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第7章 私はただ自由に空が飛びたいだけなのに
90 茶飲み話
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ジュリアーナからの説明で私が誘拐されていた時に何があったのか粗方把握はできた。
話が一通り済んだところで私とジュリアーナはすっかり冷めてしまったバームで喉を潤して一息つく。
良い豆で丁寧に淹れられたバームは冷めていても飲められる味だ。しかし、やはり淹れたての熱いバームの味には劣る。
そんなことを考えていたら、タイミングを見計らったかのように部屋の外から淹れたてのバームと氷菓をメイドが持ってきてくれた。
超能力でもあるのかと疑うくらいに素晴らしいタイミングだ。
私とジュリアーナは熱いバームと冷たいミルクアイスを味わいながら先程までの重い話とは異なり、他愛ない会話をのんびりと交わす。
そうした会話の中で、突然ジュリアーナがどうでもよいことのようにリース男爵家のことを話題に上げた。
「そう言えば、リース男爵家のことだけど、内々で取り潰されることが決定したわ。まだ正式には決まってはいないのだけれど、あの二人は爵位と貴族の地位を剥奪されて、身分を平民に堕とされてから処罰されることになるから、死刑とまではいかなくても最低でも30年くらいは平民用の犯罪者施設に収監されることになるでしょうね」
ジュリアーナはそう言った後にアイスを掬って一口食べたが、私はアイスを口に運ぼうとしていた手が止まってしまった。
この国では犯罪を犯した時の身分で裁かれるのではなく、裁かれるときの身分で適用される法と刑罰が決まるようだ。
平民用の犯罪者収容施設は強制労働を課される。人里離れた炭鉱などで手枷と足枷を着けたままで奴隷のように働かされる。そんな環境と状況で30年も生き永らえることはほぼ不可能だ。実質終身刑に近い刑罰だ。
私は行儀が悪いと思いながらも、アイスを載せたスプーンを口には運ばずに皿に戻した。
「‥‥もし、貴族として今回の件の処罰を受けたらどのような刑罰を受けることになるのですか?」
何と言えばいいのか分からなかった私はどうでもいいことをジュリアーナに尋ねてしまう。
ジュリアーナは再びアイスを一口食べた後、口の中のアイスが溶けると私の質問に真面目に答えてくれた。
「そうね‥‥、貴族であるなら自分よりも爵位が低い相手の一族を誘拐、監禁、暴行、脅迫などしたら、爵位差にもよるけれど、相手への賠償金の支払い程度で済むでしょうね。自分よりも爵位が高い相手の場合は普通に爵位の剥奪になるかしら?あまり、貴族間でのこういう事件は表沙汰にはしないことが多いから詳しくは分からないわ。貴族同士の問題で国に訴えでて公式に処罰してもらうとなると国を巻き込むことになり、国力の低下にも繋がってしまうこともあるから‥‥」
ジュリアーナは私の質問に正確に答えられないことを謝るように申し訳なさそうに私を見た。
私は慌てて首を振ってジュリアーナへ感謝を述べる。
「い、いいえ!教えてくださってありがとうございました。私がこの国の刑法について何も知らなかったので安易に聞いてしまいました。今度、学園の刑法の講義を受けるか、本を読むかして自分でしっかり勉強しておきます」
自分が知らないことを相手に聞いて簡単に答えを得ようと楽するなんて相手の知識の搾取でしかない。
まずは自分で調べるなり、勉強するなりして努力するべきだ。
私は自分の無知ではなく、楽をしようとした怠惰を恥じた。
知らないことはお互い様なのに、尋ねた側へ尋ねられて答えられなかった側が謝る必要なんてどこにもない。
ジュリアーナは法律の専門家でも私の先生でも無いのだから、何でも教えてくれるとジュリアーナに甘えすぎていた私が悪い。
ジュリアーナは私の態度に気を悪くした様子もなく、「勉強して知ることができたら、今度わたくしに教えてね」と優しく笑ってくれた。
私はジュリアーナの微笑みにひと安心して、先程食べかけたアイスを再び口へと運んだ。
ジュリアーナはバームの入ったカップを手に持って話しかけてきた。
「それでね、あの二人は今はまだ裁判を待っている状態で首都の牢屋に入れられているの。今ならまだ面会は可能なのだけれど、ルリエラはあの二人に会いたい?今のこの機会を逃せば2度とあの二人と会うことはできなくなるわ」
そう私に告げた後、ジュリアーナは優雅にバームを飲んだ。
私は口にスプーンを入れた状態で固まってしまった。
ジュリアーナからの思いもしなかった提案に私は思考だけでなく肉体まで停止してしまう。
ジュリアーナがカップを音を立てずにテーブルに戻した頃にやっと口からスプーンを引き抜いて皿に置いた。
肉体が動いたのと同時に思考も動き出したが、答えは考えるまでもなく既に決まっている。
「‥‥ジュリアーナ、私はリース男爵夫妻には会いたくありません。いえ、会う気がありません。あの二人に会う意味も必要もありません。何の用事も無いのにわざわざ会おうとは思いません」
私はジュリアーナの目を見てはっきりとそう告げた。
「そう、分かったわ」
ジュリアーナはそれ以上は何も言わずに再びバームを飲んだ。
私もそれ以上は何も言わずに黙ってアイスを食べた。
それからは再び他愛もない内容の会話で盛り上がった。
私は内心で安堵していた。
ジュリアーナがリース男爵夫妻のことを茶飲み話として軽く扱ってくれたことに救われた。
もし、真剣な真面目な話として取り上げられていたら、あんなに簡単に流せなかったかもしれない。
腐っても産みの親なのだから、最後にもう一度会うべきか、もっと話すべきか、何か伝えるべきか、そんなことをいろいろと考えて悩んだと思う。
ジュリアーナのおかげで深く重く慎重に考えることをせずに浅く軽く雑に扱うことができた。
そうすることが許された。自分へ許すことができた。
私の中には産みの親へ何の情も無く、期待も無く、望みも無い。
社会的にも親子関係は認められていない。
だから、赤の他人として、今回の事件の単なる加害者として扱っていいはずだ。
それなのに彼らをそのように扱うことに心のどこかで罪悪感を覚えてしまう自分がいる。
やはり、産みの親のことをまだ完全には割り切れていないようだ。
頭や感情では割り切れているのに、無意識の部分ではまだ親への捨てられない義務感や責任感のようなものが残っている。
それらから解放されるにはまだ時間がかかりそうだ。
ジュリアーナはそんな私に配慮して、全く何の配慮もしていないように装って私の重荷にならないようにリース男爵夫妻の話をしてくれた。
私はそんなジュリアーナの気遣いに感謝しながらも、ジュリアーナの望み通りにその気遣いに気付いていないように振る舞った。
それが今の私にできる精一杯の恩返しだ。
話が一通り済んだところで私とジュリアーナはすっかり冷めてしまったバームで喉を潤して一息つく。
良い豆で丁寧に淹れられたバームは冷めていても飲められる味だ。しかし、やはり淹れたての熱いバームの味には劣る。
そんなことを考えていたら、タイミングを見計らったかのように部屋の外から淹れたてのバームと氷菓をメイドが持ってきてくれた。
超能力でもあるのかと疑うくらいに素晴らしいタイミングだ。
私とジュリアーナは熱いバームと冷たいミルクアイスを味わいながら先程までの重い話とは異なり、他愛ない会話をのんびりと交わす。
そうした会話の中で、突然ジュリアーナがどうでもよいことのようにリース男爵家のことを話題に上げた。
「そう言えば、リース男爵家のことだけど、内々で取り潰されることが決定したわ。まだ正式には決まってはいないのだけれど、あの二人は爵位と貴族の地位を剥奪されて、身分を平民に堕とされてから処罰されることになるから、死刑とまではいかなくても最低でも30年くらいは平民用の犯罪者施設に収監されることになるでしょうね」
ジュリアーナはそう言った後にアイスを掬って一口食べたが、私はアイスを口に運ぼうとしていた手が止まってしまった。
この国では犯罪を犯した時の身分で裁かれるのではなく、裁かれるときの身分で適用される法と刑罰が決まるようだ。
平民用の犯罪者収容施設は強制労働を課される。人里離れた炭鉱などで手枷と足枷を着けたままで奴隷のように働かされる。そんな環境と状況で30年も生き永らえることはほぼ不可能だ。実質終身刑に近い刑罰だ。
私は行儀が悪いと思いながらも、アイスを載せたスプーンを口には運ばずに皿に戻した。
「‥‥もし、貴族として今回の件の処罰を受けたらどのような刑罰を受けることになるのですか?」
何と言えばいいのか分からなかった私はどうでもいいことをジュリアーナに尋ねてしまう。
ジュリアーナは再びアイスを一口食べた後、口の中のアイスが溶けると私の質問に真面目に答えてくれた。
「そうね‥‥、貴族であるなら自分よりも爵位が低い相手の一族を誘拐、監禁、暴行、脅迫などしたら、爵位差にもよるけれど、相手への賠償金の支払い程度で済むでしょうね。自分よりも爵位が高い相手の場合は普通に爵位の剥奪になるかしら?あまり、貴族間でのこういう事件は表沙汰にはしないことが多いから詳しくは分からないわ。貴族同士の問題で国に訴えでて公式に処罰してもらうとなると国を巻き込むことになり、国力の低下にも繋がってしまうこともあるから‥‥」
ジュリアーナは私の質問に正確に答えられないことを謝るように申し訳なさそうに私を見た。
私は慌てて首を振ってジュリアーナへ感謝を述べる。
「い、いいえ!教えてくださってありがとうございました。私がこの国の刑法について何も知らなかったので安易に聞いてしまいました。今度、学園の刑法の講義を受けるか、本を読むかして自分でしっかり勉強しておきます」
自分が知らないことを相手に聞いて簡単に答えを得ようと楽するなんて相手の知識の搾取でしかない。
まずは自分で調べるなり、勉強するなりして努力するべきだ。
私は自分の無知ではなく、楽をしようとした怠惰を恥じた。
知らないことはお互い様なのに、尋ねた側へ尋ねられて答えられなかった側が謝る必要なんてどこにもない。
ジュリアーナは法律の専門家でも私の先生でも無いのだから、何でも教えてくれるとジュリアーナに甘えすぎていた私が悪い。
ジュリアーナは私の態度に気を悪くした様子もなく、「勉強して知ることができたら、今度わたくしに教えてね」と優しく笑ってくれた。
私はジュリアーナの微笑みにひと安心して、先程食べかけたアイスを再び口へと運んだ。
ジュリアーナはバームの入ったカップを手に持って話しかけてきた。
「それでね、あの二人は今はまだ裁判を待っている状態で首都の牢屋に入れられているの。今ならまだ面会は可能なのだけれど、ルリエラはあの二人に会いたい?今のこの機会を逃せば2度とあの二人と会うことはできなくなるわ」
そう私に告げた後、ジュリアーナは優雅にバームを飲んだ。
私は口にスプーンを入れた状態で固まってしまった。
ジュリアーナからの思いもしなかった提案に私は思考だけでなく肉体まで停止してしまう。
ジュリアーナがカップを音を立てずにテーブルに戻した頃にやっと口からスプーンを引き抜いて皿に置いた。
肉体が動いたのと同時に思考も動き出したが、答えは考えるまでもなく既に決まっている。
「‥‥ジュリアーナ、私はリース男爵夫妻には会いたくありません。いえ、会う気がありません。あの二人に会う意味も必要もありません。何の用事も無いのにわざわざ会おうとは思いません」
私はジュリアーナの目を見てはっきりとそう告げた。
「そう、分かったわ」
ジュリアーナはそれ以上は何も言わずに再びバームを飲んだ。
私もそれ以上は何も言わずに黙ってアイスを食べた。
それからは再び他愛もない内容の会話で盛り上がった。
私は内心で安堵していた。
ジュリアーナがリース男爵夫妻のことを茶飲み話として軽く扱ってくれたことに救われた。
もし、真剣な真面目な話として取り上げられていたら、あんなに簡単に流せなかったかもしれない。
腐っても産みの親なのだから、最後にもう一度会うべきか、もっと話すべきか、何か伝えるべきか、そんなことをいろいろと考えて悩んだと思う。
ジュリアーナのおかげで深く重く慎重に考えることをせずに浅く軽く雑に扱うことができた。
そうすることが許された。自分へ許すことができた。
私の中には産みの親へ何の情も無く、期待も無く、望みも無い。
社会的にも親子関係は認められていない。
だから、赤の他人として、今回の事件の単なる加害者として扱っていいはずだ。
それなのに彼らをそのように扱うことに心のどこかで罪悪感を覚えてしまう自分がいる。
やはり、産みの親のことをまだ完全には割り切れていないようだ。
頭や感情では割り切れているのに、無意識の部分ではまだ親への捨てられない義務感や責任感のようなものが残っている。
それらから解放されるにはまだ時間がかかりそうだ。
ジュリアーナはそんな私に配慮して、全く何の配慮もしていないように装って私の重荷にならないようにリース男爵夫妻の話をしてくれた。
私はそんなジュリアーナの気遣いに感謝しながらも、ジュリアーナの望み通りにその気遣いに気付いていないように振る舞った。
それが今の私にできる精一杯の恩返しだ。
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