死んでも死んでも死に切れない

りく太

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5.クエストの内容を聞こう

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「ギフトが使えない?」

「そんな事あるか?って思うだろ。俺自身も不思議でいろいろ調べたよ。そしたらどうやら、先祖返りっていうのかな。俺はドラゴンとしての力が強すぎて、人間が持つべき加護であるギフトを使うことができなかったんだ」

「先祖返り…だから将軍は強力な雷を使うことができるのですか?先ほど私を殺したように」

「ころ…いや、それは本当にすまなかった。謝ってする話じゃないが、殺すつもりはなかったんだ。ただこの強力すぎる雷の力は、先祖返りといえど人間の身を持つ俺はには些か過ぎたる力すぎて…恥ずかしい話だが緊張すると勝手に外部に放出されてしまうんだ」

「つまり、私は将軍の緊張のせいで感電死したと」


天下の大将軍か私如き小娘と握手するぐらいでなに緊張してるんだ。ん?緊張して感電…それすらも嘘か?
いや、嘘ではない…気がする。
これは、読めたぞ…


「将軍は緊張などの自分感情をコントロールするためにギフトを使えるようにしたいということですか?」


そう聞くとペルクナス将軍は「その通りだ!」と花が咲くような笑顔と見せてきた。
美男子の笑顔とは素晴らしいものである。だがこの喜怒哀楽が私を殺す雷を引き起こす原因だ。
もう少し彼にはギフトなど使わなくても感情をコントロールする術を身につけていただきたい。


「考えるに、そのギフトを使えるためのクエストに私が呼ばれたってことですか?」

「あぁ、君の考えに間違いはないよ」

「で、そのためには私はなにをしたらよいのでしょうか?」

「ギフトの解放条件は、女性の中に果てる事だ」

「…すみません。学がない私にはちょっと、いや、いささかおっしゃっている言葉のニュアンスがわかりかねます。下町とお貴族様では意味が違う言葉かと存じます」

「それはすまない。そうだな…単刀直入にいうと中出しするという事だ」


はいアウト!!!!!
数分前まで、殺されるかもと怯えていたが、とんだセクハラクエストだな!今度は怒りしかない!


「下品なことを言っているのはわかってる。君の性を金で買おうとしていることも、申し訳なく思う」

「はぁ…」


もうどう取り繕うが変態イベントにしか感じられない。でもどうせ逃げられないし、さっさと一発やって報奨金もらったほうが話が早い気がする。
顔だけ見たらこの将軍はイケメンだし。


「ドラゴンが姫と一緒になるため人間になったと先ほど言ったな。それはつまり男女の契りを交わしたということだ。それによりドラゴンは人間になったと考えている。つまり先祖返りの俺がより人間に近づくには契りを交わすことが必要だ」

「つまり誰かとセックスする必要があると…それって冒険者ギルドに頼むより花街のお姉さま方に依頼したほうが良い案件では?」

「…俺は…屍姦をする趣味はない」

「し、かん…?」

「その…君と握手するだけでも緊張して感電死させてしまった俺が、事に及ぼうとするとさらに甚大な被害を出すことは明白だろ…?」


こ、こいつ!!!拗らせ童貞か!!!!
手に触れただけでも落雷レベルの稲妻を叩き込んでくるのに、もし万が一ペルクナス様の甲が私の乙に収まった時にやられたら…
ひぇ…中から電撃BBQされるって事…?


「いやいやいや、無理ですって!!!」

「いや君ならできる!むしろ君にしか頼めない!どうかニア、俺を救ってくれ…!」


そう言って潤んだ瞳で見られては…
はぁ…クエストの条件聞いたからにはただでは帰してくれないだろうし。私の実力じゃ将軍には勝てやしない。
どうせ、この将軍とセックスしなきゃ生かしてお屋敷から出してもらえないならさっさと突っ込んで終わらせて欲しい、が…痛いのは嫌だな…


「わかりました。ただ、一つこちらも条件があります」

「どんな条件だい…?」

「それは、ペルクナス将軍が私に触れても雷を出さないくらい慣れるまで段階を踏んでください。慣れた暁にセックスしましょう!!」


そんな私の発言に、ペルクナス将軍は拳を握りしめ、顔を真っ赤にして「ありがとう…!」と呟いた。

こうして、私の将軍に中出しされるためのクエストが始まった。
できることなら始まらないで欲しかった…
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