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「「はぁ??」」

父も母もびっくり。そうですよね。つい先ほど私もそれやりました。

「伯爵にしておくには問題が生じるほどの財力。それによって議会の一部からは伯爵領の一部没収などということまで案に上がってしまったほど。そして今回ドレスを国の国産品と定めることによりさらなる混乱が生じるでしょう。しかし私が臣籍降下し、ナシェルカ伯爵家に入る。そうすることで誰も口を出せなくなります。それだけでなく、婚約さえ公表してしまえば陞爵することさえ問題はなくなる。

まぁ、婚約に関してはこれだけではなく単純に私がサリー嬢と婚約したいと思ったからでもあります。領地の現状を正確に把握し、その問題点さえ改善しようとする着眼点に手腕。パーティでは自分で商品を着飾り売り込みすらやってのけました。こんな女性きっともう出会うことはないでしょう。どうか私とサリー嬢を婚約させて頂けないでしょうか」

………………

もうなんとも不思議な空気が流れております。
誰も口を開くことが出来ず、ただただ沈黙が流れています。

そんな沈黙を破ったのはお父様でした。

「第二王子殿下、大変魅力的なご提案ではございますが、、お断りさせて頂きます」

………………お父様……


なんで?どうしてなの?

こんなに魅力的な提案はきっとないのに、どうしてなの?


あんな馬鹿な婚約者を婚約者にしといて、、どうしてなの??



「ナシェルカ伯爵、なぜでしょうか」

「サリーは先日婚約破棄されております。それは私が結んでしまったが為の婚約でした。娘にはなんの落ち度もないのに娘に『婚約破棄された娘』のレッテルを貼ってしまった。だから私は娘に、もうそういう婚約を望みたくないのです…」

お父様…………




ほんとに空気が読めない!
その気遣いは今ではないでしょう!!!

あれ?でも、私が婚約破棄された事フレッド様はご存知なのかしら?



「んんっ!第二王子殿下、失礼いたします。私から一つよろしいでしょうか」



私がふとそんなことを思っていると、お母様が声を上げられ、「サリーは先日婚約破棄されております。それはご存じですか?」と私の心を呼んだかのような質問をしてくれます。それに対しフレッド様は「はい。存じておりますが、サリー嬢に非はないと考えております」と応えております。やはりデイヴから聞いてますわよね。

「そうですか。なら安心いたしました。サリー、あなたはこのお話どう考えているの?」

お母様が私に意見を求めてくれます。
そうですね。私がここでしっかりと意思表示しなければ。
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