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再婚編
54※
「ユミル。俺も……お前無しではもう生きていけない体なんだ」
ヴィクトル様はそう言い捨てると、私の腰を両手で持ち上げ、重力さえも味方につけて、容赦のない最深部への侵攻を再開した。
「あっ、はぁ……っ、ん……あぁ……」
ふと、頭の片隅にぞっとするような不安がよぎる。
これほどまでに彼を求めるこの感情は本当に愛なのだろうか? それとも、彼によって作られた、歪んだ依存?
あの最初の結婚で植え付けられた、逃れられない運命への諦めと、彼からの激情的な奪取によって歪められた感情。この満たされている感覚は正常な愛情なのだろうか。
不安だ。この際限のない悦びの果てに私はどこへ向かうのだろう。
「ユミル」
「は、はい……ん……」
しかし、その不安も、次の瞬間、彼が私の唇を深く貪ったキスによって、快楽の熱の中に掻き消された。
◆
「……はぁ……っ、ん……」
身体、熱くて……ふわふわして……力、入らない……
ヴィクトル様は背後から容赦なくその熱を叩き込んでいた。
膝立ちの姿勢を強いられた私の体はもはや、自分の意思では動かない。彼の激しい腰の動きに合わせて、ただ喘ぐことしかできない。
意識は朦朧とし、時間の感覚はとうに消え去っていた。
「あ……っ、ぁ、あぁ……ヴィクトル、さま……」
もう、敏感すぎて、少し動くだけでビクビクしてしまう。ヴィクトル様の……熱いのが中ですごく、脈打ってる。
突き上げられる衝撃が加わるたび、私の体は前へとのめり出し、そのたびに彼の強い腕が私を強引に引き戻す。
私が何度も、幾度となく絶頂を繰り返した後も、彼は止まらなかった。私の体は快感で麻痺し、涙腺は緩み、喉からはか細い嗚咽しか漏れない。
「……ユミル、まだだ。お前の奥が……こんなに欲しがって、俺を離さないからな」
背中に覆い被さる彼の胸から、凄まじい鼓動が伝わってくる。
ヴィクトル様は私の散らばった髪をかき分け、剥き出しになったうなじへと深く、激しい吸い跡を残した。
「奥、擦られて……んっ……あ……そこ、だめ……また、きちゃ……んぅぅ……っ!あ、あぁぁぁっ……!」
限界を超えているはずなのに最深部を抉られるたび、新しい快楽が無理やり引き出される。
ヴィクトル様は膝立ちで震える私の腰をそのまま押し下げ、私の体を寝台に伏せさせた。四つん這いの体勢からさらに深く沈み込む、逃げ場のないうつ伏せの形。
「あっ……んんっ……」
彼は私の中で熱を持ったまま、再びゆっくりと、しかし確かな力で動き始めたのだ。背中からヴィクトル様のたくましい体がのしかかり、私の視界は白いシーツの波に埋もれる。
最近のヴィクトル様はいつも一回で終わらせてくれていた。私の体を気遣い、大切に壊れ物を扱うように。
だから今夜のこの終わりのない蹂躙に私は気づかされる。
ヴィクトル様、本当は……こんなに我慢していたんだ。
突き上げられるたび、記憶の蓋が音を立てて開く。
そうだ。かつて……私たちが一度目の結婚をし、まだ心がバラバラだった頃。
あの頃のヴィクトル様は子供を産ませるために何度も、何度も私を求めてきた。
拒むことも、愛を囁くことも許されなかったあの夜の、激しすぎる熱。離婚する前、私はたしかにこの熱さを知っていた。
「もっと……深く……お前の奥まで、俺で満たしてやる」
ヴィクトル様は私の腰を再び掴み、今度は肉がぶつかり合う重い音を立てて、最奥を叩くように突き入れ始めた。
「ぁ……あぁっ、ヴィクトル、さま……いい、です……もっと……もっと……奥……ずんって……突いてっ……いっぱい……いっぱいにしてっ……」
私はシーツを掴む手に力を込め、彼の重みを背中で受け止めながら、過去の痛みさえも快楽へと溶かしていった。
ヴィクトル様の腰の動きはさらに深さを増し、私の内側の最も敏感な場所を容赦なく抉り抜いていく。
「あっ……んんっ……!」
背中から浴びせられる熱風のような吐息と、絶え間なく打ち付けられる衝撃。私は何度目かもわからない、絶頂の波に飲み込まれた。内側が狂ったようにヴィクトル様を締め付け、熱い愛液が際限なく溢れ出す。
ああ……そうだった……
白濁する意識の中で、私は悟った。かつて彼に怯えていた頃の支配としての熱も、今、こうして愛し合っている愛情としての熱も。その本質は何も変わっていなかったのだ。
ヴィクトル様は変わったように見えて、本当は何も変わっていない。ただ、かつてほどの支配欲が今の形に姿を変えただけ。
ヴィクトル・レーゲンブルクという男の根底にある、私を支配し、所有し、すべてを暴き立てたいという欲望は消えることなくずっとそこにあったのだ。
変わったのはヴィクトル様ではなく私の方。
かつては恐怖でしかなかった彼のこの熱を今はたまらなく愛おしく、心地よいものとして受け入れられるようになった私自身。
「ユミル……っ、離さない……一生、俺の檻の中から出すつもりはない……!」
ヴィクトル様が喉を鳴らし、私の腰を砕かんばかりに引き寄せた。最後の力を振り絞るような一突きが、子宮の入り口を突き破らんばかりに深く届く。
「あ、ぁぁぁっ!」
ヴィクトル様が私の中に注ぎ込む熱量は支配そのものであり、同時にこの上ない愛情だった。
私はその重みを受け止め、彼にすべてを奪われる悦びに浸りながら、ようやく本当の意味で、彼の妻として戻ってきたのだと確信した。
壊されてもいい。この人に私を徹底的に求め尽くしてほしいって心の底から思えるようになった。
ヴィクトル様はそう言い捨てると、私の腰を両手で持ち上げ、重力さえも味方につけて、容赦のない最深部への侵攻を再開した。
「あっ、はぁ……っ、ん……あぁ……」
ふと、頭の片隅にぞっとするような不安がよぎる。
これほどまでに彼を求めるこの感情は本当に愛なのだろうか? それとも、彼によって作られた、歪んだ依存?
あの最初の結婚で植え付けられた、逃れられない運命への諦めと、彼からの激情的な奪取によって歪められた感情。この満たされている感覚は正常な愛情なのだろうか。
不安だ。この際限のない悦びの果てに私はどこへ向かうのだろう。
「ユミル」
「は、はい……ん……」
しかし、その不安も、次の瞬間、彼が私の唇を深く貪ったキスによって、快楽の熱の中に掻き消された。
◆
「……はぁ……っ、ん……」
身体、熱くて……ふわふわして……力、入らない……
ヴィクトル様は背後から容赦なくその熱を叩き込んでいた。
膝立ちの姿勢を強いられた私の体はもはや、自分の意思では動かない。彼の激しい腰の動きに合わせて、ただ喘ぐことしかできない。
意識は朦朧とし、時間の感覚はとうに消え去っていた。
「あ……っ、ぁ、あぁ……ヴィクトル、さま……」
もう、敏感すぎて、少し動くだけでビクビクしてしまう。ヴィクトル様の……熱いのが中ですごく、脈打ってる。
突き上げられる衝撃が加わるたび、私の体は前へとのめり出し、そのたびに彼の強い腕が私を強引に引き戻す。
私が何度も、幾度となく絶頂を繰り返した後も、彼は止まらなかった。私の体は快感で麻痺し、涙腺は緩み、喉からはか細い嗚咽しか漏れない。
「……ユミル、まだだ。お前の奥が……こんなに欲しがって、俺を離さないからな」
背中に覆い被さる彼の胸から、凄まじい鼓動が伝わってくる。
ヴィクトル様は私の散らばった髪をかき分け、剥き出しになったうなじへと深く、激しい吸い跡を残した。
「奥、擦られて……んっ……あ……そこ、だめ……また、きちゃ……んぅぅ……っ!あ、あぁぁぁっ……!」
限界を超えているはずなのに最深部を抉られるたび、新しい快楽が無理やり引き出される。
ヴィクトル様は膝立ちで震える私の腰をそのまま押し下げ、私の体を寝台に伏せさせた。四つん這いの体勢からさらに深く沈み込む、逃げ場のないうつ伏せの形。
「あっ……んんっ……」
彼は私の中で熱を持ったまま、再びゆっくりと、しかし確かな力で動き始めたのだ。背中からヴィクトル様のたくましい体がのしかかり、私の視界は白いシーツの波に埋もれる。
最近のヴィクトル様はいつも一回で終わらせてくれていた。私の体を気遣い、大切に壊れ物を扱うように。
だから今夜のこの終わりのない蹂躙に私は気づかされる。
ヴィクトル様、本当は……こんなに我慢していたんだ。
突き上げられるたび、記憶の蓋が音を立てて開く。
そうだ。かつて……私たちが一度目の結婚をし、まだ心がバラバラだった頃。
あの頃のヴィクトル様は子供を産ませるために何度も、何度も私を求めてきた。
拒むことも、愛を囁くことも許されなかったあの夜の、激しすぎる熱。離婚する前、私はたしかにこの熱さを知っていた。
「もっと……深く……お前の奥まで、俺で満たしてやる」
ヴィクトル様は私の腰を再び掴み、今度は肉がぶつかり合う重い音を立てて、最奥を叩くように突き入れ始めた。
「ぁ……あぁっ、ヴィクトル、さま……いい、です……もっと……もっと……奥……ずんって……突いてっ……いっぱい……いっぱいにしてっ……」
私はシーツを掴む手に力を込め、彼の重みを背中で受け止めながら、過去の痛みさえも快楽へと溶かしていった。
ヴィクトル様の腰の動きはさらに深さを増し、私の内側の最も敏感な場所を容赦なく抉り抜いていく。
「あっ……んんっ……!」
背中から浴びせられる熱風のような吐息と、絶え間なく打ち付けられる衝撃。私は何度目かもわからない、絶頂の波に飲み込まれた。内側が狂ったようにヴィクトル様を締め付け、熱い愛液が際限なく溢れ出す。
ああ……そうだった……
白濁する意識の中で、私は悟った。かつて彼に怯えていた頃の支配としての熱も、今、こうして愛し合っている愛情としての熱も。その本質は何も変わっていなかったのだ。
ヴィクトル様は変わったように見えて、本当は何も変わっていない。ただ、かつてほどの支配欲が今の形に姿を変えただけ。
ヴィクトル・レーゲンブルクという男の根底にある、私を支配し、所有し、すべてを暴き立てたいという欲望は消えることなくずっとそこにあったのだ。
変わったのはヴィクトル様ではなく私の方。
かつては恐怖でしかなかった彼のこの熱を今はたまらなく愛おしく、心地よいものとして受け入れられるようになった私自身。
「ユミル……っ、離さない……一生、俺の檻の中から出すつもりはない……!」
ヴィクトル様が喉を鳴らし、私の腰を砕かんばかりに引き寄せた。最後の力を振り絞るような一突きが、子宮の入り口を突き破らんばかりに深く届く。
「あ、ぁぁぁっ!」
ヴィクトル様が私の中に注ぎ込む熱量は支配そのものであり、同時にこの上ない愛情だった。
私はその重みを受け止め、彼にすべてを奪われる悦びに浸りながら、ようやく本当の意味で、彼の妻として戻ってきたのだと確信した。
壊されてもいい。この人に私を徹底的に求め尽くしてほしいって心の底から思えるようになった。
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