白野よつは

白野よつは

3
 やりたいことは大学で見つけたらいいという思いで入学した泰野陽史は、実際はやりたいこともなく、ぼんやりと日々を送っている。  そんなとき、ふと目にした大学のアルバイト掲示板の隅っこに《派遣メシ友募集》という何やら怪しげなチラシを見つけるが、派遣先のメシ友たちは、それぞれに問題を抱えている人たちばかりだった。  口も態度も悪いせいで妻亡きあとは近所から孤立している、ひとり暮らしの老人――桑原芳二。  恋人が作った借金を返すためキャバクラで働いて長い、派手な年増のお姉さん――須賀彩乃。  仕事の忙しさを理由に共働きの妻に家事や育児を任せっきりにしていたツケが回り、ある日子供を連れて出ていかれてしまったサラリーマン――緒川之弥。   母子家庭で、夜はひとりで過ごすことの多い小学生の女の子――太田茉莉。  いくら飽食の時代と言われても、一緒に食べる人がいなければ美味しくない。《派遣メシ友》は、そんな彼らの心の隙間を〝誰かと一緒に食べる喜び〟で少しずつ埋めていく。  やがて陽史自身にも徐々に変化が訪れて……。  ご飯が美味しい――たったそれだけで、人生はちょっと豊かになるかもしれない。
24hポイント 28pt
小説 9,581 位 / 50,784件 ライト文芸 275 位 / 2,171件
文字数 145,848 最終更新日 2018.09.28 登録日 2018.07.09
 蓮丘高校に通う二年生の小松香魚、大垣朱夏、白岩くるり、宮野詩は、クラスも違えば性格も違う女子高生。そんな彼女たちの共通点は、毎年、十月の第一週の土日に行われる『夜行遠足』という行事に向けて、みんなそれぞれ何かしらの悩みを抱えているところだ。  夜行遠足は、男子は105キロ、女子は43キロの道のりをひたすら歩くという、心身ともに過酷を極めるウォーキング行事なのだが、蓮高女子の伝統として、本命の相手に赤のギンガムチェックのお守りを渡すのが習わしとなっている。男子の中で完歩した生徒だけがもらえるのは、たったのりんご一つ。お守りのお礼として女子に渡し、女子はそのりんごでアップルパイを作り、男子生徒と一緒に食べる、というのが蓮高の夜行遠足のあらましだ。  香魚には、四年片想いしている男子がいる。  朱夏は、自分より1センチ背の低い男子に片想い中。  くるりは、仲間とだらだら過ごしながらも、そんな自分に焦燥感を。  詩は、彼氏にしたいと思っていた男子にお守りを突き返されてしまう。  そんな彼女たちは、夜行遠足をきっかけに、それぞれが知らず知らずのうちに少しずつ関わり合い、刺激し合い、成長していく。  日陰女子、高身長女子、計算女子、迷走女子--年に一度の行事を巡る恋と青春の十日間。 *「夜行遠足」は、山梨県甲府第一高校の「強行遠足」をモデルにしています。
24hポイント 7pt
小説 14,938 位 / 50,784件 恋愛 4,885 位 / 12,067件
文字数 117,192 最終更新日 2018.07.25 登録日 2018.07.14
小さな海沿いの町の、海を間近で臨めるその場所に、その店はある。 ここは恋し浜珈琲店。 失くした恋に立ち止まるひとたちを、優しく明日へ送り出す場所。
24hポイント 0pt
小説 19,169 位 / 19,169件 ライト文芸 234 位 / 234件
3