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すしネタ探偵!シャリの上にも三年
【第3巻:エビと風船と、風に舞ったスカート事件】
しおりを挟む「すいませーん、エビ、まだ回ってこないんですけどー!」
ランチタイム。グルグル寿司本店のレーン上から、エビを求める客の叫びがこだまする。
「まさか……エビ、エビ、エビばっかり注文されるなんて、エビデンス取れてないわ!」
「ボケに証拠求めるなや、平っち!」
今日も絶好調、すしネタ探偵・須々木平正(通称・平っち)と、ツッコミバイトリーダー・平目イサキ(通称・イサキちゃん)の名コンビが、謎という名のネタをさばいていく!
「エビ、全部なくなってんねんけど!」
イサキちゃんが叫んだ。まさかのエビ全滅。
「昨日あんだけ仕込んだやん。てことは……消えた。シュリンプ・バニッシュや!」
「ちょっとおしゃれに言うな!」
しかももう一つ、妙な光景が。
――店内に、カラフルな風船が大量に浮かんでいた。
「お子さま連れイベントなんかしてへんよな? なんで風船?」
さらに事件を混沌とさせたのが、カウンター席の女性客が立ち上がったとき。
突然風が吹いて、彼女のスカートがふわっと舞い上がったのだ。
「キャーーーッ!!」
その瞬間、店内の誰かが何かを落としたような音がした。
「ちょっと待って。今、スカートと風船と……音? おいイサキちゃん、これ、三段落ちか!?」
「やかましいわ!」
事件の核心は、風船にあった。
大量の風船の中に、1個だけ異常に重いものがあったのだ。
中には、なんと真空パックのエビがびっしり。
「まさか、エビを風船で隠して浮かせてた!?」
「浮いてない浮いてない!逆に沈んでんねん!」
どうやらこれは、冷蔵庫にあったエビを誰かが持ち出して風船に詰め、店内で目立たないように保管していたようだ。
そしてスカート事件の直後、その風船が割れかけて“ポンッ!”と音を立てたのだった。
「そして犯人は……この制服のスカートや!」
「スカートが犯人ってどういう理屈やねん!」
「つまり、この風に舞うスカートで注目を集めてる間に、犯人は風船を処理しようとしたんだよ。まさに“風”のトリック!」
「言うてることが3割くらい感覚やねん!」
結局、犯人は新人バイトのマナミちゃん。
「エビが余ってるって聞いて、誕生日サプライズでお母さんにエビ風船をプレゼントしたくて……」
「そもそも風船にエビ詰めるって発想が斬新すぎるわ!」
店長・海老沢(通称・エビテン)が涙ながらに叫んだ。
「……ネタの裏には、サプライズがあるんだよ!」
事件は丸く収まり、回転レーンには新鮮なエビが踊り出す。
風船はきれいに片付けられ、スカートは……まあ、しっかり押さえてね。
「今回の教訓は……エビも風船も、ほどほどが一番ってことだな!」
「あと、風には気をつけろや!」
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