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第三部
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宇野沢課長と高部のひとつ後ろの席には、唯香の大学時代の友人の佐藤栞、関谷歩美、谷川遥が横並びで座っていた。在学中はよく4人でつるんでいて、卒業後数年はよく4人で飲みに行ったりしていたのだが、歩美と遥がほぼ同時期に結婚したのを機に、何となく既婚組の歩美と遥、未婚組の唯香と栞という線引きがされてしまい、4人全員で会う機会はほとんどなくなってしまっていた。
「ねえ、栞、唯香のお相手の方って、どんな方なの?」
歩美が左隣に座っている栞に尋いた。歩美の右隣りに座っている遥も身を乗り出してきた。
「実際にお会いしたことはないんだけど、唯香から送ってもらった写真あるから見る?」
と、栞が答えると、
「えーっ! 見たい、見たいっ!」
と、ふたりは、はしゃいだ。
栞が、唯香にLINEに送ってもらったツーショット写真を表示させて、スマホを歩美に手渡すと、歩美と遥は、「わあっ」と声を漏らした。
「何なのぉ? この美男美女! 私の旦那と雲泥の差よっ!」
歩美が、妬ましそうに言い、
「まさに『美人の特権』だよねえ……」
と、遥が、ほうっと息を吐きながら言ったが、唯香の苦労をよく知っている栞は内心複雑な気持ちだった。スマホを栞に返しながら、歩美が、
「ところで、栞は、和樹君と結婚しないの?」
と訊いてきたので、栞は、
「実は……先週、プロポーズされた」
と答えた。
「ねえ、栞、唯香のお相手の方って、どんな方なの?」
歩美が左隣に座っている栞に尋いた。歩美の右隣りに座っている遥も身を乗り出してきた。
「実際にお会いしたことはないんだけど、唯香から送ってもらった写真あるから見る?」
と、栞が答えると、
「えーっ! 見たい、見たいっ!」
と、ふたりは、はしゃいだ。
栞が、唯香にLINEに送ってもらったツーショット写真を表示させて、スマホを歩美に手渡すと、歩美と遥は、「わあっ」と声を漏らした。
「何なのぉ? この美男美女! 私の旦那と雲泥の差よっ!」
歩美が、妬ましそうに言い、
「まさに『美人の特権』だよねえ……」
と、遥が、ほうっと息を吐きながら言ったが、唯香の苦労をよく知っている栞は内心複雑な気持ちだった。スマホを栞に返しながら、歩美が、
「ところで、栞は、和樹君と結婚しないの?」
と訊いてきたので、栞は、
「実は……先週、プロポーズされた」
と答えた。
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