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-2nd stage- NHKドラマ「ひとりでしにたい」ご覧になりましたか?
ドラマ「ひとりでしにたい」わかりみがありすぎる件-6
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続いて、第5回のログをお届けします。おさらいですが、あらすじはコチラ。
ー引用(ここから)ー
(5)ビビるな!闘え!崇めよ、ガンジー
「終活」には資産運用も大事だが、まず無駄な支出がないかチェックする事も重要。そこで保険会社勤務の元彼・健太郎(満島真之介)から勧められて入った保険を見直そうと鳴海(綾瀬はるか)は健太郎と会うことに。久しぶりの再会に鳴海は少しだけときめく。現れた健太郎はかつてより輝いて見えた。一方、そんな鳴海の様子を見て、もやもやする那須田(佐野勇斗)は鳴海の気を引く為に意外な行動に出る。それは「無視」だった。
―引用(ここまで)ー
最終回の前哨となる第5話、ご覧になられましたでしょうか? 今回は面白かった! 何度も声を上げて笑いました。那須田の毒親についての重苦しい描写にハラハラしたものの、ここへきて個人的に刺さるコメディ要素が炸裂。今回はとても楽しめました。ただまあ、もはや終活というよりは那須田が受けたネグレクトや精神的虐待、いじめにフォーカスが当たっていたので、まあ、終活についてはやや薄い印象でしたね。ペット保険とか親の介護マンションとか、情報がなかったわけではなかったですけど。しかも最後に来て、なにやら弟の嫁の地雷がぶち抜かれた模様。次週の最終回への引きもバッチリでした。
それでは、第5話の気になったポイントを私なりに残しておきたいと思います。
1、「舐められ」に根本的解決はない。毅然と対処し続けるだけ。同時に自分も誰かを「舐めて」いる
2、家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード
3、生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合うか
1、「舐められ」に根本的解決はない。毅然と対処し続けるだけ。同時に自分も誰かを「舐めて」いる
まずは、前回ドラマのアンサーとして、元彼と再び会っての交流が描かれました。物語では、元彼がすんなりと謝ってくれましたが、鳴海は同時に過去の自分が彼のことを「舐めた」態度であしらっていたことを突き付けられました。そして、メモ2の、「家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード。雑な意識のままじゃ生き抜けない」ということに気がつきます。
ただ、実際の社会では、女性は男性に舐められています。「痴漢」や「ぶつかりおじさん」「パワハラ」「セクハラ」「受験では同じ成績なら女子を落とす」「就職格差」「給与格差」などいろいろありますが、つい先日私も女性だからという理由で完全に「舐められ」たことがありましたので、一つの事例として残しておきます。
休日、用があって会社に寄ったのですが、そのさい敷地内に工事車両が止まっていました。何も聞いていなかったので、声をかけて尋ねると、責任者らしき男性がずかずかとやって来て「すみません、作業者止めさせてもらいます」とだけ言ってさっさと去っていきました。はあ?もらいます? もらってもいいですか?だろうが! と、納得できなかったので、改めて作業員の一人にいいました。「作業が終わってからでいいので、責任者の名刺を下さい。社長に報告しますので」このとき、作業者の5、60代のおじさんは「はい」と答えたものの、こちらと目も合わせませんでした。そのあと、先ほどと同じ責任者が名刺を持って頭を下げにきました。もしもそのまま帰ったら写真を撮っておいて警察に通報してやろうと思っていたので、次から事前に一言連絡してくださいと注意して、ひとまず許してあげました。
どうでしょう? これって、相手が女だから舐めているとしか思えない、そう思いませんか?
ちょうど、ドラマを見たり、このエッセイを書きながらいろいろ考えていたりしたので、毅然とした態度で臨めましたが、自分自身「まあいっか」と舐められをスルーしてしまう自分が体に染みついていることに気付きました。ドラマの中では鳴海の母雅子がこういいます。
「私はこの服の下にタトゥーを入れてるんだぞと思うだけで毅然とした態度が取れる。でもね、これはあくまでも防衛手段よ。基本は逃げるが勝ち。自分より強い相手に向かうなんて馬鹿がやることよ」
その後鳴海も言うように、体力的に絶対的不利な女性は、立ち向かうより、流したり逃げたほうが生存確率が上がります。いちいち男性の、あるいは誰かからの舐められにつっかかっていては、こちらのHPは削られ続けるだけです。難しい所ですね。特に昭和のおじさん・おじいさんは女を下に見るのがあたりまえの世代。
とはいえ、私も女男、年上年下、○○世代、というくくりで見たり、ステレオタイプとしてしか理解せずに、誰かを「舐めて」生きていることかあると思います。いや、というか、あるので、喧嘩両成敗と言えばそうですね…。毅然と対応するのは自分や自分の未来を守るために大切。でも同時に、逃げたり流すことも大切。そして相手を無暗に舐めたり起こらせたりしないことも大切。もう、時と場合によるとしか私には言えません。
2、家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード
ドラマでは「一人で生きていていくということは世間に舐められ続ける」ということに捉われて那須田に「話しかけるんじゃねえ!」と声を荒げてしまった鳴海が、今度は那須田にシカトを食らいます。元彼に対して15年経っても忘れないほどの遺恨を残してしまい、15年越しにようやくそのことに気が付いた鳴海は、那須田との関係にも遺恨を残してはならないと一生懸命那須田に声を掛けようとしますが、スルーを食らい続けます。
「私は無自覚に健太郎(元彼)の尊厳を傷つけていた。家族なら無駄に傷つけてもどうにか許される。多少のもめごとは何とかなるし、めったなことでは縁は切れない。だが他人にそんな雑なことをしたら15年経ったら忘れないほどの遺恨になる。家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード。雑な意識のままじゃハードモードを生き抜けるわけがない」
無視という暴力を受けながらも、非暴力を訴えたガンジーをあがめているらしい鳴海は、那須田の無視に負けずに、自分の何が悪かったのかを考え続けます。そして、あるタイミングで那須田の方から鳴海に話しかけてくるのですが、そこで那須田にまつわる暗い過去が明らかになるのでした…。
3、生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合うか
このくだりは少し終活から離れた印象を受けますが、そこはやはりNHKなので社会問題についてはしっかり描いていくスタンスのようです。同時に、もともと孤独死や終活になみなみならぬ興味を持っていたのは那須田の方でしたよね。今、巷では若者も終活について情報を集めたり見守りサービスなどを利用する人もいるそうなので、このドラマはそうした若者の終活についても描こうという意図があるのかもしれません。
さて、久々に話しかけてきた那須田ですが、鳴海と仲良くなりたいのに、親から受けて来た虐待によって体や意識に染みついた忌まわしい方法でしか人とコミュニケーションができないと話します。那須田はその話をする中で、ズバズバと欠点を指摘し(正論で攻撃)、鳴海の地雷を踏み(敵意)、鳴海の手首を強くつかみ(暴力)、怯えさせ(威圧)ます。また、鳴海を無視することで心理的に支配しようとしたこと、鳴海は危険に鈍いので気を付けたほうがいいと言い別れを口にして去っていきます。
ここでのシーンは、ドキュメンタリーやニュースでも取り上げているNHKだからこそ、しっかり表現しきらないといけない部分でしょう。それでも、鳴海が傷つけられたらどうしよ~(実際手首にあざをつけられ、恐怖させられたわけですが)と実際見ていてハラハラしてしまいました。人によっては那須田が怖くて見れなかったという人もいるかもしれませんね。
この後、鳴海は内省しつつ、母に電話してこんな言葉をもらいます。
「でもね、逃げるは役に立つけど、恥とも思ってないけど、後悔にはなる。ああ、バカでもいいからあの場で言い返しておけばよかった。30年経った今でも後悔している。このまま死ぬまで後悔する。相手は死んでるんだもん。でもあんたはまだ選べるんじゃない?」
そして、ここから鳴海のターンが始まります。ここでの語りっぷりは、鳴海のオタクキャラがよくいかされていて個人的にはたくさん笑えるポイントがありました。虐待などの暗いテーマをこうして笑いで描いてくれるところが、改めてこのドラマのいいところだと思います。
「簡潔に言わせてもらうと、君は思ったよりやばいやつだ。だが借りは返したい。今度は私が君を論破する番だ!」
「山口さんが?」
「そして私が何か悪いことをしたせいで、したくもないモラハラムーブをするようになってしまった。でも君は聞く耳を持たなかったよね。それはなぜか、万が一にも私の行動に正当性があったら自分の優位が崩れてしまうかもしれないから。支配するつもりしかないじゃん!」
「だからそう言ってますよね、自分で。」
「君の家のこと、DQN両親かと勝手に思ってたんだけど、実は真逆なんじゃない? 私言われるまで気づかなかったのよ、君の支配行動に。なのになんで自分からネタバレしちゃった? 実際に捕まえた、がキャッチアンドリリース。さらに逃した獲物にアドバイス。親切かーーー!!!」
多分鳴海は、那須田との関係に遺恨を残さないために自分なりに一生懸命、那須田の言動を一つ一つ頭の中で問い直しっていったのでしょう。その結果、那須田は支配できるのに、鳴海を支配しなかった事実にたどり着きます。まあ、そのときの気持ちを那須田は那須田ターンのときに自分の口ではっきり言ってますけどね。
「見捨てられたような気分になって自分が悪いような気分になる。そんな時に話しかけられてどんなひどい言葉でも嬉しい。もうこの人の機嫌を損ねないようにしようとする。すごいですよね、このやり方。そりゃ面白くって何度もやりたくなっちゃいますよね。…でも、俺は全然面白くないです。そんなおびえたような顔をさせても…。」
那須田との関係がどうなるのか結末は次回に期待するとして、鳴海は「モラハラのエリート教育を受けた、もはや化け物。」の那須田をこう評します。
「君の本性はメンヘラモラハラDV野郎。になりきれない、ただのいい子。」
「俺の資質がどうであろうと俺はそういう人間なんです。」
「那須田君。そうやってただのいい子のくせに、自分は呪われし一族に生まれたサイコ野郎になろうとしているの、一般的になんて言うか知ってる?中二病。」(鳴海、決めポーズ)
鳴海の決めポーズからの溜め、溜めからの中二病発言。これは笑ってしまいました。それに、那須田にとっても救いの一言でもあるんじゃないでしょうか。鳴海のオタクキャラがここで生きてきましたね。那須田ターン、鳴海ターンともに、長台詞や掛け合いはだいぶ端折って書き残しましたが、流れはこんな感じでした。個人的には第4話演出がBooだったので、第5話でけっこう回復しました。まあ、私も鳴海と同じオタク気質なのでそのせいもあるでしょう。
さて、実際のところはどうなんでしょうか。心理学だと、日本の家庭の8割が機能不全家族といわれています。ほとんどの人がわずかなりにもなにかしら家族や人間関係で悩みを持ちやすい状態にあるという事です。那須田のようにはっきりと虐待とかDVとかモラハラを受けて来た、というような生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合っていけばいいのか。これについては最終話、鳴海と那須田に見せてもらえるのでしょうかね。
来週も楽しみですね。最終回のあらすじはこちら。
ー引用(ここから)ー
(6)愛と書いてめんどくさいと読む
初回放送日:2025年8月2日
無視された事で逆に気になり、鳴海(綾瀬はるか)は那須田(佐野勇斗)を追いかけるようになる。那須田は「無視」をして鳴海の気を引いていた。それは子供の頃、親からされていた方法。那須田はネグレクトを受けていたのだ。「あなたと一緒に居たら普通の子になれる気がした」那須田は、鳴海に惹かれた理由を伝え、改めて告白をする。一方その頃、終活の為に和夫(國村隼)が「家を売る」と言い出し、実家は大騒ぎになっていた。
ー引用(ここまで)ー
ー引用(ここから)ー
(5)ビビるな!闘え!崇めよ、ガンジー
「終活」には資産運用も大事だが、まず無駄な支出がないかチェックする事も重要。そこで保険会社勤務の元彼・健太郎(満島真之介)から勧められて入った保険を見直そうと鳴海(綾瀬はるか)は健太郎と会うことに。久しぶりの再会に鳴海は少しだけときめく。現れた健太郎はかつてより輝いて見えた。一方、そんな鳴海の様子を見て、もやもやする那須田(佐野勇斗)は鳴海の気を引く為に意外な行動に出る。それは「無視」だった。
―引用(ここまで)ー
最終回の前哨となる第5話、ご覧になられましたでしょうか? 今回は面白かった! 何度も声を上げて笑いました。那須田の毒親についての重苦しい描写にハラハラしたものの、ここへきて個人的に刺さるコメディ要素が炸裂。今回はとても楽しめました。ただまあ、もはや終活というよりは那須田が受けたネグレクトや精神的虐待、いじめにフォーカスが当たっていたので、まあ、終活についてはやや薄い印象でしたね。ペット保険とか親の介護マンションとか、情報がなかったわけではなかったですけど。しかも最後に来て、なにやら弟の嫁の地雷がぶち抜かれた模様。次週の最終回への引きもバッチリでした。
それでは、第5話の気になったポイントを私なりに残しておきたいと思います。
1、「舐められ」に根本的解決はない。毅然と対処し続けるだけ。同時に自分も誰かを「舐めて」いる
2、家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード
3、生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合うか
1、「舐められ」に根本的解決はない。毅然と対処し続けるだけ。同時に自分も誰かを「舐めて」いる
まずは、前回ドラマのアンサーとして、元彼と再び会っての交流が描かれました。物語では、元彼がすんなりと謝ってくれましたが、鳴海は同時に過去の自分が彼のことを「舐めた」態度であしらっていたことを突き付けられました。そして、メモ2の、「家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード。雑な意識のままじゃ生き抜けない」ということに気がつきます。
ただ、実際の社会では、女性は男性に舐められています。「痴漢」や「ぶつかりおじさん」「パワハラ」「セクハラ」「受験では同じ成績なら女子を落とす」「就職格差」「給与格差」などいろいろありますが、つい先日私も女性だからという理由で完全に「舐められ」たことがありましたので、一つの事例として残しておきます。
休日、用があって会社に寄ったのですが、そのさい敷地内に工事車両が止まっていました。何も聞いていなかったので、声をかけて尋ねると、責任者らしき男性がずかずかとやって来て「すみません、作業者止めさせてもらいます」とだけ言ってさっさと去っていきました。はあ?もらいます? もらってもいいですか?だろうが! と、納得できなかったので、改めて作業員の一人にいいました。「作業が終わってからでいいので、責任者の名刺を下さい。社長に報告しますので」このとき、作業者の5、60代のおじさんは「はい」と答えたものの、こちらと目も合わせませんでした。そのあと、先ほどと同じ責任者が名刺を持って頭を下げにきました。もしもそのまま帰ったら写真を撮っておいて警察に通報してやろうと思っていたので、次から事前に一言連絡してくださいと注意して、ひとまず許してあげました。
どうでしょう? これって、相手が女だから舐めているとしか思えない、そう思いませんか?
ちょうど、ドラマを見たり、このエッセイを書きながらいろいろ考えていたりしたので、毅然とした態度で臨めましたが、自分自身「まあいっか」と舐められをスルーしてしまう自分が体に染みついていることに気付きました。ドラマの中では鳴海の母雅子がこういいます。
「私はこの服の下にタトゥーを入れてるんだぞと思うだけで毅然とした態度が取れる。でもね、これはあくまでも防衛手段よ。基本は逃げるが勝ち。自分より強い相手に向かうなんて馬鹿がやることよ」
その後鳴海も言うように、体力的に絶対的不利な女性は、立ち向かうより、流したり逃げたほうが生存確率が上がります。いちいち男性の、あるいは誰かからの舐められにつっかかっていては、こちらのHPは削られ続けるだけです。難しい所ですね。特に昭和のおじさん・おじいさんは女を下に見るのがあたりまえの世代。
とはいえ、私も女男、年上年下、○○世代、というくくりで見たり、ステレオタイプとしてしか理解せずに、誰かを「舐めて」生きていることかあると思います。いや、というか、あるので、喧嘩両成敗と言えばそうですね…。毅然と対応するのは自分や自分の未来を守るために大切。でも同時に、逃げたり流すことも大切。そして相手を無暗に舐めたり起こらせたりしないことも大切。もう、時と場合によるとしか私には言えません。
2、家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード
ドラマでは「一人で生きていていくということは世間に舐められ続ける」ということに捉われて那須田に「話しかけるんじゃねえ!」と声を荒げてしまった鳴海が、今度は那須田にシカトを食らいます。元彼に対して15年経っても忘れないほどの遺恨を残してしまい、15年越しにようやくそのことに気が付いた鳴海は、那須田との関係にも遺恨を残してはならないと一生懸命那須田に声を掛けようとしますが、スルーを食らい続けます。
「私は無自覚に健太郎(元彼)の尊厳を傷つけていた。家族なら無駄に傷つけてもどうにか許される。多少のもめごとは何とかなるし、めったなことでは縁は切れない。だが他人にそんな雑なことをしたら15年経ったら忘れないほどの遺恨になる。家族を持たないという生き方は他人との関係だけで生きるハードモード。雑な意識のままじゃハードモードを生き抜けるわけがない」
無視という暴力を受けながらも、非暴力を訴えたガンジーをあがめているらしい鳴海は、那須田の無視に負けずに、自分の何が悪かったのかを考え続けます。そして、あるタイミングで那須田の方から鳴海に話しかけてくるのですが、そこで那須田にまつわる暗い過去が明らかになるのでした…。
3、生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合うか
このくだりは少し終活から離れた印象を受けますが、そこはやはりNHKなので社会問題についてはしっかり描いていくスタンスのようです。同時に、もともと孤独死や終活になみなみならぬ興味を持っていたのは那須田の方でしたよね。今、巷では若者も終活について情報を集めたり見守りサービスなどを利用する人もいるそうなので、このドラマはそうした若者の終活についても描こうという意図があるのかもしれません。
さて、久々に話しかけてきた那須田ですが、鳴海と仲良くなりたいのに、親から受けて来た虐待によって体や意識に染みついた忌まわしい方法でしか人とコミュニケーションができないと話します。那須田はその話をする中で、ズバズバと欠点を指摘し(正論で攻撃)、鳴海の地雷を踏み(敵意)、鳴海の手首を強くつかみ(暴力)、怯えさせ(威圧)ます。また、鳴海を無視することで心理的に支配しようとしたこと、鳴海は危険に鈍いので気を付けたほうがいいと言い別れを口にして去っていきます。
ここでのシーンは、ドキュメンタリーやニュースでも取り上げているNHKだからこそ、しっかり表現しきらないといけない部分でしょう。それでも、鳴海が傷つけられたらどうしよ~(実際手首にあざをつけられ、恐怖させられたわけですが)と実際見ていてハラハラしてしまいました。人によっては那須田が怖くて見れなかったという人もいるかもしれませんね。
この後、鳴海は内省しつつ、母に電話してこんな言葉をもらいます。
「でもね、逃げるは役に立つけど、恥とも思ってないけど、後悔にはなる。ああ、バカでもいいからあの場で言い返しておけばよかった。30年経った今でも後悔している。このまま死ぬまで後悔する。相手は死んでるんだもん。でもあんたはまだ選べるんじゃない?」
そして、ここから鳴海のターンが始まります。ここでの語りっぷりは、鳴海のオタクキャラがよくいかされていて個人的にはたくさん笑えるポイントがありました。虐待などの暗いテーマをこうして笑いで描いてくれるところが、改めてこのドラマのいいところだと思います。
「簡潔に言わせてもらうと、君は思ったよりやばいやつだ。だが借りは返したい。今度は私が君を論破する番だ!」
「山口さんが?」
「そして私が何か悪いことをしたせいで、したくもないモラハラムーブをするようになってしまった。でも君は聞く耳を持たなかったよね。それはなぜか、万が一にも私の行動に正当性があったら自分の優位が崩れてしまうかもしれないから。支配するつもりしかないじゃん!」
「だからそう言ってますよね、自分で。」
「君の家のこと、DQN両親かと勝手に思ってたんだけど、実は真逆なんじゃない? 私言われるまで気づかなかったのよ、君の支配行動に。なのになんで自分からネタバレしちゃった? 実際に捕まえた、がキャッチアンドリリース。さらに逃した獲物にアドバイス。親切かーーー!!!」
多分鳴海は、那須田との関係に遺恨を残さないために自分なりに一生懸命、那須田の言動を一つ一つ頭の中で問い直しっていったのでしょう。その結果、那須田は支配できるのに、鳴海を支配しなかった事実にたどり着きます。まあ、そのときの気持ちを那須田は那須田ターンのときに自分の口ではっきり言ってますけどね。
「見捨てられたような気分になって自分が悪いような気分になる。そんな時に話しかけられてどんなひどい言葉でも嬉しい。もうこの人の機嫌を損ねないようにしようとする。すごいですよね、このやり方。そりゃ面白くって何度もやりたくなっちゃいますよね。…でも、俺は全然面白くないです。そんなおびえたような顔をさせても…。」
那須田との関係がどうなるのか結末は次回に期待するとして、鳴海は「モラハラのエリート教育を受けた、もはや化け物。」の那須田をこう評します。
「君の本性はメンヘラモラハラDV野郎。になりきれない、ただのいい子。」
「俺の資質がどうであろうと俺はそういう人間なんです。」
「那須田君。そうやってただのいい子のくせに、自分は呪われし一族に生まれたサイコ野郎になろうとしているの、一般的になんて言うか知ってる?中二病。」(鳴海、決めポーズ)
鳴海の決めポーズからの溜め、溜めからの中二病発言。これは笑ってしまいました。それに、那須田にとっても救いの一言でもあるんじゃないでしょうか。鳴海のオタクキャラがここで生きてきましたね。那須田ターン、鳴海ターンともに、長台詞や掛け合いはだいぶ端折って書き残しましたが、流れはこんな感じでした。個人的には第4話演出がBooだったので、第5話でけっこう回復しました。まあ、私も鳴海と同じオタク気質なのでそのせいもあるでしょう。
さて、実際のところはどうなんでしょうか。心理学だと、日本の家庭の8割が機能不全家族といわれています。ほとんどの人がわずかなりにもなにかしら家族や人間関係で悩みを持ちやすい状態にあるという事です。那須田のようにはっきりと虐待とかDVとかモラハラを受けて来た、というような生まれたときから人生ハードモードの人とどう付き合っていけばいいのか。これについては最終話、鳴海と那須田に見せてもらえるのでしょうかね。
来週も楽しみですね。最終回のあらすじはこちら。
ー引用(ここから)ー
(6)愛と書いてめんどくさいと読む
初回放送日:2025年8月2日
無視された事で逆に気になり、鳴海(綾瀬はるか)は那須田(佐野勇斗)を追いかけるようになる。那須田は「無視」をして鳴海の気を引いていた。それは子供の頃、親からされていた方法。那須田はネグレクトを受けていたのだ。「あなたと一緒に居たら普通の子になれる気がした」那須田は、鳴海に惹かれた理由を伝え、改めて告白をする。一方その頃、終活の為に和夫(國村隼)が「家を売る」と言い出し、実家は大騒ぎになっていた。
ー引用(ここまで)ー
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