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第三部
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中々、誓いの言葉を発さない唯香。緊張しているのだろうと、然程気にしていなかった牧師も岡崎もチャペル内のゲストたちも、無言の時が三十秒ほど過ぎたあたりで異変を感じ、ざわざわとし始めた。岡崎が唯香の方を向き、
「どうした? 大丈夫か?」
と、心配そうに尋いてきた。ブライダルスタッフの指示を受けたらしい牧師が、
「新婦 成瀬唯香、あなたは、ここにいる新郎 岡崎遼を、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いまあすか?」
と、再度、唯香に、誓いを促す言葉を問い掛けてきた。しん、と、静まり返った空間に、
「誓えません!」
という、唯香の言葉が響いた。
「What did you say?」
(何と言いましたか?)
狼狽した様子の牧師が唯香に訊いた。
「I said i could’nt marry this person,sorry」
(私は、この人とは結婚できませんと申し上げたのです、ごめんなさい)
牧師へそう告げると、唯香は、くるりと祭壇側を背にし参列者側を向き深くお辞儀をし、純白のヴェールを上げ、
「お父さん、お母さん、親戚一同、お忙しい中、貴重なお時間をつくって頂きご参列頂いた皆さま、心の底から陳謝致します。私、成瀬唯香は、新郎・岡崎遼と永遠の愛を誓うことができません!」
と、満面の笑みを浮かべて言った。
「どうした? 大丈夫か?」
と、心配そうに尋いてきた。ブライダルスタッフの指示を受けたらしい牧師が、
「新婦 成瀬唯香、あなたは、ここにいる新郎 岡崎遼を、健やかなるときも病めるときも、富めるときも貧しいときも、妻として愛し、敬い、いつくしむことを誓いまあすか?」
と、再度、唯香に、誓いを促す言葉を問い掛けてきた。しん、と、静まり返った空間に、
「誓えません!」
という、唯香の言葉が響いた。
「What did you say?」
(何と言いましたか?)
狼狽した様子の牧師が唯香に訊いた。
「I said i could’nt marry this person,sorry」
(私は、この人とは結婚できませんと申し上げたのです、ごめんなさい)
牧師へそう告げると、唯香は、くるりと祭壇側を背にし参列者側を向き深くお辞儀をし、純白のヴェールを上げ、
「お父さん、お母さん、親戚一同、お忙しい中、貴重なお時間をつくって頂きご参列頂いた皆さま、心の底から陳謝致します。私、成瀬唯香は、新郎・岡崎遼と永遠の愛を誓うことができません!」
と、満面の笑みを浮かべて言った。
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