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ラァラを呼んで荷物を用意させ、馬車で隣町に向かいました。あの宴会があったお屋敷まで、半日もかかりません。事前にお手紙を出したかったのですが、状況が状況です。ルオン様の立場を利用して、私達は屋敷に入り、族長と面会することができました。
「ルオン達が約束も無しにやってくるとは、珍しいこともあるものだな」
応接とは別らしい、屋敷の奥にある一室に案内された私達の前に、族長は現われました。
思ったよりも早かったですわ。半日か一日は覚悟しておりましたのに。
「父上、本日は大変失礼を致しました。すぐにお耳に入れたいことがございまして」
「こちらを……」
頭を下げるルオン様に続いて、私はスィリカ家の紋章が入った封筒をお渡しします。
「これは……。二人とも、座って待て」
どかりと音がしそうな勢いで椅子に座ると、族長は熱心に手紙に目を通します。ローザンカ様からの手紙は、全てお渡ししました。後半は私信に近いものでしたが、為政者の視点からだと、別のものが見えてくるかも知れませんから。
「ルオン、使用人に飲物を持ってこさせてくれ。それからしばらく、この部屋は入室禁止だ」
「はい」
手紙を読みながら、断固たる口調の族長。私たちのもたらした情報は、それなりの価値があったようですわね。
「……ルオン、ルルシア、二人とも、よくぞこれを届けてくれた」
使用人の持ってきた飲み物がすっかり冷め切った頃、大きく息を吐いて、族長が言いました。
「では、ローザンカ様……私の学友から届いたこの手紙は正しいと?」
「うむ。概ね、こちらの得ている話と合致している。我が家はスィリカ家とは付き合いが深いのが良い面に働いたが、国としては難しいな」
「付き合いの深い王国貴族にも危険が迫っているのですね?」
「そうだ、商売の面では特に多い。場合によっては、王国から入る物資が減ることになるだろう」
「それは……困りますね……」
農場の書類を見ている私にはよくわかります。農業だけをとっても、ルフォア国はラインフォルストからの物資がなくては成り立ちません。肥料や農具、種子に知識と、足りない物が多すぎるのです。
この国の農業は軌道に乗りつつありますが、独り立ちするにはまだ早いのです。
「妻殿……」
なにか考えはないのか、といった様子でこちらを見られました。耳がしおれています。本当に困っているのですね。
「一応、考えがあるにはあるのですが……」
「構わん、言ってみろ」
族長に促され、私は言葉を続けます。自分では判断不能なアイデアなのですが。
「国王側にルフォア国と付き合うメリットを提示する、というものがありますわ」
「それができるなら、とっくにやっているが。ルルシアの目からは何か見えたのか?」
「ヨルムンドの森です」
「…………」
「魔獣ひしめくあの森に、なにか?」
私の発言に対する二人の反応は、極端でした。族長は考え込み、ルオン様は……あの森の価値をわかっていないようですわね。
「その魔獣が大切なのです。魔獣が多い地域は、特殊な鉱石や資材が発見されることが多いそうです。古い時代に魔獣が住んだ長大な洞窟から、肥料になる鉱石の鉱脈が見つかった、なんてこともあったそうですよ」
「そんなことが……」
ルオン様が驚くのも無理もありません。海の向こうのお話で、かなり昔のことですから。
「ヨルムンドの森の研究解放は、定期的に話題にあがっている。だが、あれはこの国の財産だ。他国の者を入れるわけにはいかん」
「そうでしょうね。王国の人間も、狡猾でしょうから」
きっと、ルフォア国の人間が知らぬ間に資源を確保したり、安く買いたたくこともあるでしょう。これまで自由だった森の中で、慎重な振る舞いが必要になります。
「父上、森の浅い部分だけ立ち入りを許すというのはどうでしょうか? どうせ、深部は安全の確保もできませんし」
「そうはいうがな、ヨルムンドの入り口周辺など、ほぼ普通の森だ、なにもないぞ」
「? たしか、誰も入っていない洞窟があったと思うのですが?」
「…………」
怪訝な顔をするルオン様に唖然とした顔を向ける族長。きっと珍しい顔ですわね、と私は人ごとのように思いました。
「ルオン、それは初耳だぞ。そんなものどこにあった」
「入り口から、少し西にいった、岩がいくつかある場所です。子供の頃、一人になりたい時はよく行っていたのですが」
「ヨルムンドの森は、ただ歩くだけで道を見失う迷いの森だ……お前以外はな」
森に祝福された者。ルオン様はそう呼ばれていたのでしたわね。
それがどれだけとんでもないことなのか、族長の顔を見て、今わかりましたわ。
「ルルシア、すまないが、しばらくルオンを借りてもよいか?」
「執務類は私とラァラが代行できますので、一月くらいならば」
「え? ちょっと待ってください。僕をどうするつもりなんですか、父上、妻殿!?」
「農業の差配については、お爺さまにお任せ致しましょう」
「必要があれば人員を送る。こんなのでも、慕われているようだからな」
「収穫祭に族長から多めに贈り物など良いかもしれませんわ」
「うむ。ちょうどよいな」
「ちょっと、二人とも? 僕はどうなるんです?」
話がどんどん進む中、不安に襲われたルオン様がキョロキョロしています。まさか、こんな身近に最高の情報源がいるとは。
「ルオン様。貴方の知識がルフォアを救うかも知れませんわ」
「うむ。掛け値無しに、その可能性が出て来た。息子よ、少し付き合え。しばらく森で暮らすぞ」
森の入り口にあるルオン様しか知らない洞窟。規模次第ですが、王国に研究させるのにちょうど良いかもしれません。むしろ、そんな気がします。なにせ、森に祝福されし者の、秘密の場所なのですもの。
「そりゃ、洞窟くらいいくらでも案内しますけど。いっそ妻殿に色々やってもらった方が……」
「私、悪徳領主の娘ですのよ。王国内ではしっかりと罪人の娘です。表だって動けると思いますか?」
「…………」
「話は決まったな。なるべく早く妻に再会できるようにしてやる。だから、秘密にしていた場所と道を全部教えるのだぞ」
「ど、努力します」
全てを諦めた顔で、ルオン様はこの案を受け入れたのでした。
しばらく会えないのは寂しいですけれど、落ち着いた生活のためですわ。仕方ありません。私は私で、お手紙でも書くと致しましょう。
「ルオン達が約束も無しにやってくるとは、珍しいこともあるものだな」
応接とは別らしい、屋敷の奥にある一室に案内された私達の前に、族長は現われました。
思ったよりも早かったですわ。半日か一日は覚悟しておりましたのに。
「父上、本日は大変失礼を致しました。すぐにお耳に入れたいことがございまして」
「こちらを……」
頭を下げるルオン様に続いて、私はスィリカ家の紋章が入った封筒をお渡しします。
「これは……。二人とも、座って待て」
どかりと音がしそうな勢いで椅子に座ると、族長は熱心に手紙に目を通します。ローザンカ様からの手紙は、全てお渡ししました。後半は私信に近いものでしたが、為政者の視点からだと、別のものが見えてくるかも知れませんから。
「ルオン、使用人に飲物を持ってこさせてくれ。それからしばらく、この部屋は入室禁止だ」
「はい」
手紙を読みながら、断固たる口調の族長。私たちのもたらした情報は、それなりの価値があったようですわね。
「……ルオン、ルルシア、二人とも、よくぞこれを届けてくれた」
使用人の持ってきた飲み物がすっかり冷め切った頃、大きく息を吐いて、族長が言いました。
「では、ローザンカ様……私の学友から届いたこの手紙は正しいと?」
「うむ。概ね、こちらの得ている話と合致している。我が家はスィリカ家とは付き合いが深いのが良い面に働いたが、国としては難しいな」
「付き合いの深い王国貴族にも危険が迫っているのですね?」
「そうだ、商売の面では特に多い。場合によっては、王国から入る物資が減ることになるだろう」
「それは……困りますね……」
農場の書類を見ている私にはよくわかります。農業だけをとっても、ルフォア国はラインフォルストからの物資がなくては成り立ちません。肥料や農具、種子に知識と、足りない物が多すぎるのです。
この国の農業は軌道に乗りつつありますが、独り立ちするにはまだ早いのです。
「妻殿……」
なにか考えはないのか、といった様子でこちらを見られました。耳がしおれています。本当に困っているのですね。
「一応、考えがあるにはあるのですが……」
「構わん、言ってみろ」
族長に促され、私は言葉を続けます。自分では判断不能なアイデアなのですが。
「国王側にルフォア国と付き合うメリットを提示する、というものがありますわ」
「それができるなら、とっくにやっているが。ルルシアの目からは何か見えたのか?」
「ヨルムンドの森です」
「…………」
「魔獣ひしめくあの森に、なにか?」
私の発言に対する二人の反応は、極端でした。族長は考え込み、ルオン様は……あの森の価値をわかっていないようですわね。
「その魔獣が大切なのです。魔獣が多い地域は、特殊な鉱石や資材が発見されることが多いそうです。古い時代に魔獣が住んだ長大な洞窟から、肥料になる鉱石の鉱脈が見つかった、なんてこともあったそうですよ」
「そんなことが……」
ルオン様が驚くのも無理もありません。海の向こうのお話で、かなり昔のことですから。
「ヨルムンドの森の研究解放は、定期的に話題にあがっている。だが、あれはこの国の財産だ。他国の者を入れるわけにはいかん」
「そうでしょうね。王国の人間も、狡猾でしょうから」
きっと、ルフォア国の人間が知らぬ間に資源を確保したり、安く買いたたくこともあるでしょう。これまで自由だった森の中で、慎重な振る舞いが必要になります。
「父上、森の浅い部分だけ立ち入りを許すというのはどうでしょうか? どうせ、深部は安全の確保もできませんし」
「そうはいうがな、ヨルムンドの入り口周辺など、ほぼ普通の森だ、なにもないぞ」
「? たしか、誰も入っていない洞窟があったと思うのですが?」
「…………」
怪訝な顔をするルオン様に唖然とした顔を向ける族長。きっと珍しい顔ですわね、と私は人ごとのように思いました。
「ルオン、それは初耳だぞ。そんなものどこにあった」
「入り口から、少し西にいった、岩がいくつかある場所です。子供の頃、一人になりたい時はよく行っていたのですが」
「ヨルムンドの森は、ただ歩くだけで道を見失う迷いの森だ……お前以外はな」
森に祝福された者。ルオン様はそう呼ばれていたのでしたわね。
それがどれだけとんでもないことなのか、族長の顔を見て、今わかりましたわ。
「ルルシア、すまないが、しばらくルオンを借りてもよいか?」
「執務類は私とラァラが代行できますので、一月くらいならば」
「え? ちょっと待ってください。僕をどうするつもりなんですか、父上、妻殿!?」
「農業の差配については、お爺さまにお任せ致しましょう」
「必要があれば人員を送る。こんなのでも、慕われているようだからな」
「収穫祭に族長から多めに贈り物など良いかもしれませんわ」
「うむ。ちょうどよいな」
「ちょっと、二人とも? 僕はどうなるんです?」
話がどんどん進む中、不安に襲われたルオン様がキョロキョロしています。まさか、こんな身近に最高の情報源がいるとは。
「ルオン様。貴方の知識がルフォアを救うかも知れませんわ」
「うむ。掛け値無しに、その可能性が出て来た。息子よ、少し付き合え。しばらく森で暮らすぞ」
森の入り口にあるルオン様しか知らない洞窟。規模次第ですが、王国に研究させるのにちょうど良いかもしれません。むしろ、そんな気がします。なにせ、森に祝福されし者の、秘密の場所なのですもの。
「そりゃ、洞窟くらいいくらでも案内しますけど。いっそ妻殿に色々やってもらった方が……」
「私、悪徳領主の娘ですのよ。王国内ではしっかりと罪人の娘です。表だって動けると思いますか?」
「…………」
「話は決まったな。なるべく早く妻に再会できるようにしてやる。だから、秘密にしていた場所と道を全部教えるのだぞ」
「ど、努力します」
全てを諦めた顔で、ルオン様はこの案を受け入れたのでした。
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