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38、イスウエンの旗本-1
しおりを挟む「美波浮者!」
目の前に飛び込んできたのは、マッカリと見慣れた木の天蓋だった。
見渡して、自分の部屋だとわかった。
いきなり旬さんの左手がわたしの視界を占領した。
「大丈夫か!?」
普段書き文字の旬さんが、びっくりマークを使う事はめったにない。
「う、うん、大丈夫……。わたし眠りこけちゃったの?」
本来なら、わたしは修練場の見える回廊にいたはずだ。
勉強会が終わってからも目が覚めなかったから、部屋に連れて来られたんだろう。
でも、そんなに眠りが深かったんだろうか。
マッカリが眉を下げて、はあと息をついた。
「よかった……。もう十日もお目覚めにならなかったんですよ……!」
「十日……?」
旬さんがわたしの頬に触れて、じっと止まっている。
「十日って、勉強会から、十日たったの? わたし、そんなに眠っていたの?」
「はい、今クランに流信を送ります」
「えっ、マッカリもつぼみで流信が送れるようになったの?」
「はい、それよりも、今はお体の回復が先です」
べッドから出ようとしたら、マッカリに止められた。
「わたし、大丈夫だよ、全然気分も悪くないし……」
「そういうことは、こちらをご覧になってからおっしゃってください」
マッカリが差し出した鏡を見た。
丸い鏡の中から、げっそりと頬のこけた自分が見返してきた。
うわあっ……、なにこれ、ひど……!
「十日も食べずにいたらこうなるのは当たり前です。水分だけはなんとかお飲み頂けたからよかったものの……。ゼンジ、美波浮者が目覚めました。早くこちらへ来てくださいな!」
マッカリはわたしにもわかるようにゼンジさんへの流信を言葉でも表した。
え、え、えー……?
わたしはまた浦島太郎状態だ。
僧侶たちだけでなく、いつの間にかマッカリまで自由につぼみの流信を使いこなしている。
十日の間に、一体なにがあったというのだろう。
ゼンジさんとムッタさんが揃ってやってきた。
「今度の今度は僕も予想できませんでした! とにかく美波浮者が目覚めて安心しました!」
「今、薬房に急いで薬湯をつくらせています。美波浮者、わたしに脈を診させてください」
いつもはゼンジさんがやってくれる脈診を、ムッタさんがしてくれた。
そのほかに目の裏や舌を見て、いろいろと質問をしたうえで、少し薬湯の配合を変えますといって部屋を出て行った。
ゼンジさんがムッタさんと同じように、わたしのあちこちを診察した。
「十日も寝ていたわりに、元気そうですね」
「十日も寝ていたなんて、鏡の中の自分を見なければとても信じられないです……」
「なにがあったのか、もう説明したのかい。マッカリ」
「いいえ、まだですわ」
ゼンジさんが勉強会以降のことを話ししてくれた。
「勉強会の後半で、旬浮者の浮信を送るために、美波浮者はコルグ流者に精神弛緩の誘い受けました。美波浮者が眠り、旬浮者は何回か試行を重ねた結果、美波浮者の回線を使って、つぼみの持ち主に浮信を飛ばせるようになりました。そのあと、つぼみを経由した治癒にも成功しました。対面で行うよりかはその威力が落ちますが、遠隔治癒が可能だということが明らかになりました。
その後、僧侶たちの訓練も区切りがつき、勉強会を終えて、美波浮者を起こそうと旬浮者が声をかけましたが、美波浮者は目覚めません。コルグ流者が睡眠が深い様子だから、一日くらい眠ったままかもしれないというので、その日は様子を見ることになりました。しかし、美波浮者は一日どころか十日も眠りこけたままでした。
三日目くらいまでは、それでもまあ大丈夫だろうと思っていたのですが、四日五日と経つうちに、これはまずいかもしれないと、美波浮者を目覚めさせるために、あらゆる策が講じられました。旬浮者を始め、僧侶たちが美波浮者に浮流ょ送ったり、気つけの薬を試したり、香を焚き、クワンランも鳴らされました。それでも、美波浮者は全く目が覚めなかったのです」
「そ、そうだったんですか……」
「眠っている間、どんな気分でしたか? 夢など見ましたか?」
「……あ、そうだ、旬さん、わたし、ようやくわかったの。あのつぼみを使えば、エレベーターでイスウエンに行けるんだよ」
わたしの頬に張り付いていた旬さんがようやく離れた。
「つぼみがランドマークピンになって、つぼみの保持者の意識とつながるんだろう? つぼみの保持者がいったことのある場所に、エレベーターが飛ばせる」
「えっ、旬さん、なんでもう知っているの? まさか、もうそこまでできるようになっていたの?」
「違う。前に熱でもうろうとしながら美波が自分でいっていただろう」
「あ……、そういえばそうだったね。わたし、しゃべった覚えがないから、全然忘れていたよ……。っていうか、その意味が分からなかったの。意識がつながるとか、つぼみがランドマークになるとか、全然わからなかったんだけど、夢の中で、わたしの浮がね、みんなのつぼみとつながっていくのが見えたの。光の地図の上に立っていたんだよ、わたし」
「光の地図?」
「うん、わたしの浮が細い細い蜘蛛の糸みたいな光が、イスウエンのハインリヒさんまでつながっていたの」
「ハインリヒがもうイスウエンに戻ったっていう事か?」
「それはわたしにはわからない。でも、多分そうじゃなくて、その人の出身地っていうかホームタウンていうのかな、そこに繋がるみたいなの。クルミ餅分布図のお陰なんだよ」
「それはよくわからんが、とにかく、美波のはじめての浮術が出来そうだってことだな」
「わたしの浮術……? わあ、そっか! これがわたしの浮術なんだ……!」
日本語がそれほどわからないゼンジさんとマッカリは、わたしがひとりはしゃぐ姿を見て、二人同時にわたしをいさめた始めた。
「美波浮者、落ち着いて下さい。今はお体が心配です」
「また熱をお出しになったら、わたしがクランにどやされますわ」
「ご、ごめん、うれしくて……」
「うれしいのはいいですが、少しはわたしたちを安心させてくださいな。まずは重湯からですね、ゼンジ」
「そうだね。美波浮者、食欲はありますか?」
「そういわれれば、おなかが空いてる気がする。……あっ、コロッケ、食べ損ねた……!」
「残念ですが、油の多いものは消化に悪いですから二、三日様子を見て判断します」
「うあ~ん……、楽しみにしていたのに……」
「美波浮者、どっちにしろお寺の予算では、二回目のコロッケは半年後になりそうですよ」
半年……!?
そ、それもそうかあ……、あんなにたくさんの油を使って、ソースにもたくさんの野菜や果物や香草が入ってるんだもんね。
それにしても、半年かあ……。
うう、なんで十日もぐっすり眠っちゃったんだろう……。
「こんなことなら、精神弛緩の術なんて受けるんじゃなかったよう……」
旬さんが、うなだれるわたしの腕をとんとんと叩いた。
「イスウエンに行けばたべられるんじゃないか?」
「あっ、そっか!」
どうせクランとゼンジさんのお披露目式が終わったらそのつもりでエレベーターの改良をする予定だったんだもんね。
別にコロッケのためというわけじゃないけど、目標が改めてはっきりしたおかげで、やる気も出てきた。
イスウエンの浮者たちに会って、地球に帰るための浮術の研究について聞きたい。
もしそれがだめなら、旬さんをこちらの世界に呼ぶための術。
よくよく考えてみたら、わたしと旬さんはようやく目的地に向かって大きく踏み出せる状態になったということだ。
うう、ここまで一年くらいかかってるよ……。
これがゲームの世界だったら、発売から一年たっても、まだ始まりの町からすすんでないってことだよね。
なにその、進まなさ加減……、やる気なさすぎ……。
ていうか、やる気がないわけじゃない。
やりたいけど、そもそもの話、わたしがリアルでPRGっていうのが無理があるんだってば。
だけど、魔導アイテムのおかげで、わたしも旬さんと協力すれば初めて不思議な力が使えそうなわけです!
ようやく、本格的にクエストできそうな感じになってきた……!
よしっ、早く体力を回復して、新しい浮術でエレベーターを使って、イスウエンに行ってみよう!
と決意を新たにしたのはよかったのだけれど、気持ちとは裏腹に、十日も何も食べていなかったわたしの胃は、なかなかスムーズに食べ物を受け付けられなかった。
一日目は重湯でも苦しくて、白湯やはちみつを溶かしたお水を飲むので精いっぱいだった。
三日目から重湯、五日目からお粥になって、いつものお膳に手を付けられるようになったのは八日目からだった。
このころになると、マシンくんやムラークくん、新たに触りの鑑定を受けられた面々がお礼とお見舞いをしに来てくれるようになった。
クランとゼンジさんが市場で果物や甘味を買ってきて来れたり、檀家さんが特別に一品増やしてくれたりして、わたしは次第に体調と頬の丸みを取り戻していった。
体力が回復して出発の準備が整ったのは、目覚めてからゆうに一カ月があまりが過ぎた夏の盛りだった。
ハナムンのカレンダーでは、こちらへ来て一年と一カ月になる。
「また美波浮者を送り出す日が来るなんて、なんだか妙な気分です」
「今度はいってもすぐに戻ってこれるから、気持ち的には全然気楽だよ」
クランがまた新しい靴をくれた。
クランの花の香りが焚き締められた刺繍の入った高価な白い靴だ。
前回もだったが、どうして外履きなのに絹の靴なんだろうと思っていたら、ハナムンでは女性に良い靴を履かせることで、その家で大事にされているということを示す風習があるのだそうだ。
「美波浮者は我が寺の大事なお姉様ですから。今度こそちゃんと付与を掛けましたので、必ず無事にお戻りになれると思います」
「ありがとう、クラン」
「本当なら、わたしがお供したかったのですが……」
クランがなんとも残念そうに肩を下げた。
我が寺といいつつも、結婚したばかりのクランが簡単に他領地へ旅に出ることはクム家の体面的にできないのだそうだ。
「心配いらないわ、クラン。イスウエンは何度も行っているからわたしがちゃんと案内いたします。あなたはサイシュエンから一度も出たことがないでしょう? 行っても足手まといよ」
「その言い方は気に食わないけど、今回はマッカリ、あなたに美波浮者のことをお願いするわ。ゼンジから預かった薬もちゃんと持ったわね?」
「ええ、ここに。薬の名前もちゃんと控えたわ」
マッカリが手荷物をしっかと見つめた。
本来なら寺に身を預けられているマッカリが他領地に出ることはできないはずだが、これまでの模範的な行いが評価されたことと、イスウエンに詳しいという理由で、同行が特別に許されたのだ。
エレベーターの定員は四名。
残りの二名は、カーツさんとムラークくんだ。
カーツさんは実力と経験、そしてこれまでの経緯をあわせても妥当な選定だ。
本来ならもう一人はローワンさんになるはずだったが、ムラークくんはハインリヒさんに頼まれた星座盤を持参するために同行する。
マシンくんがまたもがっかり、というより、珍しくちょっぴりムラークくんに嫉妬していたが仕方ない。
実際のところ、ムラークくんよりカーツさんのほうがハインリヒさんに会えるのを楽しみにしていると思う。
顔には出していないけど、首から下げたランヤードリングをどこか誇らしげに身に着けている。
「ひとまずは、物見遊山というと語弊があるけど、様子見だから、場合によっては暗くなる前に戻ってくるよ」
「そうでしたね、イスウエンでも突然の来訪に準備が間に合わないこともあるでしょうし」
わたしと旬さんは、イスウエンの前に、遠近取り混ぜて、いくつかの既知・未知の町村へエレベーターでの移動を試みていた。
基本的には、目的地に行ったことがある者をにつぼみをつけてもらい、さらにエレベーターに同行してもらった。
その試行のいずれもが成功したので、イスウエンにも間違いなく行けるはずだ。
わたしの光の地図はどのように発動するのかというと、実は、わたしにまっく実感がなかった。
夢の中ではあんなにはっきり見えていたのに、わたしの目に見えないばかりか、他の人も旬さんの浮は感じられても、わたしの浮は微弱すぎてほとんどわからないのだという。
はじめてのときは、アニメか映画みたいになにかあるんじゃないかとどきどきしたけど、これまでと同じように旬さんの灰色のエレベーター乗って、ボタンを押すだけなので、新たな感動は依然ない。
旬さんが作り出したエレベーターに、四人で乗り込んだ。
コルグさんをはじめ、ほとんどの僧侶と檀家さんたちが見送りに来てくれた。
「それじゃあ、行ってきます」
「お気をつけて、旅のご無事を!」
プシュッとドアが閉まった。
旬さんの指示で、わたしはボタンを押す。
ぐっと重力がかかったと思うと、ガラスごしの背景が高速で過ぎ去っていく。
はじめてエレベーターに乗ったマッカリとムラークくんがそろって声を上げた。
「きゃあっ、なんて速さ……!」
「わあっ、空を飛んでいます! これで星空を眺めたらすごくきれいですね」
「ああ、そうだよね。今度やってみたらいいかもね」
「本当ですか!?」
旬さんに聞いたら、すこし考えていた。
「それならエレベーターじゃなくて全方位見渡せるような形状の方がいいだろうな。考えてみよう」
「そっか……。んーと、飛行船? 気球? パラグライダー? あ、航空機みたいなのとか?」
「一番良さそうなのは、空飛ぶ円盤だと思うけどな。上がガラス張りの」
「えっ、UFO? 旬さん、UFOまでつくれるの?
「わからん、やってみないことには」
そんな話をしている間に、カウンターの数字が二桁になり、ぐんぐん地上が近づいてきた。
見下ろすと、眼下にこれまで見た中で一番広い町が広がっていた。
「ここが、イスウエン? すごくおおきな町だね」
「まあ、上から見たことはございませんでしたが、こんなに広い町でしたのね。あ、あそこが大将軍の住むお城ですわ」
「うわあ、お城……!」
マッカリの指す方を全員で見下ろす。
大将軍の城というのだから日本のお城のような姿を想像していたけれど、ぱっと見た感じだと中国や首里城、それにいろんなアジアの雰囲気をところどころ混ぜ合わせたような広大な城だった。
「美波、どこに下ろすか指示してくれ」
「えっと……、マッカリ、町の中でエレベーターが降りても大丈夫そうな広場とかはあるかな?」
「あの市場の辺りが開いています。町の人たちには驚かれるでしょうけれど、降りれそうですわ」
「いや、美波浮者、一旦町から外れた門の外に降りた方がいいと思います。見たこともない四角い物体が空から突然降りてきたら、普通は警戒すると思います。浮者に攻撃されたら、わたしの手には負えませんし、カウンターが発動してしまうとまずいのでは」
「あ、そっか。旬さん、一旦町の外に降りるよ。そのまままっすぐ進んで」
「わかった」
エレベータが町はずれの丘の上に降り立った。
ドアが開いて、外に出ると、町はもう間近に見えた。
「あそこが門のようです。美波浮者、少し距離がありますが、大丈夫ですか? わたしが先に行って馬を手配してまいりましょうか?」
「美波浮者、そうしてもらいましょう。せっかくの靴を汚すことはありませんわ」
ああ、そっか……。
前回も絹の靴を履いている間、わたしはほとんど馬の上にいたので、靴はそれほど汚れなかったのだ。
でも、あれくらいの距離ならわたしでも大丈夫だと思う。
「ううん、大丈夫。体力も戻ってきたし、朝ごはんもしっかり食べたから。晴れているし、靴もそんなに汚れないと思う」
「そうですか……。では、行きますが、無理はなさらずいつでもつらくなったらおっしゃってください」
「はい」
四人で門に向かって歩き出した。
わたしは大丈夫だと思っていたけれど、実際歩き始めたと同時に、遠慮のない直射日光にぐっと汗ばんできた。
ありゃ……、これって、結構きついかも……。
エレベーターの中が快適だったせいか、わたしは今夏の真っ盛りだということをうっかり考えていなかった。
「け、結構暑いですね……」
「やはり馬を用意すればよかったですね。今から日陰を探すより、わたしがお運びしたほうが早いでしょう。美波浮者、よろしいでしょうか?」
「……すみません、よろしくお願いします……」
この歳で背負われるのは、ちょっと恥ずかしいとは思うけれど、ここで意地になってみんなに迷惑をかけるほうがよくないよね。
そう思って素直にお願いすることにした。
すると突然、カーツさんがわたしの膝を掬い、いわゆるお姫様抱っこ状態になった。
「わあっ、なんで!?」
「どうかなさったのですか?」
「だ、だって、おんぶかと思ったので……!」
「これまでも何度かこのようにしてお運びしておりますが……」
そ、そうなんだ……。
わたしが気を失っていたりしたから覚えていないだけなのか。
だけど、なにこれ、恥ずかしすぎる!
旬さんにもこんなふうにお姫様抱っこされたことないのに!
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