谷々越探偵事務所の迷推理事件簿

白野よつは(白詰よつは)

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■第三話 デジャヴはある日突然に

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 それから一ヵ月ほどした、九月初旬。まだまだ夏の名残りを色濃く残す中、香純が母親と父親を伴って谷々越探偵事務所を訪れた。ちょうど事務所内にいた蓮実たち三人は、硬い表情をした香純や両親をひとまずソファーに案内すると、向かいに揃って腰掛ける。
「今回は本当にありがとうございました。おかげさまで、ようやく安心して娘を大学に通わせられます。まさか娘がセクハラに遭っていて、しかも私たちに相談もなく探偵社さんへ依頼していたことには大変驚きましたが、所長さんをはじめ、所員のおふたりにはご尽力していただき、本当に感謝しております。辻堂さんは娘の代わりに囮になってくださったとか。そちらの橋岡さんも、カッターを握った深堀に勇猛果敢に飛びかかったと警察署の方から聞きました。今日は清算と、お礼に伺いたく足を運ばせていただきました。本当に本当に、ありがとうございました。私たちの大事な娘を守っていただき、本当に……」
 六人がソファーを挟んで向かい合う中、まず口を開いたのは父親だった。ソファーから立ち上がると床に手と膝をつき、深く深く頭を下げながら、そう言う。
「や、やめてくださいっ。私たちは私たちの仕事をしただけです。私も橋岡も護身術の心得はありますからっ。香純さんがご無事なら、私たちはそれでいいんです」
 だからどうか頭を上げてくださいと、蓮実も慌てて父親の前に膝をつき、なんとか頭を上げさせようとする。本当に香純が無事ならそれでいいのだ。精神的なものと身体的なものと、どちらがどうというわけではないけれど、香純にこれ以上の危害が及ばなかっただけで、それを水際で防げただけで、何物にも代えられない大きな成果だったと言えよう。
「ですが……」
「辻堂の言う通りです。僕たちは、こういった危険も視野に入れてこの仕事をしています」
 納得のいかない様子の父親に、谷々越が諭すように言う。
「それに、今回僕はほとんどなにもしていないんです。お父様が仰った通り、囮を買って出たのは辻堂ですし、凶器を持った深堀を取り押さえたのは橋岡です。こういうことにかけては僕よりふたりのほうが肝が据わっているんですよ。ふたりがいなかったら、今回のご依頼に沿った成果が出せたかどうか。香純さんにも、いくらセクハラの証拠を押さえなければならなかったとはいえ、お辛い思いをさせてしまいましたし。こうして頭を下げてまでお礼を言っていただくようなことは、僕たちはなにもしていないんです」
 その声は静かで、とても優しい。
「では、せめてこれで……」
 けれど父親は、そう言われてもまだまだ納得できないようだった。スーツの内ポケットに手を差し込み、中から分厚い茶封筒を取り出すとテーブルに置く。
「ここに規定の依頼料の倍の額が入っています。どうかお受け取りください」
「いえ、規定額以外は受け取れません」
 しかしそれにも、谷々越はきっぱり、はっきり否定する。
「ご納得いただけないかもしれませんが、これは香純さんのためにお使いください」
「そんな……」
 父親は、心底絶望した顔で茶封筒を見やる。その気持ちは、蓮実にもわかる。一歩間違えれば蓮実も菖吾も怪我をし兼ねなかった依頼だ。せめてなにかしたい、その気持ちは。
 けれど、やはり蓮実も谷々越と同じ考えだった。規定額以上のものは受け取れない。ちらと菖吾に目をやっても、彼もすでに茶封筒には目を向けていなかった。
 こちらの気持ちは三人揃っている。これ以上、食い下がっても、結果は変わらない。
「そうですか……。わかりました。娘はとてもいい探偵社さんに依頼したみたいですね」
 それからしばらく葛藤した父親は、ひとつ肩で息をつくと、やがて苦笑を浮かべた。その顔はやはりまだ心残りがありありと見て取れたが、折れるしかないと思ったらしい。
「そう言っていただけて恐縮です」
 谷々越も笑顔を返す。
 それにまた苦笑する父親の隣で、香純も母親も同じような顔で笑った。
「あ、そうだ。残りの代金で人を探してもらうってのはどう?」
 すると父親の隣で香純がポンと手を打った。まるで名案を閃いたときのように目をキラキラさせ、父親と、反対側に座る母親にも「どう?」と目で問いかける。
「人探し……ですか?」
 一方の蓮実たちは、揃って不思議そうに目を見合わせる。依頼主のことも調べるという菖吾が、自分の仕事の合間に調べてくれた情報によると、矢崎家は至って普通の家庭で、香純の祖父母たちもみな健在、関係もすこぶる良好だという。認知症などを発症して施設に入っていたり、ちょっと目を離した隙に徘徊してしまうというようなこともなく、そのことが頭に入っている蓮実たちは、ぱちぱちと目をしばたたかせ合った。
「あ、探していただきたいのは、私たちの親類とかじゃないんです」
「え?」
 相当怪訝な顔になっていたのだろう、香純が蓮実たちに向かってぱたぱたと手を振る。それから少し困ったような笑顔を作ると、バッグからスマホを取り出し、写真を見せた。
「実は、谷々越探偵事務所さんに依頼をしてから少しして、家に一羽のインコが迷い込んできたんです。すごく人懐っこくて、可愛くて。ちょうど依頼の真っ最中でしたから、そのインコちゃんがいてくれたことで、精神的にとても救われていたんですよ」
 写っていたのは、香純の肩に乗り、彼女に体を預けるようにして寄せる一羽のインコだった。あら可愛い、と蓮実は前のめりになる。よく飼い慣らされているようで、人間に対してまったく警戒心を抱いていないリラックスした様子がなんとも微笑ましい。
「でも、飼い主さんはきっとずっと探していると思うんです。私たちもポスターを作って近所に貼ったり配ったり、スーパーにも貼らせてもらったりしたんですけど、一ヵ月経った今も飼い主さんから連絡がなくて……。それに、ときどき寂しそうに鳴くんです。どうにかして飼い主さんのところへ返してあげたいんですけど、私たちではどうにも。だから、残りのお金を使って飼い主さんを探していただきたいんです。……お願いできますか?」
「私たちからも、よろしくお願いします」
「よろしくお願いいたします」
 三人で写真に見入る中、香純が言い募る。さらに両親もそう言って頭を下げる。
 矢崎家の面々の様子は本当に切実なものだった。新しい家族が増えたようで楽しかったのも本心だったろうけれど、インコや飼い主のことを思えば一日でも早く返してあげたい気持ちが切々と伝わってくる。寂しそうに鳴く声を聞けば、なおさらだろう。
 それに、一度は折れたが、本心ではまだまだ依頼料に納得していない気持ちも伝わってくる。ならば残りを使って新しく依頼を――と香純は考え、両親もそう思ったのだろう。ちょうど飼い主がわからない迷子のインコを保護しているんだし、と。
「すみません、もっとよく見せてもらってもいいですか⁉」
 すると、そう言うや否や、菖吾が慌てた様子でスマホを手に取った。親指と人差し指で写真を引き伸ばしたり顔を近づけたりしながら、真剣な眼差しでスマホに見入る。
 ――あ、おばあさんのピーちゃん⁉
 蓮実もすぐに思い当たり、一心不乱に写真を確認する菖吾の横から画面を覗き込む。
 おばあさんからインコのピーちゃん探しを依頼されてから一ヵ月と少し。連日の捜索も虚しく、実は菖吾は、まだ一度もピーちゃんらしきインコどころか、野生化したと思われるインコや文鳥やその他、もしかしたらと思う鳥には出会えていないのが実情だった。
 依頼主のおばあさんは二週間もすればすっかり諦めモードになってしまい、あれだけ愚痴をこぼしていた菖吾も、そんなおばあさんの姿に地味にヘコむ日々が続いていた。
 期待と不安を綯い交ぜにしながら菖吾を窺っていると、やがて顔を上げた彼は、
「ばあさんのピーちゃんかもしんない! ごめん香純ちゃん、もうちょっとだけここで待っててくれる? ちょっと今からばあさんとこ行って確かめてもらってくる!」
 言うが早いか、風を切る勢いで事務所を飛び出していった。
 残された蓮実たちは、しばしぽかんと口を開け、それから揃ってぷっと吹き出す。
「ごめんね、香純ちゃん。菖吾のやつ、プリントアウトしてけばいいのに、スマホごと持っていっちゃって。お父様とお母様にも本当に申し訳ない限りで……」
 蓮実が慌てて謝る横で谷々越も頭を下げる。自分も大概、弾丸っぽいところがあるが、菖吾もあれでけっこう気にしいなタチだし、これだと思えば弾丸なのだ。けれど矢崎家の三人は揃ってにこやかに首を振る。これで飼い主の元へ帰れるかもしれないという期待は、一ヵ月、誠心誠意世話を焼いて保護してきた彼らにとって、やはり大きいようだった。
 そうこうしていると、十分と経たないうちに事務所に一本の電話が入る。急いで取ると、受話器の向こうから『ビンゴ!』という興奮しきった菖吾の声が蓮実の鼓膜を震わせた。
「みなさんっ!」
 喜色を浮かべて振り返る蓮実を見た矢崎家の三人の顔にも、谷々越の顔にも、その瞬間、安堵と興奮が入り混じったような笑顔が浮かぶ。受話器からは相変わらず『間違いないって! 今から迎えに行きたいと思うんだけど、ご都合どうですかってばあさんが!』という菖吾の声が漏れていたが、一気にわっと湧いた事務所内にその声を聞く者はいない。
 ここにいる誰もが、偶然にしては出来すぎている奇跡を目の当たりにしているのだ。菖吾や依頼主のおばあさんの興奮もさることながら、こちらだってそれに負けてはいない。
「あ、ごめん。菖吾、なんだって?」
 はっと我に返って慌てて受話器を耳に当てると、苦笑混じりに『ばあさんが、今から迎えに行ってもいいかって。都合、聞いてくれる?』と言われ、さっそく矢崎家へ話を通す。すると三人は二つ返事で了承してくれ、せっかくなので、おばあさんと菖吾の到着を待って一緒に家へ向かおうと言ってくれた。一分一秒でも早くインコをおばあさんに引き合わせてあげたい――その思いが溢れた快諾はすぐに菖吾にも伝えられ、やがて菖吾とともに事務所に顔を出したおばあさんは、矢崎家の三人や蓮実たちに何度となく頭を下げつつ、一ヵ月と少しぶりにピーちゃんが待つ矢崎家へと足取り軽やかに向かっていったのだった。
「それにしても、怒涛でしたねえ……」
 湯飲みやお茶請けを片付けながら、蓮実はソファーに座る谷々越をちらりと見やった。
 菖吾はおばあさんの付き添いで矢崎家の三人と家へ向かっている。帰りもしっかりおばあさんを家まで送るだろう。ということは、事務所はしばらく久しぶりに蓮実と谷々越のふたりきりだ。一時だけとはいえ、この狭い事務所に七人が一堂に会したことになる。もともとのコミュ障もあってどっと疲れたのだろう谷々越を気遣いつつ、蓮実も少々気疲れしてしまい、下げた湯飲みのお盆はそのままに、向かいのソファーの端に腰掛ける。
「も、もしかしたら、ピーちゃんは本能的に保護してくれそうな人を選んで香純さんのところへ迷い込んだかもしれないね。あのとき彼女は深堀からのセクハラで相当参っていたから、ひょっとすると、そんな彼女を元気づけてあげたかったのかもしれないよね」
「あら、所長。可愛いこと言うじゃないですか。でも、私もなんだか、そんな気がしてならないんですよね。ピーちゃんをきっかけに、おばあさんと矢崎家の交流がはじまったら、もっと素敵です。あのおばあさん、ひとり暮らしだそうですから。おばあさんの周りがこれから賑やかになったらいいですよねえ。孫や娘、息子が増えたみたいな」
「そうだねえ。そうなったらいいねえ」
 のんびりした口調の谷々越に、蓮実ものんびりとした口調で「はい」と返す。本当にそうなったらいいなと思う。矢崎家の温かな雰囲気が、蓮実と谷々越にそう思わせる。
「じゃあ、ピーちゃんの件も、セクハラの件も、これですべて解決ってことで」
 そう言って立ち上がると、谷々越も満足げな表情で「だね」と微笑を浮かべる。倍額にしたという依頼料の半分は、清算を終えたときに領収書とともに父親に返してある。あとで気づいて、やっぱり受け取ってもらいたいと連絡があっても、ピーちゃん探しにご協力していただいた報酬だとして煙に巻けば、そのうち諦めてくれるだろう。
「そうだ。ふたつの依頼が解決した記念に、今日は三人で飲みに行きましょうよ!」
 蓮実は給湯室に向かいかけ、はっと思い立って振り返る。今回の依頼もなんだかんだで谷々越も外に出たけれど、ここのところ依頼が立て込んでいたせいで蓮実も菖吾もランチ外出に付き合ってやれなかったのだ。谷々越はきっと寂しい思いをしていたに違いない。
 それに、今日は幸い金曜日だ。探偵には土日祝日もあってないようなものだけれど、事務所の電話が鳴る気配も一向にないし、急ぎの依頼があるわけでもない。たまにはみんなで飲んだって罰は当たらないだろう。というか、むしろ飲みたい。どちらも依頼主にとって満足のいく形で成果を出せたのだ、たまには自分たちで自分たちを褒めてもいいじゃないか。
 ひとりで留守番ばかりさせてしまった埋め合わせも兼ねつつ提案すると、その瞬間、谷々越の顔に満面の笑みが咲く。その嬉しそうな顔を見て、やっぱりこの人は憎めないなと蓮実は思う。コミュ障気味だし、外に出れば高確率でややこしいことに出くわしたり巻き込まれたり。そのおかげで蓮実はいつも振り回されてきたけれど、こういうところも全部ひっくるめて谷々越なのだ。そんな谷々越のおかげで、今は菖吾もこの事務所の一員になっている。
「はは、蓮実ちゃん。僕、スイーツが充実してるところがいいな」
「はいはい」
 やっぱりそこが基準かと少々呆れつつ、洗い物を済ませると、蓮実はさっそくデザートメニューが充実している店を探して、ネットの口コミを参考に探すことにした。しばらくすると、菖吾から【今日みんなで飲みに行きたい!】とメッセージが入り、蓮実はクスリと頬を緩ませる。どうやら菖吾も考えることは同じだったらしい。【今探してるとこ】と返事を打つと、蓮実は再び仕事そっちのけで口コミサイトに目を凝らしたのだった。
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