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再婚編
53※
私の体は彼の巨大な熱を驚くほど自然に受け入れていた。初めての時のような痛みや抵抗はない。何度も何度も、求められるたびに私の中は彼の形に馴染んできているような気がする。
それからヴィクトル様は苦しげな吐息を漏らしながら、私の最奥へと深く、重く腰を沈めた。彼が動くたびに布が擦れる音と、中に満ちる生々しい音が交互に重なった。
「あ……ん、んぅ……っ、ヴィクトル、さま……っ」
優しく、けれど確実に私を支配していくその動きに私は腰を浮かせて彼に縋り付いた。激しく求められるのも嬉しいけれど、こうして慈しむように私の反応を一つ一つ、拾い上げるような挿入も好きだから。
「私の……中、ヴィクトル様で……いっぱいです……」
動きが徐々に熱を帯び、ゆっくりと深くなっていく。一突きのたびに頭の芯がとろりと溶けるような快楽が背骨を駆け抜けた。
「もっと脚を開け……お前の奥の、一番熱いところを……もっと俺に寄越せ」
「は、い……」
ヴィクトル様の命令に従うように私はさらに深く、自分を彼へと曝け出した。大きく開かれた私の脚を彼は逃さぬよう強引に固定する。
「っ、あ……あぁっ、んんっ……」
最初はゆっくりで……少しずつ、打ち込まれる動きが上がっていく。規則正しく、一回ごとに重みを増す衝撃。内側の柔らかな肉壁が猛々しい質量に圧し広げられ、悲鳴を上げる。
「そうだ、いい顔だ……俺を見ろ……その……涙を浮かべた目で、俺だけを」
赤い髪が乱れる。汗ばんだ彼の額から滴り落ち、私の肌を濡らす。彼の青い瞳が快楽に溺れ、視界が滲んでいる私をどこまでも追い詰めていた。
「は……っ、ふぅ……っ、ヴィクトル、様……っ」
「お前の中……締め付けが強すぎて……っ……離したくなくなる」
肉と肉がぶつかり合う生々しい衝突音が静かな寝室に鳴り響く。その音が聞こえるたび、私は自分が彼に獣のように貪り尽くされているのだと実感させられた。激しい動きが繰り返されるたびに下着の紐が肌に食い込み、さらなる刺激を呼び起こす。
ヴィクトル様の腰が打ち付けられるたび、私は彼の名を呼び、その愛に押し潰されそうになりながらも、歓喜の声を上げ続けた。
「あ……っ、も、う……だめ……っ、ヴィクトル様、いっ、ちゃいます……んんっ」
彼は最後に私の最奥を突き破るような深い一撃を叩き込み、そのまま私を壊さんばかりの力で抱き寄せた。
「……お前が望んだ通り……っ……激しく……俺のすべてを叩き込むぞ……」
ヴィクトル様の声はもはや掠れ、獣のような凄みを帯びていた。彼は私の腰を両手で掴むと、指が肌に食い込むほどの力で自分の方へと引き寄せる。逃げ場を完全に塞がれた私はその質量を正面から受け止めた。
「あ、あぁっ!」
一突きごとに脳の芯まで痺れるような衝撃が突き抜ける。規則正しく繰り返されていたリズムは荒々しい衝動に塗り替えられた。ベッドは激しく軋み、肉がぶつかり合う。
「ヴィクトル、さま……っ、ヴィクトル様っ……」
「……っ、ふ……っ、ユミル……っ!」
ヴィクトル様の動きがさらに深く、最後の一撃を叩き込むように止まると、私はシーツを強く握りしめた。極限まで高まった快感の波が、一気に押し寄せてくると全身が反り、痙攣する。
「あ……っ……ああっ!」
ヴィクトル様の身体が強張ると同時に内側に熱いものが溢れ出すのがわかった。彼が溜め込んできた情欲のすべてを私という器の中に注ぎ込んでいる。ヴィクトル様は私の肩に顔を埋め、喉の奥で押し殺したような声を上げた。
そして、ヴィクトル様は荒い息を吐きながら私の体の上に重なった。
静まり返った寝室に二人の乱れた呼吸と、まだ熱を持った身体が離れる微かな音だけが響く中、私の内側を満たす彼の熱は脈打つような余韻を残したまま繋がっていた。
「ヴィクトル様……手繋いで……」
私は右手を彼の方へとそっと差し出した。視界の中でヴィクトル様の大きな手が私の手を包み込む。指と指が深く、隙間なく絡み合う。私たちの体温がそこからも溶け合っていくようだ。
「……ユミル……」
ヴィクトル様は再び私の唇を塞いだ。それは先ほどの荒々しいものとは違い、どこまでも深く、粘りつくようなキスだった。絡み合う舌先が、私たちの魂まで一つに結びつけようとする。
「んん……っ、ふ、ぅ……っ」
キスを交わしながら、ヴィクトル様は繋いだ手に力を込め、私の腰を優しく、けれど確実に揺らし始めた。中に入ったままの彼の熱が、私の内壁を柔らかくなぞる。
「あ、ぁ……っ、ヴィクトル様……っ」
絶頂の余韻が残る場所をとろけるような微震が刺激する。ヴィクトル様はキスの合間に熱い吐息とともに私の奥深くへ、残りの熱をすべて絞り出すように注ぎ込んだ。
◆
静まり返った寝室には肌と肌が激しくぶつかり合う音だけが執拗に響き渡っていた。私はヴィクトル様の逞しい首にしがみつき、彼の膝の上に跨るようにして、対面で深く繋がったまま、すべてを預けている。
激しく重なり合う身体の中で私はヴィクトル様の腰に自分の足を回し絡ませていた。もっと深く、もっと強く、彼自身を私の中に縫い付けてしまいたいという、どうしようもない衝動に駆られて。
「ヴィクトル様……もっと……もっと……」
ヴィクトル様の両手が私の腰を強く掴み、上から下へ、下から上へ、と刻むように身体を導く。中では熱くて、固くて、私の中でまだぱんぱんに広がっている。
私の頼りない体は彼の膝の上で跳ねるように揺れ、貧相な胸がレース越しに彼の胸板に擦れ合うたび、甘い痺れが背筋を駆け上がった。
「ユミル……お前が望むなら、壊れるまで注いでやる……」
彼は私の絡めた足に応えるように力強く、一気に突き入れた。私の内側が、その熱と硬さによって、隅々まで満たされる。繋がった部分がより深く、強く擦れ合う。
「っあ……ああっ!」
突き上げられるたびに私の体は彼のものになる。逃げ場のない快楽が頭のてっぺんまで突き抜け、レースがついた下着は今や汗と体液にまみれて無惨に乱れていた。
「もっと……もっと、ヴィクトル様が……欲しい……」
口から出る言葉はもはや、理性的なものではない。ただの切実な渇望だった。
この人の熱、この人の力、この人のすべてを私の中に注ぎ込んでほしい。自覚している。私は完全にヴィクトル様に依存してしまっていた。
私はダメにされてしまったのかもしれない。
それからヴィクトル様は苦しげな吐息を漏らしながら、私の最奥へと深く、重く腰を沈めた。彼が動くたびに布が擦れる音と、中に満ちる生々しい音が交互に重なった。
「あ……ん、んぅ……っ、ヴィクトル、さま……っ」
優しく、けれど確実に私を支配していくその動きに私は腰を浮かせて彼に縋り付いた。激しく求められるのも嬉しいけれど、こうして慈しむように私の反応を一つ一つ、拾い上げるような挿入も好きだから。
「私の……中、ヴィクトル様で……いっぱいです……」
動きが徐々に熱を帯び、ゆっくりと深くなっていく。一突きのたびに頭の芯がとろりと溶けるような快楽が背骨を駆け抜けた。
「もっと脚を開け……お前の奥の、一番熱いところを……もっと俺に寄越せ」
「は、い……」
ヴィクトル様の命令に従うように私はさらに深く、自分を彼へと曝け出した。大きく開かれた私の脚を彼は逃さぬよう強引に固定する。
「っ、あ……あぁっ、んんっ……」
最初はゆっくりで……少しずつ、打ち込まれる動きが上がっていく。規則正しく、一回ごとに重みを増す衝撃。内側の柔らかな肉壁が猛々しい質量に圧し広げられ、悲鳴を上げる。
「そうだ、いい顔だ……俺を見ろ……その……涙を浮かべた目で、俺だけを」
赤い髪が乱れる。汗ばんだ彼の額から滴り落ち、私の肌を濡らす。彼の青い瞳が快楽に溺れ、視界が滲んでいる私をどこまでも追い詰めていた。
「は……っ、ふぅ……っ、ヴィクトル、様……っ」
「お前の中……締め付けが強すぎて……っ……離したくなくなる」
肉と肉がぶつかり合う生々しい衝突音が静かな寝室に鳴り響く。その音が聞こえるたび、私は自分が彼に獣のように貪り尽くされているのだと実感させられた。激しい動きが繰り返されるたびに下着の紐が肌に食い込み、さらなる刺激を呼び起こす。
ヴィクトル様の腰が打ち付けられるたび、私は彼の名を呼び、その愛に押し潰されそうになりながらも、歓喜の声を上げ続けた。
「あ……っ、も、う……だめ……っ、ヴィクトル様、いっ、ちゃいます……んんっ」
彼は最後に私の最奥を突き破るような深い一撃を叩き込み、そのまま私を壊さんばかりの力で抱き寄せた。
「……お前が望んだ通り……っ……激しく……俺のすべてを叩き込むぞ……」
ヴィクトル様の声はもはや掠れ、獣のような凄みを帯びていた。彼は私の腰を両手で掴むと、指が肌に食い込むほどの力で自分の方へと引き寄せる。逃げ場を完全に塞がれた私はその質量を正面から受け止めた。
「あ、あぁっ!」
一突きごとに脳の芯まで痺れるような衝撃が突き抜ける。規則正しく繰り返されていたリズムは荒々しい衝動に塗り替えられた。ベッドは激しく軋み、肉がぶつかり合う。
「ヴィクトル、さま……っ、ヴィクトル様っ……」
「……っ、ふ……っ、ユミル……っ!」
ヴィクトル様の動きがさらに深く、最後の一撃を叩き込むように止まると、私はシーツを強く握りしめた。極限まで高まった快感の波が、一気に押し寄せてくると全身が反り、痙攣する。
「あ……っ……ああっ!」
ヴィクトル様の身体が強張ると同時に内側に熱いものが溢れ出すのがわかった。彼が溜め込んできた情欲のすべてを私という器の中に注ぎ込んでいる。ヴィクトル様は私の肩に顔を埋め、喉の奥で押し殺したような声を上げた。
そして、ヴィクトル様は荒い息を吐きながら私の体の上に重なった。
静まり返った寝室に二人の乱れた呼吸と、まだ熱を持った身体が離れる微かな音だけが響く中、私の内側を満たす彼の熱は脈打つような余韻を残したまま繋がっていた。
「ヴィクトル様……手繋いで……」
私は右手を彼の方へとそっと差し出した。視界の中でヴィクトル様の大きな手が私の手を包み込む。指と指が深く、隙間なく絡み合う。私たちの体温がそこからも溶け合っていくようだ。
「……ユミル……」
ヴィクトル様は再び私の唇を塞いだ。それは先ほどの荒々しいものとは違い、どこまでも深く、粘りつくようなキスだった。絡み合う舌先が、私たちの魂まで一つに結びつけようとする。
「んん……っ、ふ、ぅ……っ」
キスを交わしながら、ヴィクトル様は繋いだ手に力を込め、私の腰を優しく、けれど確実に揺らし始めた。中に入ったままの彼の熱が、私の内壁を柔らかくなぞる。
「あ、ぁ……っ、ヴィクトル様……っ」
絶頂の余韻が残る場所をとろけるような微震が刺激する。ヴィクトル様はキスの合間に熱い吐息とともに私の奥深くへ、残りの熱をすべて絞り出すように注ぎ込んだ。
◆
静まり返った寝室には肌と肌が激しくぶつかり合う音だけが執拗に響き渡っていた。私はヴィクトル様の逞しい首にしがみつき、彼の膝の上に跨るようにして、対面で深く繋がったまま、すべてを預けている。
激しく重なり合う身体の中で私はヴィクトル様の腰に自分の足を回し絡ませていた。もっと深く、もっと強く、彼自身を私の中に縫い付けてしまいたいという、どうしようもない衝動に駆られて。
「ヴィクトル様……もっと……もっと……」
ヴィクトル様の両手が私の腰を強く掴み、上から下へ、下から上へ、と刻むように身体を導く。中では熱くて、固くて、私の中でまだぱんぱんに広がっている。
私の頼りない体は彼の膝の上で跳ねるように揺れ、貧相な胸がレース越しに彼の胸板に擦れ合うたび、甘い痺れが背筋を駆け上がった。
「ユミル……お前が望むなら、壊れるまで注いでやる……」
彼は私の絡めた足に応えるように力強く、一気に突き入れた。私の内側が、その熱と硬さによって、隅々まで満たされる。繋がった部分がより深く、強く擦れ合う。
「っあ……ああっ!」
突き上げられるたびに私の体は彼のものになる。逃げ場のない快楽が頭のてっぺんまで突き抜け、レースがついた下着は今や汗と体液にまみれて無惨に乱れていた。
「もっと……もっと、ヴィクトル様が……欲しい……」
口から出る言葉はもはや、理性的なものではない。ただの切実な渇望だった。
この人の熱、この人の力、この人のすべてを私の中に注ぎ込んでほしい。自覚している。私は完全にヴィクトル様に依存してしまっていた。
私はダメにされてしまったのかもしれない。
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