七月の夏風に乗る
花岡北高校に通う三年の浅石佑次、箱石ひらり、西窪なずなは、それぞれ応援団長と、生徒会長、吹奏楽部部長を務めている。北高の一番の特徴は、伝統として野球応援は声と太鼓だけという〝バンカラ応援〟を継承していることで、その歴史は七十年にも渡っている。
そんな折、生徒総会の間際、応援団長の佑次から『夏の甲子園県大会の際にバンカラ応援に吹奏楽を取り入れたい』という要望書が出された。ひらりたち生徒会や、なずなたち吹奏楽部は佑次に大いに振り回されて――。
七月の野球グラウンドに吹奏楽の音は響くのか?
悩み、もがき、葛藤しながら一つの目標に向かう等身大青春群像劇。
そんな折、生徒総会の間際、応援団長の佑次から『夏の甲子園県大会の際にバンカラ応援に吹奏楽を取り入れたい』という要望書が出された。ひらりたち生徒会や、なずなたち吹奏楽部は佑次に大いに振り回されて――。
七月の野球グラウンドに吹奏楽の音は響くのか?
悩み、もがき、葛藤しながら一つの目標に向かう等身大青春群像劇。
■0.夏の風はどこに吹く
■1.箱石が楽しければ、それでいいかな ◆箱石ひらり
■2.伝統って呼ばれるようになることだってあるんだし ◆浅石佑次
■3.ちょっと名前を貸しただけ ◆西窪なずな
■4.大きな問題が起こらない限り、それはしないよ ◆箱石ひらり
■5.ほんっとお前って、そういうとこな ◆浅石佑次
■6.なんにも考えてないことと同じなんじゃないの? ◆西窪なずな
■7.ただ俺が見てみたいんだよ ◆浅石佑次
■8.大丈夫、きっと全部上手くいきます ◆箱石ひらり
■9.こんなにも諦めの悪い性格をしていたなんて知りませんでしたよ ◆西窪なずな
■10.ありがとう、ありがとう、ありがとう ◆浅石佑次
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