【完結】悪役令嬢、推しカプのために動いたらオレ様系狼王子に求愛される

白滝春菊

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念願の初夜2※

 その動きは急で力強く、今までずっと抑えていた欲望が一気に溢れ出したかのようだった。
 彼の体が私を覆い、逞しい胸が私の肌に押し付けられる。私は驚きと熱に息を詰め、彼の肩に手を置いてわずかに抵抗しようとした。でも、ウルファの腕が私の腰を掴み、逃げられないほど強く引き寄せる。

「ずっと、お前のために我慢してたんだ」

 掠れた声で告げる。その言葉に込められた切実さが伝わった。彼の股間が私の腿に触れ、その硬さと熱が信じられないほど際立っている。   
 とても膨張し、抑えきれなくなった興奮がそこに集中しているのが伝わってくる。ウルファの体が震え、欲望を抑えていた糸が切れたように私を求める動きが止まらない。

 彼の唇が私の首筋に押し付けられ、熱い息が肌を濡らす。「シルヴィア」と名前を呼ぶ声は愛情と飢えが混じり合って掠れている。私はその勢いに圧倒されながらも、彼の熱に飲み込まれていくのを感じていた。

 ウルファの熱と重さに押されながら、私は彼の瞳を見つめた。そこには抑えきれなくなった欲望と、私への深い想いが混在している。
 彼が今までずっと我慢し続けてきたことを思うと、尊敬の念が湧き上がる。

「来て、ウルファ」

 私は小さく息を吸い、震える声で囁いた。その言葉を聞いた瞬間、彼の目が一瞬揺れ、次の瞬間に決意に満ちた光が宿った。
 私は彼を受け入れる覚悟を決め、体の力を抜いて彼に身を委ねる。ウルファの手が震えながらも私の腰を掴み直し、彼の体がさらに近づいてくる。

 ウルファはすぐに入れることはせず、硬く熱くなった自身を私の肌に擦りつけてきた。その感触は熱く、滑るように私の内腿を這い、じれったいほどの刺激を与える。
 その動きは焦らしと欲望が混じり合い、擦りつけるたびに低く唸るような声が漏れる。

「シルヴィア……我慢してた分……全部お前に……」

 熱の籠った声と言葉に私は体が震え、彼を求める気持ちが抑えきれなくなっていた。
 ウルファの息が一瞬止まり、彼が私を見つめる瞳に深い感情が宿る。次の瞬間、彼がゆっくりと腰を進め、私の中に入ってきた。

「ん……」

私は処女だったから、痛みを覚悟していたけれど、意外にも鋭い痛みはほとんど感じなかった。ほのかな圧迫感と熱が広がるだけで、彼の存在が私を満たしていく。
「シルヴィア」

 ウルファが私の名を呼ぶ。彼の声には感動と安堵が混じっていて、やっとこの瞬間を迎えられたことが彼にとってどれほど大きいかを物語っていた。
 瞳が潤み、金色の光が揺れる。私はその表情に答えるように彼の背に手を回した。

「痛くないか?」
「大丈夫、思ったより……平気」

 ウルファは慎重に動きを止め、私の反応を確かめるようにじっと見つめる。その問いに私は小さく首を振って微笑んで答えると、彼の顔に安堵と喜びが広がる。
 ウルファがゆっくりと動き始めると、私の中を満たす熱と彼の鼓動が直に伝わってきた。彼の手が私の腰を優しく支え、感動に震える声で呟く。

「やっと…お前と一つになれた…」 

 私も彼と繋がったこの瞬間が愛おしくてたまらなくなった。
 ウルファが動き出すたび、彼の体から漂う雄の匂いが私の鼻腔を満たした。汗と熱、そして何か原始的な力が混じり合ったその香りは強烈でたまらなく魅力的だった。
 私は深く息を吸い込むたびに頭がクラクラし、体が勝手に彼を求めて反応してしまう。

「ウルファ……この匂い……すごい……」

 ウルファの瞳が一瞬鋭く光り、動きが少しずつ力強くなり、私の中を満たす感覚がさらに深まる。
 私はその匂いに煽られるように興奮が抑えきれなくなり、彼にしがみつく力が強くなった。心の奥から湧き上がる衝動が私を支配し、突然、彼の子供が欲しくてたまらないという思いが溢れ出す。

「ウルファ……あなたの子供……欲しい……」

 そう思わず口にしてしまうほどだった。
 ウルファがその言葉を聞き、体が一瞬硬直した。次の瞬間、彼の瞳が燃えるように輝き、低く唸るような声で応えた。

「シルヴィア……お前がそう言うなら……」

  彼の腰の動きが加速し、私を抱く腕に力がこもる。私はその勢いと匂いに飲み込まれ、彼と一つになる喜びに全身が震えた。もう彼の一部が私の中で育つことを想像するだけで、興奮と愛おしさが止まらなかった。

「ひゃっ!ウルファ……うあっ」

 ウルファの動きが一層激しくなり、彼の息遣いが荒々しく私の耳に響く。私は彼の匂いと熱に包まれながら、彼にしがみつき、全身で彼を感じていた。
 すると、彼の体が一瞬硬直し、低く唸るような声とともに私の中で熱いものが広がるのを感じた。彼が中に出した瞬間、私の体が震え、繋がりの深さに心が満たされた。

「んっ、ああっ……」

 ウルファが動きを止め、息を整えながら絶頂を迎えた私を見下ろす。彼の金の瞳には満足と愛情が溢れていて、私はその眼差しに吸い込まれるようだった。
 彼がゆっくりと身を寄せ、唇が私の唇に触れる。柔らかく、熱を帯びたキスはさっきまでの激しさとは裏腹に優しく、じっくりと味わうように重なった。私は彼の首に腕を回し、そのキスに応える。

 キスが終わり、彼が私を強く抱きしめてきた。逞しい腕が私の体を包み込み、彼の胸に顔を埋める。
 私は彼の鼓動を聞きながら、同じように彼を抱き返す。汗と熱が混じり合った二人の体がぴたりと寄り添い、静かな夜の中でただ互いの存在を感じ合った。

「シルヴィア、愛してる」

 そう彼が囁く声が耳元に響き、私は「私も」と小さく答えて、彼の腕の中で目を閉じた。
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