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20歳の誕生日
しおりを挟むですが結局、今回は全員お断りすることにいたしました。
まだ離婚して間もないということを理由にして。
それからは本当に大変な一年でした………
と言いたいところだけど、実際はそれまでとあまり変わらない一年でした。
元夫は外で仕事をしていたので、ずっと領地のことは私一人がしていたし、毎日仕事が…と言って遅くに帰ってきていたせいであまり会う時間も多くはなかった……
よくよく考えてみると、元夫がいる時間と言うのは私の普段の生活の中で多くはなかったみたいなのです。
だから急にいなくなってしまってからもあまり不便さもありませんでしたし、家族や友人達が心配してくれ、できる限り会いに来ようとしてくれるので寂しさもありませんでした。
こう振り返ると、私もきっと悪いのですね。
だって、もっと夫に寂しいと伝えたり、一緒にいたいと伝えていれば何か変わっていたのかもしれません………
いえ、今さら考えたところで仕方ありませんね。
さぁ、今日私は20歳になります。
離婚してから1年も経ちました。
そろそろ本格的に新しい方を探さなければいけませんね……
そんなことを思うと少し憂鬱ですが、ミナに着替えを手伝ってもらい、朝食をとるためサロンへ向かいます。
あら………?今日は廊下のお花が真っ赤なバラなのね。
とても綺麗だわ。
サロンへ着くと、机の中心にも赤いバラが飾られた花瓶が置いてあります。
「ねぇ、ミナ、今日は赤いバラがいたるところに……あら?ミナ?」
私がミナに話かけようと振り返るといつの間にかミナの姿がありませんでした?
なにか急ぎの仕事でもあったのかしら。
私は先に座っていようかしらと思い、足を進めた時、扉が開く音がしました。
カチャ
「ミナ?………ダグラス?」
振り返るとミナではなく、赤い花束を持ち、髪型を整え、タキシードを着たダグラスがいました。
まるで今からパーティーにでも行くようです。
「ダグラス、どうしたの?それにその格好、今日はお出かけ?」
私が不思議そうに聞くとダグラスが私の方に近寄ってきます。
「ステファニー・トリアーノ嬢。
あなたにお話があります。
僕は侯爵家の3男でつげる家もない。だから成人すれば平民になってもおかしくなかった。
でもどうしても諦めたくないものがあった。
そのために留学した。そして必死に勉強して弁護士という資格を取得した。
そして、ようやく僕自身に伯爵位を与えられることになったんだ。
まだ伯爵位だけど……伝えることを許してほしい………
僕のただ一人のプリンセス、ステフ。
僕と結婚してください」
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