【完結】ご結婚おめでとうございます~早く家から出て行ってくださいまし～

どうしてこんなことに【ミカリーナ】③

今日やっと外に出してもらえるって聞いて喜んでたのに裁判だった。
もうお父様たちが悪いならそれは仕方がないから早く私を連れてってよ。

私は愛されているんだからみんな許してくれるわ！
だって愛されているんだもの。

それなのに裁判では見かけたことがある女たちが私のことを見ながら
「私は侯爵家の娘。男爵家のあなたなんかが目の前を歩かないでと背中を押された」とか
「伯爵家のあなたにはこんな宝石もったいないわ。代わりに私がつけてあげるわ」とか
言われたことを侮辱罪や窃盗罪だと言ってくるの。

勘違いも大概にしてほしいわ。
淑女として事実を教えてあげているのに侮辱罪だなんて。
これだから教育ができていない女はいやなのよ。


それなのに私に言い渡された判決はすべて有罪。

なんでよ！！！


そして、修道院でも娼館でもなく、連れていかれるのは鉱山。

なんで？なんでなのよ！！！
そんなところ女性が行くべきではないでしょう！

せめて娼館なら、今までみたいに愛されると思っていたのに。

どうしてなの！！！


傍聴席にはお姉様がいるわ。しかも第3皇子と私のエヴァンズ様と一緒に！

「姉なんだから妹を庇うのが当然でしょう」

「姉なんだから私と変わりなさいよ」


どうしてお姉様は最初から侯爵家にいたのに、また私が追い出されるの！？

今度は私の番なのに！！早く私と変わりなさいよ！！！！！！