自分の部屋へと帰ってしまい、ライラに一人でこっそりと外出したことがバレてしまったが、私の心はずっと軽いままだった。
誰かに見られても何も疚しいことは無いのだが、誰かに見られたり出会ったりしたい気分ではないので、誰にもすれ違わずにここまで来れたことにほっとした。
ここまで来たらもう足音を立てないように配慮する必要は無い。
気を緩めてのんびりとトントンと少し足音を立てながら階段を登っていく。
階段を登りきり、屋上へと繋がる扉を開けると、朝日が真正面から飛び込んできた。
眩しくて目が開けられない。
手で庇を作り、目を半分閉じながら、ゆっくりと屋上の真ん中へと私は足を進める。
暴力的なまでの朝日を全身に浴びて、身体中の細胞が叩き起こされていく。
ほとんど眠れていなかったので、眠気でぼんやりとしていた頭も朝日を浴びて徐々に覚醒していく。
眩しさに目が慣れた頃、頭もすっきりと目覚め、身体からも寝不足による倦怠感が抜けた。
清々しく澄んだ朝の空気を思いっきり吸い込み何度も深呼吸すると、身体の内側もすっきりと目覚めたかのように感じる。
太陽を直視することを避けて、頭上を見上げると、白い雲一つ無い青く澄みきった青空が広がっていた。
いっそのこと屋上に大の字で寝っころがって青空を見上げたい欲望に駆られてしまうが、固い石の床では寝心地が悪そうだし、誰も来ないという保証は無いので止めておいた。
朝日を浴びたおかげで頭がすっきりした。
昨日の夜からずっと私が私に問い続けている「自分は何者か?」「私は誰か?」という問いの答え。
その答えが自然と浮かんできた。
「私は私。私は私でしかない。私は私にしかなれない」
それが答え。ただそれだけのことだった。
そうとしか答えられない。
考える必要など無かった。
ただ自分がそう認めるだけで良かった。
でも、私はそう答えたくなかった。
私は私を認めたくなかった。
私は私以外になりたかった。
私は私ではないものになりたかった。
だから、ずっと答えが出なかった。
本人は自分の姿を全て見ることはできない。
鏡などに映さなければ自分の顔すら自分では見れない。
背中も頭のてっぺんも自分では簡単には見えない。
私は私を本当の意味で見ることはできない。自分の全てを知ることはできない。
私は何を持って自分を自分だと考えていたのだろうか。
私は客観的に自分を見ていなかった。
主観的にしか自分を見ていなかった。
私は自分のことを「親が誰か分からない哀れで寂しい可哀想な子ども」だと見ていた。
そのように自分を自分で見做して、恥ずかしく思って、悲しくなって、耐えられなくて目を瞑っていた。
その認識をそのまま胸の奥に押し込めて意識しないようにして隠していた。
ずっと触れないように、考えないように、見ないようにしていた。
だから、その認識を変えることがずっとできずに心の奥底で囚われたままだった。
私はずっと自分が作った暗闇の中で目を瞑って自分の中に閉じ籠もっていた。
そこは自分の感覚だけが全ての世界で、それだけしか存在していなかった。
暗闇の中でも意識を外に向ければ周りに人がいることに気付けたのに。
勇気を出して目を開ければそこが暗闇ではないとすぐに気付けたのに。
子どもには当然のように両親がいるものだと思っていた。
親と死別したとしても、離れ離れになったとしても、自分と親は目には見えない糸で繋がっているのだと信じていた。
親がいないと子どもはこの世に生まれてこないのだから、誰にもどんな生き物にも当然のように親はいる。
どんな暗闇の中でも親の存在は確かで絶対で揺るぎないもの。
自分が見えなくても、自分が分からなくても、自分が揺らいでも、自分が不確かなものでも、親の存在は絶対だ。
母親と父親という存在は生物的に必ず存在している。
その絶対的な存在が私にはいない。
私は私を「親のいる普通の子ども」として見たかった。
自分を親が分からない、そんな不確かな存在だと認めたくなかった。
私が私を、現実の私を、親が分からない私を受け入れたくなかった。
そんな自分を恥ずかしくて惨めで可哀想だと思っていた。
そう自分で自分を見ていた。
自分の姿を見てそう思ったのではない。
自分が思い込んだ自分の姿を自分だと信じ込み、その姿を他人も見ていると勘違いして、恥ずかしくて、見られたくなくて、でも自分では親が分からないことはどうすることもできなくて、逃げた。
思い込みが激しくて自意識過剰だった。
他人が見る私は私が頭の中に浮かべて作り上げた姿のはずがない。
私が見ている私でも、自分が見ることができる自分でもない。
私が見ることができないところも他人は見ている。
客観的に自分を冷静に見つめることができていなかった。
ずっと私は自分を前世の彼女と比較して、ひどく自分が惨めで哀れな存在だと思っていた。
前世の彼女と比べて自分の存在がひどく曖昧で不確かで心許なく感じた。
前世の彼女にははっきりと両親が彼女の背後に存在していた。
彼女の隣にしっかりと彼女と手を繋いで彼女の存在に寄り添っていた。
私には誰もいない。
何も分からない。
私の後ろには誰もいない。
私を繋ぎ止めてくれる人はだれもいない。
「自分は何者なのか?」
私は自信を持って答えることができなかった。
前世の彼女と比べて私は自分に自信が持てなかった。
私は親がほしいのではない。ただ知りたかった。誰が親か、どうして私は孤児院にいるのか知りたかった。
でも、万が一、私の親だという人間が名乗り出てきたとして、私はそれを簡単に鵜呑みにできたかは分からない。
科学的に親子関係を証明する手段はこの世界には存在しない。
科学的に根拠のある証拠を提示することもこの世界ではできない。
その人との親子関係があることの根拠はその人間の証言だけしか存在しない。
私は私の親だと自称する赤の他人の根拠の無い言葉を信じることができるだろうか。
信じられる自信が全く無い。
それでもその根拠の無い証言に縋って親を求めたかもしれない。
きっと相手がシスターマリナならば「コウノトリが運んできた」とか「突然何も無い空間に現れた」とか「木の根元から這い出てきた」とか到底信じられないことを言っても信じたかもしれない。
私は真実が知りたいのではない。
ただ私の出生について誰かに責任を持ってほしいだけだった。
嘘でも空想でも何でも構わない。
はっきりと私が何者であるかを誰かに保証してほしかった。
自分に自信が無かったから、自分以外の誰かに私という存在を確約してもらいたかっただけだった。
朝日を浴びて全身の細胞が目覚めていく感覚で、私は今ここにいると実感する。
この身体が私だと、私はここにいるのだと、ここにいる私が私であると教えてくれる。
私はずっとここに存在していたのだから前世の彼女や他人と自分を比べる必要は無い。比べる意味が無い。
自分を形作るのはこれまでに積み重ねてきたものだけだ。
親が誰か分からないということは事実であり、私の一部ではあるがそれが私の全てではない。
ただ親を知らないだけということでしかない。ただそれだけのこと、それは私のほんの一部分でしかない。そんなことはとても些細なことだ。
「私は孤児院出身の学園都市の認定理術師でアジュール商会の外部委託顧問でカフェの共同経営者のルリエラ」
それでいい。
それがいい。
私はそう答えたい。
親のことは考えても答えが出ないから、考えるだけ無駄だからきっぱり諦めよう。
自分のことを知りたいとは思うけど、親が欲しいとは思わないから親を自分から探すことはしない。
寧ろ、今の私にとっては親など面倒ごとでしかない。
私は今の生活を気に入っている。今の私で満足している。
私は変化を望まない。
私は私のままでいい。
親を知らない私でいい。
自分がそう認めて受け入れたら心が軽くなった。
このままあの青い空へ飛んでいけそうな程に軽い。
私は知らないうちにずっと親を知らない自分を自分で責めていたようだ。
親を知らないままでは駄目だと、親が分からないなんて普通ではないと自分を非難していた。
親を知らないままでいることを自分に許すことができなかった。
今やっと私は自分が親を知らないということを許すことができた。
私は空を飛ぶ代わりにその場で青い空を見上げたまま片足を軸にして身体をくるくると軽やかに回転させて、スキップしながら屋上を後にした。
そのまま完全に浮足立ったままで自分の部屋へと帰ってしまい、ライラに一人でこっそりと外出したことがバレてしまったが、私の心はずっと軽いままだった。
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる
竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。
評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。
身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。
ウォーキング・オブ・ザ・ヒーロー!ウォークゲーマーの僕は今日もゲーム(スキル)の為に異世界を歩く
まったりー
ファンタジー
主人公はウォークゲームを楽しむ高校生、ある時学校の教室で異世界召喚され、クラス全員が異世界に行ってしまいます。
国王様が魔王を倒してくれと頼んできてステータスを確認しますが、主人公はウォーク人という良く分からない職業で、スキルもウォークスキルと記され国王は分からず、いらないと判定します、何が出来るのかと聞かれた主人公は、ポイントで交換できるアイテムを出そうとしますが、交換しようとしたのがパンだった為、またまた要らないと言われてしまい、今度は城からも追い出されます。
主人公は気にせず、ウォークスキルをゲームと同列だと考え異世界で旅をします。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる